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第1章 辺獄妄執譚

第6話 自立こそが幸せ

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アニー・オークレーが引き金を引き僕の頭を撃ち抜くと、
僕の頭は、柘榴の様に辺りに飛び散り、飛び出る鮮血を被った彼女は、微笑んだ。

「アメリア~
こっちは片付いたよ~
もっと派手にやっちゃって~」

とアニーが叫ぶと

「わかった~
行っくよ~
アメリア・ビーム!」

上空を飛ぶアメリア・イアハートがそう言うと、
彼女の体の中心にあるコアの様な物から大口径のレーザービームが放たれて辺りの建物のシールドを粉砕そ、ビルを次々と薙ぎ払った。
すると、アメリア・イアハートに向かって飛翔する影が彼女の下から突進してきた。

「旦那様の作った街をこれ以上破壊する事は私が許しませんよ!」

と聖が、蝙蝠の様な翼を背中から生やし、腕を刀に帰ると、アメリア・イアハートに斬りかかった。

「うわっ!
急にな~に~?
危ないよ!」

とアメリアは、それを空中で回避し、
体の中心のコアから刀身がレーザーの剣を取り出して、聖に応戦した。

すると、聖は超高速でアメリアとの距離を詰め、
一瞬、消えた様に見えると、
アメリアの剣を持つ右手ごと武器を切り落とした。

「わっ!
なんで!?
私の体はチタン合金よりも硬いのに」

と切れた腕があった部分を指さしてアメリアが驚くと

「私の能力です」

とだけ、聖は微笑みながら言うと
続けてアメリアに斬りかかった。

「ちょっとやめてってば!
博士に怒られちゃう!」

とアメリアが、逃げると

「博士?」

と聖が尋ねた。

「そだよ~
日本のヒロシ・イシグロ博士~
私が、戦闘機と一心同体になりたいって
私達の神様に頼んだら
現世から連れて来てくれたの~」

アメリアは、明るく応えると

「連れてきたって
まさか、殺したの?」

と聖が同様して尋ねると

「うん
当たり前じゃん!
他にどうやって現世の人間を連れて来るの~」

とアメリアが、言うと

「貴方達は、どうやら私が思っているよりも危険なようですね
旦那様の為にも、ここで消えて貰います」

と聖は、左腕を鉤爪が付いた大きな腕に変えると
腕を伸ばしてアメリアを掴んだ。

「潰れなさいッ!」

そう言って、聖がアメリカを握り潰そうとすると、

「きゃあああああッ!
痛い!
痛いよ!
やめて!」

とアメリアが、叫んだ。

「やかましい!
攻め込んで来た己の愚かさを悔いなさい」

と聖が、腕に思い切り力を入れると

ドンッ!

と聖の体に対物ライフルが当たり、
衝撃で、少し怯む。

「うっそ~!
ほんとに人間!?
バレットM82が効かないの!?」

と下にいるアニーが驚くと

「失礼な
痛いですよ!
もう、旦那様に頂いた服がボロボロです!」

と聖が、体を叩きながら言うと

「あ~
可哀想に
でも、その旦那様も
私が、殺しちゃったよ~
今、合わせてあげるね」

とアニーが、もう一度対物ライフルを聖に放つと
聖は、掴んだアメリアで銃弾を防ぎ、
アメリアの体が弾を弾くと、
そのままアメリアを握り潰してバラバラにした。

「ああああああああああッ!」

アメリアが、絶叫するのを笑いながら
バラバラのアメリアを離して街にばら撒くと

「今、何と言いました?
旦那様を殺した?
許せませんッ!
よくも、よくも、よくもッ!
私の唯一の理解者をッ!
貴方は、殺すだけじゃ済ませませんよ!」

聖は、そう言うと
憎悪に燃えた悪魔の様な表情でアニーを睨んだ。

アニーは、それ気圧され少し後ずさると

「ふんだッ!
弱い方が悪いのよ!」

と聖を、もう一度対物ライフルで狙撃した。

聖は、それを避けもせずに
アニーに突進した。

怒りに燃えた聖の体は、対物ライフルの弾を
カキンッ!
と弾きアニーを鉤爪の付いた腕で掴んだ。

「あああああッ!」

あまりにも強く握られた為に、
アニーは、痛みに耐えきれず絶叫する。

「こんな物で私の怒りは収まりませんよ
生まれた事を後悔する様になる迄、
じわじわと嬲り殺しにしてやるッ!」

そう言うと、聖は背中の翼を注射針の様な物が先端に付いた触手に変えるとアニーの体に注射針を突き刺した。

「おあっ、あああッ!
あばばばばばッ!」

注射針は、アニーの体に突き刺さると
アニーの体に毒を注いだ。
すると、アニーの顔は青ざめて口から泡を吹き出した。

「これはまだ、序の口ですよ」

そう言うと、聖はアニーを手から離すと
腕を元に戻して注射針をアニーから外すと
馬乗りになり、動けぬアニーの服を引き裂くと
指をメスに変えてアニーの腹を引き裂いて
内蔵を引きちぎってアニーの顔の腕まで持ち上げ、
握り潰して顔中に血飛沫を垂らすと、
それを口に突っ込んでアニーの顔を掴むと
無理やり顎を動かして咀嚼させた。

「うああああああ、
おえええッ!
オロロロロロ」

僕は、聖に言われて生身の体で出てきていたので
頭にくらった銃弾の痛みを異空間倉庫内に潜んで悶えると、落ち着いてから体を指揮特化型オクトパスに変え、聖の元に戻った。
ちょうど、アニーが吐き出した時に

僕は、あまりの事に顔を顰めながら
聖の肩に触れて

「もう、その辺で良いんじゃないか?」

と彼女を止めた。

聖は、僕の顔を見ると泣き出して、
アニーを踏みつけながら立ち上がって僕を抱きしめた。

「ぐあッ!」

とアニーが、喚くのを無視して

「旦那様~!
生きてらしたんですか~!
私てっきり」

聖が、僕に抱きついて泣きながら僕の胸に顔を埋めた。
可愛い。

僕は、聖の頭を撫でると、
聖を抱っこしてアニーから下ろすと、
聖を抱きしめながら

「お~い
生きてるか~」

とアニーに話しかけると
アニーは気絶していた。

それを見た彼女は、腕を刀に変え、
アニーの首を切り落とすと

「こんなの放っておいて
デートの続きをしましょう!」

と笑顔で言った。

「そうだね
でも、その前に服がボロボロだ
何処かで着替えた方が良い」

と言うと

聖は、自分の服を見て

「あわわ!
ごめんなさい旦那様
せっかく頂いた服なのに...」

聖は、しょげながらそう言うと
僕は、異空間倉庫から新しい服を取り出して
彼女に渡すと

「良いんだよ
君が無事で良かった」

と言って彼女にキスをした。

彼女は服を受け取ると
今まで着ていた服を脱いでそれに着替えた。

「ねえ、君?
ここ外だよ?」

と僕が言うと

「ここには、旦那様しかいないですし
大丈夫ですよ~」

と彼女は、下着姿でそう応えた。

すると、そこへ
ビルの屋上からアニーとは違い普通に降りて来たスーザン・B・アンソニーが現れた。

スーザンは、下着姿の聖と惨殺されたアニー、バラバラのアメリアを見て悲鳴を挙げた。

「いやああああああああっ!」

すると、スーザンは、僕を睨みつけて

「そこの貴方!
何て事をッ!
許せない!
いいえ、それ以前にこんな事許されません!」

首に下げたロザリオを握ると

「ここに祈るは、全ての女性の持つべき権利
庇護すべき対象を包み安寧を与えよ
ジャンヌ・ロザリオ!」

スーザンの体が光に包まれ、
スーザンが能力を発動する。

「ここにいる被害者に服と生を与え、
彼女らに幸福を
そして、最低のゲスには裁きを!」

スーザンが、そう言うと
アメリアとアニーの体が再生し、
アニーと聖の服が元通りになると
僕の体が内側から弾け飛んだ。

僕は、即座に新しい指揮特化型オクトパスの体を取り出すとそれに乗り換えて

「おいっ!
彼女らのさっきまでの状況は全部僕のせいじゃ無いぞ!」

僕が、そう言うと

「そんなはずは無いでしょう
貴方達も彼に言う事があるでしょう?」

スーザンは、アニー達を見てそう言った。
すると、アメリアとアニーは、
一斉に聖に攻撃を仕掛けた。

アメリアは、コアから大口径のレーザーを放ち、
アニーは、対物ライフルで聖の頭を撃った。

そして、アニーが銃を撃った後、
急いでスーザンの手を引くと、
アメリアが、コアからワームホールを発生させるレーザーを放ってワームホールを作り

「急いで逃げるよ!」

とアニーが、スーザンを連れて走り、
アメリアが、後方に大量の爆弾をまくと、

「早くッ!
彼奴から離れないと!」

と急いでワームホール内に飛び込んで入口を閉じた。

「...君、一体何をしたんだ?」

僕が、呆れて聞くと

「旦那様の敵を痛めつけてやりました!」

と僕に抱きついた。

「はあ、
そうか、ありがとう
君がいてくれて良かったよ」

と僕が、ため息をつきながら
彼女の頭を撫でて言うと
彼女は、僕の手を引いて

「さあ、デートの続きをしましょ!」

と嬉しそうに言った。

彼女には、なるべく戦わせないようにしようと思いながら、彼女について行った。
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