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第1章 辺獄妄執譚
第25話 創作の力
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マルコ・ポーロ達が観戦する中、モフタール・ベルモフタールは、カメハメハ大王の部下が着ていた様な生物の面影がある謎の金属で出来たSF鎧を緑色にペイントした物に同じくレーザー銃を持ってライズ・クラールハイトで隠蔽されたハウニブに向かっていた。
マイスターは、操縦室の中でそれを確認し、最初は驚いたが、偶然近くに来ただけなのかを確かめる為に武器だけは持ってモフタールを見ていた。
だが、マイスターの用心は無意味に終わり、モフタールは、隠蔽されたハウニブの前で止まると、そこにレーザー銃を向けて撃ち放った。
だが、マイスターは未だ動じずにモフタールを観察し続ける。モフタールは、ハウニブの装甲が想定以上の事に驚いた様子を見せると鎧の腕に格納されている刃を剥き出しにして、真っ赤に輝かせハウニブの装甲を切りつけた。
ハウニブの壁を長方形に切り裂いたモフタールは、薄ら笑いを浮かべこう言った。
「これが、敵の前線基地か
誰もいないが、まあ、良いだろう」
モフタールは、そのままハウニブの中へ入って部屋を隈無く探したが誰も見つから無かった。
彼は、そこで無駄足だったと感じ帰ろうと入ってきた穴へ帰ろうとしたが、開けたはずの壁が無くなっていた。
「おかしいな
場所を間違えたか?」
モフタールが、別の場所を探そうと歩き始めたその時、艦内放送でマイスターが、魔法を唱えた。
「聴けッ!
どの地、どの空、どの世でも
見上げし仰ぐは、紅鏡也
その偉大なる使い
何時をも共にする烏をここに
黒き御使いは万の空を翔る」
すると、モフタールの背後に魔法陣が現れ、黒い羽根と共に、ウルツァイト窒化ホウ素製のジャックウサギに鉤爪と鋭い犬歯が生えた様な見た目のグレムリンの彫刻が同じくウルツァイト窒化ホウ素製の小槌を持って現れた。身長50cm程の愛らしい見た目の彫刻は、群れを成して飛び出し、その数は三百羽いた。
「なんだ?
こいつらは」
モフタールが、そう呟くと艦内放送でマイスターが、グレムリン達に命じた。
「掛かれ!」
マイスターの声に反応しグレムリン達は一斉にモフタールに襲いかかった。モフタールは、それに対しレーザー銃で応戦し、グレムリンの彫刻達を砕いて行った。
最初は捌ききれていたモフタールだったが、数が多すぎるのと目標が小さすぎる為に徐々に距離を詰められ、鎧を小槌で叩かれ始める。
「ええい!
鬱陶しい!
離れろ!」
モフタールは、銃をグレムリンに投げ付け、彫刻を殴ちつけたり、足で踏んだりしたりして追い払いようになった。
それでも対処仕切れず、グレムリン達に小槌で鎧を叩かれる。だが、幾ら小槌で叩かれた所でモフタールは、痛くも痒くも無かった。
「コイツらを操ってる奴!
近くにいるのはわかってる!
出てこい!
こんな攻撃では俺の髪の毛一本も傷つけられないぞ!」
モフタールが、そう叫びながらグレムリンを砕き続けると、マイスターが、艦内放送でモフタールを嘲笑った。
「ふははははッ!
そりゃあ、そうだろうなあ
何故ならば、グレムリン達のその行動は攻撃じゃ無いからだ!」
と、マイスターが、得意げにそう言うと、モフタールは、驚き
「なんだと?
では、こいつらは一体何を...」
モフタールが、そう言っている途中で、マイスターは、モフタールの言葉を遮り
「教えてやろう
私がこうする為のした調べさ!」
と、言うと艦内放送から突如、耳を劈く音がした。
モフタールは、それに耐えられず耳を塞いだが、
「こんな物じゃ俺は倒せない!」
と、叫んだ。だが、モフタールは、気づかなかった音波によって自らの鎧に亀裂が生じ始めている事を
「それは、どうかな?」
マイスターが、モフタールの叫びに落ち着いて返した瞬間、モフタールの着ていた鎧がバラバラに砕け散った。
「何ッ!?」
モフタールが、困惑する中、マイスターは音波を止めてグレムリン達に指示を出す
「さあ、お前達、食事の時間だ」
「「「「「「ウァィーーーッ!」」」」」」
グレムリン達は、マイスターが、そう言うと歓喜の奇声を発して小槌を捨ててモフタールに襲いかかった。
モフタールは、未だ動揺しながらも、襲いかかるグレムリン達を砕いたが、グレムリン達は既にモフタールに近づき過ぎていた為、払いきれず、グレムリン達の鋭い牙がモフタールの肉体に刺さり、彼の肉を少しずつ頬張っていった。一羽、また一羽とモフタールの肉にグレムリンが、むしゃぶりつき、噴き出した鮮血をその後ろのグレムリン達が、床を舐めて啜っていた。
あまりの凄惨な状況に、モフタールは、絶叫した。
「うああああああああッ!
離れろッ!
離れろッ!」
震える手でグレムリン達を払っていったが、時は既に遅すぎた。何故ならば、肉を喰らい血を啜ったグレムリン達が、突如、溶け始めて姿を変えようとしていたからだ。
溶けて筋肉が剥き出しになっているおぞましい姿のグレムリンは、まるっとしたフォルムから徐々に大きなカマキリの様な形に体を変えて行った。完全に変態したグレムリンは、コウモリの様な顔にトンボの目、カマキリの鎌が拳から突き出した猿のような手に、カマキリの胴体、バッタの足を持った姿に変わり、体長が1m程に伸びた。
それを見たマイスターは、艦内放送で心底嬉しそうにその光景への喜びの感情を顕にした。
「良いぞ!
成功だ!」
マイスターは、そう言って先程作っていた武器を撫でながらそう言った。
鎌の伸びた拳を突き出して襲って来る怪物を払いながら、モフタールは、叫んだ。
「なんだ、コイツらはッ!」
すると、マイスターが不思議そうに
「おや、現代の人間なのに、あの映画を知らないのか?
いや、まあ、今は真夜中では無いが
そいつらは、私が能力で作り、武装で強化したグレムリンだ
先程までは、弱そうな見た目に合わせ、直ぐにバラバラになる様にプログラミングしたが、それ見ろ」
マイスターに言われ、モフタールが、床を見ると、先程まで砕いていたバラバラのグレムリンが血を浴びて変態していっていた。
「なんだ、それはァァ!」
モフタールが、目の前の理不尽に対して叫んだ。
それに対し、マイスターは、ハウニブの操縦室の扉を開き、グレムリンに襲われるモフタールに姿を見せてこう言った。
「だから、言っただろう
私が能力で作り
この武装、 物質への威光で強化したグレムリンだ!」
マイスターが、そう言うと、手に持ったエメラルドが嵌め込まれ、それを人の手の骨が下から掴んでいる装飾が施された金色の王笏を見せびらかした。
「はははははッ!
クリエイターに無断で改造したが、奴が持っていても宝の持ち腐れだ
私が使うに相応しい
それ、よく見ろ!
私のこの武装は物質に命令が下せるんだ!
わかったか?
もう、お前に勝ち目は無いって事だ!
お前達、そいつを殺せッ!」
マイスターが、王笏をモフタールに向けてグレムリン達に指示を出すと、グレムリン達が活性化しさらに早い動きでモフタールを切りつけていった。
「ぐああああああッ!」
少しずつ切り刻まれるモフタールは、絶叫して膝を付いた。
マイスターは、操縦室の中でそれを確認し、最初は驚いたが、偶然近くに来ただけなのかを確かめる為に武器だけは持ってモフタールを見ていた。
だが、マイスターの用心は無意味に終わり、モフタールは、隠蔽されたハウニブの前で止まると、そこにレーザー銃を向けて撃ち放った。
だが、マイスターは未だ動じずにモフタールを観察し続ける。モフタールは、ハウニブの装甲が想定以上の事に驚いた様子を見せると鎧の腕に格納されている刃を剥き出しにして、真っ赤に輝かせハウニブの装甲を切りつけた。
ハウニブの壁を長方形に切り裂いたモフタールは、薄ら笑いを浮かべこう言った。
「これが、敵の前線基地か
誰もいないが、まあ、良いだろう」
モフタールは、そのままハウニブの中へ入って部屋を隈無く探したが誰も見つから無かった。
彼は、そこで無駄足だったと感じ帰ろうと入ってきた穴へ帰ろうとしたが、開けたはずの壁が無くなっていた。
「おかしいな
場所を間違えたか?」
モフタールが、別の場所を探そうと歩き始めたその時、艦内放送でマイスターが、魔法を唱えた。
「聴けッ!
どの地、どの空、どの世でも
見上げし仰ぐは、紅鏡也
その偉大なる使い
何時をも共にする烏をここに
黒き御使いは万の空を翔る」
すると、モフタールの背後に魔法陣が現れ、黒い羽根と共に、ウルツァイト窒化ホウ素製のジャックウサギに鉤爪と鋭い犬歯が生えた様な見た目のグレムリンの彫刻が同じくウルツァイト窒化ホウ素製の小槌を持って現れた。身長50cm程の愛らしい見た目の彫刻は、群れを成して飛び出し、その数は三百羽いた。
「なんだ?
こいつらは」
モフタールが、そう呟くと艦内放送でマイスターが、グレムリン達に命じた。
「掛かれ!」
マイスターの声に反応しグレムリン達は一斉にモフタールに襲いかかった。モフタールは、それに対しレーザー銃で応戦し、グレムリンの彫刻達を砕いて行った。
最初は捌ききれていたモフタールだったが、数が多すぎるのと目標が小さすぎる為に徐々に距離を詰められ、鎧を小槌で叩かれ始める。
「ええい!
鬱陶しい!
離れろ!」
モフタールは、銃をグレムリンに投げ付け、彫刻を殴ちつけたり、足で踏んだりしたりして追い払いようになった。
それでも対処仕切れず、グレムリン達に小槌で鎧を叩かれる。だが、幾ら小槌で叩かれた所でモフタールは、痛くも痒くも無かった。
「コイツらを操ってる奴!
近くにいるのはわかってる!
出てこい!
こんな攻撃では俺の髪の毛一本も傷つけられないぞ!」
モフタールが、そう叫びながらグレムリンを砕き続けると、マイスターが、艦内放送でモフタールを嘲笑った。
「ふははははッ!
そりゃあ、そうだろうなあ
何故ならば、グレムリン達のその行動は攻撃じゃ無いからだ!」
と、マイスターが、得意げにそう言うと、モフタールは、驚き
「なんだと?
では、こいつらは一体何を...」
モフタールが、そう言っている途中で、マイスターは、モフタールの言葉を遮り
「教えてやろう
私がこうする為のした調べさ!」
と、言うと艦内放送から突如、耳を劈く音がした。
モフタールは、それに耐えられず耳を塞いだが、
「こんな物じゃ俺は倒せない!」
と、叫んだ。だが、モフタールは、気づかなかった音波によって自らの鎧に亀裂が生じ始めている事を
「それは、どうかな?」
マイスターが、モフタールの叫びに落ち着いて返した瞬間、モフタールの着ていた鎧がバラバラに砕け散った。
「何ッ!?」
モフタールが、困惑する中、マイスターは音波を止めてグレムリン達に指示を出す
「さあ、お前達、食事の時間だ」
「「「「「「ウァィーーーッ!」」」」」」
グレムリン達は、マイスターが、そう言うと歓喜の奇声を発して小槌を捨ててモフタールに襲いかかった。
モフタールは、未だ動揺しながらも、襲いかかるグレムリン達を砕いたが、グレムリン達は既にモフタールに近づき過ぎていた為、払いきれず、グレムリン達の鋭い牙がモフタールの肉体に刺さり、彼の肉を少しずつ頬張っていった。一羽、また一羽とモフタールの肉にグレムリンが、むしゃぶりつき、噴き出した鮮血をその後ろのグレムリン達が、床を舐めて啜っていた。
あまりの凄惨な状況に、モフタールは、絶叫した。
「うああああああああッ!
離れろッ!
離れろッ!」
震える手でグレムリン達を払っていったが、時は既に遅すぎた。何故ならば、肉を喰らい血を啜ったグレムリン達が、突如、溶け始めて姿を変えようとしていたからだ。
溶けて筋肉が剥き出しになっているおぞましい姿のグレムリンは、まるっとしたフォルムから徐々に大きなカマキリの様な形に体を変えて行った。完全に変態したグレムリンは、コウモリの様な顔にトンボの目、カマキリの鎌が拳から突き出した猿のような手に、カマキリの胴体、バッタの足を持った姿に変わり、体長が1m程に伸びた。
それを見たマイスターは、艦内放送で心底嬉しそうにその光景への喜びの感情を顕にした。
「良いぞ!
成功だ!」
マイスターは、そう言って先程作っていた武器を撫でながらそう言った。
鎌の伸びた拳を突き出して襲って来る怪物を払いながら、モフタールは、叫んだ。
「なんだ、コイツらはッ!」
すると、マイスターが不思議そうに
「おや、現代の人間なのに、あの映画を知らないのか?
いや、まあ、今は真夜中では無いが
そいつらは、私が能力で作り、武装で強化したグレムリンだ
先程までは、弱そうな見た目に合わせ、直ぐにバラバラになる様にプログラミングしたが、それ見ろ」
マイスターに言われ、モフタールが、床を見ると、先程まで砕いていたバラバラのグレムリンが血を浴びて変態していっていた。
「なんだ、それはァァ!」
モフタールが、目の前の理不尽に対して叫んだ。
それに対し、マイスターは、ハウニブの操縦室の扉を開き、グレムリンに襲われるモフタールに姿を見せてこう言った。
「だから、言っただろう
私が能力で作り
この武装、 物質への威光で強化したグレムリンだ!」
マイスターが、そう言うと、手に持ったエメラルドが嵌め込まれ、それを人の手の骨が下から掴んでいる装飾が施された金色の王笏を見せびらかした。
「はははははッ!
クリエイターに無断で改造したが、奴が持っていても宝の持ち腐れだ
私が使うに相応しい
それ、よく見ろ!
私のこの武装は物質に命令が下せるんだ!
わかったか?
もう、お前に勝ち目は無いって事だ!
お前達、そいつを殺せッ!」
マイスターが、王笏をモフタールに向けてグレムリン達に指示を出すと、グレムリン達が活性化しさらに早い動きでモフタールを切りつけていった。
「ぐああああああッ!」
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