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幸せとは
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街道を西へ真っ直ぐ行くと、西の森だ。街道は森を二分するように、まだまだ伸びている。
「馬車で行けるのはここまでだ。少し歩くことになるが、大丈夫か?」
ちょうど陽の光が真上から差す頃、馬車は止まった。そしてケイロス様が私を気遣うように優しく視線を向ける。
「大丈夫です。楽しみですね!」
客室から降りると、ケイロス様は両手に荷物がいっぱいだ。腰には一応、短剣もぶら下がっている。大変そう。
「あの、ケイロス様。何か持ちましょうか?」
「いや、大丈夫だ」
御者は馬車で待っているようだ。つまり、華の泉ではケイロス様と二人きり。なんだか恥ずかしい。
「ミオーネ。行こうか?」
「あっ、はい!」
危ない危ない。置いて行かれるところだった。
華の泉はどうやら人気の場所らしい。足に踏み固められ、人一人通れるぐらいの道が出来ている。もしかしたら先客がいるかもしれない。
そんなことを考えていると、辺りに甘い香りが漂い始める。青、赤、黄。様々な色の花が咲き、陽の光に照らされている。
「……綺麗」
まさに華の泉だった。森にぽっかりと開けた空間が花々に彩られ、この世のものとは思えない光景を織り出している。
「ミオーネ。準備が出来たぞ」
ケイロス様が敷物をしき、ランチボックスを広げる。王弟殿下にこんなことをやらせてしまっていいのかしら? とも思うけれど、なんとなく甘えてしまう。
ワインの注がれたグラスを二人で持ち、控えめに「乾杯」。
「ケイロス様、何に乾杯なのでしょう?」
「うーん……。ミオーネとの初デートを記念して……」
ケイロス様は耳を赤くする。まだ酔っ払ったわけではないでしょうに。つられて多分、私の頬も赤くなった気がする。
「おっ、そうだ! うちの料理長が焼いたパンを食べてくれ。最高の素材で作ったものだ」
照れ隠しに私にパンを勧めてきた。受け取って頬張ると、香ばしいバターの香りが広がる。
「……美味しいです」
「そうだろ? ワインとよく合うんだ」
パンとワインだけの一見質素なランチ。でもきっと、ワインは最高級のもので、パンだって王都で一番だろう。
「なんか、贅沢ですね」
「あぁ」
ケイロス様は泉の方を向いている。彫刻のように凛々しい横顔が、私の胸をときめかせる。駄目だ。ドキドキしてしまう。
「……ちょっと、泉を見てきますね!」
自分を落ち着かせる為に、立ち上がり、泉の辺りまで歩く。透明な水が陽の光を反射して煌めいている。
ふぅ。この後どうしたらいいのかしら……? もしかして、抱きしめられたりするの……? いえ、それ以上のことも……。
今まで物語でしか読んだことのない展開が自分にもやってくると思うと、緊張してしまう。
「ミオーネ」
背後から私の名前を呼ぶ声。
あぁ、ここで振り向くと抱き寄せられるのね……。すぐそこにケイロス様の気配を感じる。心臓の音がうるさい。
「ミオーネ。何か変だ」
「えっ、変って何が──」
バシャァァッッッー!! っと突然水飛沫が上がる。
「ケケケケッ! 邪魔スルゼ!!」
泉の中から現れた存在は中空に浮いている。灰色の肌をして額に角が生え、そして、片腕がない。
「魔人……!?」
「貴様ッ! 生きていたのか!!」
ケイロス様が短剣を抜き、私を庇うように前に出る。
「俺達ハ人間ト違ッテ、丈夫ニ出来テイルンダ、ヨッ!」
魔人が腕を振ると、風の刃が現れて私達を襲う。
「オラオラ、ドウシタ? ソノ女ガソンナニ大事ナノカ?」
ケイロス様は短剣で風の刃を斬り落とす。でも、防戦一方。私を庇っているからだ。
「グハハハッ! 王国最強ノ男、惚レタ女ヲ守ッテ死スッテカ!?」
ブチリっと私の中で音がした。なんなの、この魔人! せっかくいいところだったのに、台無しにして!
右手に魔力を溜め、頭の中で魔法の詠唱を始めた。
よし……。いけるっ!
「邪魔しないでよ! 【魔を貫け! 雷の槍!!】」
──バリバリバリ!! と空気を切り裂く音。私の右手から放たれた雷が魔人を貫く。
「バ、馬鹿ナ……」
大きく目を見開いたまま、魔人は泉に沈んだ。
「ミオーネ。君は……」
振り返り、驚いた顔のケイロス様。
あっ、まずいわ。急に身体が重くなった。これは、魔力欠乏症の症状……。視界が暗く……。
ケイロス様は何度も私の名前を呼んでいたが、私はそれに応えることは出来なかった。
#
右手が温かい。
なんだろう? この感覚は。ゴツゴツとしているけれど、とても優しいものを感じる。
少し手に力を込めると、すぐそこで声が上がった。
「ミオーネ!」
うん。男性の声だ。
ゆっくり瞼を開けると、泣きそうな表情のケイロス様が横から私の顔を覗き込んでいる。
「……ケイロス様?」
「やっと目を覚ましたか! 心配したぞ!」
ふらふらと起き上がったところを、強く抱きしめられた。
えっ、何この展開? 私は天国にでもいるの?
ポカンとしていると、気まずそうな顔をしたエマと目があった。あぁ、ここは私の部屋か。
うっかり強力な魔法を使ってしまったから、魔力欠乏症になって倒れたのだろう。そして、屋敷に運ばれたと。
うん……!? 魔力欠乏症になった……!? つまり、若返りの秘薬の効果が切れている……!? どうしよう。嫌われてしまう。
ケイロス様の身体が離れた。
目を合わすのが怖くて、下を向いてしまう。
「ミオーネ。話はエマから聞いた」
あぁ。終わった。私の恋は終わった。
「失望なさったでしょ?」
「失望なんてするものか! 実は後ろめたかったんだ。俺はもう四十が近い。それなのに十代の娘に恋をしてしまった。でも、自分を止められなかった」
顔を上げると、ケイロス様は私を真っ直ぐ見ていた。
「ミオーネ。君の美しさは幾つになっても変わらない」
「ケイロス様……」
「ずっと俺の側にいてくれないか?」
「私でよければ、喜んで」
グッと抱き寄せられる。
そしてまた、エマと目があった。彼女は泣いているようだ。
ありがとうエマ。私、幸せになれそうだわ。
瞼を閉じ、私はケイロス様の身体を抱きしめ返すのだった。
「馬車で行けるのはここまでだ。少し歩くことになるが、大丈夫か?」
ちょうど陽の光が真上から差す頃、馬車は止まった。そしてケイロス様が私を気遣うように優しく視線を向ける。
「大丈夫です。楽しみですね!」
客室から降りると、ケイロス様は両手に荷物がいっぱいだ。腰には一応、短剣もぶら下がっている。大変そう。
「あの、ケイロス様。何か持ちましょうか?」
「いや、大丈夫だ」
御者は馬車で待っているようだ。つまり、華の泉ではケイロス様と二人きり。なんだか恥ずかしい。
「ミオーネ。行こうか?」
「あっ、はい!」
危ない危ない。置いて行かれるところだった。
華の泉はどうやら人気の場所らしい。足に踏み固められ、人一人通れるぐらいの道が出来ている。もしかしたら先客がいるかもしれない。
そんなことを考えていると、辺りに甘い香りが漂い始める。青、赤、黄。様々な色の花が咲き、陽の光に照らされている。
「……綺麗」
まさに華の泉だった。森にぽっかりと開けた空間が花々に彩られ、この世のものとは思えない光景を織り出している。
「ミオーネ。準備が出来たぞ」
ケイロス様が敷物をしき、ランチボックスを広げる。王弟殿下にこんなことをやらせてしまっていいのかしら? とも思うけれど、なんとなく甘えてしまう。
ワインの注がれたグラスを二人で持ち、控えめに「乾杯」。
「ケイロス様、何に乾杯なのでしょう?」
「うーん……。ミオーネとの初デートを記念して……」
ケイロス様は耳を赤くする。まだ酔っ払ったわけではないでしょうに。つられて多分、私の頬も赤くなった気がする。
「おっ、そうだ! うちの料理長が焼いたパンを食べてくれ。最高の素材で作ったものだ」
照れ隠しに私にパンを勧めてきた。受け取って頬張ると、香ばしいバターの香りが広がる。
「……美味しいです」
「そうだろ? ワインとよく合うんだ」
パンとワインだけの一見質素なランチ。でもきっと、ワインは最高級のもので、パンだって王都で一番だろう。
「なんか、贅沢ですね」
「あぁ」
ケイロス様は泉の方を向いている。彫刻のように凛々しい横顔が、私の胸をときめかせる。駄目だ。ドキドキしてしまう。
「……ちょっと、泉を見てきますね!」
自分を落ち着かせる為に、立ち上がり、泉の辺りまで歩く。透明な水が陽の光を反射して煌めいている。
ふぅ。この後どうしたらいいのかしら……? もしかして、抱きしめられたりするの……? いえ、それ以上のことも……。
今まで物語でしか読んだことのない展開が自分にもやってくると思うと、緊張してしまう。
「ミオーネ」
背後から私の名前を呼ぶ声。
あぁ、ここで振り向くと抱き寄せられるのね……。すぐそこにケイロス様の気配を感じる。心臓の音がうるさい。
「ミオーネ。何か変だ」
「えっ、変って何が──」
バシャァァッッッー!! っと突然水飛沫が上がる。
「ケケケケッ! 邪魔スルゼ!!」
泉の中から現れた存在は中空に浮いている。灰色の肌をして額に角が生え、そして、片腕がない。
「魔人……!?」
「貴様ッ! 生きていたのか!!」
ケイロス様が短剣を抜き、私を庇うように前に出る。
「俺達ハ人間ト違ッテ、丈夫ニ出来テイルンダ、ヨッ!」
魔人が腕を振ると、風の刃が現れて私達を襲う。
「オラオラ、ドウシタ? ソノ女ガソンナニ大事ナノカ?」
ケイロス様は短剣で風の刃を斬り落とす。でも、防戦一方。私を庇っているからだ。
「グハハハッ! 王国最強ノ男、惚レタ女ヲ守ッテ死スッテカ!?」
ブチリっと私の中で音がした。なんなの、この魔人! せっかくいいところだったのに、台無しにして!
右手に魔力を溜め、頭の中で魔法の詠唱を始めた。
よし……。いけるっ!
「邪魔しないでよ! 【魔を貫け! 雷の槍!!】」
──バリバリバリ!! と空気を切り裂く音。私の右手から放たれた雷が魔人を貫く。
「バ、馬鹿ナ……」
大きく目を見開いたまま、魔人は泉に沈んだ。
「ミオーネ。君は……」
振り返り、驚いた顔のケイロス様。
あっ、まずいわ。急に身体が重くなった。これは、魔力欠乏症の症状……。視界が暗く……。
ケイロス様は何度も私の名前を呼んでいたが、私はそれに応えることは出来なかった。
#
右手が温かい。
なんだろう? この感覚は。ゴツゴツとしているけれど、とても優しいものを感じる。
少し手に力を込めると、すぐそこで声が上がった。
「ミオーネ!」
うん。男性の声だ。
ゆっくり瞼を開けると、泣きそうな表情のケイロス様が横から私の顔を覗き込んでいる。
「……ケイロス様?」
「やっと目を覚ましたか! 心配したぞ!」
ふらふらと起き上がったところを、強く抱きしめられた。
えっ、何この展開? 私は天国にでもいるの?
ポカンとしていると、気まずそうな顔をしたエマと目があった。あぁ、ここは私の部屋か。
うっかり強力な魔法を使ってしまったから、魔力欠乏症になって倒れたのだろう。そして、屋敷に運ばれたと。
うん……!? 魔力欠乏症になった……!? つまり、若返りの秘薬の効果が切れている……!? どうしよう。嫌われてしまう。
ケイロス様の身体が離れた。
目を合わすのが怖くて、下を向いてしまう。
「ミオーネ。話はエマから聞いた」
あぁ。終わった。私の恋は終わった。
「失望なさったでしょ?」
「失望なんてするものか! 実は後ろめたかったんだ。俺はもう四十が近い。それなのに十代の娘に恋をしてしまった。でも、自分を止められなかった」
顔を上げると、ケイロス様は私を真っ直ぐ見ていた。
「ミオーネ。君の美しさは幾つになっても変わらない」
「ケイロス様……」
「ずっと俺の側にいてくれないか?」
「私でよければ、喜んで」
グッと抱き寄せられる。
そしてまた、エマと目があった。彼女は泣いているようだ。
ありがとうエマ。私、幸せになれそうだわ。
瞼を閉じ、私はケイロス様の身体を抱きしめ返すのだった。
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