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チャンス到来?
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セクシーなランジェリーを着させられた麻尋は詩織をみて面食らったが、奈月は2度目のようで嬉しそうにしていた。
詩織は長いストレートの黒髪に瞳を大きく見せるカラーコンタクトをしていた。フリルのついたブラウスに長いスカートをはいており、清楚な印象をうける。
詩織はまずふたりをベッドに座らせると、ケーキや飲み物を食べさせた。その後は詩織の服をふたりに着せる。
特に性的なことをするわけでもなく、着せ替え人形のような気持ちでされるがままにしていた。
麻尋を車椅子にも座らせた。奈月は左腕の義手を麻尋に装着した。長袖、長いスカートを履いていたので手足が戻ったように錯覚し嬉しかった。と同時に現実に引き戻され涙が溢れだした。
詩織が床にすわり涙を拭いてくれた。
ドアをノックする音がした。
ボディーガードがドアを少し開ける。
見張りが時間だと言っているようだ。
すると二人のボディーガードはVIP だ、時間など普段は言ってこないと見張りを叱り始めた。
奈月と麻尋は空いたドアの向こうを必死で見ようとしたが、暗く何も見えない。室外ではないようだった。
ボディーガードは見張りに上に対応を確認するよう伝えた。しぶる見張りの男に苛つきフィリピン人ボディーガードが見張りの肩を掴んで部屋を出ようとした。
ドアが無施錠のまま日本人ボディガードがドアを離れ部屋に戻った。
気が付くと奈月がいない。詩織は誰かに怒ったように電話をしている。
カチャリと音がして奈月がドアの外に出て行く!
詩織は電話しながらあわてて車椅子に乗ろうとする。
ボディーガードが詩織にかけよる。
麻尋は義手で車椅子の電動スイッチを動かした。開いたドアにそのまま突っ込むと車椅子は倒れ麻尋は床に放り出された。はずみでスカートは脱げる。左の義手、両腿で前方に移動する。文字通り死にものぐるいだ。数メートル先に開いたドアがもうひとつあり、なんとか外にでると鉄筋のバルコニーと階段に出た。
見張りが追いかけてくる。なんと犬をけしかけ犬がハァハァと背後から走ってきた。捕まったら殺される!! このまま殺されて人生は終わりか!? 母にももう会えぬまま!? 有難うって言ってない!!!
麻尋は無我夢中で階段を転げ落ちる。犬が飛び掛かってくる。
振り返ると階段の踊り場に奈月がいた。奴らに捕まっていたのか、まだ逃げ切っていなかった。奈月の頭に銃弾があたり、血を流しながら奈月がゆっくりと前方に倒れる。
撃たれた奈月を見て麻尋は逃げ出そうとしたことを心底後悔した。次はわたし。母にもわずかな友人にももう会えない。殺されると覚悟をした。
犬は麻尋の首に噛み付いた。同時に頭に衝撃を受けた。撃たれたのか。麻尋は力なく倒れ込んだ。
詩織は長いストレートの黒髪に瞳を大きく見せるカラーコンタクトをしていた。フリルのついたブラウスに長いスカートをはいており、清楚な印象をうける。
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特に性的なことをするわけでもなく、着せ替え人形のような気持ちでされるがままにしていた。
麻尋を車椅子にも座らせた。奈月は左腕の義手を麻尋に装着した。長袖、長いスカートを履いていたので手足が戻ったように錯覚し嬉しかった。と同時に現実に引き戻され涙が溢れだした。
詩織が床にすわり涙を拭いてくれた。
ドアをノックする音がした。
ボディーガードがドアを少し開ける。
見張りが時間だと言っているようだ。
すると二人のボディーガードはVIP だ、時間など普段は言ってこないと見張りを叱り始めた。
奈月と麻尋は空いたドアの向こうを必死で見ようとしたが、暗く何も見えない。室外ではないようだった。
ボディーガードは見張りに上に対応を確認するよう伝えた。しぶる見張りの男に苛つきフィリピン人ボディーガードが見張りの肩を掴んで部屋を出ようとした。
ドアが無施錠のまま日本人ボディガードがドアを離れ部屋に戻った。
気が付くと奈月がいない。詩織は誰かに怒ったように電話をしている。
カチャリと音がして奈月がドアの外に出て行く!
詩織は電話しながらあわてて車椅子に乗ろうとする。
ボディーガードが詩織にかけよる。
麻尋は義手で車椅子の電動スイッチを動かした。開いたドアにそのまま突っ込むと車椅子は倒れ麻尋は床に放り出された。はずみでスカートは脱げる。左の義手、両腿で前方に移動する。文字通り死にものぐるいだ。数メートル先に開いたドアがもうひとつあり、なんとか外にでると鉄筋のバルコニーと階段に出た。
見張りが追いかけてくる。なんと犬をけしかけ犬がハァハァと背後から走ってきた。捕まったら殺される!! このまま殺されて人生は終わりか!? 母にももう会えぬまま!? 有難うって言ってない!!!
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撃たれた奈月を見て麻尋は逃げ出そうとしたことを心底後悔した。次はわたし。母にもわずかな友人にももう会えない。殺されると覚悟をした。
犬は麻尋の首に噛み付いた。同時に頭に衝撃を受けた。撃たれたのか。麻尋は力なく倒れ込んだ。
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