うちの店長レイプ犯!?

貝鳴みづす

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第四章『葵と結衣』

第八話「許さない」★★★

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「変態さんは指だけじゃ寂しいでしょうから、これでも挿れてあげましょう」

 愉しそうに、葵が箱の中から取り出したのは、かなり大きめのディルドだった。
 結衣はそれを見て、小さく悲鳴を上げる。

「それは……っ」
「わかっていますよ? 買ったはいいけど、思ったより大きくて使ってない――ってところですよね?」
「…………うぅ……」

 恥ずかしそうに目を背ける結衣。どうやら図星のようだ。
 ああ、その反応だけで、白ごはん何杯でもいける。
 けれどやっと、実際触れることができるのだ。今まで耐えてきた分、時間まで責めて責めて責めまくって、美味しく食べよう。
 ディルドにローションを垂らして、結衣の入り口にもたっぷり付けて。そのぬるぬるした液体を奥に送り込むように。葵は結衣のなかに、ゆっくりと指を挿入した。

「ふぁ、んっ……ああ……っ!」

 葵が指を動かす度、結衣の体は小刻みに反応する。
 外から入ってきた冷たい液体が、彼女の中から溢れ出てくる熱い液体と混ざって、ぐちゅぐちゅと激しい水音を立てている。
 静かな部屋の中で、結衣のなかを掻き混ぜる音と、彼女の甘ったるい声だけが響く。
 大好きな人が、自分の手で乱れている。
 ――やばい。こんな官能的な光景が、他にある?
 脳が溶けそうな刺激にくらくらしながら、葵はディルドを結衣の入り口に当てた。

「――っ! い……いや……っ」

 自分の中に入ってこようとする大きな異物に、結衣は悲鳴を上げて身を引こうとする。

「お願い、せめて違うのを…………!」
「大丈夫ですよ。ローションたっぷり付けているので、ちゃんと入ります」

 懇願する結衣に、葵は優しく微笑った。

「たくさん可愛い声、聞かせて下さいね」

 恋人に囁くような声を落としながら、葵はゆっくりと、ディルドを結衣の中に埋めていく。
 そして挿入してすぐの場所で、ディルドを動かす手を止める。

「あ、あぅ……」

 結衣は切なげな声を漏らす。
 潤んだ瞳でこちらを見上げてくるその姿が、愛しくて堪らない。

「物欲しそうな顔してますね。早く奥に欲しいですか?」
「……ち、違うのっ……あっ、ああうっ」
「違うって、結衣様。自分から腰振ってるの気付いてます?」
「やっ……やぁぁ……っ」

 無意識に腰を動かしていたのを指摘され、結衣は泣く。
 葵はこの状況にどうしようもなく興奮して、頭がおかしくなりそうだった。
 ――あの女の子・・・・・が、自分の下で乱れて、泣いている。
 もし自分が男だったら。
 まず結衣を逃げられないように監禁して。孕むまで何度も、何度でも、彼女のなか射精して、自分だけのものにするのに。

 そう妄想してから、少し落ち込む。
 わかっているのだ。
 自分が男だろうが女だろうが、結衣は新のものだと。
 本心を言うと、葵は新を否定する気も、結衣を奪う気もない。
 新あっての、結衣だから。
 ――だけど。
 せめて二人でいるときは、彼女を独り占めしたかった。

「もう十分ほぐれましたね。よかったですね、結衣様。やっとイけますよ」
「あっ、まっ……て、こんな大きいの、いや……っ」
「大丈夫、気持ちいいですよ?」
「ひっ……!」

 怯える結衣に葵は微笑んで、ディルドを結衣の奥に一気に突っ込んだ。
 その衝撃に、結衣の体は大きく跳ねる。

「あうう、ああああーーーっ!!」
「ああ、イってる結衣様、可愛いですっ! もっとイって下さい!」

 弓なりに背中を反らせ結衣。
 その姿を見ているだけで葵は、まるで彼女と繋がっているかのような錯覚に陥った。

「いや、いやあぁぁーーーっ! イっ……イくっ!! っはぁああっ、やだっ、とめてええぇっ」

 強すぎる絶頂の連続に、結衣は懇願する。
 どんなに頼み込まれても、葵はディルドを抜き差しするのを止めなかった。
 むしろ葵としては彼女が嫌がれば嫌がるほど興奮するのだから、止める理由がない。

「あぁぁっ、いっ、いぃぅっ……!」

 びくびくと体を痙攣させる結衣。
 葵はよがり狂った結衣を上から眺めて、自身の征服欲が満ちていくのを感じていた。
 ――のだが。

「う、うぅっ……らた、あらたっ」

 新の名前を、うわ言のように繰り返す結衣。その様子に、結衣を責めていた葵の動きが止まる。
 急激に何かが冷めていく。代わりに込み上げてくる苛々が止まらない。
 今、結衣の傍にいるのは自分なのに。
 今、結衣を愛して抱いているのは自分なのに。

(――あ、無理。許さない)

 苛々してどうしようもない感情が限界まできて。次に来たのは強い加虐心だった。

「……そんなに新様が気になりますか?」

 泣いている結衣を慰めるように、葵は笑顔を向ける。
 突然優しくなった葵に、戸惑う結衣。

「では、新様を心配させないように、写メでも送っておきましょうね」

 喋りながら、葵は手際よくスマホを取り出して、パシャリと写真を撮った。全裸で大きく足を開いて、太いディルドを秘所に突っ込まれている結衣の、その姿を。

「――え……?」

 一瞬の出来事。
 何をされたか理解できないようで、結衣は足を開いたまま固まっている。
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