77 / 96
第1章 辺獄妄執譚
第54話 魔性の美貌
しおりを挟む
カイネウスを氷の塊で押し潰した役小角達は、喜んだが、カイネウスの鮮血は役小角達の体に飛び散り、皆の武装を真っ赤に染めていた。
「うわ~、ドロドロだね~
これ直ぐに落ちるかな~」
咲が、そう言って血を地面に払い落とすと、役小角は、
「一旦、ナノマシン発生装置を切れば良いだろ?」
と、武装を解除した。
すると、それを見たソニックが驚き
「何をしてる!
周りは敵だらけなのに!」
と、怒鳴ったが、役小角は
「大丈夫だろ
他の敵も他の奴らが相手してるって」
と、言って余裕の表情を見せた。
しかし、そんな役小角の楽観的な考えを否定する様にカイネウスの血液は、一人でに動き出し、鎌の様な形になって咲とソニックの首元にかかった。
それに、驚いたソニックが急いで氷の塊の方を見ると、氷の塊の上空に一羽の黄金に輝く鳥の姿があった。
鳥は、氷塊から飛び去り、ソニックの背後に降りると、美しい金髪碧眼の白いドレスを着た女性の姿に変わり
「男の私を倒すとは、大した物ね。
でも、まだ私は死んでいないわ!」
と言って、鎌を動かしソニックと咲の首を切り裂いた。
役小角は、それに驚きナノマシン発生装置を再度起動させようとすると、カイネウスの鮮血が地面から槍の様に伸び、役小角の腹に突き刺さった。
「さあ、これからが本番よ!
本当は、この姿でいたくは無いのだけれど、男の私を倒した事を評価して見せてあげるわ。海神をも狂わせた私の美貌をね!」
カイネウスは、そう言うと可愛く微笑み、碧眼を桃色に輝かせ、首を切り裂いたソニックを見た。
すると、ソニックは首から鮮血を流しながら、目を桃色に光らせカイネウスに膝まづいた。
すると、カイネウスは甲板の上に滴る自分の血液をローブの様に羽織り、一部を伸ばして先端を人の手の形にして水蒸気となり氷塊から抜け出てきたトライデントを掴むと、自分の元に手繰り寄せ手に取った。
カイネウスは、満足げにトライデントを右手で握ると、左手でソニックの頬に触れ
「さあ、これで貴方は私の虜よ
あの忌々しい能力者達を殺しなさい」
と、綺麗な声で言った。すると、ソニックは頷いて蒼い閃光となり、咲の腹に腕を突き刺して心臓を穿った。
「がはっ!」
咲がソニックの速さに対応出来ずに心臓を貫かれると、血を吐いて倒れた。
すると、カイネウスはトライデントで海の水を操り咲を水で出来た球体の檻の閉じ込め、咲を溺れさせると、そのまま海へと引きずり込んだ。
役小角は、それを止めようとしたが、ソニックに攻撃され、それを中鬼に避けさ出た為に対応が間に合わなかった。
ソニックは、役小角が攻撃を避けると
「カイネウス様、役小角は仲間の能力で攻撃を回避します。咲に奴の仲間を殺す許可を」
と、カイネウスに高速で近づき膝まづいて言うと、カイネウスは、
「ええ、許可するわ
でも、この姿の時はカイネウスでは無くカイ二スと呼んでね」
と、微笑むと、ソニックは、
「かしこまりました。カイニス様」
と、言うとハウニブへと走った。
役小角は、それを阻止しようと急いでナノマシン発生装置を起動したが、カイニスがトライデントで役小角の腹を突いてそれを阻止した為に、対応出来なかった。
役小角達の一連の動きをハウニブの中で見ていた中鬼達は
「ああ、もう!
ヤバイですよ!
ソニックさんが来ちゃいます!
誰か助けてー!」
と、叫ぶとそれを聴いたマルコ・ポーロが不快そうに
「うるさいな~
ここに能力者が何人いると思ってるのさ
出てきてくれ、フビライハン、アロアディン」
と、言って能力を発動しソニックに備えた。
フビライハンとアロアディンが出てくるのと、ほぼ同時にソニックはハウニブに到着し、フビライハンの腹に腕を突き刺した。
フビライハンは、それに動じずにソニックの腕を掴んでへし折り、その間にアロアディンが刀を抜いてソニックの首を切り裂こうとした。
だが、ソニックは体を高速で振動させ、刃を弾くと、フビライハンに掴まれていない方の腕でマルコ・ポーロに向けて稲妻を放った。
だが、マルコ・ポーロは余裕の表情でそれを避けようともせずにいた。
すると、マルコ・ポーロの目の前に侍が現れ稲妻に打たれた。
ソニックは、それを見てフビライハンを払おうと腕を高速で引いたが、フビライハンの怪力で腕を掴まれ続け、フビライハンを自分に近づけただけだった。
フビライハンは、そのままソニックに頭突きし、その隙にアロアディンがソニックの足を切りつけた。
「うあああッ!」
ソニックは、アロアディンに右足の腱を切られ膝を付くと、アロアディンが力強くソニックを殴りつけた。
ソニックが、そのままフビライハンに殴られていると、
「それじゃあ、おやすみ~」
と言って、魔法使いを出してソニックを眠らせた。
ソニックを倒すと、マルコ・ポーロは余裕の表情で、中鬼に微笑み
「ほらね!
楽勝だ!」
と、言った。すると、中鬼は苦笑いして
「あはははは……
この人が敵で良く皆相手出来たよね~……」
と、言った。
「うわ~、ドロドロだね~
これ直ぐに落ちるかな~」
咲が、そう言って血を地面に払い落とすと、役小角は、
「一旦、ナノマシン発生装置を切れば良いだろ?」
と、武装を解除した。
すると、それを見たソニックが驚き
「何をしてる!
周りは敵だらけなのに!」
と、怒鳴ったが、役小角は
「大丈夫だろ
他の敵も他の奴らが相手してるって」
と、言って余裕の表情を見せた。
しかし、そんな役小角の楽観的な考えを否定する様にカイネウスの血液は、一人でに動き出し、鎌の様な形になって咲とソニックの首元にかかった。
それに、驚いたソニックが急いで氷の塊の方を見ると、氷の塊の上空に一羽の黄金に輝く鳥の姿があった。
鳥は、氷塊から飛び去り、ソニックの背後に降りると、美しい金髪碧眼の白いドレスを着た女性の姿に変わり
「男の私を倒すとは、大した物ね。
でも、まだ私は死んでいないわ!」
と言って、鎌を動かしソニックと咲の首を切り裂いた。
役小角は、それに驚きナノマシン発生装置を再度起動させようとすると、カイネウスの鮮血が地面から槍の様に伸び、役小角の腹に突き刺さった。
「さあ、これからが本番よ!
本当は、この姿でいたくは無いのだけれど、男の私を倒した事を評価して見せてあげるわ。海神をも狂わせた私の美貌をね!」
カイネウスは、そう言うと可愛く微笑み、碧眼を桃色に輝かせ、首を切り裂いたソニックを見た。
すると、ソニックは首から鮮血を流しながら、目を桃色に光らせカイネウスに膝まづいた。
すると、カイネウスは甲板の上に滴る自分の血液をローブの様に羽織り、一部を伸ばして先端を人の手の形にして水蒸気となり氷塊から抜け出てきたトライデントを掴むと、自分の元に手繰り寄せ手に取った。
カイネウスは、満足げにトライデントを右手で握ると、左手でソニックの頬に触れ
「さあ、これで貴方は私の虜よ
あの忌々しい能力者達を殺しなさい」
と、綺麗な声で言った。すると、ソニックは頷いて蒼い閃光となり、咲の腹に腕を突き刺して心臓を穿った。
「がはっ!」
咲がソニックの速さに対応出来ずに心臓を貫かれると、血を吐いて倒れた。
すると、カイネウスはトライデントで海の水を操り咲を水で出来た球体の檻の閉じ込め、咲を溺れさせると、そのまま海へと引きずり込んだ。
役小角は、それを止めようとしたが、ソニックに攻撃され、それを中鬼に避けさ出た為に対応が間に合わなかった。
ソニックは、役小角が攻撃を避けると
「カイネウス様、役小角は仲間の能力で攻撃を回避します。咲に奴の仲間を殺す許可を」
と、カイネウスに高速で近づき膝まづいて言うと、カイネウスは、
「ええ、許可するわ
でも、この姿の時はカイネウスでは無くカイ二スと呼んでね」
と、微笑むと、ソニックは、
「かしこまりました。カイニス様」
と、言うとハウニブへと走った。
役小角は、それを阻止しようと急いでナノマシン発生装置を起動したが、カイニスがトライデントで役小角の腹を突いてそれを阻止した為に、対応出来なかった。
役小角達の一連の動きをハウニブの中で見ていた中鬼達は
「ああ、もう!
ヤバイですよ!
ソニックさんが来ちゃいます!
誰か助けてー!」
と、叫ぶとそれを聴いたマルコ・ポーロが不快そうに
「うるさいな~
ここに能力者が何人いると思ってるのさ
出てきてくれ、フビライハン、アロアディン」
と、言って能力を発動しソニックに備えた。
フビライハンとアロアディンが出てくるのと、ほぼ同時にソニックはハウニブに到着し、フビライハンの腹に腕を突き刺した。
フビライハンは、それに動じずにソニックの腕を掴んでへし折り、その間にアロアディンが刀を抜いてソニックの首を切り裂こうとした。
だが、ソニックは体を高速で振動させ、刃を弾くと、フビライハンに掴まれていない方の腕でマルコ・ポーロに向けて稲妻を放った。
だが、マルコ・ポーロは余裕の表情でそれを避けようともせずにいた。
すると、マルコ・ポーロの目の前に侍が現れ稲妻に打たれた。
ソニックは、それを見てフビライハンを払おうと腕を高速で引いたが、フビライハンの怪力で腕を掴まれ続け、フビライハンを自分に近づけただけだった。
フビライハンは、そのままソニックに頭突きし、その隙にアロアディンがソニックの足を切りつけた。
「うあああッ!」
ソニックは、アロアディンに右足の腱を切られ膝を付くと、アロアディンが力強くソニックを殴りつけた。
ソニックが、そのままフビライハンに殴られていると、
「それじゃあ、おやすみ~」
と言って、魔法使いを出してソニックを眠らせた。
ソニックを倒すと、マルコ・ポーロは余裕の表情で、中鬼に微笑み
「ほらね!
楽勝だ!」
と、言った。すると、中鬼は苦笑いして
「あはははは……
この人が敵で良く皆相手出来たよね~……」
と、言った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
無属性魔法って地味ですか? 「派手さがない」と見捨てられた少年は最果ての領地で自由に暮らす
鈴木竜一
ファンタジー
《本作のコミカライズ企画が進行中! 詳細はもうしばらくお待ちください!》
社畜リーマンの俺は、歩道橋から転げ落ちて意識を失い、気がつくとアインレット家の末っ子でロイスという少年に転生していた。アルヴァロ王国魔法兵団の幹部を務めてきた名門アインレット家――だが、それも過去の栄光。今は爵位剥奪寸前まで落ちぶれてしまっていた。そんなアインレット家だが、兄が炎属性の、姉が水属性の優れた魔法使いになれる資質を持っていることが発覚し、両親は大喜び。これで再興できると喜ぶのだが、末っ子の俺は無属性魔法という地味で見栄えのしない属性であると診断されてしまい、その結果、父は政略結婚を画策し、俺の人生を自身の野望のために利用しようと目論む。
このまま利用され続けてたまるか、と思う俺は父のあてがった婚約者と信頼関係を築き、さらにそれまで見向きもしなかった自分の持つ無属性魔法を極め、父を言いくるめて辺境の地を領主として任命してもらうことに。そして、大陸の片隅にある辺境領地で、俺は万能な無属性魔法の力を駆使し、気ままな領地運営に挑む。――意気投合した、可愛い婚約者と一緒に。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
最弱職の初級魔術師 初級魔法を極めたらいつの間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された「霧崎ルノ」彼を召還したのはバルトロス帝国の33代目の皇帝だった。現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が帝国領土に出現し、数多くの人々に被害を与えていた。そのために皇帝は魔王軍に対抗するため、帝国に古から伝わる召喚魔法を利用して異世界から「勇者」の素質を持つ人間を呼び出す。しかし、どういう事なのか召喚されたルノはこの帝国では「最弱職」として扱われる職業の人間だと発覚する。
彼の「初級魔術師」の職業とは普通の魔術師が覚えられる砲撃魔法と呼ばれる魔法を覚えられない職業であり、彼の職業は帝国では「最弱職」と呼ばれている職業だった。王国の人間は自分達が召喚したにも関わらずに身勝手にも彼を城外に追い出す。
だが、追い出されたルノには「成長」と呼ばれる能力が存在し、この能力は常人の数十倍の速度でレベルが上昇するスキルであり、彼は瞬く間にレベルを上げて最弱の魔法と言われた「初級魔法」を現実世界の知恵で工夫を重ねて威力を上昇させ、他の職業の魔術師にも真似できない「形態魔法」を生み出す――
※リメイク版です。付与魔術師や支援魔術師とは違う職業です。前半は「最強の職業は付与魔術師かもしれない」と「最弱職と追い出されたけど、スキル無双で生き残ります」に投稿していた話が多いですが、後半からは大きく変わります。
(旧題:最弱職の初級魔術師ですが、初級魔法を極めたら何時の間にか「千の魔術師」と呼ばれていました。)
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる