幼なじみとルームシェアする事になりました。

メロン箱

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将来について

指輪

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4ヶ月の月日が流れて、ルームシェアを始めてから3回目のクリスマス。

チキンや手巻き寿司。
それにシャンパンを買って真夜と2人で過ごすクリスマス。

花梨はというと・・・・・

「花梨も今日は彼氏の家に行くんだってぇ!」
「花梨は付き合って1ヶ月かぁ。今回の彼氏は1つ下だったよな?」
「うん!真面目そうな感じの子だったよ!会った時にすごいオドオドされてたもん!」
「真夜が怖かったんじゃないか?」
「どこが??私が怖いわけないじゃん!!」
「いや・・・・・冗談抜きで、品定めみたいな感じで行ったんだろ?」
「うん、、まぁね・・・・・」
「俺達は花梨の幸せを願ってやろうよ?俺達は俺たちで今日は楽しもうな!」
「だねぇ!ご飯食べるだけだけどね。」

「まぁ、とりあえず…メリークリスマス!!」
「メリークリスマ~ス!」

「裕翔ちょっと待っててね!」

真夜は部屋に向かった。

多分プレゼントだろう。
俺も部屋のクローゼットからプレゼントを取ってきて、真夜より先にテーブルへ戻った。

今回は高いものでは無いけど、指輪をプレゼントしようと思う。

そして、真夜の部屋のドアがゆっくりと開いた。

「じゃーん!!」

そこには、ミニスカートのサンタのコスプレをする真夜がいた。

予想が外れた俺は慌てて指輪をクッションの下に隠したのだが・・・・・

「裕翔・・・・・反応してくれないの?」
「いや、普通にビックリしたぞ?」
「どうかな?」

クルっと一回転すると、白いパンツが見えた。
真夜が白のパンツなんて珍しいな…
胸元も開いていて、かなりセクシーなんだけど、プレゼント交換を予想してたから、十分なリアクションを取ってあげることが出来なかった…

「裕翔ってコスプレ興味ないんだね…可愛いのに」
「全然!可愛いぞ?可愛くてビックリして言葉を失っただけだぞ?」
「ほんとにぃ??」
「おう!ウソツカナイ」
「ふーん」

真夜は俺の隣に座って、パーティが始まった。

スカートなら、正面に座ってくれた方がロマンあるんだけどな・・・・・

「シャンパンも美味しいね!」
「だな!美味しくて飲みすぎて悪酔いするやつだな!」
「うん!気を付けようね・・・・・」

「裕翔チーズだよ!!あーん」

真夜に口にチーズを入れられたけど、真夜は指を抜かない…
「くへないごぉ」
「なんて言ってるか、わかんないよ~」

ムカつくから真夜の指を甘噛みしてやった!

「もぉ噛まないでねぇ」

「ほら真夜!チーズ食え」

俺も真夜の口の中に指を入れたままにしてやった。

真夜は俺の腕を掴んで指を舐め始めた・・・・・
そして、笑顔で見つめてくる・・・・・

「負けました・・・・・」
「私の勝ちね!」

あとは、ツマミ程度の料理を残して、シャンパンやビールを飲んでる。

「あれ?裕翔!!雪降ってるよ~!」
「まじか!!」

真夜と2人でベランダへ出ると、パラパラと雪が降ってきた。

「寒いけど、雪見てたいね」
「真夜・・・半袖とミニスカートだと寒いだろ・・・・・上着持ってくるか?」
「大丈夫!」
「酒飲んだけど、駅前のイルミネーションでも見に行くか?」
「えっ!行きたい!!行こうよ!!」
「よし、じゃ準備するか!」
「うん!上着取ってくるね!」
「いや、着替えろ!」
「え~!可愛いのに。」
「寒いだろ・・・・・」

俺も真夜もジーンズにフリースを着た。2人とも黒いフリースでペアルックといえばペアルックという感じになった。

真夜は俺の腕に掴まって、駅まで歩き始める。

「色んな所にイルミネーションあるねぇ」
「あるな。あまり気にしないで歩いてたから。ちゃんと見てなかったけど、綺麗だな。」
「うん!」

駅前の公園には色んな所にイルミネーションがあった。
イルミネーションの前で写メを撮るカップル達。
この木のイルミネーションには俺と真夜だけ。

「ねぇ、私達も写メしようよ!」
「うん、いいぞ!」

真夜のスマホで何枚か写メを撮って花梨や母さん達にも送っていた。

花梨からも写メが返ってきて、見てみると彼氏と2人で写した写メだった。

「てか、お前ら2人でサンタコスプレ買ったのかよ…」
「うん!そうだよ!可愛いんだもん!!」

花梨に彼氏が出来てなかったら、2人でサンタコスプレしてパーティしたのかと思うと残念なような、助かったような。微妙な気持ちになった。

「真夜!」
「ん?」

イルミネーションの前で・・・・・
離れてはいるけど、周りに人がいる状態で・・・・・

俺は真夜を抱きしめてキスをした。

「裕翔・・・・・」
「真夜・・・・・」

名前を呼びあってから。
再びキスをした。

「真夜…メリークリスマス」

俺は箱から指輪を取り出して、真夜の左手の薬指に指輪を通した。

「えっ?」

驚く真夜・・・・・

真夜もポケットから何かを取り出した。

「裕翔・・・・・被ったね」

真夜も指輪を買ったらしくて俺の左手の薬指に付けた。

俺が贈った指輪はシルバーとゴールドがクロスしていて、生活面で支障が出ないように凹凸の無いリングにした。
内側には…H to Mayo の彫刻を入れている。

真夜もシルバーの少し太めのリングをプレゼントしてくれた。

「まさか裕翔も指輪買うと思わなかったよ…」
「俺もだな。」

「裕翔?内側見てみて?」

言われた通り外して見てみると。

M to Hiroto

あっ。被った

「真夜も見てみろよ」
「え?うん」

指輪を外して真夜は固まってる・・・・・

「私が彫刻入れたのとか知ってた??」
「知る訳ないよな?指輪が被ったのもビビったのに」
「こんな事ってあるんだね…」
「思考回路が似てんじゃね?」
「うん・・・・・」

お互いの手を並べて、真夜は写メを母さん達に送った。

思考回路一緒に過ぎてビビった。のコメント付きで。

すぐに返事が来た。

「左手の薬指なのね。婚約おめでとう!」

は?

「左手の薬指ってそんな意味なのか?1番邪魔にならなさそうだから左手の薬指にしたんだけどな」
「うーん、一応そうらしいけど。1番邪魔にならないって理由は私もだよ?」
「だよな。出来たら付けて欲しいし、邪魔にならない所がいいよな。」

帰りは腕組みじゃなく、手を繋いで帰った。

手を上げると、2人の指の指輪が輝いて見えた。


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