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第二章
俺の人生イージーモード計画3
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七月。徐々に暑くなり制服も夏服になった頃。
無事に期末試験も終え、夏季休暇が目前に迫っていた。
「九位!ギリ一桁台だ!サンキューレオン!」
試験の結果は当然俺が一位。グレイが二位でアレクが四位、イヴァングが六位でヨルハが九位だった。
わざわざヨルハにつきっきりで教えてやった甲斐があるというものだ。
「どういたしまして。」
もっと褒めてくれていいんだぞ?
「マジで嬉しい!こんなに勉強頑張ったの入試以来だぜ、愛してるレオン!」
そう言って俺に抱き着いてくる。お前の方が身長高いんだから気を付けてくれよ?
「マクスウェル、やめろ。」
イヴァングがヨルハの頭を引っ張って無理矢理引きはがした。相変わらず嫉妬しいだな、イヴァングは。
「殿下ひどい!この溢れんばかりのレオンへの愛はどこにぶつけたらいいんだ!」
ヨルハもヨルハでいつも似たような冗談を言っている。おい、近くにいる女子たちがひそひそしてるじゃないか、やめろ。
アレクは無言で俺の傍にいる。アレクは大体いつもこんな感じだ。
不満があるとすれば全員俺より身長が高いことである。この成長期どもめ。
あの大会の後、イヴァングが命の危機に瀕することはなく、至って平和に時は過ぎていた。といっても油断はできないのだが。
グレイとの約束は予想通り来年に持ち越しとなった。こればっかりは仕方がない。
「そういやみんな夏季休暇の予定とかあるか?よかったら帝都の夏至祭、行かね?」
「それっていつあるの?僕、実家に帰るから日によっては行けないよ。」
「二十六日。」
へえ、日本とは日付が違うんだな。まあ気候が違うんだし当たり前か。
「行ける。イヴァはどうする?正直、あんまり人の多いところは…」
危険だ。おすすめはできない。まあ行くのならば全力で守るだけだ。
「遠慮しておこう。人込みは嫌いだ。」
「そっか、残念。じゃ、アレクはくるか?」
大して残念そうではない様子のヨルハがアレクに問いかける。お前ら仲悪いの?
「俺は行く。」
「おっけ。んじゃ三人で夏至祭だな!土産話は聞かせてやるから楽しみにしててくださいね、殿下!」
ヨルハは楽しそうだ。そんなに夏至祭に行きたかったのだろうか。
チャイムが鳴る。そろそろ教室に戻らねば。
夏季休暇初日、俺は実家に帰ってきていた。
「おかえりなさいませ、レオンハルト様。」
メイド達が一斉に頭を下げる。俺もにっこり笑って「ただいま」という。
久しぶりの実家だ。懐かしい。
「おかえりなさい、レオン。元気そうで何よりだわ。」
母様が出迎えてくれる。俺と同じ白銀の髪に銀の瞳を持った、絶世の美女だ。
「ただいま戻りました、母様。そちらもお元気そうでなによりです。父様は何処におられますか?」
「ふふ、あの人は書斎よ。」
「では挨拶に行って参りますね。」
すたすたと迷いなく広い屋敷を歩いていく。書斎に着くとノックをする。
「誰だい?」
「父様、僕です。ただいま帰りました。」
「入りなさい。」
「はい。失礼します。」
そっと入室すると父様が出迎えてくれる。相変わらずダンディなおじさまである。
「元気そうでよかった。…聞いたよ、第二皇子殿下に危害を加えようとした輩がいるとか?」
「はい。今のところ手掛かりはないそうです。強いていえば魔法の卓越した人間だということしか…。」
「ふむ、心配だね。こちらでも本腰をいれて調査しよう。」
「ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いします。」
「ああ。…しっかりお守りして差し上げるんだぞ。」
「もちろんです。お任せください、必ずお守りいたします。」
「よろしい。さて、難しい話はここまでだ。昼食にしよう。」
父様が立ち上がる。俺も後ろからついていった。
それからは穏やかな時間を過ごしていた。しかし帰省四日目にして思わぬ来客があった。
「アレク?どうしてここに。」
「普段仲良くさせてもらっている、と挨拶に伺ったんだ。迷惑だったか?」
「ううん、全然。さ、上がって。」
いつか両親に挨拶に行く、とは聞いていたが今日だったとは。そういえば父様宛の手紙が届いていたが、あれが訪問のアポイントメントだったのだろうか。
リビングへ行くと父様が待ち構えていた。
「待っていたよ、君がアレクサンドラくんだね。レオンからの手紙によく名前が出ていたよ。」
それはそうだろう。俺の手紙は一週間分の記録のようなものだからな。
「お邪魔させていただきます。これ、粗品ですが手土産です。」
「これはこれはご丁寧に。私はもう行く、ぜひゆっくりしていってくれ。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」
一連の挨拶等が終わり、父様が立ち去った。
「それじゃあアレク、庭で紅茶でも飲もうか?」
「ああ、ご相伴に与らせてくれ。」
中庭へ行き、メイドに紅茶を持ってくるよう頼んだ。
しばらく二人で話していると、夏至祭の話題になった。
「二十六日の午後六時に学園前の門に集合、だって。」
「わかった。ちゃんと覚えておくね。服装は適当でいいよね?もしかして東方風の浴衣とか着て来る?」
「いや、普通の服装でいいと思う。特に何も言ってなかったから。」
「了解。アレクは夏祭り…夏至祭とか行ったことあるの?」
「無いな。家から花火を眺めるくらいならあったけど。」
まあそんなものか。貴族は自分たちでパーティを開くから、一般人が大勢参加するような祭りには縁がないのだ。だからこそ今回は楽しみでもある。
「僕も無いんだ。だから楽しみだな、予算っていくら位までならオーケーだと思う?」
「せいぜい二、三万程度じゃないか?子供も多く参加するような祭りらしいし。」
「そっか、参考にするよ。僕、林檎飴が食べたいな~。あるかな?」
「林檎飴?」
友人とお茶やお菓子を楽しみつつ、どうでもいいことを喋るのは楽しかった。
「もうこんな時間か。そろそろ帰らないといけない。」
「ん、またね、アレク。見送りはさせてよ。」
「ありがとう。」
立ち上がったアレクは、こちらをじっと見つめていた。
「なあに、どうしたの?」
こちらも見つめ返していると、意を決したようにアレクが口を開いた。
「レオン。俺は…お前の力になりたい。」
静かに語りだしたアレクに、俺は佇まいを正した。
「頼ってほしい。どんな些細なことでも、俺はお前のためなら何でもする。だから、だから…どうか、傍に居させてくれ。俺は、レオンの傍に居たいんだ。」
「…ありがとう。まさかそんな風に思ってくれていたなんて、思わなかったよ。」
上手く笑えているだろうか。顔が歪んでいる気がする。
いつだって俺は完璧で、美しくて、そうあらねばならないと自分を戒めていた。
けれど、いいのだろうか。ただの凡人である”俺”の素を出しても、許されるのだろうか。
そんなはずはない。今更、俺は愚凡な人間には戻れない。
”篠原”は、”俺”は、死んだのだ。
だから──完璧な俺は、模範的な解答をするのだ。
「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうことにするよ。これからもよろしくね、アレク。」
にっこりと、正しく笑顔を作ってアレクに笑いかける。一瞬、アレクが泣きそうな顔をしたように見えた。
──少し歪んだ、下手くそな笑みでアレクは答えた。
「ああ。もちろんだ。」
無事に期末試験も終え、夏季休暇が目前に迫っていた。
「九位!ギリ一桁台だ!サンキューレオン!」
試験の結果は当然俺が一位。グレイが二位でアレクが四位、イヴァングが六位でヨルハが九位だった。
わざわざヨルハにつきっきりで教えてやった甲斐があるというものだ。
「どういたしまして。」
もっと褒めてくれていいんだぞ?
「マジで嬉しい!こんなに勉強頑張ったの入試以来だぜ、愛してるレオン!」
そう言って俺に抱き着いてくる。お前の方が身長高いんだから気を付けてくれよ?
「マクスウェル、やめろ。」
イヴァングがヨルハの頭を引っ張って無理矢理引きはがした。相変わらず嫉妬しいだな、イヴァングは。
「殿下ひどい!この溢れんばかりのレオンへの愛はどこにぶつけたらいいんだ!」
ヨルハもヨルハでいつも似たような冗談を言っている。おい、近くにいる女子たちがひそひそしてるじゃないか、やめろ。
アレクは無言で俺の傍にいる。アレクは大体いつもこんな感じだ。
不満があるとすれば全員俺より身長が高いことである。この成長期どもめ。
あの大会の後、イヴァングが命の危機に瀕することはなく、至って平和に時は過ぎていた。といっても油断はできないのだが。
グレイとの約束は予想通り来年に持ち越しとなった。こればっかりは仕方がない。
「そういやみんな夏季休暇の予定とかあるか?よかったら帝都の夏至祭、行かね?」
「それっていつあるの?僕、実家に帰るから日によっては行けないよ。」
「二十六日。」
へえ、日本とは日付が違うんだな。まあ気候が違うんだし当たり前か。
「行ける。イヴァはどうする?正直、あんまり人の多いところは…」
危険だ。おすすめはできない。まあ行くのならば全力で守るだけだ。
「遠慮しておこう。人込みは嫌いだ。」
「そっか、残念。じゃ、アレクはくるか?」
大して残念そうではない様子のヨルハがアレクに問いかける。お前ら仲悪いの?
「俺は行く。」
「おっけ。んじゃ三人で夏至祭だな!土産話は聞かせてやるから楽しみにしててくださいね、殿下!」
ヨルハは楽しそうだ。そんなに夏至祭に行きたかったのだろうか。
チャイムが鳴る。そろそろ教室に戻らねば。
夏季休暇初日、俺は実家に帰ってきていた。
「おかえりなさいませ、レオンハルト様。」
メイド達が一斉に頭を下げる。俺もにっこり笑って「ただいま」という。
久しぶりの実家だ。懐かしい。
「おかえりなさい、レオン。元気そうで何よりだわ。」
母様が出迎えてくれる。俺と同じ白銀の髪に銀の瞳を持った、絶世の美女だ。
「ただいま戻りました、母様。そちらもお元気そうでなによりです。父様は何処におられますか?」
「ふふ、あの人は書斎よ。」
「では挨拶に行って参りますね。」
すたすたと迷いなく広い屋敷を歩いていく。書斎に着くとノックをする。
「誰だい?」
「父様、僕です。ただいま帰りました。」
「入りなさい。」
「はい。失礼します。」
そっと入室すると父様が出迎えてくれる。相変わらずダンディなおじさまである。
「元気そうでよかった。…聞いたよ、第二皇子殿下に危害を加えようとした輩がいるとか?」
「はい。今のところ手掛かりはないそうです。強いていえば魔法の卓越した人間だということしか…。」
「ふむ、心配だね。こちらでも本腰をいれて調査しよう。」
「ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いします。」
「ああ。…しっかりお守りして差し上げるんだぞ。」
「もちろんです。お任せください、必ずお守りいたします。」
「よろしい。さて、難しい話はここまでだ。昼食にしよう。」
父様が立ち上がる。俺も後ろからついていった。
それからは穏やかな時間を過ごしていた。しかし帰省四日目にして思わぬ来客があった。
「アレク?どうしてここに。」
「普段仲良くさせてもらっている、と挨拶に伺ったんだ。迷惑だったか?」
「ううん、全然。さ、上がって。」
いつか両親に挨拶に行く、とは聞いていたが今日だったとは。そういえば父様宛の手紙が届いていたが、あれが訪問のアポイントメントだったのだろうか。
リビングへ行くと父様が待ち構えていた。
「待っていたよ、君がアレクサンドラくんだね。レオンからの手紙によく名前が出ていたよ。」
それはそうだろう。俺の手紙は一週間分の記録のようなものだからな。
「お邪魔させていただきます。これ、粗品ですが手土産です。」
「これはこれはご丁寧に。私はもう行く、ぜひゆっくりしていってくれ。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」
一連の挨拶等が終わり、父様が立ち去った。
「それじゃあアレク、庭で紅茶でも飲もうか?」
「ああ、ご相伴に与らせてくれ。」
中庭へ行き、メイドに紅茶を持ってくるよう頼んだ。
しばらく二人で話していると、夏至祭の話題になった。
「二十六日の午後六時に学園前の門に集合、だって。」
「わかった。ちゃんと覚えておくね。服装は適当でいいよね?もしかして東方風の浴衣とか着て来る?」
「いや、普通の服装でいいと思う。特に何も言ってなかったから。」
「了解。アレクは夏祭り…夏至祭とか行ったことあるの?」
「無いな。家から花火を眺めるくらいならあったけど。」
まあそんなものか。貴族は自分たちでパーティを開くから、一般人が大勢参加するような祭りには縁がないのだ。だからこそ今回は楽しみでもある。
「僕も無いんだ。だから楽しみだな、予算っていくら位までならオーケーだと思う?」
「せいぜい二、三万程度じゃないか?子供も多く参加するような祭りらしいし。」
「そっか、参考にするよ。僕、林檎飴が食べたいな~。あるかな?」
「林檎飴?」
友人とお茶やお菓子を楽しみつつ、どうでもいいことを喋るのは楽しかった。
「もうこんな時間か。そろそろ帰らないといけない。」
「ん、またね、アレク。見送りはさせてよ。」
「ありがとう。」
立ち上がったアレクは、こちらをじっと見つめていた。
「なあに、どうしたの?」
こちらも見つめ返していると、意を決したようにアレクが口を開いた。
「レオン。俺は…お前の力になりたい。」
静かに語りだしたアレクに、俺は佇まいを正した。
「頼ってほしい。どんな些細なことでも、俺はお前のためなら何でもする。だから、だから…どうか、傍に居させてくれ。俺は、レオンの傍に居たいんだ。」
「…ありがとう。まさかそんな風に思ってくれていたなんて、思わなかったよ。」
上手く笑えているだろうか。顔が歪んでいる気がする。
いつだって俺は完璧で、美しくて、そうあらねばならないと自分を戒めていた。
けれど、いいのだろうか。ただの凡人である”俺”の素を出しても、許されるのだろうか。
そんなはずはない。今更、俺は愚凡な人間には戻れない。
”篠原”は、”俺”は、死んだのだ。
だから──完璧な俺は、模範的な解答をするのだ。
「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうことにするよ。これからもよろしくね、アレク。」
にっこりと、正しく笑顔を作ってアレクに笑いかける。一瞬、アレクが泣きそうな顔をしたように見えた。
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