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「あのさ、石野」
「ん?」
「ごめん。私、石野にずっといやな態度とってたよね。本当は石野のことなにも知らないのに、みんながきらいって言うから、同じようにそう思い込んでた。みんなに合わせてた。本当に、ごめん」
小さく頭を下げて謝ると、石野はぽかんとした顔をした。
すぐに笑って、
「……いいよ。別に」
と言う。
「よくないよ」
「いいんだよ。そりゃ、私はタマちゃんのことが好きだからショックはあるけど。でも、私が好きだからって、タマちゃんが私を好きだとは限らないもんね」
「え?」
「私が好きだから、タマちゃんもきっと私のことを好きだなんて思わないよ。そんなのはただの私のエゴだから」
石野が私の耳元に顔を寄せる。
「私のこと庇ってくれたって湊から聞いたとき、すごく嬉しかったんだ。湊以外で私を気にかけてくれる子なんて、今までひとりもいなかったから。だから、許そう!」
ふふん、といった感じで石野が笑う。
「私ね、お父さんが死んでから家のことで手一杯でさ、正直学校に行く意味とかぜんぜん分かんなかったんだよね。湊には学校なんて行かなくてもふつうに会えるし。だから、七月いっぱいで本気で辞める気だったんだ。でも……私、やっぱり高校辞めるのやめようと思う」
思わず顔を上げた私のとなりで、瀬野が驚いたように石野を見た。
「タマちゃんと湊と三人でさ、やっぱり高校生らしいことしてみたいって思ったんだよね! だから、辞めるのはやめ!」
瀬野が嬉しそうに微笑む。
「だからタマちゃん、湊! 三人で一緒に卒業しよう?」
花が開いた瞬間のようなみずみずしい笑みに、思わず私も笑みが零れる。
「……うん」
小さく頷く。すると、石野がくるっと私の顔を覗き込んできた。
「……あれ? タマちゃん顔赤い。もしかして照れてる?」
「てっ……照れてない!」
「照れてるな」
「だから、照れてないってば! なんなのあんたら!」
ついムキになって言い返すと、石野と瀬野は顔を見合わせて笑った。
「やだなぁもう。可愛い、タマちゃん!」
「か、可愛くないし! ……てか、石野こそ顔だけはいいんだから、もう少し協調性大切にしたら人気者になれるんじゃないの」
すると、石野がきょとんとした。
「キョウチョウセイってなぁに?」
そういえばこの子、バカだった。
「えーっと……だから、だれにでも本音をズバズバ言うんじゃなくて、空気を読んだり、人に合わせるってこと」
「それって、その人の前で猫被るってこと?」
「……まぁそうなるけど」
「えーいやだよ。だってそんなことしたら、その人といるときはずーっと猫被ってなきゃいけなくなっちゃうじゃん。自分を偽ってだれかといても、楽しくなくない?」
「それは……」
まぁ、たしかに。
「でも、社会ってそういうものでしょ」
少なからず、大人になればみんな自分を抑えて生きるものだ。
「えぇ~そんなのやだよ。私は我慢なんてしたくない。私は今我慢してないけど、湊もタマちゃんも、本当の私を受け入れてくれてるからすごく楽しいよ!」
私は石野の顔を見つめた。まるで曇りのないその瞳に、胃の辺りがぎゅっとなるようだった。
「ささ、次はタマちゃんがハダカになる番ですよ」
「は? なにそれ」
「私が可愛くしてあげる!」
「……もしかして、私の顔に化粧したいって、本気?」
「もちろん!」
「言っておくけど、私、スッピンブスだからね」
不貞腐れたように言うと、石野は戸惑いがちに私を見た。
「そんなことないよ? タマちゃんは可愛いよ?」
目を逸らす。
「タマちゃん?」
私は可愛くなんてない。
……だって、本当に可愛かったら、こんなふうにひとりぼっちになんてならないはずだ。
「私、好きでこの顔に生まれたわけじゃないから」
そう言うと、石野は数度瞬きをした。
「……あのさ、ずっと思ってたんだけど……タマちゃんってもしかして、自分の顔きらいなの?」
「当たり前でしょ。こんな顔」
好きになれるわけがない。吐き捨てるように言う。すると、石野は心底不思議そうな顔で首を傾げた。
「どうして?」
どうしてって、そんなの決まっている。
私が、出ていった母親そっくりだからだ。
「自分の顔を武器にしてるくせに、その顔がきらいっておかしくない?」
瀬野は不思議そうな顔をして、そう言った。
「……ふたりには分かんないよ」
私の気持ちなんて。そう呟くように言うと、石野と瀬野が顔を見合わせた。
私は俯いたまま、ぽつぽつと話し出す。
「私……母親が男作って出ていってから、家に居場所がないんだ。お父さんもおばあちゃんも、絶対私を見ようとしない。暴力とかは振るわれないけど、透明人間みたいに扱われてる」
「ずっと……?」
「うん。私が母親そっくりの顔をしているから」
卵型の輪郭。くっきりとした目元に、流れるような鼻筋。
どこを見ても父親の影はない。もはや父と血が繋がっているのかすら怪しいくらいだった。
私はこの顔のせいで、家族に愛してもらえない。目すら、合わせてもらえない。
「……ふたりは、死にたいって思ったことある?」
石野は黙り込み、瀬野は静かに首を振った。
あるわけない。石野や瀬野には、自分を愛してくれる家族と、自分を理解してくれる幼なじみがいるのだから。
なにも持たない私とは、なにもかもが違う。
「私はあるよ。何度もある」
死にたくなったことも、なんで私を見てくれないのと叫びたくなったことも。でも、結局意気地無しだから、なにもできないままこうしてだらだらと生きてしまっている。
「……ねぇ、タマちゃん」
石野は私の手をそっと握った。私は、顔を上げて石野を見る。
「私、死にたいって思ったことはないけど……もうぜんぶどうでもいいって思ったことはあるよ」
家事とか保育園のお迎えとか、私女子高生なのに、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうって思ったことは何度もある。
そう言って、石野はかすかに微笑んだ。
「でも、私はワガママだから、そんなときでもお腹は減ったし、眠くもなった」
そう言って、石野はパクッとたまごサンドを食べた。
「死んだらなにもなくなっちゃう。美味しいものだって食べられなくなっちゃうんだよ」
「……そんなの関係ないよ。死にたい人には、それ以上に苦しいことがあったってことでしょ」
「でも、これからもっと楽しいことが待ってるかもしれないじゃん」
石野のまっすぐな視線から、私は目を逸らした。
「そんな不確かなものに賭ける心の余裕なんてないんだよ」
死を願う人間には。
「そっかぁ……。でも、私は死ぬ勇気のほうが持てないなぁ。だって怖くない? 死ぬの」と、石野は瀬野を見た。瀬野は困ったように微笑み、首を捻る。
「……まぁ、怖いよな。死ぬのは」
でしょ? と、石野は私へ視線を流した。
「私たちには、ずっと先の未来のことは分からない。けど想像することならできるよ! 明日どうしようかなぁとか、なにを食べようかなぁ、とか。それに、もしかしたら運命の人に出会えるかもしれないじゃん? そんなふうに思ったら死ねなくない? だって明日だよ? 明日!」
思わず笑う。
「なにそれ。運命の出会いなんてあるわけないじゃん」
「そんなことないよ!! だって私は、それを毎日続けたら出会ったんだから」
「出会った? だれに?」
訊ねると、石野は私を指さした。
「タマちゃん」
「は……? 私……?」
「そうだよ。私は今年、タマちゃんに会えたよ」
「……いや、意味分かんないし」
「ねぇタマちゃん。タマちゃんは、昨日私を友達から庇ったこと、後悔してる?」
「え……」
じっと見つめられ、私は黙り込んで考える。
どうなのだろう。あのときは頭がカッとなって、気づいたらああ言っていたけれど。
そもそも、友達ってなに? 一緒にクレープを食べること? だれかの悪口を囁き合うこと?
「分からない……」
だって私には、これまで一度も友達なんていなかったから。
「じゃあさ、タマちゃんは昨日の子たちとまた仲良くなりたいと思ってる?」
「…………」
はっきり思った。
それは、ない。
「ん?」
「ごめん。私、石野にずっといやな態度とってたよね。本当は石野のことなにも知らないのに、みんながきらいって言うから、同じようにそう思い込んでた。みんなに合わせてた。本当に、ごめん」
小さく頭を下げて謝ると、石野はぽかんとした顔をした。
すぐに笑って、
「……いいよ。別に」
と言う。
「よくないよ」
「いいんだよ。そりゃ、私はタマちゃんのことが好きだからショックはあるけど。でも、私が好きだからって、タマちゃんが私を好きだとは限らないもんね」
「え?」
「私が好きだから、タマちゃんもきっと私のことを好きだなんて思わないよ。そんなのはただの私のエゴだから」
石野が私の耳元に顔を寄せる。
「私のこと庇ってくれたって湊から聞いたとき、すごく嬉しかったんだ。湊以外で私を気にかけてくれる子なんて、今までひとりもいなかったから。だから、許そう!」
ふふん、といった感じで石野が笑う。
「私ね、お父さんが死んでから家のことで手一杯でさ、正直学校に行く意味とかぜんぜん分かんなかったんだよね。湊には学校なんて行かなくてもふつうに会えるし。だから、七月いっぱいで本気で辞める気だったんだ。でも……私、やっぱり高校辞めるのやめようと思う」
思わず顔を上げた私のとなりで、瀬野が驚いたように石野を見た。
「タマちゃんと湊と三人でさ、やっぱり高校生らしいことしてみたいって思ったんだよね! だから、辞めるのはやめ!」
瀬野が嬉しそうに微笑む。
「だからタマちゃん、湊! 三人で一緒に卒業しよう?」
花が開いた瞬間のようなみずみずしい笑みに、思わず私も笑みが零れる。
「……うん」
小さく頷く。すると、石野がくるっと私の顔を覗き込んできた。
「……あれ? タマちゃん顔赤い。もしかして照れてる?」
「てっ……照れてない!」
「照れてるな」
「だから、照れてないってば! なんなのあんたら!」
ついムキになって言い返すと、石野と瀬野は顔を見合わせて笑った。
「やだなぁもう。可愛い、タマちゃん!」
「か、可愛くないし! ……てか、石野こそ顔だけはいいんだから、もう少し協調性大切にしたら人気者になれるんじゃないの」
すると、石野がきょとんとした。
「キョウチョウセイってなぁに?」
そういえばこの子、バカだった。
「えーっと……だから、だれにでも本音をズバズバ言うんじゃなくて、空気を読んだり、人に合わせるってこと」
「それって、その人の前で猫被るってこと?」
「……まぁそうなるけど」
「えーいやだよ。だってそんなことしたら、その人といるときはずーっと猫被ってなきゃいけなくなっちゃうじゃん。自分を偽ってだれかといても、楽しくなくない?」
「それは……」
まぁ、たしかに。
「でも、社会ってそういうものでしょ」
少なからず、大人になればみんな自分を抑えて生きるものだ。
「えぇ~そんなのやだよ。私は我慢なんてしたくない。私は今我慢してないけど、湊もタマちゃんも、本当の私を受け入れてくれてるからすごく楽しいよ!」
私は石野の顔を見つめた。まるで曇りのないその瞳に、胃の辺りがぎゅっとなるようだった。
「ささ、次はタマちゃんがハダカになる番ですよ」
「は? なにそれ」
「私が可愛くしてあげる!」
「……もしかして、私の顔に化粧したいって、本気?」
「もちろん!」
「言っておくけど、私、スッピンブスだからね」
不貞腐れたように言うと、石野は戸惑いがちに私を見た。
「そんなことないよ? タマちゃんは可愛いよ?」
目を逸らす。
「タマちゃん?」
私は可愛くなんてない。
……だって、本当に可愛かったら、こんなふうにひとりぼっちになんてならないはずだ。
「私、好きでこの顔に生まれたわけじゃないから」
そう言うと、石野は数度瞬きをした。
「……あのさ、ずっと思ってたんだけど……タマちゃんってもしかして、自分の顔きらいなの?」
「当たり前でしょ。こんな顔」
好きになれるわけがない。吐き捨てるように言う。すると、石野は心底不思議そうな顔で首を傾げた。
「どうして?」
どうしてって、そんなの決まっている。
私が、出ていった母親そっくりだからだ。
「自分の顔を武器にしてるくせに、その顔がきらいっておかしくない?」
瀬野は不思議そうな顔をして、そう言った。
「……ふたりには分かんないよ」
私の気持ちなんて。そう呟くように言うと、石野と瀬野が顔を見合わせた。
私は俯いたまま、ぽつぽつと話し出す。
「私……母親が男作って出ていってから、家に居場所がないんだ。お父さんもおばあちゃんも、絶対私を見ようとしない。暴力とかは振るわれないけど、透明人間みたいに扱われてる」
「ずっと……?」
「うん。私が母親そっくりの顔をしているから」
卵型の輪郭。くっきりとした目元に、流れるような鼻筋。
どこを見ても父親の影はない。もはや父と血が繋がっているのかすら怪しいくらいだった。
私はこの顔のせいで、家族に愛してもらえない。目すら、合わせてもらえない。
「……ふたりは、死にたいって思ったことある?」
石野は黙り込み、瀬野は静かに首を振った。
あるわけない。石野や瀬野には、自分を愛してくれる家族と、自分を理解してくれる幼なじみがいるのだから。
なにも持たない私とは、なにもかもが違う。
「私はあるよ。何度もある」
死にたくなったことも、なんで私を見てくれないのと叫びたくなったことも。でも、結局意気地無しだから、なにもできないままこうしてだらだらと生きてしまっている。
「……ねぇ、タマちゃん」
石野は私の手をそっと握った。私は、顔を上げて石野を見る。
「私、死にたいって思ったことはないけど……もうぜんぶどうでもいいって思ったことはあるよ」
家事とか保育園のお迎えとか、私女子高生なのに、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうって思ったことは何度もある。
そう言って、石野はかすかに微笑んだ。
「でも、私はワガママだから、そんなときでもお腹は減ったし、眠くもなった」
そう言って、石野はパクッとたまごサンドを食べた。
「死んだらなにもなくなっちゃう。美味しいものだって食べられなくなっちゃうんだよ」
「……そんなの関係ないよ。死にたい人には、それ以上に苦しいことがあったってことでしょ」
「でも、これからもっと楽しいことが待ってるかもしれないじゃん」
石野のまっすぐな視線から、私は目を逸らした。
「そんな不確かなものに賭ける心の余裕なんてないんだよ」
死を願う人間には。
「そっかぁ……。でも、私は死ぬ勇気のほうが持てないなぁ。だって怖くない? 死ぬの」と、石野は瀬野を見た。瀬野は困ったように微笑み、首を捻る。
「……まぁ、怖いよな。死ぬのは」
でしょ? と、石野は私へ視線を流した。
「私たちには、ずっと先の未来のことは分からない。けど想像することならできるよ! 明日どうしようかなぁとか、なにを食べようかなぁ、とか。それに、もしかしたら運命の人に出会えるかもしれないじゃん? そんなふうに思ったら死ねなくない? だって明日だよ? 明日!」
思わず笑う。
「なにそれ。運命の出会いなんてあるわけないじゃん」
「そんなことないよ!! だって私は、それを毎日続けたら出会ったんだから」
「出会った? だれに?」
訊ねると、石野は私を指さした。
「タマちゃん」
「は……? 私……?」
「そうだよ。私は今年、タマちゃんに会えたよ」
「……いや、意味分かんないし」
「ねぇタマちゃん。タマちゃんは、昨日私を友達から庇ったこと、後悔してる?」
「え……」
じっと見つめられ、私は黙り込んで考える。
どうなのだろう。あのときは頭がカッとなって、気づいたらああ言っていたけれど。
そもそも、友達ってなに? 一緒にクレープを食べること? だれかの悪口を囁き合うこと?
「分からない……」
だって私には、これまで一度も友達なんていなかったから。
「じゃあさ、タマちゃんは昨日の子たちとまた仲良くなりたいと思ってる?」
「…………」
はっきり思った。
それは、ない。
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