ペースト学園かまぼこ部能力ver〜抗う能力者達〜

澪音

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戦闘の始まり

回想の刻《1》

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ミレイside

「あれは、連れてこられて間もない時…」
私の名前は魔魅夜澪華まみや れいか
私の能力は、霊気と毒を操る能力。
霊気を操ることが出来るから、呪術に呪言、更に霊視まで自由自在。
数年前から予知も出来るようになったので、予言師…分かりやすく言えば占い師をやっていた。
順風満帆、なはずだった。
あの日が訪れるまでは………。

その日も変わらない一日だった。
私は友人の店を手伝いながら、占いをしていた。
沢山たくさんの常連さんを相手にひたすら占いをする。
たまに新しい人が来るが、せいぜい一人二人だけ。
占い内容のレパートリーもだいぶ増え、テレビや雑誌のインタビュー等も受けさせて頂いたりと、占いだけで食べていけるほど充実していた。

その日の夜、閉店準備を手伝っていると一人の男性が来店された。
「あの…もう閉店の時間なんですが…」
私が話しかけると、男性は私に「占いをして下さい」と頼んできた。
私は戸惑とまどったが、友人の「占ってあげたら」の一言で男性を相手に占う事にした。
貴方あなたは何を知りたいですか?」
私が問いかけると、男性は「未来を知りたい」と言ってきた。
未来を知りたい、これは過去にも言ってきた人は居たけど…ろくなものじゃなかった。
豪遊して借金地獄、不倫して離婚騒動…。
たまに自殺する場面も見えたが、お客様に言った事は無い。
ただ、その時だけ本当に占ってもいいか聞かずに占ってしまった。
私は、男性に占いに必要な生年月日、血液型、名前を聞いた。

神木真聖さかき まなとさん、19××年5月13日のAB型。
依頼内容は「未来が知りたい」
あとは、水晶を用意して…全て揃った。
「それでは占います…」
私は念じた後は勝手に脳内へ映像が流れ込む。
さて、どんな未来なのか…。

見え始めた場所は真っ白な部屋。
そこには神木さかきさんの他にも男女数名居る。
知り合いもいれば初対面の人も居るようだ。
……え…何故なぜ、私まで居るの…?
その部屋には…私も居たのだ。
すると突然部屋のドアが開き、誰か入ってきた。
ローブのようなものを着ていた為、男か女かも分からない。
その人が何か言うと、突然後ろから黒服の人達が私を連れ出して行く。
突然起こった事に部屋にいた人たちは、唖然あぜんとしていた。
それからしばらくして、神木さかきさんたちは部屋を出た。
次の部屋から…試練が待っていた。
そこで気付いた、此処ここは政府の中ではないかと。
政府は異常能力者の事を良く思ってないと小耳に挟んだことはあるが…ここまでなんて…。
神木さかきさんは異常威能力者(能力はありふれているが威力が桁違いな能力者の事)だと、薄々気付いた。
最後まで残ったのは…神木さかきさんだけだった。
他の人は能力が弱かったり、弱点や隙を付かれたり、試練開始からあっさり〇されたり…。
それはそれは…悲惨だった。
そして神木さかきさんは…敵から滅多めった打ちにされた挙句あげく、虫の息のところで政府に従う異常能力者の能力で灰すら残らず消えていった。

予言はこれで終わりだった。
私はあまりの悲惨さを…言葉に出来なかった。
そんな…最期さいごがこんななんて…。
私は見ても良かったのだろうか…。
依頼主である神木さかきさん、私は神木さかきさんの最期を知ってしまった。
また、嘘をつくのか…?
…いや、これ以上政府の中で人を死なせてはならない。
私は意を決して、真実を話すことにした。
彼は、私の言葉でキレることも泣くこともしなかった。
神木さかきさんは最後に「ありがとうございます」と言って店を去っていった。
それで終わり、ではなかった。
その日の帰り、突然背後からおそわれたのだ。
チクリと短い痛みを感じた後、私は意識を失った。
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