ペースト学園かまぼこ部能力ver〜抗う能力者達〜

澪音

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戦闘の始まり

目覚めの刻

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No said

「………………………ん………………?」
眠い目を擦りながら信野正樹しなの まさきは重い体を起こす。
辺りを見渡すと真っ白な部屋。
自分の周りには同じように倒れて寝ているメンバー達。
目覚めたばかりで夢だと思い込むが、徐々に目が覚め意識もはっきりしてくると夢でないと実感した。
……ここは何処どこだ…??
ふと疑問に思う。
こんな白い部屋、一度見たら忘れるはずが無いと思い出そうとするが何も分からないし、思い出せない。
一人考え込んでいると…

ブーーーーーーーーーー!!!

突如部屋中にブザーが鳴り響いた。
同時にメンバーが次々に起き出す。
「…んー、何?うっさいなぁ……」
「何の音だ……?」
「…って、ここ何処どこ…?」
「寝るまで何してたっけ…?」
「…こんな所で寝たっけ…?」
起きた直後だが、全員困惑こんわくしてる。
そりゃ、そうだ。
誰も知らない白い部屋の中、現実を受け止めきれる訳が無い。

数分後、落ち着きを取り戻し改めて考え合う。
部屋を見渡すと、食料と最低限の家具は設置され、あとはドアが一箇所のみ。
誰一人として、ここが何処なのか検討もつかなかった。
その時、遠くから小さな足音がする事に古家瑞輝ふるけ みずきは気付く。
「…誰か来てるな…」
その一言にメンバーの緊張は高まる。
人が出入り出来る場所なんてドアのみ。
全員戦闘態勢をとり、ドアが開くのを待ち構える。
ドアから入ってきたのは…

前髪も長いボブの女の人だった。
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