36 / 43
幕間 (第一部 ⇒ 第二部)
ちゃんと考えないと。
しおりを挟む
「頑張るのよ~。」
バックミラーには俺の車に向かって手を振る『外見は男だけど内面は乙女』のヒデちゃんが映っている。
「ヒデちゃんにはいつも愚痴とか悩みばっかり聞いてもらってるな。」
満田がいなくなったせいで直売所の店長を引き受けるハメになったヒデちゃん。彼は元々夜の仕事をしていた。
スナック「ヒデオ」、彼がこの町に作った癒しのスポットで男に限らず女たちも事あるごとに通う、そんな店だった。
仲間とケンカした、だの。
恋人にフラれた、離婚しそう、だの。
仕事がうまくいかない・・・などなど。
みんな心に蓄積されたわだかまりをアルコールとともにヒデちゃんに吐き出す。それを彼は青髭の残る大きな顔で受け止め、時には涙も流しながら答えを返していた。
もちろん俺も彼のお店に世話になった1人である。
―――――――
「あら、久しぶりじゃない! 元気だった?」
「体は元気かな。心はあんまり。」
「雄ちゃん元気にしてるかな、ってみんな心配してたのよ。特にあの3バカはね。もう顔見せた?」
「いや、まだ。明日にでも行ってこようかな。」
「それがいいと思うわ。・・・、最初はビールから? それとも水割り?」
「ビールもらうよ。」
「了解。」と言いながらフリフリのドレスを着たヒデちゃんはカウンターの向こうで動き始める。肉体を鍛え過ぎているせいか服はパンパンで動きにくそうだ。
約10年ぶりに都会から戻って来た日の夜、婆ちゃんはさっさと寝てしまい、手持ち無沙汰になった俺は彼がやっているスナックに来ていた。
今日は他に客はいない。
最初は穏やかに状況報告をしていたが、ヒデちゃんが言った一言から俺の声は大きくなって、酒もドンドン進んだ。
「6年・・・6年も付き合ったんだぜ。あの日も繁忙期なのにあいつのためと思って休みを取ってたんだ。会社には親が来るって嘘まで言ってさ。」
『今までありがとう』
25歳の時、12月25日のクリスマスの朝。
あいつはそう言って俺から去って行った。
「俺のどこが悪かったんだろう。」
「全部でしょ。」
ヒデちゃんは呆れたように言う。
「休みは取ったって偉そうに言って。イブの夜、あの子が田舎から出て来ているのに大酒飲んで帰ったくせに。駅でずっと立ちながら待っていた彼女の横を素通りしたのは誰?」
「それは・・・仕方なかったんだよ、大事な取引先の忘年会だった。」
「女はね自分が一番大事にされたい生き物なのよ。だけど雄ちゃんが泥酔してるのを見て『この人はあたしよりも仕事の付き合いが大事なんだ』って思っちゃったに違いないわ。それに仕事が忙しいとか言ってクリスマスの前から、半年以上も会ってなかったらしいじゃない。」
「・・・。」
その通りだった。順調に増えていく売上や利益、仕事をやればやるほど褒められる。俺は周囲から持ち上げられ、酔いしれていた。
彼女もそれを理解してくれると、くれていると思っていた。あの日までは・・・。
ヒデちゃんは彼女が結婚したって言った。幸せそうだって。
その時、マンションの中で笑顔を向ける妻、足元を走り回る子供たちというありもしない現実が俺の頭の中に浮かび、一瞬で消えた。
ウイスキーの入ったグラスをグイッとあおる。特有の香りが口の中に広がったかと思うと、食道から胃袋がカァッと焼けるような感じがした。
会社はその時だけの名声は与えてくれたけど。
今の俺の手には何もない。
「俺は何がしたかったのかな?都会に出てまで。」
ヒデちゃんに聞かなくても実はわかってる。俺がバカだった、選ぶのものを間違えたんだ。
そして拠り所だった会社にも裏切られた。
グラスの中で氷がカランと音を立てる。ヒデちゃんは無言で酒を優しく注いだ。
「これからどうするかなぁ。30過ぎたオッサンが。」
「何言ってるの。30とか田舎じゃ若造もいいとこよ。」
「それは、まぁ、そうかもしれないけど。」
平均年齢は普通に50歳以上だろうからな。
「とりあえずはお婆ちゃんの手伝いでもして、田舎の生活に慣れることね。ニートにはお婆ちゃんも厳しいわよ。」
確かに。金の亡者の婆ちゃんがいつまでもタダ飯を食わせてくれるわけがない。それに組織の中で働くことは当分遠慮したい。手伝いのほうが気楽でいいだろう。
「・・・ん、そうしてみる。」
「はい、それじゃ乾杯しましょ。新たな門出を祝って。」
ヒデちゃんも自分のグラスを取り出しウイスキーをなみなみと注いだ。そして俺のグラスに軽く当て、カチンッと音を鳴らす。
「いい人もきっと見つかるわよ。」
「・・・いるかな?こんな田舎に。」
「すでに目の前にいるじゃない。」
勝ち誇るヒデちゃんの顔を見て俺はプッと吹き出していた。
―――――――
「・・・ユイは『いい人』だよなぁ。もちろん。」
車を運転しながら思わずつぶやいていた。彼女のことを意識してないって言ったら嘘だ。それにヒデちゃんと話をしてその思いは強くなっている。
「30過ぎのオッサンが振り回したらユイに迷惑をかける。ちゃんと考えないと。」
俺は彼女のことが好きなのだろうか?
「ユイと言えば・・・男が苦手。触られるのも嫌。すぐ殴ったり、剣で切ろうとする。」
・・・もっと他にある、よな?俺は彼女の顔を思い浮かべる。すると、現れたのは騎士としてリリーナを守ろうとする凛々しいものとは別の、どこかあどけない表情だった。
「そう言えば、いつだったかウニ割りを最後まで手伝ってくれたっけ。今日の商品作りをしている時もそうだけど、たまに気を張ってない素の幼い顔をするんだよなぁ。そういうの見ると可愛いって・・・。」
そう思ってるよ、俺。
「・・・頑張れ、雄太。この機会を逃したら結婚なんてもうできないかもしれないぞ。」
俺は次第に緊張し始める。林道を抜け、屋敷のある島へと渡る橋が見えた。その時、
「よし、あと少しだ、って何だ! 危ねぇ!!!」
車の進行方向、道路の中央に茶色い塊が置かれていた。
事故る! 頭の中でアラートが鳴り、俺はブレーキペダルを力の限り踏む。
車はガガーーーーッ!!という激しい音とともに無理やりに制動をかけ、ぶつかる寸前で止まった。
「・・・・・・た、助かった。こんなところに、岩か?」
それが何なのか確かめようと車から降りる。その正体がわかると俺は改めて止まることができてよかったと思うのだった。
「岩なんかじゃない。これは・・・犬!?」
その体は泥まみれでパッと見ただけでは、犬かどうかわからない。
そして、犬は顔を上げることなくうずくまったまま震えていた。
バックミラーには俺の車に向かって手を振る『外見は男だけど内面は乙女』のヒデちゃんが映っている。
「ヒデちゃんにはいつも愚痴とか悩みばっかり聞いてもらってるな。」
満田がいなくなったせいで直売所の店長を引き受けるハメになったヒデちゃん。彼は元々夜の仕事をしていた。
スナック「ヒデオ」、彼がこの町に作った癒しのスポットで男に限らず女たちも事あるごとに通う、そんな店だった。
仲間とケンカした、だの。
恋人にフラれた、離婚しそう、だの。
仕事がうまくいかない・・・などなど。
みんな心に蓄積されたわだかまりをアルコールとともにヒデちゃんに吐き出す。それを彼は青髭の残る大きな顔で受け止め、時には涙も流しながら答えを返していた。
もちろん俺も彼のお店に世話になった1人である。
―――――――
「あら、久しぶりじゃない! 元気だった?」
「体は元気かな。心はあんまり。」
「雄ちゃん元気にしてるかな、ってみんな心配してたのよ。特にあの3バカはね。もう顔見せた?」
「いや、まだ。明日にでも行ってこようかな。」
「それがいいと思うわ。・・・、最初はビールから? それとも水割り?」
「ビールもらうよ。」
「了解。」と言いながらフリフリのドレスを着たヒデちゃんはカウンターの向こうで動き始める。肉体を鍛え過ぎているせいか服はパンパンで動きにくそうだ。
約10年ぶりに都会から戻って来た日の夜、婆ちゃんはさっさと寝てしまい、手持ち無沙汰になった俺は彼がやっているスナックに来ていた。
今日は他に客はいない。
最初は穏やかに状況報告をしていたが、ヒデちゃんが言った一言から俺の声は大きくなって、酒もドンドン進んだ。
「6年・・・6年も付き合ったんだぜ。あの日も繁忙期なのにあいつのためと思って休みを取ってたんだ。会社には親が来るって嘘まで言ってさ。」
『今までありがとう』
25歳の時、12月25日のクリスマスの朝。
あいつはそう言って俺から去って行った。
「俺のどこが悪かったんだろう。」
「全部でしょ。」
ヒデちゃんは呆れたように言う。
「休みは取ったって偉そうに言って。イブの夜、あの子が田舎から出て来ているのに大酒飲んで帰ったくせに。駅でずっと立ちながら待っていた彼女の横を素通りしたのは誰?」
「それは・・・仕方なかったんだよ、大事な取引先の忘年会だった。」
「女はね自分が一番大事にされたい生き物なのよ。だけど雄ちゃんが泥酔してるのを見て『この人はあたしよりも仕事の付き合いが大事なんだ』って思っちゃったに違いないわ。それに仕事が忙しいとか言ってクリスマスの前から、半年以上も会ってなかったらしいじゃない。」
「・・・。」
その通りだった。順調に増えていく売上や利益、仕事をやればやるほど褒められる。俺は周囲から持ち上げられ、酔いしれていた。
彼女もそれを理解してくれると、くれていると思っていた。あの日までは・・・。
ヒデちゃんは彼女が結婚したって言った。幸せそうだって。
その時、マンションの中で笑顔を向ける妻、足元を走り回る子供たちというありもしない現実が俺の頭の中に浮かび、一瞬で消えた。
ウイスキーの入ったグラスをグイッとあおる。特有の香りが口の中に広がったかと思うと、食道から胃袋がカァッと焼けるような感じがした。
会社はその時だけの名声は与えてくれたけど。
今の俺の手には何もない。
「俺は何がしたかったのかな?都会に出てまで。」
ヒデちゃんに聞かなくても実はわかってる。俺がバカだった、選ぶのものを間違えたんだ。
そして拠り所だった会社にも裏切られた。
グラスの中で氷がカランと音を立てる。ヒデちゃんは無言で酒を優しく注いだ。
「これからどうするかなぁ。30過ぎたオッサンが。」
「何言ってるの。30とか田舎じゃ若造もいいとこよ。」
「それは、まぁ、そうかもしれないけど。」
平均年齢は普通に50歳以上だろうからな。
「とりあえずはお婆ちゃんの手伝いでもして、田舎の生活に慣れることね。ニートにはお婆ちゃんも厳しいわよ。」
確かに。金の亡者の婆ちゃんがいつまでもタダ飯を食わせてくれるわけがない。それに組織の中で働くことは当分遠慮したい。手伝いのほうが気楽でいいだろう。
「・・・ん、そうしてみる。」
「はい、それじゃ乾杯しましょ。新たな門出を祝って。」
ヒデちゃんも自分のグラスを取り出しウイスキーをなみなみと注いだ。そして俺のグラスに軽く当て、カチンッと音を鳴らす。
「いい人もきっと見つかるわよ。」
「・・・いるかな?こんな田舎に。」
「すでに目の前にいるじゃない。」
勝ち誇るヒデちゃんの顔を見て俺はプッと吹き出していた。
―――――――
「・・・ユイは『いい人』だよなぁ。もちろん。」
車を運転しながら思わずつぶやいていた。彼女のことを意識してないって言ったら嘘だ。それにヒデちゃんと話をしてその思いは強くなっている。
「30過ぎのオッサンが振り回したらユイに迷惑をかける。ちゃんと考えないと。」
俺は彼女のことが好きなのだろうか?
「ユイと言えば・・・男が苦手。触られるのも嫌。すぐ殴ったり、剣で切ろうとする。」
・・・もっと他にある、よな?俺は彼女の顔を思い浮かべる。すると、現れたのは騎士としてリリーナを守ろうとする凛々しいものとは別の、どこかあどけない表情だった。
「そう言えば、いつだったかウニ割りを最後まで手伝ってくれたっけ。今日の商品作りをしている時もそうだけど、たまに気を張ってない素の幼い顔をするんだよなぁ。そういうの見ると可愛いって・・・。」
そう思ってるよ、俺。
「・・・頑張れ、雄太。この機会を逃したら結婚なんてもうできないかもしれないぞ。」
俺は次第に緊張し始める。林道を抜け、屋敷のある島へと渡る橋が見えた。その時、
「よし、あと少しだ、って何だ! 危ねぇ!!!」
車の進行方向、道路の中央に茶色い塊が置かれていた。
事故る! 頭の中でアラートが鳴り、俺はブレーキペダルを力の限り踏む。
車はガガーーーーッ!!という激しい音とともに無理やりに制動をかけ、ぶつかる寸前で止まった。
「・・・・・・た、助かった。こんなところに、岩か?」
それが何なのか確かめようと車から降りる。その正体がわかると俺は改めて止まることができてよかったと思うのだった。
「岩なんかじゃない。これは・・・犬!?」
その体は泥まみれでパッと見ただけでは、犬かどうかわからない。
そして、犬は顔を上げることなくうずくまったまま震えていた。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
3年振りに帰ってきた地元で幼馴染が女の子とエッチしていた
ねんごろ
恋愛
3年ぶりに帰ってきた地元は、何かが違っていた。
俺が変わったのか……
地元が変わったのか……
主人公は倒錯した日常を過ごすことになる。
※他Web小説サイトで連載していた作品です
わがまま令嬢の末路
遺灰
ファンタジー
清く正しく美しく、頑張って生きた先に待っていたのは断頭台でした。
悪役令嬢として死んだ私は、今度は自分勝手に我がままに生きると決めた。我慢なんてしないし、欲しいものは必ず手に入れてみせる。
あの薄暗い牢獄で夢見た未来も、あの子も必ずこの手にーーー。
***
これは悪役令嬢が人生をやり直すチャンスを手に入れ、自由を目指して生きる物語。彼女が辿り着くのは、地獄か天国か。例えどんな結末を迎えようとも、それを決めるのは彼女自身だ。
(※内容は小説家になろうに投稿されているものと同一)
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
穏やかな田舎町。僕は親友に裏切られて幼馴染(彼女)を寝取られた。僕たちは自然豊かな場所で何をそんなに飢えているのだろうか。
ねんごろ
恋愛
穏やかなのは、いつも自然だけで。
心穏やかでないのは、いつも心なわけで。
そんなふうな世界なようです。
夢の渚
高松忠史
恋愛
随時連載予定
台湾の世界的人気女優 蔡志玲(サイ チーリン)はあることがきっかけで芸能界から姿を消す。
逃避行の末辿りついたのは日本最西端の島 与那国島から程近い「美波間島」という孤島であった。 チーリンはそこで震災で妻子を亡くした真田諒太と出会う。
島で暮らす個性豊かな人々との触れ合いでチーリンは徐々に変わってゆく。
厳しい孤島の環境の中で人間が生きるということ、そして人生の終わりに行き着く先…
絆…友情…親子の愛…男と女の真実の愛…
そして島に迫る大きな黒い力。
チーリンと諒太に立ちはだかる試練…
二人の恋の行方はどうなってしまうのか?
美しい海を舞台に繰り広げられる長編恋愛小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる