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第3章 獣人少女ロロノ
ロロノの武器選び
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(テスト週間終了です!なんとか乗り切りました!後、想像以上に2章が長くなりそうなので、もしかしたらロロノの登場辺りで章を区切るかもしれません)
新しく仲間になったロロノの為の武器を探す為、素材屋の男に紹介された町外れにある武器屋にやってきた隆人達、そこで出会ったドワーフの店主との交渉の末、武器を売ってもらえることになった。
「……それで、嬢ちゃんはどんな武器を使うんだ」
「そうなんだよなぁ……」
ドワーフの男の質問に隆人は悩むような表情を浮かべる。必要に迫られてきた武器屋であるが、実際ロロノの武器種を何にするかは決めていなかったのだ。
武器というのは己が命をかけるものであり、それを隆人は人一倍知っている。そして、最初に選んだ武器は特別なものであり、変えることなく極めていく者も多い。
そしてそんなことを考えているうちにどんどんと後回しにしていたのだ。
「……もしかして……決まってねぇのか?」
「あぁ、ちょっと悩んでてね」
「……はぁ……まぁ気持ちはわからなくもねぇが」
ドワーフの男も、最初の武器と言うものの重要性を知ってるいるからか同意するような仕草を見せる。
「……とは言え、いつか決めなきゃいけねぇことだからな」
「そうだね、今がその時か」
「……まぁ獣人は魔法を使えないんだし、前衛職だけって考えたらいくらか楽か」
「え?」
さも当然のように呟かれたドワーフの男の言葉に隆人が素っ頓狂な声を上げる。
「魔法が、使えない?」
「……ん?知らねえのか?獣人族は魔法を使えないっつうのは常識だぜ。小さいガキも知ってるぞ」
「そうなの?ティナ」
突然の初耳情報、驚愕の事実に驚きを露わにする隆人はこの世界の案内役とも呼べるティナに尋ねる。
その意識が向けられたティナは誰がみてもわかるほど焦っており、顔に「しまった」と書かれているようである。
「そ、そうでしたっ!すみません!私も特に意識することなく生活していたので完全に忘れていました!」
「いや、構わないよ。なるほど、それほど常識なのか」
ぺこぺこと頭を下げるティナを隆人は宥めるように言う。事実聞かなかった事でもあるしティナの事を責めることはできない。
ティナは更に説明を捕捉する。
「はい、この世界に住むそれぞれの種族には種族特性というのが存在します。獣人という種族は他の種族に対して高い身体能力を持っていますが、その代わりに魔法が使えません。人間ーー人間族は魔法もスキルも幅広く使えますが身体能力が低い傾向がある、と言った具合ですね、あとドワーフは……」
「……俺たちドワーフは土魔法にのみ適正があって、基本的に力が多種族より強え」
「へぇ……」
隆人はティナとドワーフの男の説明を聞きながら、そう言えば前世で読んでいた小説とかにもそんな設定を何個か見たことがある、と思い返す。
たしかに種族が違えばそのような差も生まれるのだろう。そしてドワーフの種族特性のまんまさに笑いを漏らす。
「……その顔、ほんとにしらねぇみたいだな」
「そうなんだよ、結構遠いところから来ていてね」
「……遠いところ……なるほどな」
基本的に異世界転生者だと言うことはしばらく隠すスタンスを取るつもりでいる隆人。常識を知らない訝しげな表情のドワーフの男に言い訳をする。
ドワーフの男は何かに気づいたようであるがその上で納得してくれる。
「……まぁそれよりも嬢ちゃんの武器だ。前衛職ってことでいくつか絞られはするがな。……ちょっと待ってろ、いくつか嬢ちゃんに合いそうな武器を取り繕ってやる」
そう言って会話を切ったドワーフの男は、そのまま周囲を埋め尽くす大量の武器達をガサガサとあさり始める。
側から見たら散らかっているようにしか見えない光景だが、自分の子供と言うだけあってドワーフの男は全く迷うことなく、様々な種類の武器をいくつかずつ選んでいく。
そして1分もたたないうちに、山のように重なる武器達の中から10数点程の武器が出され、隆人達の前に並ぶ。
それらは全て小さいロロノにも使えるようなサイズ、形状の武器であり、そしてその全てが高い存在感を発している。
「……っと、とりあえず嬢ちゃんが持てそうな武器を選んで見たんだが、どうだ?」
ドワーフの男が並べた武器を見て言う。
並べられた武器達は大楯のようなものから、小剣のようなものまで大小様々である。
「……前衛職をやるなら基本的にアタッカーかタンクだろう。一応、アタッカー系の武器はそっちから見て左、タンク系は右に分けて見たんだが」
「うーん……ロロノにはタンクはやらせたく無いんだよね、不意がある以上不必要に攻撃を受けて欲しくはないし。基本的に最前には俺が立つつもりだよ」
「……ほう、なるほどな」
隆人は並べられた武器の中から右側に置いてあるタンク系の武器達、主に盾や大剣が並ぶ方を見ながら言う。
ロロノは一応身分上は隆人の奴隷であるが、隆人本人はロロノの事を大切な仲間と思っており、あまり傷ついて欲しくない。それにまだ幼いロロノにタンクとして前に立たせるのは酷だと感じていた。
ドワーフの男も同様の事を思っていたのか、隆人の言葉に反論することなく、右側に置いてあった武器を全て下げた。
「……お前のその気概気に入ったぜ、という事はアタッカーだな。その嬢ちゃんは普通の剣だとリーチが足らねえから、リーチを取れる槍か、逆に小柄さと獣人の速さを活かして相手の間合い更に懐を狙う爪や小剣だろうな」
そう言いながら、左側にあった武器達を真ん中に寄せる。
それを一通り見た隆人は横に顔を向ける。
「後はロロノが決めたらいいだろう。どれを選んでもパーティには組み込めるし、後は本人の好みと直感が大事だからな」
「……ロロノが決めるのです?」
ロロノは幼いながらも自分の奴隷の身分を理解している為、自分の武器種は主人であり尊敬する隆人が決めるものだと思っていた。なので、最後の選択が自分に任されたことに戸惑いを浮かべる。
しかし、ロロノが隆人の方を向くと、隆人は笑顔で頷く。それを見てロロノはパッと笑顔に変わる。
そして、
「わかったのです!!」
と元気よく声を上げると、目の前に並んだいくつもの武器をウンウンと唸りながら見つめ始める。
それから数分、ロロノの邪魔をしないよう少し下がったところで待っていた隆人は隣で同じように待つティナに声をかける。
「そういえば、ティナはここで武器を買ったりはしないのかな?」
「えぇ、私にはこれがありますので」
そう言ってティナは自分の腰に帯びている剣をトントンと手の平で叩く。それを見ていたドワーフの男がやってくる。
「……そうだな、確かにそれがあればここで新しい武器を買う必要はないだろう」
突然横から声をかけてきたドワーフの男に一瞬驚く隆人、しかしすぐに興味深そうな顔に変わる。
実際、ティナの剣がかなりの代物であることはこの前の依頼で使っているところを見て感じていた。実際、その剣が持つ存在感もかなりのものである。しかしこのドワーフの男がそうも評価することに興味を覚えたのだ。
「そうなの?」
「……あぁ、最高品質の素材を使って高い技術を持つ職人が打ったであろう一点もの、しかもご丁寧に「不壊」の特性まで付与してやがる。かなりの高級品だ」
ドワーフの男のその説明に隆人は感嘆の声を上げる。想像以上であった武器の力とドワーフの目利き両方に。
「見ただけでそこまでわかるのですね!」
「……鍛治師だからな、それ程の品となるとこの国じゃ王都の高級店くらいにしか無いと思うんだが」
「はい、お金を貯めて頑張って買ったんですよ」
と、そんな事を話しているうちにずっと考え込んでいた。ロロノがガバッと顔を上げる。
そして一本の武器を手に取った。
「これにするのです!!」
その手に持っていたのは一本の銀色の槍である。その槍は並んでいた他の槍と比べると少しだけ短めではあるが、その存在感は劣らない。そして隆人はその槍から何とも言えないものを感じていた。
そして選んだ武器を見たドワーフがニヤリと笑う。
「……なるほど、それを選んだのか。嬢ちゃんも見る目あるじゃねぇか」
「なんか、取って欲しいって気持ちが伝わってきたのです!」
「……へぇ。声、か。その武器ーー『銀羽槍』はな、精霊銀っていう希少な金属で作った槍なんだがな、完成した時になんだか違和感があったんだよ。武器としては完全に完成しているはずなのに、な。もしかしたら嬢ちゃんと出会ったのは運命なのかもしれねぇな」
そう言ってロロノに笑いかけるドワーフの男、そして真剣な顔つきに変えると、
「……大事にしてくれよ?」
「はいなのです!!」
ロロノは自らの武器『銀羽槍』を手に入れた。
新しく仲間になったロロノの為の武器を探す為、素材屋の男に紹介された町外れにある武器屋にやってきた隆人達、そこで出会ったドワーフの店主との交渉の末、武器を売ってもらえることになった。
「……それで、嬢ちゃんはどんな武器を使うんだ」
「そうなんだよなぁ……」
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武器というのは己が命をかけるものであり、それを隆人は人一倍知っている。そして、最初に選んだ武器は特別なものであり、変えることなく極めていく者も多い。
そしてそんなことを考えているうちにどんどんと後回しにしていたのだ。
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「……とは言え、いつか決めなきゃいけねぇことだからな」
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「……まぁ獣人は魔法を使えないんだし、前衛職だけって考えたらいくらか楽か」
「え?」
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「魔法が、使えない?」
「……ん?知らねえのか?獣人族は魔法を使えないっつうのは常識だぜ。小さいガキも知ってるぞ」
「そうなの?ティナ」
突然の初耳情報、驚愕の事実に驚きを露わにする隆人はこの世界の案内役とも呼べるティナに尋ねる。
その意識が向けられたティナは誰がみてもわかるほど焦っており、顔に「しまった」と書かれているようである。
「そ、そうでしたっ!すみません!私も特に意識することなく生活していたので完全に忘れていました!」
「いや、構わないよ。なるほど、それほど常識なのか」
ぺこぺこと頭を下げるティナを隆人は宥めるように言う。事実聞かなかった事でもあるしティナの事を責めることはできない。
ティナは更に説明を捕捉する。
「はい、この世界に住むそれぞれの種族には種族特性というのが存在します。獣人という種族は他の種族に対して高い身体能力を持っていますが、その代わりに魔法が使えません。人間ーー人間族は魔法もスキルも幅広く使えますが身体能力が低い傾向がある、と言った具合ですね、あとドワーフは……」
「……俺たちドワーフは土魔法にのみ適正があって、基本的に力が多種族より強え」
「へぇ……」
隆人はティナとドワーフの男の説明を聞きながら、そう言えば前世で読んでいた小説とかにもそんな設定を何個か見たことがある、と思い返す。
たしかに種族が違えばそのような差も生まれるのだろう。そしてドワーフの種族特性のまんまさに笑いを漏らす。
「……その顔、ほんとにしらねぇみたいだな」
「そうなんだよ、結構遠いところから来ていてね」
「……遠いところ……なるほどな」
基本的に異世界転生者だと言うことはしばらく隠すスタンスを取るつもりでいる隆人。常識を知らない訝しげな表情のドワーフの男に言い訳をする。
ドワーフの男は何かに気づいたようであるがその上で納得してくれる。
「……まぁそれよりも嬢ちゃんの武器だ。前衛職ってことでいくつか絞られはするがな。……ちょっと待ってろ、いくつか嬢ちゃんに合いそうな武器を取り繕ってやる」
そう言って会話を切ったドワーフの男は、そのまま周囲を埋め尽くす大量の武器達をガサガサとあさり始める。
側から見たら散らかっているようにしか見えない光景だが、自分の子供と言うだけあってドワーフの男は全く迷うことなく、様々な種類の武器をいくつかずつ選んでいく。
そして1分もたたないうちに、山のように重なる武器達の中から10数点程の武器が出され、隆人達の前に並ぶ。
それらは全て小さいロロノにも使えるようなサイズ、形状の武器であり、そしてその全てが高い存在感を発している。
「……っと、とりあえず嬢ちゃんが持てそうな武器を選んで見たんだが、どうだ?」
ドワーフの男が並べた武器を見て言う。
並べられた武器達は大楯のようなものから、小剣のようなものまで大小様々である。
「……前衛職をやるなら基本的にアタッカーかタンクだろう。一応、アタッカー系の武器はそっちから見て左、タンク系は右に分けて見たんだが」
「うーん……ロロノにはタンクはやらせたく無いんだよね、不意がある以上不必要に攻撃を受けて欲しくはないし。基本的に最前には俺が立つつもりだよ」
「……ほう、なるほどな」
隆人は並べられた武器の中から右側に置いてあるタンク系の武器達、主に盾や大剣が並ぶ方を見ながら言う。
ロロノは一応身分上は隆人の奴隷であるが、隆人本人はロロノの事を大切な仲間と思っており、あまり傷ついて欲しくない。それにまだ幼いロロノにタンクとして前に立たせるのは酷だと感じていた。
ドワーフの男も同様の事を思っていたのか、隆人の言葉に反論することなく、右側に置いてあった武器を全て下げた。
「……お前のその気概気に入ったぜ、という事はアタッカーだな。その嬢ちゃんは普通の剣だとリーチが足らねえから、リーチを取れる槍か、逆に小柄さと獣人の速さを活かして相手の間合い更に懐を狙う爪や小剣だろうな」
そう言いながら、左側にあった武器達を真ん中に寄せる。
それを一通り見た隆人は横に顔を向ける。
「後はロロノが決めたらいいだろう。どれを選んでもパーティには組み込めるし、後は本人の好みと直感が大事だからな」
「……ロロノが決めるのです?」
ロロノは幼いながらも自分の奴隷の身分を理解している為、自分の武器種は主人であり尊敬する隆人が決めるものだと思っていた。なので、最後の選択が自分に任されたことに戸惑いを浮かべる。
しかし、ロロノが隆人の方を向くと、隆人は笑顔で頷く。それを見てロロノはパッと笑顔に変わる。
そして、
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それから数分、ロロノの邪魔をしないよう少し下がったところで待っていた隆人は隣で同じように待つティナに声をかける。
「そういえば、ティナはここで武器を買ったりはしないのかな?」
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そう言ってティナは自分の腰に帯びている剣をトントンと手の平で叩く。それを見ていたドワーフの男がやってくる。
「……そうだな、確かにそれがあればここで新しい武器を買う必要はないだろう」
突然横から声をかけてきたドワーフの男に一瞬驚く隆人、しかしすぐに興味深そうな顔に変わる。
実際、ティナの剣がかなりの代物であることはこの前の依頼で使っているところを見て感じていた。実際、その剣が持つ存在感もかなりのものである。しかしこのドワーフの男がそうも評価することに興味を覚えたのだ。
「そうなの?」
「……あぁ、最高品質の素材を使って高い技術を持つ職人が打ったであろう一点もの、しかもご丁寧に「不壊」の特性まで付与してやがる。かなりの高級品だ」
ドワーフの男のその説明に隆人は感嘆の声を上げる。想像以上であった武器の力とドワーフの目利き両方に。
「見ただけでそこまでわかるのですね!」
「……鍛治師だからな、それ程の品となるとこの国じゃ王都の高級店くらいにしか無いと思うんだが」
「はい、お金を貯めて頑張って買ったんですよ」
と、そんな事を話しているうちにずっと考え込んでいた。ロロノがガバッと顔を上げる。
そして一本の武器を手に取った。
「これにするのです!!」
その手に持っていたのは一本の銀色の槍である。その槍は並んでいた他の槍と比べると少しだけ短めではあるが、その存在感は劣らない。そして隆人はその槍から何とも言えないものを感じていた。
そして選んだ武器を見たドワーフがニヤリと笑う。
「……なるほど、それを選んだのか。嬢ちゃんも見る目あるじゃねぇか」
「なんか、取って欲しいって気持ちが伝わってきたのです!」
「……へぇ。声、か。その武器ーー『銀羽槍』はな、精霊銀っていう希少な金属で作った槍なんだがな、完成した時になんだか違和感があったんだよ。武器としては完全に完成しているはずなのに、な。もしかしたら嬢ちゃんと出会ったのは運命なのかもしれねぇな」
そう言ってロロノに笑いかけるドワーフの男、そして真剣な顔つきに変えると、
「……大事にしてくれよ?」
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