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攻めが女体化して受けが目覚める(念のため肉体NL注意)
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先週から依頼されていた案件がようやくひと段落しようやく落ち着いた朝を迎えることができた。
「さすがに1週間で納品してくれってのは酷かった。」
グラフィックデザイナーとして独立し、最近は余裕のある仕事日程しかこなしていなかった。今回のようなハードなスケジュールは本当に久々だった。納品が終わった後に爆睡したはずなのになんだか体の疲れが取れない気がする。腕や腰を回しながら久しぶりに恋人へ連絡しようと携帯を取り出したタイミングで携帯電話がなりだした。着信の画面には先ほどまで思い浮かべていた恋人の名前が表示されている。
「おはよう。朋幸ひs。『悠斗、助けてくれ!』ッ!」
「どうしたの?朋幸?なにがあったの!」
恋人の焦った声を聞いて驚いてしまう。いつも冷静で落ち着いている彼にしては珍しいことだ。声の感じもいつもより高く可愛らしい感じがした。
『おまえしか頼れる奴がいなくて。』
「わかった、今どこにいるの?家?すぐに行くからね。」
電話越しに彼の不安そうな声が伝わる。少しでも早く案心させたくて電話を切ると彼の家へと向かった。
彼には本当に驚かせられた。家についてインターフォンを鳴らすとすぐに彼が出てくれた。と思ったら何故か見知らぬ可愛らしい女性が立っていた。さらに彼女の出で立ちは男性物のワイシャツを羽織る状態でいわゆる彼シャツ状態であった。一瞬浮気を疑ったが、それならわざわざ連絡などしないはずだ。もしかすると目の前の女性が何か彼に危害を加えようとしているのではと思い、彼女を睨みつけ怒鳴ってしまった。すると目の前の女性は泣きそうな顔で俺に抱きついてきた。『悠斗助けてくれ!!』何度も叫ぶ彼女の真剣な声にある嫌な思いが浮かぶ。
「もしかして・・・・・・朋幸?」
あの後、大泣きしている朋幸を宥めながら部屋の中へ移動する。リビングにある二人がけ用のソファに座らせる。本来だと自分よりも一回り以上大きい彼が今は自分よりも小さくてなんだかドギマギしてしまう。勝手知ったる彼の家のキッチンでコーヒーをいれる。愛用の大きめのカップを彼に手渡す。少し泣いて落ち着いたのか目元を赤くしながら素直にコーヒーを受け取った。自分も彼の隣に腰を落とした。
「大丈夫?」
「あぁ、問題ない。取り乱してすまなかった。」
「にしても、何がどうなってそうなったの?」
「わからない。朝起きたらこうなってたんだ。」
「にしても、ファンタジーみたいだね。女性になるなんて。」
まさか朝起きたら彼氏が女性になっているなんて誰が想像できるだろう。あまりの変わりように驚きを通り越しておかしくなってしまう。彼を見ながらついおかしくて笑ってしまった。俺の様子にむっとした表情を浮かべてこちらを睨んでくるがその可愛らしい顔のせいで怖さが半減してしまっている。
「笑い事ではないぞ。仕事だってあるしどうすればいいんだ。」
「うーん、とりあえず悩んでいてもしょうがないわけだし。会社に連絡したら?」
「あぁ、そうだな。席を外して悪いな。」
スッと立ち上がると携帯をもって別な部屋へといってしまう。パタパタと大きくなったスリッパを履いて歩く姿は実に可愛らしい。先ほどから彼に対して今まで持ったことのない気持ちが湧いてきている気がする。数分すると彼がもどってきて自分の横に座りなおした。
「電話してきたの?」
「あぁ、とりあえず残っていた有給をつかって2,3日休むことにしたよ。すまなかったな。悠斗の方は仕事は大丈夫なのか?」
「うん、案件は一段落しているからね。」
少しさめたコーヒーを一口、一口ゆっくりと飲む姿はまるで絵になるなぁとついついジッと見つめてしまう。
「どうした?じっと見つめてきて。」
「いや、朋幸が女の子だとすっごくかわいいなぁ。」
「な!からかってるのか?」
訝しげにこちらを向いた朋幸の頬を指の背でなでるように触れる。俺の言葉に恥ずかしかったのか顔を赤らめている。
「いやいや、ごく普通の感想です。何となくだけど綺麗な女性になるイメージだったからこんなカワイイ感じになるとは思わなかった。」
「カワイイというのは悠斗みたいな奴を言うんだ。」
いつもの彼もかっこよくて大好きだけど、今の女性になったかれも可愛くてステキだと本当に感じる。他のどの可愛い女性にもそのような思いは抱かなかった。彼が女性になったからこそこんなに胸がときめくんだろう。
「そっかなぁ?いつもと違うからなんかドキドキしてきた。」
「ちょ、待った。なんか怖いんだが?」
いつもと違う俺の様子を感じて朋幸は後ろに仰け反る。途惑った彼の様子をきにすることなくさらに近づいていく。
「えぇ、いつもと逆になるのもいいんじゃない?」
「や、やめ。俺はそういうつもりでは・・・・・・。」
「待てないなぁ。」
拒否をする彼の手を掴むと俺は唇にキスをするため顔を近づけた。
「さすがに1週間で納品してくれってのは酷かった。」
グラフィックデザイナーとして独立し、最近は余裕のある仕事日程しかこなしていなかった。今回のようなハードなスケジュールは本当に久々だった。納品が終わった後に爆睡したはずなのになんだか体の疲れが取れない気がする。腕や腰を回しながら久しぶりに恋人へ連絡しようと携帯を取り出したタイミングで携帯電話がなりだした。着信の画面には先ほどまで思い浮かべていた恋人の名前が表示されている。
「おはよう。朋幸ひs。『悠斗、助けてくれ!』ッ!」
「どうしたの?朋幸?なにがあったの!」
恋人の焦った声を聞いて驚いてしまう。いつも冷静で落ち着いている彼にしては珍しいことだ。声の感じもいつもより高く可愛らしい感じがした。
『おまえしか頼れる奴がいなくて。』
「わかった、今どこにいるの?家?すぐに行くからね。」
電話越しに彼の不安そうな声が伝わる。少しでも早く案心させたくて電話を切ると彼の家へと向かった。
彼には本当に驚かせられた。家についてインターフォンを鳴らすとすぐに彼が出てくれた。と思ったら何故か見知らぬ可愛らしい女性が立っていた。さらに彼女の出で立ちは男性物のワイシャツを羽織る状態でいわゆる彼シャツ状態であった。一瞬浮気を疑ったが、それならわざわざ連絡などしないはずだ。もしかすると目の前の女性が何か彼に危害を加えようとしているのではと思い、彼女を睨みつけ怒鳴ってしまった。すると目の前の女性は泣きそうな顔で俺に抱きついてきた。『悠斗助けてくれ!!』何度も叫ぶ彼女の真剣な声にある嫌な思いが浮かぶ。
「もしかして・・・・・・朋幸?」
あの後、大泣きしている朋幸を宥めながら部屋の中へ移動する。リビングにある二人がけ用のソファに座らせる。本来だと自分よりも一回り以上大きい彼が今は自分よりも小さくてなんだかドギマギしてしまう。勝手知ったる彼の家のキッチンでコーヒーをいれる。愛用の大きめのカップを彼に手渡す。少し泣いて落ち着いたのか目元を赤くしながら素直にコーヒーを受け取った。自分も彼の隣に腰を落とした。
「大丈夫?」
「あぁ、問題ない。取り乱してすまなかった。」
「にしても、何がどうなってそうなったの?」
「わからない。朝起きたらこうなってたんだ。」
「にしても、ファンタジーみたいだね。女性になるなんて。」
まさか朝起きたら彼氏が女性になっているなんて誰が想像できるだろう。あまりの変わりように驚きを通り越しておかしくなってしまう。彼を見ながらついおかしくて笑ってしまった。俺の様子にむっとした表情を浮かべてこちらを睨んでくるがその可愛らしい顔のせいで怖さが半減してしまっている。
「笑い事ではないぞ。仕事だってあるしどうすればいいんだ。」
「うーん、とりあえず悩んでいてもしょうがないわけだし。会社に連絡したら?」
「あぁ、そうだな。席を外して悪いな。」
スッと立ち上がると携帯をもって別な部屋へといってしまう。パタパタと大きくなったスリッパを履いて歩く姿は実に可愛らしい。先ほどから彼に対して今まで持ったことのない気持ちが湧いてきている気がする。数分すると彼がもどってきて自分の横に座りなおした。
「電話してきたの?」
「あぁ、とりあえず残っていた有給をつかって2,3日休むことにしたよ。すまなかったな。悠斗の方は仕事は大丈夫なのか?」
「うん、案件は一段落しているからね。」
少しさめたコーヒーを一口、一口ゆっくりと飲む姿はまるで絵になるなぁとついついジッと見つめてしまう。
「どうした?じっと見つめてきて。」
「いや、朋幸が女の子だとすっごくかわいいなぁ。」
「な!からかってるのか?」
訝しげにこちらを向いた朋幸の頬を指の背でなでるように触れる。俺の言葉に恥ずかしかったのか顔を赤らめている。
「いやいや、ごく普通の感想です。何となくだけど綺麗な女性になるイメージだったからこんなカワイイ感じになるとは思わなかった。」
「カワイイというのは悠斗みたいな奴を言うんだ。」
いつもの彼もかっこよくて大好きだけど、今の女性になったかれも可愛くてステキだと本当に感じる。他のどの可愛い女性にもそのような思いは抱かなかった。彼が女性になったからこそこんなに胸がときめくんだろう。
「そっかなぁ?いつもと違うからなんかドキドキしてきた。」
「ちょ、待った。なんか怖いんだが?」
いつもと違う俺の様子を感じて朋幸は後ろに仰け反る。途惑った彼の様子をきにすることなくさらに近づいていく。
「えぇ、いつもと逆になるのもいいんじゃない?」
「や、やめ。俺はそういうつもりでは・・・・・・。」
「待てないなぁ。」
拒否をする彼の手を掴むと俺は唇にキスをするため顔を近づけた。
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