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プロローグ 煉獄悲哀遊戯
第19話 煉獄の神
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神は、僕の攻撃を消滅させると
ヨルムンガンドを包む氷のアネモネまで消滅させ、
再び僕らの前にヨルムンガンドを解き放った。
「どうする
アイツ、あれだけの攻撃を受けてピンピンしてるぞ!」
役小角が、そう言うと
僕は、役小角の肩に触れ、
グラスホッパーを呼ぶと
「一時退却だ」
と叫び
グラスホッパーの能力で転移し
ヨルムンガンドから距離をとった。
「それで、何か策はあるのか?」
と転移した先でグラスホッパーが尋ねると
「無い
万策尽きた」
と僕が、落ち着いて言った。
「おいっ!
お前の能力で万策尽きたって
もうそれ何も出来ないぞ!」
と役小角が文句を言うと
僕は、それに頷いて
「だからこれからは決死の覚悟で戦うだけだ
お前達は、この中で僕の援護を続けてくれ」
と高出力エネルギーシールド発生装置を取り出して
役小角とグラスホッパーを包むと
僕は、新しいコートを取り出し、
全ての触手に青龍刀を持って、
両腕にクロスボウを取り付けると
対物ライフルのダネル NTW-20を取り出して
ヨルムンガンドの頭を撃ち抜いた。
通常弾け飛ぶはずの頭は少し穴が空いただけで
ほとんど無傷だった。
智慧、支援武装特化型のナノマシンを僕にも付けてくれ
「了解天帝!」
僕は、ナノマシンで武装した後に
もう一度、対物ライフルでヨルムンガンドを撃ち抜いたが
あまり効いていなかった。
そこで、対物ライフルを異空間倉庫に戻し
方天画戟を手に持つと
「剣術特化型、槍術特化型、徒手格闘特化型僕と一緒にヨルムンガンドを攻撃しろ!」
と僕を合わせた四機で、ヨルムンガンドを攻撃した。
まずは、槍術特化型がヨルムンガンドの頭に向かってランスチャージをくらわせ、
少し怯ませると、すかさず剣術特化型がヨルムンガンドの右目を切り裂いて潰し、
その隙に徒手格闘特化型が、顔を上げて襲いかかる時に露わにするヨルムンガンドの腹を発勁の様な攻撃を食らわせた。
掌底が、ヨルムンガンドに触れると掌から小型の爆弾が射出され、ヨルムンガンドの体内に入ると内部で爆発した。
「キィアァァッ!」
とヨルムンガンドが悲鳴をあげると
僕は、徒手格闘特化型が、攻撃した部分に方天画戟を突き刺して、壁を削るように触手に持たせた青龍刀でヨルムンガンドの体内に向かって切り進み、
食道に当たる部分まで入り込むと、
球状に体内をやたらめったら切り裂いた後、
目の前に広がる洞窟の様な体内に見える限り全てをC4爆薬で覆い尽くし、入り込んだ穴から外へ出ると、
僕が、体内に入っていた間絶えずヨルムンガンドの頭を攻撃していた三機を下がらせ、
「役小角ッ!
ヨルムンガンドを見える範囲で良いから竜巻で覆ってくれ!」
「了解ッ!
オラッ!くらいやがれッ!」
役小角が、最後の力を振り絞って超巨大な竜巻を起こし、
正面から見えるヨルムンガンドの体を全て竜巻で覆い隠すと
「グラスホッパーッ!
竜巻の内部にワームホールを張って竜巻から出ようとする衝撃を竜巻の上から蓋をする様に、転移させてくれ!」
「なんだかよくわからんが、
竜巻に蓋をすれば良いんだな?
わかったぜッ!」
とグラスホッパーも全力でワームホールを派生させた。
「良しッ!
智慧ッ起爆しろ!」
「了解天帝!
ヨルムンガンドを吹き飛ばしますよ~!」
とヨルムンガンド体内の爆薬を一斉に起爆させた。
竜巻の内部を爆発のエネルギーが、
暫くの間覆い続け、
衝撃がヨルムンガンドの体に吸収されきると
竜巻が晴れ、
頭部を切断された様な形のヨルムンガンドが、
崩れるように地面に横たわり、
見るも無残な姿を現した。
「はははははッ!
どうだッ!
あの化け物を倒してやったぞ!」
と僕が、喜ぶと
「それは、些かそうけいでは早計では無いかね」
神は、そう言って指をパチンッ!と鳴らすと
ヨルムンガンドの体があっという間に再生した。
「なにッ!?」
僕が、驚いていると
荒れ狂うヨルムンガンドが、雄叫びを挙げながら僕に突進してきた。
「うあああああッ!」
僕が圧倒的な質量に押し飛ばされると、
ヨルムンガンドは、
僕の後ろでエネルギーシールドに守られている二人にまで突進し、エネルギーシールドを砕いて二人を吹き飛ばした。
「「うあああああッ!」」
僕らは、あまりの衝撃に地に伏した。
「クソッ!
あんなのを倒した後に
さらに神を倒すなんて無理だろ...
二人とも動けるか?」
僕が、ボロボロの体をやっと起こして二人にも尋ねると
「なんとか行けるぜ...」
と役小角が、言うと
「ああ、俺もまだ、少しは動ける...」
とグラスホッパーが言い、体に鞭打って
二人も立ち上がる。
「だが、もう本当に何も出来ないぞ
何か思いつくか?」
と僕は、一周回って笑いながらそう尋ねた。
「なんにも思いつかねえ」
と役小角も笑うと
グラスホッパーが、
「なら、最後に一つ試しても良いか?」
と冗談まじりに言ってきた。
「もう、なんでもやってくれ」
と僕が言うと
「じゃあ、あいつを一瞬止めてくれ」
「おう、じゃあ行くぞ」
と役小角が、ヨルムンガンドに向かって
雷を落とすと
「良し、頼むぞ」
と僕が、体のリミッターを外し、
全ての触手に鉄杭が付いた鎖を持つと
思いっきりヨルムンガンドに向かって放り投げて、
最後の力を振り絞って抑えると
グラスホッパーが、ヨルムンガンドに転移し
「良いぞ、離せッ!」
と叫ぶと
僕は鎖を離し、
グラスホッパーが、ヨルムンガンドに触れて転移させた。
すると、
一瞬ヨルムンガンドが消え、
次の瞬間神の体が弾けて中からヨルムンガンドが現れた。
「「「おええええええええッ!」」」
僕らは、眼前のおぞましい光景に耐えかねて吐いた。
「なんで、やった本人まで吐いてるんだ!」
と役小角が、言うと
「腹の中で暴れるくらいに想像してたんだよ!」
とグラスホッパーが言い、
「どう見ても、神の体の方が小さいだろ!」
と僕が、ツッコんだ。
僕らが、そうこうしているち
「み、見事だ」
と頭だけになった神がヨルムンガンドを静止させて言った。
「「「生きてるッ!?」」」
僕らが驚くと
「いや、もうこれでは、どうにもならんよ」
と神が微笑んだ。
僕は、それを見て真剣な表情で
「それで、何故こんな試練を僕に与えたんだ?」
と神に尋ねた。
すると、神は
「お前は、私が見た人間の中で最も
正しさに縛られていた
生前のお前は、死んだ目をして
やせ細っていたが、高潔な炎を絶えず宿していた
だから、私はお前に全てを託す」
神が、何かを懐かしむようにそう言うと
「僕は、そんな人間じゃない」
と僕は、吐き捨てるように言った。
だが、神はそれを聞いて微笑むと
「ああ、そうだな
君はそう言う奴だ」
と言い、話を続けた。
「だが、君がなんと言おうと
私は君を選ぶ
それが、私の正しさの証明になると信じて
では、そろそろ私は行くよ」
そう言うと神は、淡い暖かな色の閃光となって弾け
僕の中に入り込んだ。
「君に託す物は、
私の神として最後に残った権能
この煉獄と自殺者を統べる能力と
もう一つ他者に力を与える能力だ
他の神は決してする事の無い
希望を与える能力だ
では、後は任せる」
最後にそう言い残し神は穏やかに消滅した。
「全く、勝手な奴だ
だが、考えておこう
詳しくは、思い出すんだろう?」
と僕が呟くと
近くにいるヨルムンガンドが急に動き出した。
「おいッ!
あいつまだ動くぞ!」
と役小角が叫ぶと
僕は、落ち着き払って
「大丈夫だろ
こいつは、もう僕の物だ
伏せ!」
僕が、そう言うとヨルムンガンドは伏せた。
「マジか...」
役小角が、絶句した。
「帰りはコイツに乗って行こう
みんな驚くぞ!」
僕が、嬉しそうにヨルムンガンドを撫でながらそう言うと
「「もう、好きにしてくれ」」
と二人とも心底疲れきってそう言った。
僕らが、ヨルムンガンドに乗ってキング・メイソン達のいる場所まで戻ると
「おい、嘘だろ!
化物が増えた!」
とヨルムンガンドを見るなり、
キング・メイソンが叫んだ。
キング・メイソン達は、まだケルベロスとハヌマーンを倒そうと奮闘している最中だった。
周りを見渡すと、皆辛うじて生きているがボロボロだった。
「安心してくれ
こいつは、僕のペットだ
それに」
僕は、キング・メイソンを落ち着かせる為にそう言うと
ケルベロスとハヌマーンに向かって
「お座り!」
と楽しそうに言った。
すると、ケルベロスとハヌマーンはその場に座った。
「もう、お前が何をしても絶対に驚かない...」
キング・メイソンがそう呟くと
いきなり張り詰めた緊張が解けて
皆、崩れる様に座り込んだ。
「さて、一件落着と言う事で
君達は、僕の屋敷に行って休んでくれ」
と僕は、屋敷への転移装置を出した。
「ありがたい
今日だけで生前一生分より疲れた
おお~い、お前ら、
そういう事だ
クリエイターの所でやっかいになるぞ」
キング・メイソンがそう言うと
皆、クタクタの状態で転移装置をくぐった。
役小角や、前鬼達も同様に戻って行った。
そして、咲と聖が戻るのを見送ると
ヨルムンガンド、ケルベロス、ハヌマーンを集め
「さて、君達
僕が、新しい主人だ
よろしくな」
僕が、少しふざけてそう言うと
「「「はい!
よろしくお願いします!」」」
と三匹とも元気よくそう言った。
「君達、喋れるのか!?
まあ、その方が便利だから良いか
じゃあ、変身能力はあるか?
少し、大き過ぎて不便だ」
僕が、そう尋ねると
「私は、出来ますが
他の二匹は出来ません」
とハヌマーンが言った。
「そうか、
まあ、そりゃあそうだよな
良し、わかった
僕の権能を最初に使うのは君達だ
光栄に思えよ?」
僕が、そう言うと
三匹全てに僕が設定した少し特殊な
人間に変化する能力を与えた。
「「「ありがとうございます
光栄です!」」」
と三匹は嬉しそうにそう言うと
人間に変身した。
変身した姿は三匹とも屈強な男の姿だった。
しかも、全裸だ。
「うわ、酷い絵面だな
いや、ブサイクって事では無いんだが
連れて歩くなら可愛い方が良い
美少女になってくれ」
「「「わかりました!」」」
三匹は、全裸のまま
美少女に変身した。
「良し、それでいい
後は、これを来てくれ」
僕は、そう言って全員にメイド服を渡した。
三匹がそれに着替えると
「それと、これから僕の事はご主人様と呼べ」
「「「わかりました!
ご主人様!」」」
三匹、いや、三人は元気良くそう言った。
僕が、それに満足していると
「旦那様~
何をなさっているんですか~?
浮気ですか?」
聖が、転移装置からやって来て
僕の後ろで笑顔の花を咲かせながら殺気を放っている。
「「「ご主人様に手出しはさせません!」」」
三匹が、一斉に聖に飛びかかると
聖は、右腕を鞭に変え
「お黙りなさい!」
三匹を勢い良く打って吹き飛ばした。
「ねえ、君?
彼女達は、一応僕らがさっきまで死にものぐるいで戦って勝てなかった化物なんだけど...」
僕は、冷汗をダラダラと流しながらそう言うと
「そんな事は、どうでもいいです!
私が心配して見ていたのに
浮気なんて許せません!
今すぐ、生身に戻ってください
旦那様の体を少しずつ引き千切って
生きたまま食べます」
聖は、初めて会った時に僕を襲った時と同じ表情でそう言った。
「待って!
あれは、僕のペットだ
浮気じゃない!
それに
僕は、君を世界一愛してる!」
「旦那様しか私を愛していないので
子供がキャンディーを好きな位の気持ちで世界一ですよ?」
「世界中の全ての人間の中で君を一番愛してる」
「旦那様は、自分以外の人間は、
私以外全員嫌いだと言っていました」
「どうすれば、良いんだ!
僕は、君を愛してる
それは、疑い様の無い事実だ!」
僕が、泣いて懇願する様にそう言うと
聖は、意地悪そうに微笑んで僕を抱きしめた。
「ふふふ、
途中から冗談ですよ
私に必死に伝える旦那様可愛いです」
聖は、僕の耳元でそう囁いた。
可愛い。
「じゃあ、ペットと一緒に帰ろうか」
「はい」
僕が、そう言うと
聖は、微笑んでそう言った。
僕は、ペットが吹き飛んだ方へ迎えに行くと
「二度と彼女を怒らせるなよ?」
と言うと
「奥方様ですか?
わかりました~」
とヨルムンガンドがそう言って
他の二人も頷いた。
「じゃあ、先に転移装置で屋敷に行ってくれ」
「「「かしこまりました
ご主人様!」」」
三人は、そう言うと
転移装置でで屋敷に向かった。
「さてと、僕らも帰ろうか」
僕が、そう言うと
「はい、
でもその前に」
聖が、僕に嬉しそうに近づいてきて
「久しぶりに
したいです」
と僕に言うと
僕は、何をしたいかを察して唾を飲んだ。
「でも、
皆に屋敷を案内しないと」
「ええ、ですから
その後でたっぷりと
拷問付き合って下さいね!」
聖が、嬉しそうにそう言った。
可愛い。
「そうだね
じゃあ、急いで屋敷の案内をしないと」
「はい!」
僕の、恐怖を感じ取って聖はさらに喜んだ。
ああ、彼女は、なんて愛らしんだろう。
ヨルムンガンドを包む氷のアネモネまで消滅させ、
再び僕らの前にヨルムンガンドを解き放った。
「どうする
アイツ、あれだけの攻撃を受けてピンピンしてるぞ!」
役小角が、そう言うと
僕は、役小角の肩に触れ、
グラスホッパーを呼ぶと
「一時退却だ」
と叫び
グラスホッパーの能力で転移し
ヨルムンガンドから距離をとった。
「それで、何か策はあるのか?」
と転移した先でグラスホッパーが尋ねると
「無い
万策尽きた」
と僕が、落ち着いて言った。
「おいっ!
お前の能力で万策尽きたって
もうそれ何も出来ないぞ!」
と役小角が文句を言うと
僕は、それに頷いて
「だからこれからは決死の覚悟で戦うだけだ
お前達は、この中で僕の援護を続けてくれ」
と高出力エネルギーシールド発生装置を取り出して
役小角とグラスホッパーを包むと
僕は、新しいコートを取り出し、
全ての触手に青龍刀を持って、
両腕にクロスボウを取り付けると
対物ライフルのダネル NTW-20を取り出して
ヨルムンガンドの頭を撃ち抜いた。
通常弾け飛ぶはずの頭は少し穴が空いただけで
ほとんど無傷だった。
智慧、支援武装特化型のナノマシンを僕にも付けてくれ
「了解天帝!」
僕は、ナノマシンで武装した後に
もう一度、対物ライフルでヨルムンガンドを撃ち抜いたが
あまり効いていなかった。
そこで、対物ライフルを異空間倉庫に戻し
方天画戟を手に持つと
「剣術特化型、槍術特化型、徒手格闘特化型僕と一緒にヨルムンガンドを攻撃しろ!」
と僕を合わせた四機で、ヨルムンガンドを攻撃した。
まずは、槍術特化型がヨルムンガンドの頭に向かってランスチャージをくらわせ、
少し怯ませると、すかさず剣術特化型がヨルムンガンドの右目を切り裂いて潰し、
その隙に徒手格闘特化型が、顔を上げて襲いかかる時に露わにするヨルムンガンドの腹を発勁の様な攻撃を食らわせた。
掌底が、ヨルムンガンドに触れると掌から小型の爆弾が射出され、ヨルムンガンドの体内に入ると内部で爆発した。
「キィアァァッ!」
とヨルムンガンドが悲鳴をあげると
僕は、徒手格闘特化型が、攻撃した部分に方天画戟を突き刺して、壁を削るように触手に持たせた青龍刀でヨルムンガンドの体内に向かって切り進み、
食道に当たる部分まで入り込むと、
球状に体内をやたらめったら切り裂いた後、
目の前に広がる洞窟の様な体内に見える限り全てをC4爆薬で覆い尽くし、入り込んだ穴から外へ出ると、
僕が、体内に入っていた間絶えずヨルムンガンドの頭を攻撃していた三機を下がらせ、
「役小角ッ!
ヨルムンガンドを見える範囲で良いから竜巻で覆ってくれ!」
「了解ッ!
オラッ!くらいやがれッ!」
役小角が、最後の力を振り絞って超巨大な竜巻を起こし、
正面から見えるヨルムンガンドの体を全て竜巻で覆い隠すと
「グラスホッパーッ!
竜巻の内部にワームホールを張って竜巻から出ようとする衝撃を竜巻の上から蓋をする様に、転移させてくれ!」
「なんだかよくわからんが、
竜巻に蓋をすれば良いんだな?
わかったぜッ!」
とグラスホッパーも全力でワームホールを派生させた。
「良しッ!
智慧ッ起爆しろ!」
「了解天帝!
ヨルムンガンドを吹き飛ばしますよ~!」
とヨルムンガンド体内の爆薬を一斉に起爆させた。
竜巻の内部を爆発のエネルギーが、
暫くの間覆い続け、
衝撃がヨルムンガンドの体に吸収されきると
竜巻が晴れ、
頭部を切断された様な形のヨルムンガンドが、
崩れるように地面に横たわり、
見るも無残な姿を現した。
「はははははッ!
どうだッ!
あの化け物を倒してやったぞ!」
と僕が、喜ぶと
「それは、些かそうけいでは早計では無いかね」
神は、そう言って指をパチンッ!と鳴らすと
ヨルムンガンドの体があっという間に再生した。
「なにッ!?」
僕が、驚いていると
荒れ狂うヨルムンガンドが、雄叫びを挙げながら僕に突進してきた。
「うあああああッ!」
僕が圧倒的な質量に押し飛ばされると、
ヨルムンガンドは、
僕の後ろでエネルギーシールドに守られている二人にまで突進し、エネルギーシールドを砕いて二人を吹き飛ばした。
「「うあああああッ!」」
僕らは、あまりの衝撃に地に伏した。
「クソッ!
あんなのを倒した後に
さらに神を倒すなんて無理だろ...
二人とも動けるか?」
僕が、ボロボロの体をやっと起こして二人にも尋ねると
「なんとか行けるぜ...」
と役小角が、言うと
「ああ、俺もまだ、少しは動ける...」
とグラスホッパーが言い、体に鞭打って
二人も立ち上がる。
「だが、もう本当に何も出来ないぞ
何か思いつくか?」
と僕は、一周回って笑いながらそう尋ねた。
「なんにも思いつかねえ」
と役小角も笑うと
グラスホッパーが、
「なら、最後に一つ試しても良いか?」
と冗談まじりに言ってきた。
「もう、なんでもやってくれ」
と僕が言うと
「じゃあ、あいつを一瞬止めてくれ」
「おう、じゃあ行くぞ」
と役小角が、ヨルムンガンドに向かって
雷を落とすと
「良し、頼むぞ」
と僕が、体のリミッターを外し、
全ての触手に鉄杭が付いた鎖を持つと
思いっきりヨルムンガンドに向かって放り投げて、
最後の力を振り絞って抑えると
グラスホッパーが、ヨルムンガンドに転移し
「良いぞ、離せッ!」
と叫ぶと
僕は鎖を離し、
グラスホッパーが、ヨルムンガンドに触れて転移させた。
すると、
一瞬ヨルムンガンドが消え、
次の瞬間神の体が弾けて中からヨルムンガンドが現れた。
「「「おええええええええッ!」」」
僕らは、眼前のおぞましい光景に耐えかねて吐いた。
「なんで、やった本人まで吐いてるんだ!」
と役小角が、言うと
「腹の中で暴れるくらいに想像してたんだよ!」
とグラスホッパーが言い、
「どう見ても、神の体の方が小さいだろ!」
と僕が、ツッコんだ。
僕らが、そうこうしているち
「み、見事だ」
と頭だけになった神がヨルムンガンドを静止させて言った。
「「「生きてるッ!?」」」
僕らが驚くと
「いや、もうこれでは、どうにもならんよ」
と神が微笑んだ。
僕は、それを見て真剣な表情で
「それで、何故こんな試練を僕に与えたんだ?」
と神に尋ねた。
すると、神は
「お前は、私が見た人間の中で最も
正しさに縛られていた
生前のお前は、死んだ目をして
やせ細っていたが、高潔な炎を絶えず宿していた
だから、私はお前に全てを託す」
神が、何かを懐かしむようにそう言うと
「僕は、そんな人間じゃない」
と僕は、吐き捨てるように言った。
だが、神はそれを聞いて微笑むと
「ああ、そうだな
君はそう言う奴だ」
と言い、話を続けた。
「だが、君がなんと言おうと
私は君を選ぶ
それが、私の正しさの証明になると信じて
では、そろそろ私は行くよ」
そう言うと神は、淡い暖かな色の閃光となって弾け
僕の中に入り込んだ。
「君に託す物は、
私の神として最後に残った権能
この煉獄と自殺者を統べる能力と
もう一つ他者に力を与える能力だ
他の神は決してする事の無い
希望を与える能力だ
では、後は任せる」
最後にそう言い残し神は穏やかに消滅した。
「全く、勝手な奴だ
だが、考えておこう
詳しくは、思い出すんだろう?」
と僕が呟くと
近くにいるヨルムンガンドが急に動き出した。
「おいッ!
あいつまだ動くぞ!」
と役小角が叫ぶと
僕は、落ち着き払って
「大丈夫だろ
こいつは、もう僕の物だ
伏せ!」
僕が、そう言うとヨルムンガンドは伏せた。
「マジか...」
役小角が、絶句した。
「帰りはコイツに乗って行こう
みんな驚くぞ!」
僕が、嬉しそうにヨルムンガンドを撫でながらそう言うと
「「もう、好きにしてくれ」」
と二人とも心底疲れきってそう言った。
僕らが、ヨルムンガンドに乗ってキング・メイソン達のいる場所まで戻ると
「おい、嘘だろ!
化物が増えた!」
とヨルムンガンドを見るなり、
キング・メイソンが叫んだ。
キング・メイソン達は、まだケルベロスとハヌマーンを倒そうと奮闘している最中だった。
周りを見渡すと、皆辛うじて生きているがボロボロだった。
「安心してくれ
こいつは、僕のペットだ
それに」
僕は、キング・メイソンを落ち着かせる為にそう言うと
ケルベロスとハヌマーンに向かって
「お座り!」
と楽しそうに言った。
すると、ケルベロスとハヌマーンはその場に座った。
「もう、お前が何をしても絶対に驚かない...」
キング・メイソンがそう呟くと
いきなり張り詰めた緊張が解けて
皆、崩れる様に座り込んだ。
「さて、一件落着と言う事で
君達は、僕の屋敷に行って休んでくれ」
と僕は、屋敷への転移装置を出した。
「ありがたい
今日だけで生前一生分より疲れた
おお~い、お前ら、
そういう事だ
クリエイターの所でやっかいになるぞ」
キング・メイソンがそう言うと
皆、クタクタの状態で転移装置をくぐった。
役小角や、前鬼達も同様に戻って行った。
そして、咲と聖が戻るのを見送ると
ヨルムンガンド、ケルベロス、ハヌマーンを集め
「さて、君達
僕が、新しい主人だ
よろしくな」
僕が、少しふざけてそう言うと
「「「はい!
よろしくお願いします!」」」
と三匹とも元気よくそう言った。
「君達、喋れるのか!?
まあ、その方が便利だから良いか
じゃあ、変身能力はあるか?
少し、大き過ぎて不便だ」
僕が、そう尋ねると
「私は、出来ますが
他の二匹は出来ません」
とハヌマーンが言った。
「そうか、
まあ、そりゃあそうだよな
良し、わかった
僕の権能を最初に使うのは君達だ
光栄に思えよ?」
僕が、そう言うと
三匹全てに僕が設定した少し特殊な
人間に変化する能力を与えた。
「「「ありがとうございます
光栄です!」」」
と三匹は嬉しそうにそう言うと
人間に変身した。
変身した姿は三匹とも屈強な男の姿だった。
しかも、全裸だ。
「うわ、酷い絵面だな
いや、ブサイクって事では無いんだが
連れて歩くなら可愛い方が良い
美少女になってくれ」
「「「わかりました!」」」
三匹は、全裸のまま
美少女に変身した。
「良し、それでいい
後は、これを来てくれ」
僕は、そう言って全員にメイド服を渡した。
三匹がそれに着替えると
「それと、これから僕の事はご主人様と呼べ」
「「「わかりました!
ご主人様!」」」
三匹、いや、三人は元気良くそう言った。
僕が、それに満足していると
「旦那様~
何をなさっているんですか~?
浮気ですか?」
聖が、転移装置からやって来て
僕の後ろで笑顔の花を咲かせながら殺気を放っている。
「「「ご主人様に手出しはさせません!」」」
三匹が、一斉に聖に飛びかかると
聖は、右腕を鞭に変え
「お黙りなさい!」
三匹を勢い良く打って吹き飛ばした。
「ねえ、君?
彼女達は、一応僕らがさっきまで死にものぐるいで戦って勝てなかった化物なんだけど...」
僕は、冷汗をダラダラと流しながらそう言うと
「そんな事は、どうでもいいです!
私が心配して見ていたのに
浮気なんて許せません!
今すぐ、生身に戻ってください
旦那様の体を少しずつ引き千切って
生きたまま食べます」
聖は、初めて会った時に僕を襲った時と同じ表情でそう言った。
「待って!
あれは、僕のペットだ
浮気じゃない!
それに
僕は、君を世界一愛してる!」
「旦那様しか私を愛していないので
子供がキャンディーを好きな位の気持ちで世界一ですよ?」
「世界中の全ての人間の中で君を一番愛してる」
「旦那様は、自分以外の人間は、
私以外全員嫌いだと言っていました」
「どうすれば、良いんだ!
僕は、君を愛してる
それは、疑い様の無い事実だ!」
僕が、泣いて懇願する様にそう言うと
聖は、意地悪そうに微笑んで僕を抱きしめた。
「ふふふ、
途中から冗談ですよ
私に必死に伝える旦那様可愛いです」
聖は、僕の耳元でそう囁いた。
可愛い。
「じゃあ、ペットと一緒に帰ろうか」
「はい」
僕が、そう言うと
聖は、微笑んでそう言った。
僕は、ペットが吹き飛んだ方へ迎えに行くと
「二度と彼女を怒らせるなよ?」
と言うと
「奥方様ですか?
わかりました~」
とヨルムンガンドがそう言って
他の二人も頷いた。
「じゃあ、先に転移装置で屋敷に行ってくれ」
「「「かしこまりました
ご主人様!」」」
三人は、そう言うと
転移装置でで屋敷に向かった。
「さてと、僕らも帰ろうか」
僕が、そう言うと
「はい、
でもその前に」
聖が、僕に嬉しそうに近づいてきて
「久しぶりに
したいです」
と僕に言うと
僕は、何をしたいかを察して唾を飲んだ。
「でも、
皆に屋敷を案内しないと」
「ええ、ですから
その後でたっぷりと
拷問付き合って下さいね!」
聖が、嬉しそうにそう言った。
可愛い。
「そうだね
じゃあ、急いで屋敷の案内をしないと」
「はい!」
僕の、恐怖を感じ取って聖はさらに喜んだ。
ああ、彼女は、なんて愛らしんだろう。
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