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スタイルだけでこんなに印象変わるもの!?
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俺の地元と樫未さんの大学のある街は、電車で2時間くらい。
地元に帰ってひと月が過ぎようって頃に呼び出され、俺はドキドキしながら樫未さんに会いに行った。
やっぱ地元のセフレや、マッチングで会える人らとのセックスじゃ物足りなくって――限界だった。
「杜武くん!」
待ち合わせた駅の近くで、ちょっと久々に聞いた樫未さんの声。
2人きりのときの樫未さんの声は、客前とはちょっと違って少し低い。
その声が好きだ。
「樫未さ……?」
そして振り向いた俺が思わず止まったのは、どちらかと言うとキレイ可愛い系だと思っていた樫未さんの姿が俺の記憶と変わっていたから。
少しクセのある柔らかな茶髪が、カッコ良くセットされてるだけでこんな印象変わるもの!?
服だってキレイめなのは相変わらずだけど、どちらかと言うと男っぽくて、アクセサリーの付け方だってこなれてる。
スタイルだけでこんなに印象変わるもの!?
俺の周りには居ないタイプだし、めちゃくちゃモテそうだし、なんつーか……ノンケにしか見えないんだけど?
そりゃ、樫未さんはバイだって言うし、彼女もいるって言ってたけどさ、言ってたけど。
――旅館ではぶりっ子してましたか?
って雄臭さ滲み出てる。
「杜武くん、会いたかった~!」
そう言って、ア然としてる俺を抱きしめたけど、やっぱしめっぽさはないって言うか、ほんと久々に会ったツレとのスキンシップに違和感はない。
たぶんここに彼女さんが居たって、彼はそうして違和感なかったろう。
「どしたの? 移動疲れた? 制服カッコいいね」
俺のこと気遣う様子で、でもあんまり分かってなさそうなとこは相変わらず樫未さんだったけど。
ちなみに今日、高校の制服でここまで来ることは樫未さんにねだられた。
「う、うん……久しぶり、俺も会えて嬉しい」
戸惑い引きずりながら何とか言ったら、ニコッと笑顔を向けられた。
ヤバい、めちゃくちゃ好きかも!
ってなったのは、今まであまり考えたことなかった男の好みのタイプ。
その時まで俺は、ケツでセックスするの好きなだけで恋愛的にはノンケのままだと思ってた。
でも、樫未さんと一緒にいたらどんどんドキドキしてきて、たぶん顔とか赤くなってたと思う。
少し歩き出したら同じ大学の人だろうか? 声をかけられて、軽く挨拶を交わしてる。
俺と居ること、周りの目とか気にしてないらしい。
制服の高校生とか、接点あるの? って感じなんだけど。
「この辺のラブホ、男同士NGなとこばっかだからちょっと移動しようか」
樫未さんは気にしないどころか、ギョッとするほどフツーにそんなことを言うから、
「制服で来たから、俺ラブホ入れないよ?」
当たり前のことを言ったら、
「あ! そうか! しまった!!」
って悩ましげに頭を抱えてた。
たまに抜けてるんだよね、樫未さん。
「たぶんツレのヤリ部屋借りれるから、聞いてみる」
そして、迷うこともなく出て来た代替案もすごい。
ヤリ部屋って初めてリアルに聞いたし、そんなこと言える友だちいるの未知の世界だ。
色んな意味でコミュ強ぽい。
それから樫未さんは電話で友だちに許可をもらい、俺は知らないマンションに連れて行かれた。
樫未さんのツレのヤリ部屋は、どっからどー見てもヤリ部屋で。
笑っちゃうくらいヤリ部屋なムーディーな部屋で。
デッカいベッドとソファくらいしかない部屋。
しかもローションとコンドームと、バイブに電マまで完備。
更にセックスドラッグまで完備。
大学生のヤリ部屋やべえ。
地元に帰ってひと月が過ぎようって頃に呼び出され、俺はドキドキしながら樫未さんに会いに行った。
やっぱ地元のセフレや、マッチングで会える人らとのセックスじゃ物足りなくって――限界だった。
「杜武くん!」
待ち合わせた駅の近くで、ちょっと久々に聞いた樫未さんの声。
2人きりのときの樫未さんの声は、客前とはちょっと違って少し低い。
その声が好きだ。
「樫未さ……?」
そして振り向いた俺が思わず止まったのは、どちらかと言うとキレイ可愛い系だと思っていた樫未さんの姿が俺の記憶と変わっていたから。
少しクセのある柔らかな茶髪が、カッコ良くセットされてるだけでこんな印象変わるもの!?
服だってキレイめなのは相変わらずだけど、どちらかと言うと男っぽくて、アクセサリーの付け方だってこなれてる。
スタイルだけでこんなに印象変わるもの!?
俺の周りには居ないタイプだし、めちゃくちゃモテそうだし、なんつーか……ノンケにしか見えないんだけど?
そりゃ、樫未さんはバイだって言うし、彼女もいるって言ってたけどさ、言ってたけど。
――旅館ではぶりっ子してましたか?
って雄臭さ滲み出てる。
「杜武くん、会いたかった~!」
そう言って、ア然としてる俺を抱きしめたけど、やっぱしめっぽさはないって言うか、ほんと久々に会ったツレとのスキンシップに違和感はない。
たぶんここに彼女さんが居たって、彼はそうして違和感なかったろう。
「どしたの? 移動疲れた? 制服カッコいいね」
俺のこと気遣う様子で、でもあんまり分かってなさそうなとこは相変わらず樫未さんだったけど。
ちなみに今日、高校の制服でここまで来ることは樫未さんにねだられた。
「う、うん……久しぶり、俺も会えて嬉しい」
戸惑い引きずりながら何とか言ったら、ニコッと笑顔を向けられた。
ヤバい、めちゃくちゃ好きかも!
ってなったのは、今まであまり考えたことなかった男の好みのタイプ。
その時まで俺は、ケツでセックスするの好きなだけで恋愛的にはノンケのままだと思ってた。
でも、樫未さんと一緒にいたらどんどんドキドキしてきて、たぶん顔とか赤くなってたと思う。
少し歩き出したら同じ大学の人だろうか? 声をかけられて、軽く挨拶を交わしてる。
俺と居ること、周りの目とか気にしてないらしい。
制服の高校生とか、接点あるの? って感じなんだけど。
「この辺のラブホ、男同士NGなとこばっかだからちょっと移動しようか」
樫未さんは気にしないどころか、ギョッとするほどフツーにそんなことを言うから、
「制服で来たから、俺ラブホ入れないよ?」
当たり前のことを言ったら、
「あ! そうか! しまった!!」
って悩ましげに頭を抱えてた。
たまに抜けてるんだよね、樫未さん。
「たぶんツレのヤリ部屋借りれるから、聞いてみる」
そして、迷うこともなく出て来た代替案もすごい。
ヤリ部屋って初めてリアルに聞いたし、そんなこと言える友だちいるの未知の世界だ。
色んな意味でコミュ強ぽい。
それから樫未さんは電話で友だちに許可をもらい、俺は知らないマンションに連れて行かれた。
樫未さんのツレのヤリ部屋は、どっからどー見てもヤリ部屋で。
笑っちゃうくらいヤリ部屋なムーディーな部屋で。
デッカいベッドとソファくらいしかない部屋。
しかもローションとコンドームと、バイブに電マまで完備。
更にセックスドラッグまで完備。
大学生のヤリ部屋やべえ。
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