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本編
愛される事、諦めます.
しおりを挟む「旦那様、今日も愛しています。行ってらっしゃい。」
「あぁ、行ってくるよ。」
そう言って旦那様は俺の頬にキスをしてお仕事に行かれる。
傍から見ればラブラブだと思われるが、実は嫁入りしても唇にキスはしてもらえていないし、愛してる、好き、などという言葉は閨を共にする時しか言ってもらえない。
要するに俺は旦那様から愛されていないのだ。
まぁ、嫁に貰ってくれただけで、有り難いのだけれども。
俺は平凡顔で、βに間違われるほど。Ωは美しい顔をしていると言われているが、俺は例外だ。
しかも俺の顔はよく動くほうでは無いらしい。
嬉しかったりしても、頭の中で完結して顔には余り出ない。Ωとしても人としても詰んでいる。
そんな俺を娶ってくれたのは、超絶美形でカッコよくて優しくて、頭もいいそれはそれはカッコいいαの旦那様。
顔合わせに来てくれた旦那様を一目見ただけで、俺は惚れた。
後日デートに誘ってくれて、優しくエスコートしてくれた姿にもう一度惚れた。
そういう事なので、俺は旦那様が大大大好きだし愛してる。
旦那様が外に出ないでくれと言ったので、結婚して三年、俺は屋敷から一度も街に出ていない。
旦那様が恥ずかしいから皆の前では愛の言葉を囁かないでくれと言ったので、俺は一度も言わなかった。
まぁ、旦那様が平凡顔で愛想の悪いΩを娶ったと思われたく無かったからだと思う。
それでも頑張って、行きと帰りを一人にしてもらって愛してると伝えたり、料理を手作りしたりとしたのだが、それも無駄らしい。
正直悲しい。だが愛して貰えないのなら、せめて嫌われないようにするべきだ。
もう番になってしまったのだから、お優しい旦那様は番解消されないと思うしな。
明日からは、もう愛してるなどという言葉は辞めよう。
旦那様も正直不快だっただろうから。
あぁ、でも、
「旦那様、初めてお会いしたときからずっと…ずっとお慕いしていました、愛して、います。」
この想いを心に留めておくのは、駄目だろうか。
___
誤字報告ありがとうございます。
一部修正を致しました。
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