生徒との1年間

スオン

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顧問2年目06月

顧問2年目06月 20

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 思わず清野は、立成の肛門に挿れていた指を動かしていた。

「あああああああああああああああああっっ」

 立成の悲鳴のような喘ぎ声が狭い室内に響き渡る。
 ちょっと、ほんのちょっとなのだ。清野の短い中指が、ほんのちょっとだけ、掻きまわしただけだというのに。
 その顔は普段の厳つい強面の立成からは想像もつかないものだった。
 もはや泣いてしまっているかのように、目尻には涙の筋がついている。男らく凹凸が大きな鼻はその鼻腔から鼻水のようなものが見えてしまっている。薄い唇は惚けたようにだらしなく開いたまま、ただただ、その奥にある喉から意味もないただの喘ぎ声を垂れ流すだけの器官と化してしまっている。
 
(どれだけ淫乱なんだ、この男は!女よりも無様な声で鳴きやがって!)

 知らず知らずのうちに、清野の左手が立成の腰から離れた。その手は空を裂くかのように高く、高く、高く、高く、高く掲げられた。
 そして。

 バッチイイイインッ!!
「ひいいいぃぃっ!なっなんで」
「うるせぇっ!この野郎めっ!この野郎っ!この野郎がっ!」
「あっ!あんっ!あんっ!あああっっ!」
「おっ!ケツ叩くとケツの穴が締まるじゃねぇか!マンコみたいだな!立成先生の肛門は!」

 散々叩いたというのに、清野は立成の尻をまたも叩きだした。
 叩いただけで、尻穴に入れた中指が括約筋により締め付けられる。
 中指が受けるその感触だけで、清野の一物もまた血が溜まり、肥大化する。

 年下の男らしい教師仲間を、からかい辱しめて楽しんでいたときの顔とは違っていた。今や、清野もまるで何かに追いたてられたいるかのような険しい顔になっている。坊主に近い短髪は滝のように流れる汗でびっしょりと濡れ、かつてはにやけるように立成を見つめていたその瞳は、まるで汚物でも見るかのように目の前の色情魔と化した立成の痴態を見下ろしている。

 確かに、友人であるはずなのだ。
 大切な人間だ。仕事仲間だ。同じ職場の教師たちとは違い、会えばまるで学生時代に戻ったかのようにふざけることができて、そんな相手だった。
 そう思っている。今でもそう思える。
 それなのに。
 尻と一物を滅茶苦茶にされ、それで苦しむでもなく悦に浸りあさましい嗚咽をあげ続ける立成のこの乱れっぷりを見せつけられた清野は、呆れるような思いを抱いたが、その一方で自分でもよくわからない感情が沸き上がっていた。

 もっと、もっとこの男の情けない姿にさせたい。
 無様な顔をさせてやりたい。
 屈辱を与えてやりたい。
 泣かせてやりたい。

 なぜそう思うのか自分でも理解できない。

 自分はそんな加虐趣味があったのか?40年近く生きてきて、今さらそんなことに気がついた?そうなのかもしれない?いや、そうではないと思いたい?そもそもなぜ、自分は立成をいたぶっているのか?あのケツ穴に魅了された?いや、だからって・・・

 そうだ。立成は大切な人間だ。恥ずかしいが、男同士とはいえ、情を育んだ相手。その相手を、ひたすらに悦ばせてやりたい。屈折しているようでいていたって誠実な考えだ。純粋な思いなのだ。そんな思いから、立成を痛めつけてしまっていたのだっただったのだ。
 
 そんな葛藤を覚えながらも、清野の左手は、目の前の毛が生え揃った脂肪と筋肉に包まれた巨大な臀部を叩き続けるとともに、清野の右手は目の前の毛だらけの排泄口の中をぐちゅぐちゅになるほどに掻きまわしていた。

「あああああっ!ああっっ!はあああぁんっ!」

 清野の葛藤など知る由もない立成は、ただただ、与えられる刺激に悦んでいた。
 尻を叩かれて。
 尻の中を犯されて。
 筒井の手により覚えてしまった尻の味。その背徳の悦びを、華奢な少年ではなく、熟成した中年親父の太く逞しい掌と指により、これまでにはないほど激しく味合わされてしまっていた。まるで極上のスイーツを食べた後に血糖値が急上昇したかのように、頭が働かなくなっていた。

 そんな立成の目の前に、清野の手により何かが投げ出された。

(・・・スマホか?何で?・・・・!!!これはっ!)
「ほ~ら、さっきのスナックで撮った最後の写真だぞ。覚えてるか?立成先生、恥ずかしい姿だなぁ」
「ぐっ、い、嫌だ・・・」
「何が嫌だだよ。こんときも勃起させやがって。ほらっ、ちゃんと見るんだ・・・おっ、またチンポの先がビクンビクン動きやがったな。やっぱり、恥ずかしいのがお好きなようだな、立成先生は」

 投げられたスマホの画面には、清野の言うとおりスナックで撮影した写真が写し出されていた。
 あやかとちえみ。笑顔の2人のスナック嬢。
 その間にいる自分を見てしまった立成は、上半身裸で、ビキニブリーフをずり下げられ、黒マジックで落書きされた毛むくじゃらな尻タブを目一杯広げられ、ケツ毛を掻き分けられて肛門まで丸出しにしている、あまりにも無様すぎる自分の姿を映し出した画像だった。おまけに、当の自分は無理矢理とはいえ、まるでその行為に悦んでいるかのような笑みを浮かべている。変態としか言いようがない写真だ。

 今更そんな画像を見せられても、立成はどうしようもなく恥ずかしかった。何という格好なのだ。女性に裸を晒したことすらないというのに、こんな、男の秘密の全てを見られ、写真に収められてしまうなんて・・・・

 そして、今の自分が、この写真の時よりも、もっと恥ずかしく人としてどうしようもない姿を清野に晒してしまっていることに思い当たってしまった。とてつもない羞恥が立成の全身を襲い、身体がカーッと熱くなった。

「がああああっ!はああああっ!」

 グリグリと清野の指が、まるで硬い土地を侵略するためのドリルのように回転しながら、立成の肛門を突き進ませていた。
 人体の骨格上、360°の回転はできないのだが、ほぼそのレベルで清野の右手が腕ごと揺れ動く。
 第2関節が括約筋により挟まれるほどにまで深く深く指が埋め込まれていた。それだけでも十分に幸福だというのに、清野の太い指の爪先が立成の一番良いところを何度も掠めていた。 

 立成は悶えた。泣き叫んだ。吠えていた。

 こんなに男らしい面構えで、脂肪はついているが逞しい身体をした男が、こんなにも乱れている様を見せつけられてしまったことで、すっかりと毒されてしまった清野はさらに行動に出る。普段の自分では決してやらないようなことをしてしまっていた。
 先ほどスマホを投げつけた清野の左手を、今度は立成の下腹部へと伸ばしていった。

「あああっ!きっ、清野せんせいぃぃっ!そ、それはあぁぁぁぁ!」
「ほ~ら、どうだ、これはどうだ?ん?」
「ああっ!そんなっ!ぐあああぁっ!」

 清野は立成の一物を掴んでいた。すでに充血しきって硬くなっているというのに、その方向を無理やり自分の方へ、つまり立成から見て後ろの方へと向き直させられていた。
 ビーーーンッとそそり立つように勃起している一物の向きを無理やり変えさせられたのだ。立成としてもたまらなかった。まるで自分が乳しぼりをされている牛になってしまったような気分だった。もちろん、立成は雄である。胸はそれなりに豊満さはあるものの、乳は出ない。その代わりと言わんばかりに、胸ではない別の場所から白いミルクを出すよう強制されているのだ。搾乳ではななく、搾精されているかのようだった。
 そして、後ろ向きに引っ張られたその一物を、清野にしごかれていた。

「おうおう、デカいチンポだなぁ!童貞のくせに生意気だぞっ!」
「ああああああっっっ!」
「こんなに皮を被りやがって!いつも被せたまんまなのかっ!それだからいつまでも包茎なんだぞっ!」
「ああっーー!そんな!そんなっー!駄目だぁー!」
「ほーら、どうせいつもこんな風にオナニーしてんだろ!皮ばっかいじりやがって!この包茎教師がぁっ!」
「ぐああああああああっっっ!」

 立成はたまらなかった。
 肛門は清野の右手の中指で刺激され続けている。
 一物は清野の左手により包皮を上下されてしまっている。
 そして、雄の自分の恥の部分を責めるかのような罵倒。

 そのすべてが、立成にとって甘美で、有難くて、極上に感じてしまっているのだった。

「いくのか、いくのかよ、立成先生よお!」
「ああああっ!い、いきそうですっ!」
「ははっ、まだだめだっての!まだ出すんじゃねぇぞ!」
「そんな、あぁ、そんな」
「堪え性が無ぇねぁ!おいおいっ、もうびっしょびしょじゃねぇか!汁ばっか出しやがって!だらしねぇチンポだな!よぉし、そんな立成先生には、またお仕置きだ!ほら!ほらっ!」
「がああああっ!」

 バチイイインッ!バチィィン!

 一物をしごいている左手が離れたその後すぐ、またも尻を叩かれていた。
 すっかり赤く腫れあがって水ぶくれにすらなっているというのに、追い打ちをかけるかのようなスパンキング。
 痛みなど感じすぎて麻痺していたと思っていたのに、立成はまたもその自分の尻の痛みにより嗚咽を漏らして泣き出しそうになり、そしてそんな立成の心情とは裏腹に、立成はチンポからは嬉し涙を流していた。

 嗚呼。もういきたい。射精してしまいたい。

 高まりに高まりきった射精欲が立成を支配していた。立成は清野に尻を叩かれるその度に、大きな喘ぎ声を発しながらも、その上体を上へ下へ、右へ左へと暴れさせた。そうしないと、尻を叩かれることにより痛みにも、そして同時に訪れてくる、ジンとした快楽にも負けそうになるからだ。もっとも、すでに立成の一物は血管がバッキバキに浮き出るほどに完全に育ちきり、鈴口からは尻に甘美な罰を与えられる度にピュンピユンと淫らな先汁を飛ばしてしまっているのだが。

 そのように清野から終わりの無い尻叩きの折檻を受けている内に、立成は己の尻を淫らにも振り出していた。
 痛みに耐えられなくなっていた。もっとも痛めつけられたかった。肛門への刺激が欲しかった。尻をもっと叩かれたかった。チンポをいじくられたかった。罵られたかった。もう、自分という存在を、底の底までぶち落として欲しかったのだ。
 
「へへっ、今日ここに来てよかったよ。まさか立成先生がこんなに変態だったとはな」
「ああっ」
「普段は真面目な面して俺のおふざけにも付き合ってあげてますって顔しやがって。それでも、あんたも男だったんだな。安心したぜ」
「ううっ」
「いいぜ、最後に威勢よくぶっ放しちまえっ!」
「あっ!あっ!あっ!ああああああっっっ!イクイグゥーーーッ」 
 
 発する言葉とは裏腹に、清野の手が優しく立成の亀頭を包み、何度も何度も何度も何度も撫でた。
 たったそれだけなのではあるが、それが引き金となったのだ。
 
 立成の下腹部にある怒張しきっているその先端が、何度も何度も何度も何度もブルッブルッと震えた後、もはや何に対して何を叫んでいるのかわからない悲鳴を出しながらも、ビュッビュッと、そんな音など鳴るはずもないのだが、まるで本当にそんな音が聞こえそうなほどに立成は自分の雄の精をこれでもかと放出していたのだった。

「ああっ・・・・かぁっ・・・・」

 普段の1人エッチでは声を出すことなどめったにないというのに、立成は一物が脈打ち子種を発射する度に切ない声をあげてしまっていた。
 清野からの激しい行為。スナックで受けた女性からのセクハラ。そして大会前の筒井からのケツの視姦とケツ舐め。
 今日一日でどれだけ辱められたのだろう。そして、それらがどれだけ嬉しかったのだろう。その成果が、何度も何度も発射とその切ないうめき声に現れていたのかもしれない。
 総決算とばかりに立成の放出は止まらない。立成が悲鳴を上げればあげるほど、床の上の白い水溜まりが大きくなっていくのだった。

 部屋の中には男の匂いが漂っていた。
 それは汗の匂いでもあり、そして栗の花の匂いでもある。

「あっ・・・ああっ・・・」

 立成の息遣いだけが聞こえている。充実過ぎるほどの射精を終えた今も、小さな声で、壊れてしまったロボットのような誰も理解ができない呻き声を漏らし続けている。それでも、部屋は静かだった。壁面に据え付けられたディスプレイを除いては。朦朧としながらも、立成はその音を聞いていた。

『おらっさっさと出せよ!この変態教師が!』
『ああっ!ダメ!ダメです!あぁっ』
『今さらカッコつけてんじゃねえよ!』

(ははっ、お、俺、このエロ動画の男よりも早くいっちまったんだ・・・

 そんなことを自虐的に思いながら、目の前の床を見つめていた。それすらも朧げに見えてしまうほどに疲弊していた。
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