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第9話 冒険者ギルドで仕返し
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翌朝、野兎亭の食堂に行くと、席につくなり朝食を置かれた。メニューはパンと兎肉のシチューだとか。運んできた給仕の若い娘がニコニコしながら説明する。
「今日の朝食は、支配人からのサービスなのでお代は結構です!」
「感謝する」
昨日、マッドラビットの肉を宿の支配人に格安で売ったからだろう。朝食がタダになった。
『へえぇ、やったじゃん』
『ウォン!』
ニンニンとグラスが嬉しそうにする。ちなみにニンニンは俺の背後、グラスは俺の右隣が定位置となっている。
『今日はどうするの?』
『冒険者ギルドに行って、昨日狩ったマッドラビットの毛皮を売ってからまた草原だな。狩りの続きをやろう』
『ウォン!』
狩りと聞いて、グラスが喜ぶ。その体は昨日よりも一回りどころではなく大きくなっていた。全長三メートルはありそうだ。
これは間違いなく俺と霊的につながったことが原因だ。俺の無限の霊力がグラスに供給されたせいで、霊格が上がってしまっている。もはや精霊だ。
もし、この食堂に霊能者がいたら腰を抜かしていただろう。この世界の人間が霊に鈍感で助かった。
食堂を見渡すと、俺と同じような駆け出し冒険者がガツガツ朝食を食べている。このまま何かしらの依頼をこなすのだろう。
俺もゆっくりしていられない。
パンと兎肉のシチューを食べ終え、席を立つ。ニンニンとグラスを従え、俺は宿を出た。
#
早朝の冒険者ギルドの熱気は凄い。依頼票の張り出される掲示板に屈強な冒険者達がわんさと群がっている。
一方、買取カウンターはガラ空きだ。丁度いい。
俺は足音を殺してカウンターに近づいた。
「おっ! ゼロゼロのツボタじゃないか!!」
ちっ。見つかった。
人混みの中から一際身体のデカいハッサンがやってきた。既に顔が笑っている。
「よく死ななかったな? ゼロゼロ!」
馴れ馴れしく俺の肩に手を置く。
「ゼロゼロ?」
「魔力0、スキル0だからゼロゼロだよ! 分かりやすいだろ?」
冒険者達が視線を俺に向ける。
「魔力0?」「スキル0?」と噂している声が聞こえる。何回やるんだ? この流れ。まさか、ギルドに来る度にやるのか? 勘弁だ。
「この袋はなんだ? 洗濯物か?」
俺が床に置いたズタ袋を指差し、ハッサンは笑う。
「いや、マッドラットの毛皮だ」
「おぉ! ゼロゼロが魔物を狩ったのか? 凄い! 皆んな、拍手だ!」
ケラケラと笑いながらハッサンが手を叩くと、若い冒険者達がそれに乗っかる。ギルド内に拍手と笑いが広がった。
「いい加減、俺に絡むのをやめてくれないか?」
肩に置かれた手を払い、ハッサンを睨む。
「あん? なんだその顔は? マッドラットを狩ったぐらいで強くなった気か?」
「単純に迷惑なんだよ」
ハッサンのこめかみに青筋が浮かぶ。
「調子にのってんじゃねえぞ!! お前なんてなぁ、俺にかかれば……」
ハッサンが凄む。それに反応し、グラスの霊気が膨れあがった。
『グラス。ハッサンに【憑け】』
『ウォン!』
グラスが飛びかかる。そしてハッサンに取り憑いた! 途端、激しく震え始める。
「──アウアウアウァァァ!!」
ハッサンの巨体は痙攣し続ける。格上の存在に取り憑かれたからだ。
「お前なんて」「俺にかかれば」「アウアウアウァァァ?」と冒険者達が繰り返す。
一体何が起こったのかと、ざわつき始めた。
『グラス。もういいぞ』
『ウォン』
グラスが離れると、ハッサンの身体は痙攣が収まる。何が起きたのか分かっていないようで、キョロキョロと周囲を見渡している。
「何か言ったか? 禿げ」とハッサンを挑発。
再びハッサンのこめかみに青筋が浮かんだ。
「舐めやがって! お前なんてなぁ、俺にかかれば……」
ハッサンが拳を握った。
『グラス! 【憑け】』
『ウォン!』
グラスが飛び掛かり、再び取り憑いた。途端、激しく震え始める。
「──アウアウアウァァァ!!」
ハッサンの身体は痙攣を続ける。先ほどよりも激しい。
「お前なんて」「俺にかかれば」「アウアウアウァァァ?」と冒険者達が繰り返す。
さっきまでの嘲笑していた奴等の俺を見る目が変わった。この事態に俺の何かが関係していると気が付き始めたようだ。
目立つのは本意ではないが、仕方がない。毎回絡まれていたら、それはそれで仕事にならない。
俺は目つきを鋭くして、冒険者達を睨みつけた。一斉に怯む。自分も痙攣するのではないかと、逃げ出す者までいた。
ふん。こんなもんか。
『グラス。もういいぞ』
『ウォン』
ハッサンの身体の痙攣は収まり、代わりにガクリと膝から床に倒れた。
「兄貴! 大丈夫ですか!」
スキンヘッドの冒険者が人混みから飛び出て来て、ハッサンの介抱を始める。仲間なのだろう。俺はそれを無視して、やっと買取カウンターにたどり着いた。
男の職員は呆然としている。俺はズタ袋を置いて、声を掛けた。
「すまない。マッドラビットの毛皮の買取をお願いしたい」
「……えっ? あっ、はい! 買取ですね? 少々お待ちください!」
やけにハキハキとした返事。職員は勢いよくズタ袋を持って奥へと引っ込んだ。
結局、マッドラビットの毛皮は一つで銅貨一枚、合計で銅貨十五枚となった。日本円にして千五百円くらい。安定した生活はまだまだ遠そうだ。
「今日の朝食は、支配人からのサービスなのでお代は結構です!」
「感謝する」
昨日、マッドラビットの肉を宿の支配人に格安で売ったからだろう。朝食がタダになった。
『へえぇ、やったじゃん』
『ウォン!』
ニンニンとグラスが嬉しそうにする。ちなみにニンニンは俺の背後、グラスは俺の右隣が定位置となっている。
『今日はどうするの?』
『冒険者ギルドに行って、昨日狩ったマッドラビットの毛皮を売ってからまた草原だな。狩りの続きをやろう』
『ウォン!』
狩りと聞いて、グラスが喜ぶ。その体は昨日よりも一回りどころではなく大きくなっていた。全長三メートルはありそうだ。
これは間違いなく俺と霊的につながったことが原因だ。俺の無限の霊力がグラスに供給されたせいで、霊格が上がってしまっている。もはや精霊だ。
もし、この食堂に霊能者がいたら腰を抜かしていただろう。この世界の人間が霊に鈍感で助かった。
食堂を見渡すと、俺と同じような駆け出し冒険者がガツガツ朝食を食べている。このまま何かしらの依頼をこなすのだろう。
俺もゆっくりしていられない。
パンと兎肉のシチューを食べ終え、席を立つ。ニンニンとグラスを従え、俺は宿を出た。
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早朝の冒険者ギルドの熱気は凄い。依頼票の張り出される掲示板に屈強な冒険者達がわんさと群がっている。
一方、買取カウンターはガラ空きだ。丁度いい。
俺は足音を殺してカウンターに近づいた。
「おっ! ゼロゼロのツボタじゃないか!!」
ちっ。見つかった。
人混みの中から一際身体のデカいハッサンがやってきた。既に顔が笑っている。
「よく死ななかったな? ゼロゼロ!」
馴れ馴れしく俺の肩に手を置く。
「ゼロゼロ?」
「魔力0、スキル0だからゼロゼロだよ! 分かりやすいだろ?」
冒険者達が視線を俺に向ける。
「魔力0?」「スキル0?」と噂している声が聞こえる。何回やるんだ? この流れ。まさか、ギルドに来る度にやるのか? 勘弁だ。
「この袋はなんだ? 洗濯物か?」
俺が床に置いたズタ袋を指差し、ハッサンは笑う。
「いや、マッドラットの毛皮だ」
「おぉ! ゼロゼロが魔物を狩ったのか? 凄い! 皆んな、拍手だ!」
ケラケラと笑いながらハッサンが手を叩くと、若い冒険者達がそれに乗っかる。ギルド内に拍手と笑いが広がった。
「いい加減、俺に絡むのをやめてくれないか?」
肩に置かれた手を払い、ハッサンを睨む。
「あん? なんだその顔は? マッドラットを狩ったぐらいで強くなった気か?」
「単純に迷惑なんだよ」
ハッサンのこめかみに青筋が浮かぶ。
「調子にのってんじゃねえぞ!! お前なんてなぁ、俺にかかれば……」
ハッサンが凄む。それに反応し、グラスの霊気が膨れあがった。
『グラス。ハッサンに【憑け】』
『ウォン!』
グラスが飛びかかる。そしてハッサンに取り憑いた! 途端、激しく震え始める。
「──アウアウアウァァァ!!」
ハッサンの巨体は痙攣し続ける。格上の存在に取り憑かれたからだ。
「お前なんて」「俺にかかれば」「アウアウアウァァァ?」と冒険者達が繰り返す。
一体何が起こったのかと、ざわつき始めた。
『グラス。もういいぞ』
『ウォン』
グラスが離れると、ハッサンの身体は痙攣が収まる。何が起きたのか分かっていないようで、キョロキョロと周囲を見渡している。
「何か言ったか? 禿げ」とハッサンを挑発。
再びハッサンのこめかみに青筋が浮かんだ。
「舐めやがって! お前なんてなぁ、俺にかかれば……」
ハッサンが拳を握った。
『グラス! 【憑け】』
『ウォン!』
グラスが飛び掛かり、再び取り憑いた。途端、激しく震え始める。
「──アウアウアウァァァ!!」
ハッサンの身体は痙攣を続ける。先ほどよりも激しい。
「お前なんて」「俺にかかれば」「アウアウアウァァァ?」と冒険者達が繰り返す。
さっきまでの嘲笑していた奴等の俺を見る目が変わった。この事態に俺の何かが関係していると気が付き始めたようだ。
目立つのは本意ではないが、仕方がない。毎回絡まれていたら、それはそれで仕事にならない。
俺は目つきを鋭くして、冒険者達を睨みつけた。一斉に怯む。自分も痙攣するのではないかと、逃げ出す者までいた。
ふん。こんなもんか。
『グラス。もういいぞ』
『ウォン』
ハッサンの身体の痙攣は収まり、代わりにガクリと膝から床に倒れた。
「兄貴! 大丈夫ですか!」
スキンヘッドの冒険者が人混みから飛び出て来て、ハッサンの介抱を始める。仲間なのだろう。俺はそれを無視して、やっと買取カウンターにたどり着いた。
男の職員は呆然としている。俺はズタ袋を置いて、声を掛けた。
「すまない。マッドラビットの毛皮の買取をお願いしたい」
「……えっ? あっ、はい! 買取ですね? 少々お待ちください!」
やけにハキハキとした返事。職員は勢いよくズタ袋を持って奥へと引っ込んだ。
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