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新婚の話
「俺、生まれて初めてキスをしました」
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「逸希、さん」
俺は恥ずかしかったけれど、彼に従うことにして、
「おはよ、應」
そして返された呼びかけに、何だかすごくドキドキして、恥ずかしいのに嬉しいって気持ちがした。
名須さんもちょっと照れ臭そうにしていて、それだって何だかくすぐったく、嬉しい。
俺は「明原」のままで彼も「名須」のままではあったけれど、俺は「應」であり彼は「逸希」でもあるのだから。
「俺、生まれて初めてキスをしました」
だからありのままの明原應の俺を告げると、やっぱり想定外だったのらしい逸希さんは驚いた顔をして、
「本当に?」
って聞くから頷いたら、
「ガチで?」
さらに聞かれて頷いて、
「マジかよおおォォ」
もっと言われてしまったのに、さすがに恥ずかしくなった。
「あのっ、誰にもナイショですよ?」
恥ずかしいから言ったのに、
「ヤダ、自慢しまくる!」
名須さんは何故かそんなことを言って、また俺にキスをした。
俺は、
「そんなの自慢になんかならないし、俺が恥ずかしだけです!」
って言えないまま。
今度は唇の隙間から舌が入ってきて、そのまま抱きしめられた腕に押し倒されて、苦しくてドキドキして、そしてゾクゾクが止まらなくて。
俺まで股間が熱くなってしまったのを気づかれたらどうしよう?
って思ってから、こんなことも初めての経験だって思った。
俺と名須逸希との新婚生活に、キスは必要だと思った。
そうして、もしかしたら、俺と名須さんの結婚生活にはセックスさえも必要になるかも知れないと――俺は考えを改めても良いだろうか?
俺はそんなことを考えながら朝日の中で、良人となったばかりの男をうっとりと見つめ続けていた。
俺は恥ずかしかったけれど、彼に従うことにして、
「おはよ、應」
そして返された呼びかけに、何だかすごくドキドキして、恥ずかしいのに嬉しいって気持ちがした。
名須さんもちょっと照れ臭そうにしていて、それだって何だかくすぐったく、嬉しい。
俺は「明原」のままで彼も「名須」のままではあったけれど、俺は「應」であり彼は「逸希」でもあるのだから。
「俺、生まれて初めてキスをしました」
だからありのままの明原應の俺を告げると、やっぱり想定外だったのらしい逸希さんは驚いた顔をして、
「本当に?」
って聞くから頷いたら、
「ガチで?」
さらに聞かれて頷いて、
「マジかよおおォォ」
もっと言われてしまったのに、さすがに恥ずかしくなった。
「あのっ、誰にもナイショですよ?」
恥ずかしいから言ったのに、
「ヤダ、自慢しまくる!」
名須さんは何故かそんなことを言って、また俺にキスをした。
俺は、
「そんなの自慢になんかならないし、俺が恥ずかしだけです!」
って言えないまま。
今度は唇の隙間から舌が入ってきて、そのまま抱きしめられた腕に押し倒されて、苦しくてドキドキして、そしてゾクゾクが止まらなくて。
俺まで股間が熱くなってしまったのを気づかれたらどうしよう?
って思ってから、こんなことも初めての経験だって思った。
俺と名須逸希との新婚生活に、キスは必要だと思った。
そうして、もしかしたら、俺と名須さんの結婚生活にはセックスさえも必要になるかも知れないと――俺は考えを改めても良いだろうか?
俺はそんなことを考えながら朝日の中で、良人となったばかりの男をうっとりと見つめ続けていた。
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