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#26
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昨日が忙しすぎて、二人とも昼まで寝てしまった。
「……んん……ルイス、起きてください。もう朝……いや、昼ですよ。」
そう言うと寝ていたはずのルイスがぱっちりと目を覚まして「もうそんな時間か」なんて言って直ぐに起き上がった。
もはや寝起きが良いとかそういうレベルじゃない。ほんとに寝てたのか……?ってくらいだ。
朝食は、スライストマトとパン。
まだ生活感の無い部屋の中でそんな簡易的な朝食を摂る。
服を着替えて、顔を洗って、歯磨きをして家を出発した。
「王宮って、どこらへんにあるものなんですか?」
「何を言う。すぐそこに見えるだろ。」
「え?」
街の中心に位置するそこには、まるで塔のようで、細く天に伸びた白い大きな建物があった。
「え……?!あ、あそこだったんですか?!」
僕はてっきりアルヴァマーの城のような物を想像していたけど、それは遥かに違った。
アルヴァマー帝国の城は、1番大きな中央棟に沿うように国際棟、庶務棟、厨房棟が建ってThe・城!って感じでいたけど、ライモンダ共和国の城は、ただ一つの洗礼された白い建物だった。
豪華な装飾などは一切無く、シンプルで自然的、というのが一番適した表現かな、と思う。
それに、今自分たちが異国に居ることを改めて実感させられた。
・・・
「綺麗だなあ……!まるで温室みたいだ。」
いざ王宮に入ってみると、また驚くことが沢山あった。
まず、門の周りには、衛兵が一人もいない。
衛兵達による威圧的な雰囲気は全く感じられず、気軽に入ることが出来た。
次に、王宮内のインテリア。
部屋の壁には沿うようにして水が敷かれている。水が注がれる音が、とてもリラックスした気分になれる。
その水から生気を貰うように、色々な花が咲き誇っている。
天井の方はガラス張りで、太陽光が良く入る。
「流石はライモンダだな……。島国故珍しい植物で溢れている。」
ルイスも興味津々に花を眺めた。
「……もしかして、ウィル……?」
強気で、凛としていて、それでいて女性らしい。
僕とルイスはその声の持ち主がいる方へ振り返った。
そこには、アルヴァマーにいた時とはちょっと違う、マーガレットが居た。
「マーガレット……!!」
つい呼び捨てにしてしまい、彼女の後ろについていた使用人達は騒然とざわついた。
ま、まずいぞ……。身元がバレてしまう。
「プリンセスになんて無礼な態度を……!!」
「ちょっと!いいのよ、ベル。」
後ろ髪と同じくらいに伸ばした前髪を流し、後ろでお団子に結んだマーガレットがベル、と呼ばれた使用人を制した。
若干年配のベルさんは、あまり納得いかないような顔で申し訳ございません、プリンセス、と言い下がった。
「こんにちは、ウィル、ルイス様。」
ルイス様ー。その聞きなれない呼び名にちょっと違和感を覚えたけど、それはルイスの正体を暴かれないようにする為の、マーガレットなりの気遣いだとすぐにわかり、やっぱり彼女は頭が切れるなあ、と感心した。
「ちょっとフロントでは人目が着くわ。移動しましょう。」
僕とルイスにはまだ何も言わせず、使用人すらも立ち入れない接待室へと案内された。
「さあ、どうぞ。」
この王宮の接待室には見慣れない石の床に、壁全体には真っ白いカーテンがかけられていて、高い天井の真ん中にはひし形のシャンデリアがぶら下げられていた。
バタン、と扉を閉めると、マーガレットは僕とルイスの手を取りぎゅっと握った。
「こんなに早く会えるなんて思ってもみなかった!!!」
弾けるような笑顔に溢れる喜びが伝わってくる。
フロントにいた時は、ちょっと落ち着いた雰囲気になったなあ、と思ったけれど、こうして3人だけの空間になると、またあの明るい向日葵を思わせるマーガレットになった。
とりあえず座って、とコロロ調のカウチに僕とルイスを座らせた。
「はあ……びっくりした。息災ね、なんて言いたいけれど、昨日の今日だもの。」
マーガレットは、あのザクロティーを入れて僕はルイスに出す。
「そうだね。……でもマーガレットが無事にライモンダ共和国に着いてくれてて良かったよ。」
マーガレットも紅茶に口をつけて静かにティーカップを放した。
「マーガレット・ハネムーン・プリンセス。」
マーガレットはなんでしょうか、ルイス様、と穏やかな笑顔でそう言った。
「アルヴァマー帝国での先日の無礼、前国王として深くお詫びさせて頂きたい。」
カウチから立ち上がり、片膝を床につき、頭を下げてみせた。
まさかルイスがこんなふうに謝るなんて思ってもみなかった見たいで、マーガレットはぽかんと口を開けている。
……実際、僕もちょっとあっけに取られる。
「貴国から起こし頂いていた身である貴女を、ウィルの明確な判断が無ければ、紛争に巻き込んでいたかもしれません。」
ルイスはまだ顔を上げない。
彼女は静かに瞼を閉じた。
「ルイス国王、どうかお顔を上げてください。」
ルイスは渋々、と言ったように顔を上げた。
「私は嬉しく思っていますよ。」
マーガレットはルイスをまたカウチに戻すようにして話を続けた。
「たくさんの柵の中であっても、貴方達は結ばれた。ルイス国王が作り上げたあの国で、私はウィルに出会った。
だからこうして今はライモンダ共和国に帰国し、自分が本当に正しいと想える道を歩むことが出来ていましてよ。」
僕に自分のことを話してくれた時のマーガレットの表情とは、別人の様だ。
諦めと自傷じゃない、自信と希望に満ち溢れたプリンセスの顔だった。
「犠牲を払ったのは、事実かもしれない。…… ……でも、今の貴方達が幸福なのも、事実でしょう?」
だから、そう謝らないでください!と笑顔を咲かせる。
その言葉に、ルイスも心を動かされたようで、微笑みながら「ありがとうございます、プリンセス。」と小さく会釈した。
・・・
「そういえば、どうしてお二人はライモンダ共和国に足をお運びになって?」
「ここに新居を借りたんだ。だから、すぐそこに住んでるんだ。」
「へえ、そうでしたの。新居はここに…… …… …… …… …… 」
接待室には、マーガレットのええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!という悲鳴に似た驚きの声が響いた。
「ま、まさか今日ここへいらっしゃったのも……?!」
「戸籍届けを提出しに参りました。」
それからマーガレットは凄いスピードで戸籍届けを許可してくれて、なんならその場でルイスの職についても話し合った。
ルイス本人は、職についてはのちのち考えようと思っていた、なんて言っているけれど、マーガレットは今と言ったら今、といって聞かないので彼女の言われるがままにルイスは新聞会社に務めることになった。
マーガレットは既に王族推薦状をサラサラと書きながら、「ご希望の職種などはあって?」と聞いたけど、ルイスは国民の仕事につけるのならばどのような仕事でも問題ない、と言った。
それから、戸籍届けと新聞会社に送る王族推薦状をまとめて、3人で接待室を出た。
「……私、とても嬉しいの。」
マーガレットが振り向くと、その目には何故か涙が浮かんでいた。
「ま、マーガレット。どうして泣いているの?」
「だって、お友達と、旦那様が私の国に住んでくれいるのよ?そう考えると……嬉しくて……!!」
そう言って泣き笑いをしながら両手で口元を抑えるマーガレットは、当たり前だけど、国民思いで優しいプリンセスそのものだった。
・・・
僕らはライモンダ共和国の王宮を後にした。
「ときにウィル……。」
「なんですか?」
ルイスは腕を組みながら難しそうな顔をしている。
「マーガレット・プリンセスはあんなにも強い人だったか?」
「……!」
「彼女がアルヴァマーへ側妻として来た時は、もっと……なんというか、幼いような気がしたのだが。」
朗らかな日差しが僕達を照らす。
僕は後ろに手を組み、こう言う。
「僕も、そう思いました!」
今日はマーガレットに会えて本当に良かったなあ。(戸籍届けを出しに行ったはずなのに、ルイスの仕事まで決めてもらっちゃって……。)
それから、ちょっと買い出しをして帰った。
今日の夕食はハンバーグとコンソメスープにしよう、なんて考えながら。
「……んん……ルイス、起きてください。もう朝……いや、昼ですよ。」
そう言うと寝ていたはずのルイスがぱっちりと目を覚まして「もうそんな時間か」なんて言って直ぐに起き上がった。
もはや寝起きが良いとかそういうレベルじゃない。ほんとに寝てたのか……?ってくらいだ。
朝食は、スライストマトとパン。
まだ生活感の無い部屋の中でそんな簡易的な朝食を摂る。
服を着替えて、顔を洗って、歯磨きをして家を出発した。
「王宮って、どこらへんにあるものなんですか?」
「何を言う。すぐそこに見えるだろ。」
「え?」
街の中心に位置するそこには、まるで塔のようで、細く天に伸びた白い大きな建物があった。
「え……?!あ、あそこだったんですか?!」
僕はてっきりアルヴァマーの城のような物を想像していたけど、それは遥かに違った。
アルヴァマー帝国の城は、1番大きな中央棟に沿うように国際棟、庶務棟、厨房棟が建ってThe・城!って感じでいたけど、ライモンダ共和国の城は、ただ一つの洗礼された白い建物だった。
豪華な装飾などは一切無く、シンプルで自然的、というのが一番適した表現かな、と思う。
それに、今自分たちが異国に居ることを改めて実感させられた。
・・・
「綺麗だなあ……!まるで温室みたいだ。」
いざ王宮に入ってみると、また驚くことが沢山あった。
まず、門の周りには、衛兵が一人もいない。
衛兵達による威圧的な雰囲気は全く感じられず、気軽に入ることが出来た。
次に、王宮内のインテリア。
部屋の壁には沿うようにして水が敷かれている。水が注がれる音が、とてもリラックスした気分になれる。
その水から生気を貰うように、色々な花が咲き誇っている。
天井の方はガラス張りで、太陽光が良く入る。
「流石はライモンダだな……。島国故珍しい植物で溢れている。」
ルイスも興味津々に花を眺めた。
「……もしかして、ウィル……?」
強気で、凛としていて、それでいて女性らしい。
僕とルイスはその声の持ち主がいる方へ振り返った。
そこには、アルヴァマーにいた時とはちょっと違う、マーガレットが居た。
「マーガレット……!!」
つい呼び捨てにしてしまい、彼女の後ろについていた使用人達は騒然とざわついた。
ま、まずいぞ……。身元がバレてしまう。
「プリンセスになんて無礼な態度を……!!」
「ちょっと!いいのよ、ベル。」
後ろ髪と同じくらいに伸ばした前髪を流し、後ろでお団子に結んだマーガレットがベル、と呼ばれた使用人を制した。
若干年配のベルさんは、あまり納得いかないような顔で申し訳ございません、プリンセス、と言い下がった。
「こんにちは、ウィル、ルイス様。」
ルイス様ー。その聞きなれない呼び名にちょっと違和感を覚えたけど、それはルイスの正体を暴かれないようにする為の、マーガレットなりの気遣いだとすぐにわかり、やっぱり彼女は頭が切れるなあ、と感心した。
「ちょっとフロントでは人目が着くわ。移動しましょう。」
僕とルイスにはまだ何も言わせず、使用人すらも立ち入れない接待室へと案内された。
「さあ、どうぞ。」
この王宮の接待室には見慣れない石の床に、壁全体には真っ白いカーテンがかけられていて、高い天井の真ん中にはひし形のシャンデリアがぶら下げられていた。
バタン、と扉を閉めると、マーガレットは僕とルイスの手を取りぎゅっと握った。
「こんなに早く会えるなんて思ってもみなかった!!!」
弾けるような笑顔に溢れる喜びが伝わってくる。
フロントにいた時は、ちょっと落ち着いた雰囲気になったなあ、と思ったけれど、こうして3人だけの空間になると、またあの明るい向日葵を思わせるマーガレットになった。
とりあえず座って、とコロロ調のカウチに僕とルイスを座らせた。
「はあ……びっくりした。息災ね、なんて言いたいけれど、昨日の今日だもの。」
マーガレットは、あのザクロティーを入れて僕はルイスに出す。
「そうだね。……でもマーガレットが無事にライモンダ共和国に着いてくれてて良かったよ。」
マーガレットも紅茶に口をつけて静かにティーカップを放した。
「マーガレット・ハネムーン・プリンセス。」
マーガレットはなんでしょうか、ルイス様、と穏やかな笑顔でそう言った。
「アルヴァマー帝国での先日の無礼、前国王として深くお詫びさせて頂きたい。」
カウチから立ち上がり、片膝を床につき、頭を下げてみせた。
まさかルイスがこんなふうに謝るなんて思ってもみなかった見たいで、マーガレットはぽかんと口を開けている。
……実際、僕もちょっとあっけに取られる。
「貴国から起こし頂いていた身である貴女を、ウィルの明確な判断が無ければ、紛争に巻き込んでいたかもしれません。」
ルイスはまだ顔を上げない。
彼女は静かに瞼を閉じた。
「ルイス国王、どうかお顔を上げてください。」
ルイスは渋々、と言ったように顔を上げた。
「私は嬉しく思っていますよ。」
マーガレットはルイスをまたカウチに戻すようにして話を続けた。
「たくさんの柵の中であっても、貴方達は結ばれた。ルイス国王が作り上げたあの国で、私はウィルに出会った。
だからこうして今はライモンダ共和国に帰国し、自分が本当に正しいと想える道を歩むことが出来ていましてよ。」
僕に自分のことを話してくれた時のマーガレットの表情とは、別人の様だ。
諦めと自傷じゃない、自信と希望に満ち溢れたプリンセスの顔だった。
「犠牲を払ったのは、事実かもしれない。…… ……でも、今の貴方達が幸福なのも、事実でしょう?」
だから、そう謝らないでください!と笑顔を咲かせる。
その言葉に、ルイスも心を動かされたようで、微笑みながら「ありがとうございます、プリンセス。」と小さく会釈した。
・・・
「そういえば、どうしてお二人はライモンダ共和国に足をお運びになって?」
「ここに新居を借りたんだ。だから、すぐそこに住んでるんだ。」
「へえ、そうでしたの。新居はここに…… …… …… …… …… 」
接待室には、マーガレットのええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!という悲鳴に似た驚きの声が響いた。
「ま、まさか今日ここへいらっしゃったのも……?!」
「戸籍届けを提出しに参りました。」
それからマーガレットは凄いスピードで戸籍届けを許可してくれて、なんならその場でルイスの職についても話し合った。
ルイス本人は、職についてはのちのち考えようと思っていた、なんて言っているけれど、マーガレットは今と言ったら今、といって聞かないので彼女の言われるがままにルイスは新聞会社に務めることになった。
マーガレットは既に王族推薦状をサラサラと書きながら、「ご希望の職種などはあって?」と聞いたけど、ルイスは国民の仕事につけるのならばどのような仕事でも問題ない、と言った。
それから、戸籍届けと新聞会社に送る王族推薦状をまとめて、3人で接待室を出た。
「……私、とても嬉しいの。」
マーガレットが振り向くと、その目には何故か涙が浮かんでいた。
「ま、マーガレット。どうして泣いているの?」
「だって、お友達と、旦那様が私の国に住んでくれいるのよ?そう考えると……嬉しくて……!!」
そう言って泣き笑いをしながら両手で口元を抑えるマーガレットは、当たり前だけど、国民思いで優しいプリンセスそのものだった。
・・・
僕らはライモンダ共和国の王宮を後にした。
「ときにウィル……。」
「なんですか?」
ルイスは腕を組みながら難しそうな顔をしている。
「マーガレット・プリンセスはあんなにも強い人だったか?」
「……!」
「彼女がアルヴァマーへ側妻として来た時は、もっと……なんというか、幼いような気がしたのだが。」
朗らかな日差しが僕達を照らす。
僕は後ろに手を組み、こう言う。
「僕も、そう思いました!」
今日はマーガレットに会えて本当に良かったなあ。(戸籍届けを出しに行ったはずなのに、ルイスの仕事まで決めてもらっちゃって……。)
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