幼なじみとルームシェアする事になりました。

メロン箱

文字の大きさ
上 下
17 / 127

突然のゲリラ豪雨

しおりを挟む
ゴールデンウィーク後半はバイトに明け暮れていた。

1番精神的に疲れた事は、真夜との関係の誤解を解く事だったが。

仕事終わりに、休憩室で椎名さんと一緒になった時にもあれこれ言われた。
「澤口くん達って誰が見てもカップルだったよ?」
「そうか?小さい頃から変わらんぞ?」
「小さい頃にやってた事を大きくなってから、そのままって事がそもそもカップルみたいに見えるんだけどね?」
「まっ、幼なじみなんて、そんなもんだよ。」
「私には幼なじみって居ないから、よくわかんないけどね。」
「幼なじみじゃないと、分からない事ってあるよな。」
「ひとつ言わせて貰うとね?私と彼氏より、2人はラブラブに見えたけどねw」
「彼女だと恥ずかしい事ってあるじゃん。真夜は小さい頃から一緒だし家族みたいもんだからな。」
「ふ~ん、感覚のズレなのかな?」

なんとなく、椎名さんからの誤解は解けたような気がする。
お店を出て、そのまま真夜のバイト先まで迎えにいった。


真夜のバイト先に着いて、メッセージを送ると花梨も一緒に出てきた。

「幼なじみさんの、お迎えですか。ほんと、仲良いよね~」
「まぁ、真夜の親にも頼まれてるからな。こればっかりは仕方ない。」
「私だって、裕翔ママに頼まれてるもん!目を離すと無駄に買い食いするから気を付けなさいって!」
「男子なら、買い食いくらいするんじゃないの??」
「おっ!花梨は俺の味方してくれるんだな。」
「そうゆう訳じゃないけどさっ」
「買い食いばかりしてたら、ご飯食べられなくなるよ?」
「真夜の作るご飯は美味いから大丈夫だぞ?」
「え?なに??ご飯も一緒に食べてるの?」
「えっ…うん。作ってあげてってお願いされてるからね」
「そ…そうだぞ?夜ご飯とか、作りに来てくれるんだよ。」
「ふぅ~ん。私も真夜の作るご飯食べたいな~」
「今度作ってあげるね!」
「やったぁ~」

3人で歩いて帰っていた。
途中までは花梨と同じ道だ。時間的には花梨の家の方が10分くらい遠いらしい。

次の交差点で花梨とは別れる事になる。
交差点から2分くらいで俺たちの家があるんだが…

交差点に、差し掛かった時に突然のゲリラ豪雨。
「わぁ~、、何これ!!」
叫ぶ真夜の頭にカバンに入れてた制服をを被せた。
髪の毛を濡らせたら風邪をひいてしまう。

俺のシャツを花梨の頭に被せた。
「走れっ!」

2人を連れて、とりあえず俺たちの家のエントランスまで向かった。

「ふぅ~、ヤバかったね…裕翔ありがとう!!ちょうど入れる所があって良かったね!」
「とりあえずエントランスに入ったら雨は凌げるだろ?」
「服乾かさないとだよね。私も花梨も濡れちゃったね…裕翔のおかげで、髪の毛は大丈夫だけど…」
「うん…私もびしょびしょ~」

花梨は真夜の方を向いて、俺に背中を向けた。
白いワンピースは背中が濡れている。屈んで走ったからだろう。
肌にピタッと付いたワンピースは中のモスグリーンのショーツが透けて見えている。いや、透けているというレベルではなく、丸見え…
花梨の家は繁華街を通るため、夜でも明るく人通りも多い。

これで帰らせる訳にもいかないよな…
真夜は黒っぽい服装だから、透けてはいない。

「花梨…服やばいよな。」
俺はエプロンを袋から出して花梨に、手渡した。
「ありがとう」
「裕翔?このままだと、花梨が風邪ひいちゃうよ」
「うん、だよな。」

俺は鍵を取り出してエントランスのドアを開けた。
「えっ、、ここ裕翔の家だったんだ…」
「うん、濡れてるし嫌じゃなかったら、うちで乾かしなよ。」

そして、友達では初めてルームシェアの家に花梨を招いた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

身体だけの関係です‐原田巴について‐

みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子) 彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。 ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。 その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。 毎日19時ごろ更新予定 「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。 良ければそちらもお読みください。 身体だけの関係です‐三崎早月について‐ https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...