83 / 96
第1章 辺獄妄執譚
第59話 母の愛が欲しい
しおりを挟む
ノアの方舟に乗船し、煉獄の能力者達がそれぞれの敵の元へ向かった後、
グラスホッパーが向かったのは弓を持った女戦士のいる場所だった。
弓を持った女戦士は、獅子の耳と尻尾、爪、目を持っていた。
グラスホッパーは、女戦士の元へ近づく時は歩いて近づき、女戦士が弓を構え絞り始めた時に持っている三本の槍の中で一番長い不焼御手杵を背中から手に取り、女戦士に向かって槍からレーザーを放った。
「悪いな、今回の相手は強敵だって聞いたんでね。最初から全力で行かせて貰うぞ!
くらえ!不焼御手杵ッ!」
グラスホッパーの攻撃に、弓を持った女戦士は弓を構えたまま、走ってレーザーを避けた。グラスホッパーは、それを見越していたので、女戦士の背後に転移して女戦士の背中を不焼御手杵で力いっぱい突き刺そうとした。
弓を持った女戦士は、完全にそれに気付かずに前方に弓を構えて、グラスホッパーを探していた。グラスホッパーの槍は女戦士の背中を貫き、心臓を穿った。
グラスホッパーがそう思った時突如、目の前に黄金の矢が飛び出してきてグラスホッパーの顔面に突き刺さった。
様に見えた。
矢はグラスホッパーの顔の中に入ると、そのまま反転し飛んできた方向へと飛んで行った。
弓を持った女戦士は、それを矢で射って撃ち落とすと、グラスホッパーを見て不敵に笑いこう言った。
「あはははは!
これで死なない何て大した物だね~。このアタランテの矢を避ける事を誇って良いよ。」
すると、グラスホッパーはそれに対し
「それは、どうも。アタランテか知らねえな。歴史の教科書に載ってたか?まあ、良い。
悪い事は言わねえ。弓だけで俺を倒そう何て無理だ。早く降参しろ」
と、自信満々なアタランテに呆れる様にそう言った。すると、アタランテはグラスホッパーの態度を見て更に微笑み
「良いね~、そう言う力自慢の男を射殺すのが好きなんだよ。さあ、かかって来な!」
と、アタランテは即座にグラスホッパーを弓で射った。
「はあ、そうか。
なら、やっぱりわからせてやらないとダメか……」
と、グラスホッパーは矢を避けもせずに歩いてアタランテの元に歩いて行った。
アタランテの矢は、グラスホッパーに近づきグラスホッパーの顔のギリギリの所で黄金の粒子を放ち始めた。グラスホッパーは、それに驚いて咄嗟に矢の後方に転移した。
アタランテは、それに舌打ちすると
「ちっ、だがまあ、良いさ。
パルテノパイオス、今だよ。」
アタランテが、そう言うと他の辺獄の能力者のSF鎧よりもかなりカスタムされた鎧を着た男が、突如グラスホッパーの背後に現れ煌々と赤く輝くロングソードでグラスホッパーの首を斬った。
だが、グラスホッパーの鎧が容易く剣を弾き、グラスホッパーは即座に振り向いてパルテノパイオスの顔面を殴りつけた。
「ぐあッ!」
パルテノパイオスが、怯むとグラスホッパーは、不焼御手杵を転移で背中に戻し世削日本号を取り出して、パルテノパイオスの剣を左手で掴んで止めながら、パルテノパイオスの胸を貫いた。
だが、パルテノパイオスは胸を貫かれると、鎧に施されたギミックを発動させて、硝子の様な見た目の六角形のパズルの様な装置を鎧から大量に射出した後、鎧の腹に搭載されている超高圧の圧縮空気砲をグラスホッパーに撃ち込み、自分から離して六角形の装置で周りを包み、グラスホッパーを捕らえた。
グラスホッパーに貫かれた傷を完全に再生させると、パルテノパイオスは
「母さん、後は頼んだよ!」
と、叫んだ。すると、アタランテは、
「良くやった!」
と、息子に叫ぶと手から何処からともなく、黄金の弓矢を取り出し、弓にかけるとグラスホッパーを包む六角形の装置の檻が黄金の粒子に包まれ、アタランテの凄まじい怪力で弓を絞って黄金の矢を射った。
「これなるは、獲物に見出し幻視の十字、
その天啓を抱き、背負いし矢で悪を穿てッ!
幻視の十字を抱いて!」
アタランテの黄金の矢は、空中で幾万にも増殖しグラスホッパーを閉じ込める檻を串刺しにした。
パルテノパイオスも串刺しになったが、能力で即座に再生しアタランテの元に走った。
「母さん!凄いよ!やったね!」
と、言いながらアタランテに突進し抱きつこうとしたパルテノパイオスをアタランテは、
「ああ、良くやったね!
おいでっ!」
と、両手を広げて同じ様に走って行って抱きしめた。パルテノパイオスは、アタランテの胸に顔を埋めて心から安らいだ顔でアタランテに
「母さん、後もう少し敵を倒したらずっと一緒にいられるんだよね」
と、アタランテに言った。すると、アタランテは、
「ああ、そうだよ。
お前には、酷な運命を辿らせたけどここでは、そんな必要無いんだ。
もっと早くこう出来なかった私を許しておくれ」
と、心を痛めながらそう言った。すると、パルテノパイオスは、
「許すに決まってやるさ。僕の為にやってくれたんだ。今、こうしてくれればそれで良いんだよ。」
と、言った。すると、アタランテは泣きながらパルテノパイオスの頭を撫でて
「ありがとう、本当にありがとう。」
と言い、パルテノパイオスはそれを強く抱き締めて応えた。
しかし、二人の感動のシーンは突如として、悪魔によって遮られた……
蒼い悪魔の様な見た目の鎧を着た男は、矢を放たれた後、聖遺物の力で抑えられていた力を自らの持つ聖遺物の力を持って相殺し海へと逃げおおせた。
そして、二人を観察し攻撃の瞬間を見極め、二人が抱き合って涙を流した所で、武装のギミックを発動させた。
「世削日本号……」
自らのする行為に罪悪感を覚えながら、吐き捨てる様に言った名を持つ武器は、巨大な穂先は世界を上書きするかの様に二人が場所に現れ、二人の体を弾き飛ばした。
パルテノパイオスは、母の胸の中で抱かれていたはずが、突如激痛が走り暫く何も感じ取れなくなった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
気が付くと、辺りに肉片が飛び散って母の持っていた弓が落ちている。
母は、何処に言ったと思い見渡すが、何処にも母の姿は無く、弓だけでも拾おうと思い弓に手をかけたら、母の手を見た。
一瞬何が起きてるのかわからなくなり、弓を拾うのをやめ、自分の体に触れて見た。
母の様な胸に、母の足、母の髪、母の顔だった。すると、僕の体から黄金の粒子が溢れ出ている事に気が付いた。
少し、状況を考えた。
僕は、母と抱き合っていた。
僕は、母と離れたく無かった。
僕の能力は、体を再生する能力だ。
母と、僕は敵の攻撃で弾けた。
体を治せる僕だけが生き残った。
僕は、母と離れたく無かった。
激しい痛みの中で感じられ無くなった母が恋しかった。
僕の能力は体を再生する能力だ。
僕は、母と離れたく無かった。
僕は、状況を把握し顔に手を当てて空を仰いで笑った。
「あはは、あはははは、ははははははははっ!あはははははは!はあ、はあ!
母さんの声だ!
母さん!母さん!
あああ、ああ、あああああああああああッ!」
そこに、さっきの敵が現れた。
僕は、そいつを見ると考える前に体が動いていた。手から伸びる獅子の爪で敵を引き裂こうとした。
「お前ッ!よくも!よくも母さんを!」
僕は、体から黄金の粒子を大量に放出し体を包むと、敵の右腕を引き裂いた。
「うあああああッ!
なんだ!なんで俺の鎧が斬れるんだ!」
敵は、驚いた様子だったが、僕はそれを気にせず敵の顔面を殴りつけた。
「がはッ!」
敵が、怯むと僕は敵に飛びかかって押し倒すと、爪を敵の首にかけてこう言った。
「母さんを返せッ!僕の母さんを返せよ!
出来なければ、お前を殺す!」
すると、敵は
「は?母さん?お前の母親もいたのか?
俺は知らねえぞ?」
敵がそう言うと、僕は怒りのままに
「お前が殺したアタランテを返せって言ってんだよ!」
と、言って敵を殴りつけた。
すると、敵は
「?!??
アタランテは、お前じゃ無かったか?
何がどうなってる?」
と言って困惑した。僕は、それに対し泣きながら敵に
「僕は、パルテノパイオス
アタランテの息子だ!お前が母さんを殺して僕は、僕は……うう、あああああああ!」
と、言って泣き始めた。
僕は、頭が真っ白になって敵に泣き崩れた。
敵は、僕が泣き崩れると僕の頭を撫でながら
「あ~、なんだか良くわからんが、落ち着けよ。お前の母さんの事はその後考えろ」
と、言った。
僕は、そう言われて敵に抱きついて落ち着くまで泣いていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カイニスを倒した後、役小角は仲間の援護をしようとノアの方舟の上を歩き回っていた。
すると、馬乗りでやられているグラスホッパーを見つけた。急いで助けようと思ったが、グラスホッパーの上の敵が突如泣き崩れ、グラスホッパーを抱きしめ始め、グラスホッパーは敵の頭を撫でていた。
役小角は、グラスホッパーに近づき唖然とした顔で
「お前……何してんの……?」
と、引き気味で尋ねた。
それに気付いたグラスホッパーは、慌てて
「いや待て、勘違いするな!
これは、断じてそう言うのでは無い!」
と、言ったが役小角は察した様な顔をして
「いや、ああうん。
そうだな、まあ、そいつ美人だし、うんわかるよ、じゃあ、俺は他の奴を助けに行くから、ごゆっくり……」
と、言ってUターンした。
「おい、待てよ!
違うって言ってるだろ!」
と、グラスホッパーが叫ぶと、パルテノパイオスは、少し落ち着いてグラスホッパーに話しかけ
「ねえ、君が悪いんだよ!責任取ってよ!」
と、涙目で言った。
「馬鹿お前、絶対今わざと言っただろ!
ふざけんな!
違うぞ!おい、戻って来い!」
グラスホッパーの叫び声を無視して、役小角はハウニブへと歩いて行った。
グラスホッパーが向かったのは弓を持った女戦士のいる場所だった。
弓を持った女戦士は、獅子の耳と尻尾、爪、目を持っていた。
グラスホッパーは、女戦士の元へ近づく時は歩いて近づき、女戦士が弓を構え絞り始めた時に持っている三本の槍の中で一番長い不焼御手杵を背中から手に取り、女戦士に向かって槍からレーザーを放った。
「悪いな、今回の相手は強敵だって聞いたんでね。最初から全力で行かせて貰うぞ!
くらえ!不焼御手杵ッ!」
グラスホッパーの攻撃に、弓を持った女戦士は弓を構えたまま、走ってレーザーを避けた。グラスホッパーは、それを見越していたので、女戦士の背後に転移して女戦士の背中を不焼御手杵で力いっぱい突き刺そうとした。
弓を持った女戦士は、完全にそれに気付かずに前方に弓を構えて、グラスホッパーを探していた。グラスホッパーの槍は女戦士の背中を貫き、心臓を穿った。
グラスホッパーがそう思った時突如、目の前に黄金の矢が飛び出してきてグラスホッパーの顔面に突き刺さった。
様に見えた。
矢はグラスホッパーの顔の中に入ると、そのまま反転し飛んできた方向へと飛んで行った。
弓を持った女戦士は、それを矢で射って撃ち落とすと、グラスホッパーを見て不敵に笑いこう言った。
「あはははは!
これで死なない何て大した物だね~。このアタランテの矢を避ける事を誇って良いよ。」
すると、グラスホッパーはそれに対し
「それは、どうも。アタランテか知らねえな。歴史の教科書に載ってたか?まあ、良い。
悪い事は言わねえ。弓だけで俺を倒そう何て無理だ。早く降参しろ」
と、自信満々なアタランテに呆れる様にそう言った。すると、アタランテはグラスホッパーの態度を見て更に微笑み
「良いね~、そう言う力自慢の男を射殺すのが好きなんだよ。さあ、かかって来な!」
と、アタランテは即座にグラスホッパーを弓で射った。
「はあ、そうか。
なら、やっぱりわからせてやらないとダメか……」
と、グラスホッパーは矢を避けもせずに歩いてアタランテの元に歩いて行った。
アタランテの矢は、グラスホッパーに近づきグラスホッパーの顔のギリギリの所で黄金の粒子を放ち始めた。グラスホッパーは、それに驚いて咄嗟に矢の後方に転移した。
アタランテは、それに舌打ちすると
「ちっ、だがまあ、良いさ。
パルテノパイオス、今だよ。」
アタランテが、そう言うと他の辺獄の能力者のSF鎧よりもかなりカスタムされた鎧を着た男が、突如グラスホッパーの背後に現れ煌々と赤く輝くロングソードでグラスホッパーの首を斬った。
だが、グラスホッパーの鎧が容易く剣を弾き、グラスホッパーは即座に振り向いてパルテノパイオスの顔面を殴りつけた。
「ぐあッ!」
パルテノパイオスが、怯むとグラスホッパーは、不焼御手杵を転移で背中に戻し世削日本号を取り出して、パルテノパイオスの剣を左手で掴んで止めながら、パルテノパイオスの胸を貫いた。
だが、パルテノパイオスは胸を貫かれると、鎧に施されたギミックを発動させて、硝子の様な見た目の六角形のパズルの様な装置を鎧から大量に射出した後、鎧の腹に搭載されている超高圧の圧縮空気砲をグラスホッパーに撃ち込み、自分から離して六角形の装置で周りを包み、グラスホッパーを捕らえた。
グラスホッパーに貫かれた傷を完全に再生させると、パルテノパイオスは
「母さん、後は頼んだよ!」
と、叫んだ。すると、アタランテは、
「良くやった!」
と、息子に叫ぶと手から何処からともなく、黄金の弓矢を取り出し、弓にかけるとグラスホッパーを包む六角形の装置の檻が黄金の粒子に包まれ、アタランテの凄まじい怪力で弓を絞って黄金の矢を射った。
「これなるは、獲物に見出し幻視の十字、
その天啓を抱き、背負いし矢で悪を穿てッ!
幻視の十字を抱いて!」
アタランテの黄金の矢は、空中で幾万にも増殖しグラスホッパーを閉じ込める檻を串刺しにした。
パルテノパイオスも串刺しになったが、能力で即座に再生しアタランテの元に走った。
「母さん!凄いよ!やったね!」
と、言いながらアタランテに突進し抱きつこうとしたパルテノパイオスをアタランテは、
「ああ、良くやったね!
おいでっ!」
と、両手を広げて同じ様に走って行って抱きしめた。パルテノパイオスは、アタランテの胸に顔を埋めて心から安らいだ顔でアタランテに
「母さん、後もう少し敵を倒したらずっと一緒にいられるんだよね」
と、アタランテに言った。すると、アタランテは、
「ああ、そうだよ。
お前には、酷な運命を辿らせたけどここでは、そんな必要無いんだ。
もっと早くこう出来なかった私を許しておくれ」
と、心を痛めながらそう言った。すると、パルテノパイオスは、
「許すに決まってやるさ。僕の為にやってくれたんだ。今、こうしてくれればそれで良いんだよ。」
と、言った。すると、アタランテは泣きながらパルテノパイオスの頭を撫でて
「ありがとう、本当にありがとう。」
と言い、パルテノパイオスはそれを強く抱き締めて応えた。
しかし、二人の感動のシーンは突如として、悪魔によって遮られた……
蒼い悪魔の様な見た目の鎧を着た男は、矢を放たれた後、聖遺物の力で抑えられていた力を自らの持つ聖遺物の力を持って相殺し海へと逃げおおせた。
そして、二人を観察し攻撃の瞬間を見極め、二人が抱き合って涙を流した所で、武装のギミックを発動させた。
「世削日本号……」
自らのする行為に罪悪感を覚えながら、吐き捨てる様に言った名を持つ武器は、巨大な穂先は世界を上書きするかの様に二人が場所に現れ、二人の体を弾き飛ばした。
パルテノパイオスは、母の胸の中で抱かれていたはずが、突如激痛が走り暫く何も感じ取れなくなった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
気が付くと、辺りに肉片が飛び散って母の持っていた弓が落ちている。
母は、何処に言ったと思い見渡すが、何処にも母の姿は無く、弓だけでも拾おうと思い弓に手をかけたら、母の手を見た。
一瞬何が起きてるのかわからなくなり、弓を拾うのをやめ、自分の体に触れて見た。
母の様な胸に、母の足、母の髪、母の顔だった。すると、僕の体から黄金の粒子が溢れ出ている事に気が付いた。
少し、状況を考えた。
僕は、母と抱き合っていた。
僕は、母と離れたく無かった。
僕の能力は、体を再生する能力だ。
母と、僕は敵の攻撃で弾けた。
体を治せる僕だけが生き残った。
僕は、母と離れたく無かった。
激しい痛みの中で感じられ無くなった母が恋しかった。
僕の能力は体を再生する能力だ。
僕は、母と離れたく無かった。
僕は、状況を把握し顔に手を当てて空を仰いで笑った。
「あはは、あはははは、ははははははははっ!あはははははは!はあ、はあ!
母さんの声だ!
母さん!母さん!
あああ、ああ、あああああああああああッ!」
そこに、さっきの敵が現れた。
僕は、そいつを見ると考える前に体が動いていた。手から伸びる獅子の爪で敵を引き裂こうとした。
「お前ッ!よくも!よくも母さんを!」
僕は、体から黄金の粒子を大量に放出し体を包むと、敵の右腕を引き裂いた。
「うあああああッ!
なんだ!なんで俺の鎧が斬れるんだ!」
敵は、驚いた様子だったが、僕はそれを気にせず敵の顔面を殴りつけた。
「がはッ!」
敵が、怯むと僕は敵に飛びかかって押し倒すと、爪を敵の首にかけてこう言った。
「母さんを返せッ!僕の母さんを返せよ!
出来なければ、お前を殺す!」
すると、敵は
「は?母さん?お前の母親もいたのか?
俺は知らねえぞ?」
敵がそう言うと、僕は怒りのままに
「お前が殺したアタランテを返せって言ってんだよ!」
と、言って敵を殴りつけた。
すると、敵は
「?!??
アタランテは、お前じゃ無かったか?
何がどうなってる?」
と言って困惑した。僕は、それに対し泣きながら敵に
「僕は、パルテノパイオス
アタランテの息子だ!お前が母さんを殺して僕は、僕は……うう、あああああああ!」
と、言って泣き始めた。
僕は、頭が真っ白になって敵に泣き崩れた。
敵は、僕が泣き崩れると僕の頭を撫でながら
「あ~、なんだか良くわからんが、落ち着けよ。お前の母さんの事はその後考えろ」
と、言った。
僕は、そう言われて敵に抱きついて落ち着くまで泣いていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カイニスを倒した後、役小角は仲間の援護をしようとノアの方舟の上を歩き回っていた。
すると、馬乗りでやられているグラスホッパーを見つけた。急いで助けようと思ったが、グラスホッパーの上の敵が突如泣き崩れ、グラスホッパーを抱きしめ始め、グラスホッパーは敵の頭を撫でていた。
役小角は、グラスホッパーに近づき唖然とした顔で
「お前……何してんの……?」
と、引き気味で尋ねた。
それに気付いたグラスホッパーは、慌てて
「いや待て、勘違いするな!
これは、断じてそう言うのでは無い!」
と、言ったが役小角は察した様な顔をして
「いや、ああうん。
そうだな、まあ、そいつ美人だし、うんわかるよ、じゃあ、俺は他の奴を助けに行くから、ごゆっくり……」
と、言ってUターンした。
「おい、待てよ!
違うって言ってるだろ!」
と、グラスホッパーが叫ぶと、パルテノパイオスは、少し落ち着いてグラスホッパーに話しかけ
「ねえ、君が悪いんだよ!責任取ってよ!」
と、涙目で言った。
「馬鹿お前、絶対今わざと言っただろ!
ふざけんな!
違うぞ!おい、戻って来い!」
グラスホッパーの叫び声を無視して、役小角はハウニブへと歩いて行った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる