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顧問2年目06月
顧問2年目06月 11
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「うわ、この状態でもお尻が匂うね~」
「マジ?・・・あ、本当だ!うんこの匂い!」
2人の嬢からの心無い物言いで立成は顔を赤らめる。
まだ尻を丸出しにしただけだ。立成の豊満すぎる臀部、その肉厚な秘密の扉を開かれたわけでもないというのに、既にその奥に鎮座する糞穴から漏れ出る悪臭を嗅がれてしまっている。その事実に、そしてそれをいかにも汚いものだと言わんばかりの2人のからかいの言葉に、立成は羞恥せずにはいられなかった。
尻が匂うと言われた。
糞の匂いがするとも。
立成はその言葉を聞くだけでも、その身が悶える思いだった。
(仕方ないじゃないか・・・!)
人類が、いや生物であれば、必ず行う、行わなくてはならない排泄行為。
それ自体は責められるものでもないはずだ。糞の臭いがする?当然だ。そこに肛門があるのだから・・・
それでも、今この場では、それは十分なからかいの対象になってしまうのだ。
「じゃ、そろそろいきますか」
「ひぃっ・・・」
2人の嬢の手が、立成の尻タブに添えられた。
薄い掌。細くしなやかな指。鮮やか色に塗られた爪。
いかにも女性といった手だ。そんな手が、立成の尻をダイレクトに触っているのだ。
汚ならしい毛が生え揃っているのを気にも留めず、がっつりとその膨らんだ尻肉を掴まれてしまう。
四つ足になりながらも、立成はそれを受け入れるしかなかった。
(見られる・・・見られる・・・・見られる・・・・!)
立成の息が荒くなる。
まるで運動をした後のように、口から蒸気がでているかのようだった。
これから訪れる自分への辱めを予測して。
自分が何に焦燥しているのか。
あやかとちえみの尻タブを掴んだ手が、ゆっくりと外側に動かされる。
とうとう、立成の羞恥地獄の終点であり、男としての最低に堕とされる行為でもある、肛門晒しをさせられてしまった。
「あ・・・あ・・・ぁぁぁああああああああっっっっ!!!!」
もはや漏れ出る声を抑えられなかった。
ただ尻タブを広げられただけだというのに、立成はそんな情けない上ずった声を押さえられず、かといって助けをも止めることもできず、歓声か悲鳴かわからない声をあげるしかなかったのだった。
「すごい声出ちゃったね。恥ずかしい?ねぇ、恥ずかしい?」
「こんなところ、見せたことないでしょ?」
「ふふっ、やっぱり。お尻もすごいけど、ここもびっしり毛が生えてますね、立成先生!」
「うわぁ、すんごいボーボーだぁ!」
割れ目を広げられて見られてしまったわんさかと生えているケツ毛への中傷を受け、立成はますます焦燥していた。
・・・いや、違う。立成は興奮していたのだった。
女との身体の重なりを経験していないというのに、一方的に自分の恥部を暴かれるという、倒錯的な官能を覚えてしまっていたのだった。
頭の中は真っ白だ。恥ずかしさで玉のように出てくる汗が立成の額を湿らせている。体力の余裕はあるというのに、その体躯を支える両手両足はブルブルと震えてしまっていた。
「はい、とうとうお尻の穴が見えちゃいました!」
「キャー!やらしい!」
「へー、お尻の穴ってこんなところにあるんだ!もっと上かと思ってた」
「立成先生のお尻の穴は、こんな形なんですね!」
「やっぱり穴だから丸いんだぁ!」
「あ、あぁぁ・・・」
「あっ!見て!お尻の穴が動いた!」
「すごい!やだ、ヒクヒクしてるし!!」
既に最大限にまで隆起している立成の一物からは、それはもう、とどまることを知らないほどに、いやらしい汁が次から次へと溢れ出てしまっていた。鈴口から押し出されたその汁は、ツーッと静かにその粘膜を感じさせながら床に敷いてある絨毯へと垂れ落ちていく。
立成の前の陰茎と連動してしまったのだろうか。立成が今、2人の嬢に披露しているその男らしい後ろの穴は、物欲しそうにその口をヒクヒクと蠢かせてしまっていた。
「あっ、見て」
「やだ~!めっちゃトイレットペーパーついてるし!」
「ちょっと!茶色いのも残ってる!」
「だから臭いんですよ~!ちゃんとお尻拭いてください!」
2人の嬢の言葉により、立成は驚愕した表情をしていた。
自分の耳を疑っていた。しかし、それは嘘ではなかった。
四つ脚の状態で2人の嬢に開かれてしまった立成の尻には2人の嬢が言う通り、白いカスと茶色いカスが、その穴の周りにある皺やびっしりと生えているケツ毛にこびりついていたのだった。
(そんな・・・嘘だろ?今日はちゃんと会場でも・・・あ、ああっ!)
立成は真っ白になりながら、なぜ!?どうして!?と考えながらも思い出していた。
雨の中の全力疾走。酒を飲んだ後ということもあり腹が痛くなっていた。
雨凌ぎで入ったこのスナック。
息が耐えていた清野を置いて、一人でトイレに入っていた。
そのときに、立成は腹の痛みを解消するために、個室の中でチノパンとビキニブリーフをずり下げ、便座に腰掛け排便をしていたのだった。
そこからは普通の人の営みだ。
出すものを出した後は、尻の穴の汚れを取るだけだ。しかし、十分ではなかったのだった。
走って疲れていたし、その時は酒に酔っていたのもあり、十分な拭きふき取りではなかったのだ。
そのときに残してしまっていた、トイレットペーパー。そしてケツ下に染み付いたままの便。
それを今、見られ、指摘されていたのだった。
なぜ、もっとしっかりと尻を拭かなかったのか。
もっと念入りにシャワートイレを当てなかったのか。
もっと自分の尻に気を遣わなかったのか。
立成は後悔していた。そして、それが今になっては役に立たないこともわかっていた。
「もう、だらしない先生ですね~」
「そんなんだから童貞なんですよ!」
「だめですね~」
「恥ずかしい男ですね」
2人の嬢から口々に罵られる。
汚れが残ったままの己の肛門を見られながら。
惨めだ。
毛が生えている肛門までも見られ、そして便カスやトイレットペーパーまで付着しているところまでしっかりと確認されてしまったのだ。
男としてのプライドが完膚なきまで破られてしまっていた。
悪いことに、この2人の嬢にとっては完全にお遊びであることだった。まるで気使いなどないのだ。
どうしようもないほどに恥ずかしいというのに。
そして、なぜかそれが、立成の身体を震わせる。
それは羞恥なのか、それとも・・・
「見て、ほら」
「えっ、何々?」
「ちょっと待って。今・・・ほらっ!」
「あっ!!あははは!お尻の穴ってこんな風に動くんだ!」
ヒクつく肛門の皺まで眼前で見られていた。
なんということだろう。
おまけに、無理矢理尻タブをこじ開けられた上で顔を近づけられているのだ。はしゃぐ2人の嬢の口、そして鼻から漏れ出るその吐息が、ダイレクトに立成の後ろの孔に当てられる。そんな人間にとっては何の影響もない微風であっても、普段は一目に晒すことのない秘密の孔であるからか、微かな風でも立成の肛門は敏感に感じ取ってしまっていたのだった。
この場にいる立成以外の人間は知る由もないが、これまでに普通の男よりは肛門を使ってしまっている立成なのだ。そんな刺激をされてしまったのならば、そのように、物欲し気に肛門が動いてしまうのは仕方のないことなのである。
しかし、普段は絶対に見る機会のないその光景に笑い合う2人の嬢だった。
「あー面白かった」
「やばかったね」
「じゃ、記念撮影だね」
ひとしきり笑った後、2人の嬢たちはさらに意味不明なことを言い出していた。
(な、何の!?)
立成は声に出したつもりだった。だが、声は出ていなかった。
四つ足のまま、無言で自分の肛門を見ている2人へと振り返る。
にやりと笑ってくる2人。
立成は何とか声を絞り出した。
「そんな・・・写真なんて、それは、それだけは、止めてください!」
「え~なんで?」
「なんでって・・・」
「ふふっ、いいじゃないですか、だって今日は、ね。記念日だから」
「き、記念日?」
「そうですよ?ねっ?」
ちえみが妖しい目で見られていた。
何が記念日だ。怒り心頭の気持ちだった。テキトーに言っているだけだった。
それなのに・・・ちえみのその目を見るだけで、逆らえなくなってしまっていた。これまでの店内での辱めが効いてしまっていたのだった。
年齢が1回りほど年下の女性が相手だというのに、その目を見た立成は、成す術もなく従うしかないと思ってしまっていた。もはや彼女たちに従属するしかなかったのだった。
「はい・・・きょ、今日は、記念日です」
「だよね~!」
「じゃ、準備しなくちゃ」
「いいよこのままで」
「そう?あ、せっかくだから、このエッチなパンツも見えるようにしたいな」
「じゃ、こんな感じにしよっ!」
無慈悲にも撮影の準備が進められた。
立成の膝までずり下げられていたビキニブリーフが上げられる。
しかし、立成の恥の詰まった尻を隠すために履きなおされたわけではない。
丁度膝のあたりで止められたのだ。まるでたった今。ビキニブリーフが脱がされたかのように。
「ねぇ、せっかくだからさぁ、これを使って・・・」
「ん?・・・あはは!じゃあこっちは・・・」
「あはっ!やだ~」
「あっ・・・あっ・・・」
急に尻に伝わる冷たい感触。
何をされているのかわかった。自分の尻に、マジックを使って何かを書いているのだった。
右の尻タブに書かれたかと思うと、今度は左の尻タブにも、同じような感触が伝わってくる。
そんなことをされながらも、2人の嬢の口から漏れ出る笑い声は止まらない。
一体、何を書かれているというのか。立成にはわからなかった。
「それじゃ、清野先生、写真をお願いします」
「お、おう」
好き放題にする2人の嬢たちの迫力に押され、傍観者となってしまっていた清野に声がかかる。
立成は当然、四つ足のままだった。ほぼ全裸の状態のまま掌と足を床に突き、腰を高く上げたままだ。
まるで人類の進化論に逆らった生物を捕獲したかのように、その毛だらけで落書きされたデカ尻の両脇に、あやかとちえみは顔を添える。彼女たちの手は、再度立成の尻タブに添えられ、目いっぱいその肉厚な扉を広げていた。
「立成先生!ちゃんとカメラの方を見て!」
「は、はい!」
「しっかり笑うんですよ!」
「は、はいっ!」
「じゃ、清野先生、お願いします!」
「わ、わかった」
言われた通り、立成は四つ足のまま、首を後ろに向けた。
汗だくになりながらも、無理やりに情けないような笑顔を作る。
早くこの地獄が終わってほしい。そう願っての行動だった。
あれだけ元気に騒いでいた清野も、この2人の嬢の傍若無人の行為の数々にすっかり気圧されている様子で、嬢たちに言われるがままにスマホで写真を撮る。
そのあり得ない地獄のような光景を、後世に残すことが使命であるかのように。
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
何回も鳴り響く撮影音。
(撮らないでくれ・・・こんな姿・・・)
無慈悲に鳴り響く無機質な撮影音。
その音が鳴り響くたびに、立成が今まで気づき上げてきた人生の1つ1つが、もろくも崩れ去っていくような感覚に陥っていた。
「ありがとうございます!」
「見せてくださ~い」
「きゃー!見て、見て!」
「あはは!ばっちり!どうですか、立成先生?」
楽しそうな声が響きわたる。
スマホの画面が四つ足状態の立成にも向けられた。
見たくもなかった。それでも、見ないわけにはいかなかった。
その画面に映っていたのは、女たちの間で、尻も一物も露にされた四つ足の逞しく、情けない男。
そして・・・
(こ、こんなものをケツに書いたのか?う、嘘だろ・・・?)
記念撮影の直前に、立成の尻に書かれていたもの、それは・・・
右の尻タブに『童貞教師』、左の尻タブに『包茎教師』と、黒く大きな字でデカデカと書かれていたのだった。
「やばっ!」
「受ける!」
笑いあう2人の嬢。
その声を聞き、そしてスマホの画面を見るだけで、立成の全身はガクガクと震えていた。
自分のコンプレックスであることを、自分のコンプレックスである尻に書かれていた、その事実に。
立成が感じていたこと。それは明らかに、屈辱だった。
なぜ、こんな仕打ちを受けているのか。
なぜ、こんなあられもない姿を
顔も映っている。元々の厳つい顔を歪ませ、太い眉を八の字に垂らして無理に作られた笑顔ではあるが、まるで喜んでいるかのようだった。
身体も映っている。体躯が良く、毛深く、鍛えられ、そして何よりも尻が大きいことを強調しているポーズだ。まるでそのデカ尻を視られたく視られたくてたまらないと思っているかのようだった。
下着も映っている。中途半端にずり下げられた水色のビキニブリーフは、まるでその被写体の男が普段からいかにも露出癖があるかのように解釈されてしまいそうだ。
一物も映っている。この状況で明らかに肥大化し、さらには先汁まで垂らしていることがわかり、もはやこの被写体が変態であることは否定できそうにもないものだった。
肛門も映っている。先ほど指摘されたとおり、その糞穴の周りには、しっかりと様々なカスがこびりついており、いかにも無精な男であることを示してしまっていた。
そして、よく見ればわかるであろう、この被写体の男が包茎であるということ、写真ではわからないはずの情報である童貞であること、そして教師であることまでも、この1枚で暴かれ、記録した、記録してしまった写真だった。
(こんな写真を残されたら、俺は、俺は・・・・!)
立成の心で、激しい炎が揺らめいていた。
憤怒。憎悪。
そんな感情のはずだ。
それだというのに。怒りで狂いそうになっているというのに。
立成の股の間にある皮を被った未使用の大砲はビクンビクンとひとりでに蠢き、一層はしたなく汁を垂らしてして店内の床を汚してしまっているのだった。
世紀の瞬間をとらえる写真撮影が終わった。
一段落したような空気が漂っていた。
立成はこれから自分がどうなるのか。
それだけを気にしていたのだった。
そのとき。
スナックの店の扉が開く音がした。
「マジ?・・・あ、本当だ!うんこの匂い!」
2人の嬢からの心無い物言いで立成は顔を赤らめる。
まだ尻を丸出しにしただけだ。立成の豊満すぎる臀部、その肉厚な秘密の扉を開かれたわけでもないというのに、既にその奥に鎮座する糞穴から漏れ出る悪臭を嗅がれてしまっている。その事実に、そしてそれをいかにも汚いものだと言わんばかりの2人のからかいの言葉に、立成は羞恥せずにはいられなかった。
尻が匂うと言われた。
糞の匂いがするとも。
立成はその言葉を聞くだけでも、その身が悶える思いだった。
(仕方ないじゃないか・・・!)
人類が、いや生物であれば、必ず行う、行わなくてはならない排泄行為。
それ自体は責められるものでもないはずだ。糞の臭いがする?当然だ。そこに肛門があるのだから・・・
それでも、今この場では、それは十分なからかいの対象になってしまうのだ。
「じゃ、そろそろいきますか」
「ひぃっ・・・」
2人の嬢の手が、立成の尻タブに添えられた。
薄い掌。細くしなやかな指。鮮やか色に塗られた爪。
いかにも女性といった手だ。そんな手が、立成の尻をダイレクトに触っているのだ。
汚ならしい毛が生え揃っているのを気にも留めず、がっつりとその膨らんだ尻肉を掴まれてしまう。
四つ足になりながらも、立成はそれを受け入れるしかなかった。
(見られる・・・見られる・・・・見られる・・・・!)
立成の息が荒くなる。
まるで運動をした後のように、口から蒸気がでているかのようだった。
これから訪れる自分への辱めを予測して。
自分が何に焦燥しているのか。
あやかとちえみの尻タブを掴んだ手が、ゆっくりと外側に動かされる。
とうとう、立成の羞恥地獄の終点であり、男としての最低に堕とされる行為でもある、肛門晒しをさせられてしまった。
「あ・・・あ・・・ぁぁぁああああああああっっっっ!!!!」
もはや漏れ出る声を抑えられなかった。
ただ尻タブを広げられただけだというのに、立成はそんな情けない上ずった声を押さえられず、かといって助けをも止めることもできず、歓声か悲鳴かわからない声をあげるしかなかったのだった。
「すごい声出ちゃったね。恥ずかしい?ねぇ、恥ずかしい?」
「こんなところ、見せたことないでしょ?」
「ふふっ、やっぱり。お尻もすごいけど、ここもびっしり毛が生えてますね、立成先生!」
「うわぁ、すんごいボーボーだぁ!」
割れ目を広げられて見られてしまったわんさかと生えているケツ毛への中傷を受け、立成はますます焦燥していた。
・・・いや、違う。立成は興奮していたのだった。
女との身体の重なりを経験していないというのに、一方的に自分の恥部を暴かれるという、倒錯的な官能を覚えてしまっていたのだった。
頭の中は真っ白だ。恥ずかしさで玉のように出てくる汗が立成の額を湿らせている。体力の余裕はあるというのに、その体躯を支える両手両足はブルブルと震えてしまっていた。
「はい、とうとうお尻の穴が見えちゃいました!」
「キャー!やらしい!」
「へー、お尻の穴ってこんなところにあるんだ!もっと上かと思ってた」
「立成先生のお尻の穴は、こんな形なんですね!」
「やっぱり穴だから丸いんだぁ!」
「あ、あぁぁ・・・」
「あっ!見て!お尻の穴が動いた!」
「すごい!やだ、ヒクヒクしてるし!!」
既に最大限にまで隆起している立成の一物からは、それはもう、とどまることを知らないほどに、いやらしい汁が次から次へと溢れ出てしまっていた。鈴口から押し出されたその汁は、ツーッと静かにその粘膜を感じさせながら床に敷いてある絨毯へと垂れ落ちていく。
立成の前の陰茎と連動してしまったのだろうか。立成が今、2人の嬢に披露しているその男らしい後ろの穴は、物欲しそうにその口をヒクヒクと蠢かせてしまっていた。
「あっ、見て」
「やだ~!めっちゃトイレットペーパーついてるし!」
「ちょっと!茶色いのも残ってる!」
「だから臭いんですよ~!ちゃんとお尻拭いてください!」
2人の嬢の言葉により、立成は驚愕した表情をしていた。
自分の耳を疑っていた。しかし、それは嘘ではなかった。
四つ脚の状態で2人の嬢に開かれてしまった立成の尻には2人の嬢が言う通り、白いカスと茶色いカスが、その穴の周りにある皺やびっしりと生えているケツ毛にこびりついていたのだった。
(そんな・・・嘘だろ?今日はちゃんと会場でも・・・あ、ああっ!)
立成は真っ白になりながら、なぜ!?どうして!?と考えながらも思い出していた。
雨の中の全力疾走。酒を飲んだ後ということもあり腹が痛くなっていた。
雨凌ぎで入ったこのスナック。
息が耐えていた清野を置いて、一人でトイレに入っていた。
そのときに、立成は腹の痛みを解消するために、個室の中でチノパンとビキニブリーフをずり下げ、便座に腰掛け排便をしていたのだった。
そこからは普通の人の営みだ。
出すものを出した後は、尻の穴の汚れを取るだけだ。しかし、十分ではなかったのだった。
走って疲れていたし、その時は酒に酔っていたのもあり、十分な拭きふき取りではなかったのだ。
そのときに残してしまっていた、トイレットペーパー。そしてケツ下に染み付いたままの便。
それを今、見られ、指摘されていたのだった。
なぜ、もっとしっかりと尻を拭かなかったのか。
もっと念入りにシャワートイレを当てなかったのか。
もっと自分の尻に気を遣わなかったのか。
立成は後悔していた。そして、それが今になっては役に立たないこともわかっていた。
「もう、だらしない先生ですね~」
「そんなんだから童貞なんですよ!」
「だめですね~」
「恥ずかしい男ですね」
2人の嬢から口々に罵られる。
汚れが残ったままの己の肛門を見られながら。
惨めだ。
毛が生えている肛門までも見られ、そして便カスやトイレットペーパーまで付着しているところまでしっかりと確認されてしまったのだ。
男としてのプライドが完膚なきまで破られてしまっていた。
悪いことに、この2人の嬢にとっては完全にお遊びであることだった。まるで気使いなどないのだ。
どうしようもないほどに恥ずかしいというのに。
そして、なぜかそれが、立成の身体を震わせる。
それは羞恥なのか、それとも・・・
「見て、ほら」
「えっ、何々?」
「ちょっと待って。今・・・ほらっ!」
「あっ!!あははは!お尻の穴ってこんな風に動くんだ!」
ヒクつく肛門の皺まで眼前で見られていた。
なんということだろう。
おまけに、無理矢理尻タブをこじ開けられた上で顔を近づけられているのだ。はしゃぐ2人の嬢の口、そして鼻から漏れ出るその吐息が、ダイレクトに立成の後ろの孔に当てられる。そんな人間にとっては何の影響もない微風であっても、普段は一目に晒すことのない秘密の孔であるからか、微かな風でも立成の肛門は敏感に感じ取ってしまっていたのだった。
この場にいる立成以外の人間は知る由もないが、これまでに普通の男よりは肛門を使ってしまっている立成なのだ。そんな刺激をされてしまったのならば、そのように、物欲し気に肛門が動いてしまうのは仕方のないことなのである。
しかし、普段は絶対に見る機会のないその光景に笑い合う2人の嬢だった。
「あー面白かった」
「やばかったね」
「じゃ、記念撮影だね」
ひとしきり笑った後、2人の嬢たちはさらに意味不明なことを言い出していた。
(な、何の!?)
立成は声に出したつもりだった。だが、声は出ていなかった。
四つ足のまま、無言で自分の肛門を見ている2人へと振り返る。
にやりと笑ってくる2人。
立成は何とか声を絞り出した。
「そんな・・・写真なんて、それは、それだけは、止めてください!」
「え~なんで?」
「なんでって・・・」
「ふふっ、いいじゃないですか、だって今日は、ね。記念日だから」
「き、記念日?」
「そうですよ?ねっ?」
ちえみが妖しい目で見られていた。
何が記念日だ。怒り心頭の気持ちだった。テキトーに言っているだけだった。
それなのに・・・ちえみのその目を見るだけで、逆らえなくなってしまっていた。これまでの店内での辱めが効いてしまっていたのだった。
年齢が1回りほど年下の女性が相手だというのに、その目を見た立成は、成す術もなく従うしかないと思ってしまっていた。もはや彼女たちに従属するしかなかったのだった。
「はい・・・きょ、今日は、記念日です」
「だよね~!」
「じゃ、準備しなくちゃ」
「いいよこのままで」
「そう?あ、せっかくだから、このエッチなパンツも見えるようにしたいな」
「じゃ、こんな感じにしよっ!」
無慈悲にも撮影の準備が進められた。
立成の膝までずり下げられていたビキニブリーフが上げられる。
しかし、立成の恥の詰まった尻を隠すために履きなおされたわけではない。
丁度膝のあたりで止められたのだ。まるでたった今。ビキニブリーフが脱がされたかのように。
「ねぇ、せっかくだからさぁ、これを使って・・・」
「ん?・・・あはは!じゃあこっちは・・・」
「あはっ!やだ~」
「あっ・・・あっ・・・」
急に尻に伝わる冷たい感触。
何をされているのかわかった。自分の尻に、マジックを使って何かを書いているのだった。
右の尻タブに書かれたかと思うと、今度は左の尻タブにも、同じような感触が伝わってくる。
そんなことをされながらも、2人の嬢の口から漏れ出る笑い声は止まらない。
一体、何を書かれているというのか。立成にはわからなかった。
「それじゃ、清野先生、写真をお願いします」
「お、おう」
好き放題にする2人の嬢たちの迫力に押され、傍観者となってしまっていた清野に声がかかる。
立成は当然、四つ足のままだった。ほぼ全裸の状態のまま掌と足を床に突き、腰を高く上げたままだ。
まるで人類の進化論に逆らった生物を捕獲したかのように、その毛だらけで落書きされたデカ尻の両脇に、あやかとちえみは顔を添える。彼女たちの手は、再度立成の尻タブに添えられ、目いっぱいその肉厚な扉を広げていた。
「立成先生!ちゃんとカメラの方を見て!」
「は、はい!」
「しっかり笑うんですよ!」
「は、はいっ!」
「じゃ、清野先生、お願いします!」
「わ、わかった」
言われた通り、立成は四つ足のまま、首を後ろに向けた。
汗だくになりながらも、無理やりに情けないような笑顔を作る。
早くこの地獄が終わってほしい。そう願っての行動だった。
あれだけ元気に騒いでいた清野も、この2人の嬢の傍若無人の行為の数々にすっかり気圧されている様子で、嬢たちに言われるがままにスマホで写真を撮る。
そのあり得ない地獄のような光景を、後世に残すことが使命であるかのように。
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
何回も鳴り響く撮影音。
(撮らないでくれ・・・こんな姿・・・)
無慈悲に鳴り響く無機質な撮影音。
その音が鳴り響くたびに、立成が今まで気づき上げてきた人生の1つ1つが、もろくも崩れ去っていくような感覚に陥っていた。
「ありがとうございます!」
「見せてくださ~い」
「きゃー!見て、見て!」
「あはは!ばっちり!どうですか、立成先生?」
楽しそうな声が響きわたる。
スマホの画面が四つ足状態の立成にも向けられた。
見たくもなかった。それでも、見ないわけにはいかなかった。
その画面に映っていたのは、女たちの間で、尻も一物も露にされた四つ足の逞しく、情けない男。
そして・・・
(こ、こんなものをケツに書いたのか?う、嘘だろ・・・?)
記念撮影の直前に、立成の尻に書かれていたもの、それは・・・
右の尻タブに『童貞教師』、左の尻タブに『包茎教師』と、黒く大きな字でデカデカと書かれていたのだった。
「やばっ!」
「受ける!」
笑いあう2人の嬢。
その声を聞き、そしてスマホの画面を見るだけで、立成の全身はガクガクと震えていた。
自分のコンプレックスであることを、自分のコンプレックスである尻に書かれていた、その事実に。
立成が感じていたこと。それは明らかに、屈辱だった。
なぜ、こんな仕打ちを受けているのか。
なぜ、こんなあられもない姿を
顔も映っている。元々の厳つい顔を歪ませ、太い眉を八の字に垂らして無理に作られた笑顔ではあるが、まるで喜んでいるかのようだった。
身体も映っている。体躯が良く、毛深く、鍛えられ、そして何よりも尻が大きいことを強調しているポーズだ。まるでそのデカ尻を視られたく視られたくてたまらないと思っているかのようだった。
下着も映っている。中途半端にずり下げられた水色のビキニブリーフは、まるでその被写体の男が普段からいかにも露出癖があるかのように解釈されてしまいそうだ。
一物も映っている。この状況で明らかに肥大化し、さらには先汁まで垂らしていることがわかり、もはやこの被写体が変態であることは否定できそうにもないものだった。
肛門も映っている。先ほど指摘されたとおり、その糞穴の周りには、しっかりと様々なカスがこびりついており、いかにも無精な男であることを示してしまっていた。
そして、よく見ればわかるであろう、この被写体の男が包茎であるということ、写真ではわからないはずの情報である童貞であること、そして教師であることまでも、この1枚で暴かれ、記録した、記録してしまった写真だった。
(こんな写真を残されたら、俺は、俺は・・・・!)
立成の心で、激しい炎が揺らめいていた。
憤怒。憎悪。
そんな感情のはずだ。
それだというのに。怒りで狂いそうになっているというのに。
立成の股の間にある皮を被った未使用の大砲はビクンビクンとひとりでに蠢き、一層はしたなく汁を垂らしてして店内の床を汚してしまっているのだった。
世紀の瞬間をとらえる写真撮影が終わった。
一段落したような空気が漂っていた。
立成はこれから自分がどうなるのか。
それだけを気にしていたのだった。
そのとき。
スナックの店の扉が開く音がした。
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