生徒との1年間

スオン

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顧問2年目04月

顧問2年目04月 3

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 金曜日の夜。
 今、立成は自分の受け持つクラスの教室にいた。
 部活動は終わり、校内には生徒が残っている様子もない。
 校舎の中はどこも暗く、しんと静まり返っている。
 昼は明るく生徒たちで活気のある学び舎は、夜になると別の顔を見せ、同じ場所とは思えない様態だ。

 校内は静かであるが、ある1年生の教室は違った。
 いや、雰囲気自体が異様なものだった。
 電気はついていないため、中の様子は外からはよくわからない。
 雲一つない夜空に浮かぶ星々から注がれる妖艶な光により、彼らのシルエットだけをうっすらと形作られている。
 しかし、室内には明らかに複数の人間の息遣いが聞こえてくる。
 くぐもった呻き声と、その声の持ち主に語り掛けるような話声。
 それと、何かを打ち鳴らすような音が、彼らだけでは広すぎる教室の中に響き渡っている。

「うぅっ」
「ほら、先生、ほらっ」

 パシン パシン パシン パシン

 打擲音が何度も何度も繰り返されている。
 その音が鳴るたびに、低温の男らしい声が漏れ出ている。
 
「あぁ・・・筒井、もう、止め・・・」
「何言ってるんですか先生。まだまだですよ。ほら」
「あぁっ・・・」

 教室の中で、立成は黒板に手を当て腕を伸ばし、尻を突き出していた。
 頭は両腕よりも下になり、顔は傍からは見えないものの目はぎゅっと閉じられ、その表情は屈辱と羞恥で歪んでいる。
 まるで、猫背を矯正するためのストレッチをするかのような・・・
 その状態で立成は筒井に尻を叩かれていた。
 叩いているのは、生徒の筒井だ。立成が担当している弓道部の生徒で、3年生だ。

 情けなく許しを請いながらも、立成はケツを突き出すことを止めず、尻を叩かれることを受け入れている。
 筒井のその右手は休みなく、立成の尻を叩き続けている。
 
 今日の午後の授業中、立成が教壇でケツを突き出している場面を偶然筒井に見られたことが原因だった。
 特に悪いことはしていない。ただ、落ちていたチョークを拾おうとしただけなのだが・・・

 あの時、偶然にも立成と筒井は視線を合わせてしまっていた。
 その時は、まずいものを見られてしまったと思っていた。

 昨年末に筒井からのカミングアウトを受けてから、立成はノンケでありながら筒井から何度か尻にも筒井の性器を挿入された。
 教師と生徒、ましてや男同士であるというのに、立成は結果論とは言え、受け入れてしまった。
 そんな関係だったから、今日の午後のような、筒井に醜態を見られてしまったことは、筒井から更なる要求が来るのではないかと考えてしまっていた。

 しかし、弓道部の部活が終わるまでは、筒井からのアクションはなかった。
 きっと気のせいだったのだと立成は思った。こちらが気にし過ぎだったのだと。筒井の顔がこちらを向いていただけだと。そして、それが少し残念にも思ってしまった。

 だが、それは立成の勘違いだった。
 部活も終わり、3年になってもなお継続している自主練習も終え、夕方から夜になった時間。
 立成は筒井に、弓道場から教室に連れ込まれ、あの時に見られた格好と同じポーズをとらされていたのだ。
 先生の教室を見たいとか、午後の授業でいやらしい格好していましたねとか、そんなことを言われて。

 立成はそこまで鈍感というわけではない。
 筒井が立成が担任の教室に連れ込む時点で、展開はある程度予想で来ていた。
 拒絶ならいくらでもやりようがあった。それなのに、教室に連れ込む筒井の言いなりとなってしまっていた。
 それは、筒井の誘導が巧みなおかげなのか、立成の秘めた願望が従わせたのかは、誰にもわからないことだ。
 
「先生、どうして授業中にこんな格好をしていたんでしょうね」
「違う・・・筒井、お前が思っているようなことじゃない」
「どういうことですか」
「違うんだ、ただ、教壇に落ちていたチョークを拾おうと・・・」
「そうですかねぇ~」

 互いの顔がかろうじて見えている。
 暗闇の中に浮かぶ筒井の表情はニヤニヤと笑いながら、ケツを突き出す立成を見下ろしていた。
 その目は立成に語りかけている。「お前は生徒たちにケツを見られたいんだろう?」と。

 筒井のそんな目を見るだけで立成はびくっと身を震わせる。
 期待で震えたわけではない。恐怖の気持ちの方が強かった。このときは、まだそうだった。

「ほんと、良い身体してますよね、先生」
「・・・」
「背中もがっちりしてるし、お腹も結構しっかりしてますよね。ちょっと柔らかいけど」
「うるせぇ・・・」
「脚もぶっ太くて逞しいし」
「さ、触らないでくれ」
 
 黒板に手をつき背中を教室に向け、背後を明け渡している立成の全身をまさぐる筒井の手。
 昨年、弓道の全国大会に出場するという好成績を収めたのだが、その腕や手は変わらず細く繊細だ。
 
「それに、このお尻のデカさ!」
「い、言うな・・・」
「あっ、そうか。このデカ尻がコンプレックスでしたね。ふふっ」
「くっ・・・」

 筒井の手が立成の突き出した豊満な尻に移動する。
 普段の生活でもある程度の大きさはわかるが、今のように全く隠すものもなく、さらに突き出されるとその尻の迫力には脱帽モノだ。
 ひたすら部活や筋トレで鍛えた高校生の尻とは全く違う。それはある程度熟した大人の男だけが持つことが許される雄尻だ。
 そんな雄尻に対して、薄生地のスーツスラックス越しに筒井の掌が触れる。

「先生のスーツ姿、かなりエロイんですよね。俺、好きですよ」
「そ、そうなのか?・・・うっ」
「はい。このケツの形がくっきり出ている感じとか」

 筒井の手が立成の尻を撫で上げる。
 柔らかな触り方だが、その手が生徒の筒井の手であることから、立成はびくっと感じてしまう。
 手がベルトのある腰部から左の大殿筋、太股のハムストリングまでを円を描くように撫でまわした後、その手が右脚に移動し、同様にハムストリングを撫でまわす。
 その手がまた上へと戻り、右の大殿筋へと、その手は教師の尻を這いずり回る。
 
「さて、どしましょうかね、この大きなお尻」
「・・・」
「今日のあの時の立成先生は授業中だったんですよね?授業中にあんなことをする先生には、お仕置きが必要だなぁ。ね?先生?」
「お、俺は何もしてない」
「何を言ってるんですか?あんなにお尻を見せつけていたじゃないですか。15歳の高校1年生の生徒たちに」
「違うって!・・・っ、あぅっ」
「そうですか?でも、あのときの先生の表情はすごかったですよ。なんというか、かなり感じてるっていうか」

 立成はスラックス越しに筒井に尻肉を掴まれていた。
 腰を曲げてケツを突き出しているから、ある程度尻の筋肉が張っているものの、30を超えて脂肪をより蓄えてしまっているからか、スラックスを履いていても手に余るほどの肉をつまめてしまうのだ。
 かなりの指の強さでその臀部の肉を啄めらる。
 尻肉を掴む際に生徒の指が尻の割れ目にも入りこんでしまい、微かにだがケツ穴も刺激されてしまう。
 そんな風に無防備な尻をまさぐられるだけではなく、その不必要に身に着けた肉を弄ぶ生徒の手が、立成の被虐心を掻き立てる。

「はうっ」
「ああ、こうするとさっきよりもよくわかりますね、先生のデカ尻が」 
「やめてくれ」
「やめろじゃないですよね?先生。こうしてやりますよ」
「あああ」
「ほおら、これでもっとしっかりと見えちゃいましたね」
「あ・・・あぁ・・・」

 筒井は立成の尻肉を掴むのを止め、おもむろに立成が身に着けているベルトとスラックスのウエスト部分を掴むと、勢いよく立成の上体の方に引っ張り上げた。
 一瞬ではあるが、体躯の良い立成の身体が持ち上がってしまうほどの勢いだ。隠れていた黒い靴下がほとんど見えている。
 黒板に手を着き尻を突き出した状態でスラックスを引っ張られたことで、立成のデカ尻はさらに強調されるとともに、そのケツの様態はさらにくっきりと、教室内で示されることになった。
 ピッチりとした薄いグレーのスラックスに包まれた、教師のデカ尻が晒されていた。
 それは、スラックスを履いているとはいえ、ほぼ生の尻を見られているかのように立成には感じた。
 いや、直接肌をさらしていないことで、より情感的になっているかもしれない。
 おまけに、股間に対してスラックスが食い込むことで、立成の股間が苦しくなるほどきつくなる。
 
 筒井は片手でスラックスを掴みながら、再度右手を立成の尻に添えた。
 丁度ケツの割れ目に中指があたるような、尻の中央に手が来るように。

「はぁっ、はぁっ・・・」
「どですか」
「ぐっ・・・」
「どうされたいんですか?ん?ん?」
「うぅ」

 それっきり、筒井は手を動かさなかった。
 いつもであれば、その手はまた、動き出す。
 尻を撫でる。尻を掴む。尻を叩く。尻穴をつつく。
 期待していたわけではないものの、立成は、当然筒井がそんなことをするのだろうと思っていた。

(どうされたいか・・・だと・・・?)

 しかし、筒井の手は動かない。
 スラックスが食い込んだ状態であるため、ただ触られるだけで生徒の手の温もりまで感じている。
 立成の身体は、先ほどの尻への愛撫と刺激で、十分に昂ってしまっていた。息も少し荒くなっている。

(そんなこと・・・俺だってわかんねえよ・・・!)

 そのままの状態で時間が流れた。
 立成にはかなりの長い時間に感じた。
 実際には、数十秒か、1分か・・・

 生徒の手は動かなかった。
 教師の身体も動かなかった。

(・・・筒井は、俺にどうしてほしいんだ・・・俺は、・・・どうしたいんだ)

 立成の頭の中が真っ白になっていた。
 授業のときの教師としての姿はどこにもない。
 同じ教壇の上にいるのだというのに。
 立成はもう、何も考えられなくなっていた。
 
 立成は自分の身体が、自分のものではなくなるように感じた。
 こういうときに、本能というものが現れるのかもしれない。

 立成の突き出したケツは、上下に揺れ出した。
 添えられた筒井の右手に擦り付けるように。

 それは立成が考えてやったことではない。
 頭では全く思いついてはいなかった。
 本当に、自分でもどうすればよいかわからなかった。
 自分がなぜ、当てられた生徒の手にケツを振るようなしているのかにも驚いていた。
 しかし、ケツを振ることで感じた刺激により、立成は自分の意志ではケツ振りを止めることができなくなっていた。

「ははっ、先生、お尻に刺激が欲しいんですね?」
「はっ・・・はっ・・」
「教師が自分からデカ尻を生徒の手に押し付けちゃっていいんですか?しかもこんなデカ尻を」
「あ・・・くっ・・・」
「ふふっ、でも嬉しいですよ俺も」
「くっ」
「ようやく素直になってくれたんですね、先生。じゃ、こうしましょうか?」
「あぁっ」

パシン パシン パシン

 高くあげられた筒井の手が、立成の臀部に叩きつけられた。
 何度も。何度も。
 叩かれたことで、立成はケツ振りを止めた。
 求めていたものが与えられたからだ。
 スラックス越しだから、1発1発のダメージはそこまでではないが、蓄積されるとそうとは言い切れない。
 むしろ、このような行為を受ける自分に対して、
 
 こうして、立成はいわれのない理由ではあるものの、自分の受け持つ担任の教室にて、生徒からスパンキングによる「お仕置き」を受けることになったのだった。
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