生徒との1年間

スオン

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顧問2年目06月

顧問2年目06月 10

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 立成は全裸で立ち尽くしていた。
 何も考えられなかった。
 近くで騒いでいる嬢たちの声などまるで耳に入ってこなかった。
 それでもこの遊戯は終わるところを知らなかった。

 尻を見られる。
 それも、何も身に付けていない生の尻だ。先程までとは違うのだ。
 チノパン越しに、そしてビキニブリーフを履いた状態の尻を見られただけでも嘲笑されたのだ。今やほぼ全裸の状態。散々恥ずかしいところを見られてしまったが、最後の最後、尻までもを見られてしまうことになるなんて。

 どうすればいい?
 胸の内で焦る立成だが、考えても考えても何も出てこなかった。

「はい、それじゃお尻を見せてもらいま~す」
「立成先生、後ろ向いてください」

 容赦ない2人の声。
 あくまでもお遊びで、おふざけで、そして可愛がりのつもりのようだった。
 目の前の身体のデカイ厳つい男を蹂躙できるのだ。血が騒いでいるのだろう。
 そんな彼女たちに何も言うことができず、立成は大人しく従い、自分の背後を見せた。

「ほんと、お尻大きい!」
「すごっ、黒っ!お尻表面も毛がびっしり!」
「うわ~、こんなに毛深いお尻見たことない!」

 立成がかつて鍛えていたその臀部。汗と青春の賜物である。
 そんな尻に、覚悟していたとはいえ女たちから屈辱的な声を言葉を浴びせられ、恥ずかしさと同時に身体の内側から沸き上がる何かを感じていた。

「すごっ」
「でも、もっと見たいよね。さっきみたいな感じで」
「ごめんね、ちょっときついかもだけど」
「くっ・・・」

 彼女たちの思うがままにされていた。もはや立成の承諾はなかった。
 この場の雰囲気が、そんなものなど必要ないと感じさせていた。

(俺に、何をしろってんだ・・・?)

 立成がそう思っていたら、今度はあやかに背中を押されていた。まるで天井から押し潰すかのように。それは屈めという、ご主人からの合図のようだった。

(背中を曲げろってことか・・・?)

 ここまで背中を押されてしまっては二足歩行の人間ではバランスがとれない。自然と立成は、その両腕の先にある手の平を店内の柔らかい絨毯に突いてしまっていた。

(こ、これは・・・!)

「これっ!これだよ~!」
「あははっ!ちょっとやりすぎじゃない!?」

 何ということだろうか。
 場末のスナックの店内で、こんなにも逞しい男がこんな格好をしているなんて。

 今や立成は、開ききった両手両足を床に突いた状態だ。
 腹周りとは違い、立成の鍛えられた広背筋が盛り上がり、逞しく男としてのセクシーさをを見せつけている。
 それとは打って変わって、その下にある立成の尻。体躯のいい男とはいえ、その尻は尋常ならざる大きさだ。元々の骨格が良いのか、骨盤が横に広く、それだけでもインパクトがある尻なのだ。それに加えて、かつて野球部にてしごかれていた成果と、成人してからのだらしない食生活により、発達した大臀筋とその上のたっぷりとした脂肪を身につけた魅力的すぎる尻を手に入れているのだ。煌々と照らされるスナックの店内の照明の下に、これまたどっしりと太く、そして尻に負けず劣らずの毛深さを持つ太股にてしっかりと支えながらも、見せつけるかのようにその尻をさらけ出していたのだった。
 まるで、『どうだ、俺の尻は!』とでも語りたがっているかのように。
 その尻を覆うはずである下着のビキニブリーフは、今や膝関節に絡められているのが扇情的だ。
 隠したいはずの毛だらけで大きな臀部を、これでもかとアピールするかの如く見せつけてしまっていた。
 おまけに、こんな四つ足の獣のような体勢で。
 もはや人間であることまでを否定され、お前など獣と同じたといわれているようだった。だが、それはある意味正しいのかもしれない。その尻には獣と見間違うほどに、黒々とした長い尻毛に覆われているのだから。

「見て、見て。ここ・・・」
「うわっすごっ!お尻の割れ目から真っ黒い毛がはみ出てる~!」
「うっ・・・うっ・・・」

 2人の嬢が指差しながら笑っている。
 その先にあるのは、立成の尻の割れ目だ。
 普通の人よりもその割れ目の長いこと。
 その長くしっかりと刻まれた割れ目の中から、これまた長く黒い縮れたケツ毛がはみ出していたのだった。

「これは中もすっごい毛深いだろうね~!」
「表面だけでもすっごいからね。真っ黒だもん。ゴリラみたい」 

 あああ・・・・

 見られている。
 視られている。
 自分の尻を、恥ずかしい尻を、みられてしまっている。

 これ以上ないほどに恥ずかしい部分までも彼女たちに見せてしまったという思いからだろうか。なにも直接的な刺激は与えられていないにも関わらず、立成の隆起した先端から、とろーりと少し濁った汁が垂れ出していた。
 その汁はゆっくりと鈴口から溢れだし、今や床に着くか着かないかの瀬戸際になっている。
 
 ちょうど股間が見えない体勢なのが幸いした。
 ただ、尻を出して恥ずかしい言葉をかけられただけで汁を漏らしていることが知られたら、一体どうなるのだろうか。
 そこにあるのは、嘲笑か、それとも侮蔑か。
 それを知る者は今のところはない。だが、まだまだ本番はこれからなのだ。

「じゃ、今度はこの中を見せてもらいますか」
「あたし、男の人のお尻の穴を見るの初めて~!ちえみはある?」
「まぁね、あるよ。あたし、そういう変な男が寄って来ちゃうんだよね」
「マジ?あはは!じゃ、今日もしっかり見てあげてね!」

 そう。当然、これで終わりではないのだ。
 まだ、見える範囲を見られただけなのだ。
 なぜ、立成のビキニブリーフに茶色い染みがついていた原因は、まだきちんとは突き止められていない。
 そのためには、捜査は続行される必要がある。
 立成の尻穴が観察されるまでのカウントダウンはもう始まっていた。

「ほら、肢もちゃんと開いてください、先生!」
「ぐっ・・・」

 あやかが言いながら立成の太股をとんとんと叩いた。
 仕方なくその手に引きづられるように、両手で身体を支えながらも肩幅よりも広くなるよう、その脚を開いた。

 そして。

 左右に立つ2人の嬢の手が、その豊満すぎる立成の尻タブに添えられた。
 その手は何のために置かれたのか。考えるまでもない。その肉厚すぎるケツの扉を開くためだ。

 とうとう、見られる。
 あそこを、見られてしまう。

 一気にその現実感がわいてしまった。
 絶対に嫌だ。そんなこと、絶対に嫌だ。

 そんな、普通の男であれば至極当たり前の感情が、たった今、このタイミングになって芽生えてきた立成は、今更ながらの抵抗をし始めた。

「や、やっぱり、だめです」
「えぇ~?何それ?」
「往生際が悪いですよ!」
「だめ、だめです、だめなんです」

 イヤイヤと駄々っ子のように頭を振りながら、立成は拒否の意思を示していた。
 せっかく広げた両足を閉じようとする。

 急に反抗的な態度になった、目の前の哀れな得物。
 どうしたんだと思うと同時に、こいつをどうしてやろうか。どうやっていうことを聞かせてやろうか。そんな思惑があるようだった。
 2人の嬢が顔を見合わせる。何かが通じ合ったのか、お互いに頷きあう。そしてニヤッと笑みを浮かべた。

 2人の視線が立成の尻へと戻る。
 手が高々と上げられる。そして。

「もう!男らしくないっ!」
「しっかりしてよっ!」
 パシーン!パシーン!
「はあーーーーーーーっ!」

 立成の尻が鳴った。
 あやかが右の尻タブを、ちえみが左の尻タブを、彼女たちの掌が打ち据えた。

 まさかこの状況このタイミングで尻を叩かれるとは思わなかった立成は、生徒の筒井に叩かれ、その尻に感じる痛み、尻を叩かれる行為そのものに身を焦がすようになってしまうほどに調教されてていたことによる影響か、尻叩きによる悦びを身体が覚えていたため、思わず艶のある声を漏らしてしまっていた。

「あははっ!良い音がしましたね?」
「すご~い!叩きやすい!」
「はあーだって!はあー!って!」
「情けな~い!」

 そんなケラケラと笑いあう2人。2人は面白がっていた。
 
(な、なんでケツまで叩かれて・・・)

 苦渋に歪む立成の表情。
 とても尻を叩かれるような男ではないはずだ。
 それなのに、今や彼女たちに言われるがままのなすがままで、いいように屈まされ、尻を出させられ、叩かれて。
 尻を叩かれたときに感じた、あの衝撃。女性の力だというのに、なかなかの強さだった。
 叩かれてから一瞬遅れでジーンとした痺れを尻表面に感じながらも、立成はクラクラと眩暈がしていた。
 屈辱だった。
 こんなにもデカい自分が、こんな女たちに尻を叩かれてしまうなんて。

 そう。
 女に尻を叩かれた。
 男の自分が、教師の自分が、尻を叩かれた。
 恥ずかしい生の尻を視られ、叩かれた。

 その事実が、ボディーブローのように効いていた。
 たった1発、尻をスパンキングされただけだというのに。

(うっ、ま、まずいっっ!)

 先ほどまでも十分に隆起していたはずの立成の男根が、さらにグイグイと盛り上がっていた。
 カリ首に引っかかっていた余り気味の包皮も、その動きにより少しだけ解れ、またも皮を被りつつある。
 おまけに、もはやその先端の鈴口からは、しっかりと糸を引くような汁が垂れ流されてしまっていた。

「なっ・・・・お、おい、2人も、さすがに・・・」
「だって~立成先生が駄々っ子なんだも~ん」
「悪い子にはお仕置きが必要ですよね?」
「反抗的な態度は良くないですよ。ですよね?立成先生?」
「は、・・・はい」
 
 立成は限界まで勃起し先走りが出てしまっている己の一物に気をとられてしまっていた。
 さすがに、先走りまで出すのは、笑って済ませられないような気がしたからだ。
 ここまで嫌というほど、自分を曝け出してしまっているとはいえ、超えてはいけないラインであるように思ったのだ。

 これに気づかれたらマズい。
 これに気づかれた時が、最後だ。

 何とかして、この場を切り上げなければならない。
 そのためにはどうすればよいか。
 その焦燥感からか、立成は2人に言われた通りに両足を広げてしまっていた。

「急に言うことを聞いたね」
「お尻叩かれて反省しhたんじゃない?」
「ふふっ、素直な方が可愛いですよ、立成先生」
「は、はい」
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