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#34
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何故かゼルダを先頭に、接客室の扉の前に立つ。
珍しくゼリムもゼルダが扉の取っ手を掴むことを躊躇っているようだった。
「ふうーー……よし、俺は大丈夫だ。ジジイ、開けろ。」
「いや待て早まるな馬鹿かてめえは。俺の心の準備がまだなんだよ。」
ゲルガーがゼルダの脇腹を肘で突いた。
「誰がジジイだよ。ぶっ飛ばすぞガキが。」
いつものように(?)ごちゃごちゃと言い合いをしてから、「クソ、これじゃあ埒が明かない!」とゲルガーが皮切りにその扉の取っ手をグイッと引っ張った。
バン!!
「……!!!!!」
「……あ、……あぁ」
「…… …… …… …… ……ほんとに、国王じゃん。」
「あれ?…しかもまって… …想像してた赤子じゃない…。」
「本当だ………。結構…成長なさっておられる…。てっきり俺はふにゃふにゃの赤子を… …。」
「お、お、お、お、お、お前ら…。気をしっかり保て…!!!」
ゼルダが、喝を入れた。
「「「お帰りなさいませ。ルイス国王、ウィル様。」」」
珍しくゼリムもゼルダが扉の取っ手を掴むことを躊躇っているようだった。
「ふうーー……よし、俺は大丈夫だ。ジジイ、開けろ。」
「いや待て早まるな馬鹿かてめえは。俺の心の準備がまだなんだよ。」
ゲルガーがゼルダの脇腹を肘で突いた。
「誰がジジイだよ。ぶっ飛ばすぞガキが。」
いつものように(?)ごちゃごちゃと言い合いをしてから、「クソ、これじゃあ埒が明かない!」とゲルガーが皮切りにその扉の取っ手をグイッと引っ張った。
バン!!
「……!!!!!」
「……あ、……あぁ」
「…… …… …… …… ……ほんとに、国王じゃん。」
「あれ?…しかもまって… …想像してた赤子じゃない…。」
「本当だ………。結構…成長なさっておられる…。てっきり俺はふにゃふにゃの赤子を… …。」
「お、お、お、お、お、お前ら…。気をしっかり保て…!!!」
ゼルダが、喝を入れた。
「「「お帰りなさいませ。ルイス国王、ウィル様。」」」
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