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俺は『427号セラピスト』
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俺は次の日に面接に行って、初対面の人にケツ穴見てもらって、指や突っ込まれて、軽く手マンされて、フェラ抜き実技も試されたあと、
「とりあえず最初は体験入店だけど、いつから働ける?」
って聞かれた。彼が店長らしい。
三十代後半から四十くらいの人で、あまりオジサンぽくないけど職業不詳って感じ。
一見ヤバそうな人には見えないけど、人は見かけによらない。
ちんぽメチャでかいし、ピアスとかついてた。
あれハメられたらどんな感じなんだろ?
「今日からでもやれます!」
って答えた俺は、そのまま店に連れてかれた。
普通の古い雑居ビルみたいなところ。
周りは工場とか空き地とか多くて、歓楽街って感じじゃないけど、一応徒歩十分くらいに駅がある。
従業員用のロッカーと、洗浄もできるシャワールームがいくつか。
待機室は狭いけど、Wi-Fi通じてる。
開店前の店内を案内されたけど、マジで、合板の壁で仕切られたところに穴が空いてた。
足元はマット敷だけど、立ちバック状態になるようだ。
一畳ほどのブースは一応個室みたいな仕様。
アロマかなんか、めっちゃイイ匂いがした。
腰の高さの棚の上に箱ティッシュと、自由に使っていいポンプ式の据え置きローションと、箱ティッシュ。
足元にクズ籠。
ゴムは受付で渡されるらしくここにはない。
受付ではサプリなんかも売ってるらしい。
客用のロッカールームと、シャワーブースも見せてもらって、制服代わりの黒いTシャツを渡された。
ロッカールームにクリーニング済みのがあるから、汚れたら着替えるように言われ、裾は縛ってめくれ上がらないよう着方も教わった。
そうしているうちに他の従業員が出勤してきて、背の低い文学少年をギャルっぽくした……って感じの子に、
「新しいひと?」
って聞かれた。
でも聞かれたのは店長だったから、彼が、
「分からないことあったら教えてやって」
って言ってくれたので、
「よろしくお願いします」
って言っといた。
穴の向こうを覗き込んで来ようとする客もいるから、ロッカールームにある不織布マスクをしてからブースに入るように言われたけど、それも黒いマスクだった。
大きめのやつなのか、顔の大部分は隠れるけど、もしもそれでも身バレ心配ならサングラスとかアイマスクとかそういうのしても良いって。
まあ、見えなくてもケツさえ使えればOKだからな。
接客する側の人間はセラピストって呼ぶらしい。
セラピー? って思ったけど、便宜上だろう。
セラピストが立ちバック受け入れる体勢ずっとしてんのはしんどいから、こっちのが床の位置高くなってて、若干傾斜してる。
クッション材のついた穴にケツ押し当てて、四つん這いになる床もマット敷。
こっちのマットはベッドにも使えそうな厚いやつらしく、膝もそうしんどくは無さそうだ。
クッションとかも置かれていて、
「これを抱きしめながら受け入れると楽」
って、教えてくれたのはさっきの文学ギャル少年――ここには源氏名ないから、『230号セラピスト』さん。
番号で呼ばれるらしい。
俺は勝手に文字って心の中では『みさお』さんって呼ぶことにした。
『操』でいいかな?
ちなみに俺は『427号セラピスト』。
ん~~『よつな』? 『夜綱』でいっか。
変な名前だけど。
「とりあえず最初は体験入店だけど、いつから働ける?」
って聞かれた。彼が店長らしい。
三十代後半から四十くらいの人で、あまりオジサンぽくないけど職業不詳って感じ。
一見ヤバそうな人には見えないけど、人は見かけによらない。
ちんぽメチャでかいし、ピアスとかついてた。
あれハメられたらどんな感じなんだろ?
「今日からでもやれます!」
って答えた俺は、そのまま店に連れてかれた。
普通の古い雑居ビルみたいなところ。
周りは工場とか空き地とか多くて、歓楽街って感じじゃないけど、一応徒歩十分くらいに駅がある。
従業員用のロッカーと、洗浄もできるシャワールームがいくつか。
待機室は狭いけど、Wi-Fi通じてる。
開店前の店内を案内されたけど、マジで、合板の壁で仕切られたところに穴が空いてた。
足元はマット敷だけど、立ちバック状態になるようだ。
一畳ほどのブースは一応個室みたいな仕様。
アロマかなんか、めっちゃイイ匂いがした。
腰の高さの棚の上に箱ティッシュと、自由に使っていいポンプ式の据え置きローションと、箱ティッシュ。
足元にクズ籠。
ゴムは受付で渡されるらしくここにはない。
受付ではサプリなんかも売ってるらしい。
客用のロッカールームと、シャワーブースも見せてもらって、制服代わりの黒いTシャツを渡された。
ロッカールームにクリーニング済みのがあるから、汚れたら着替えるように言われ、裾は縛ってめくれ上がらないよう着方も教わった。
そうしているうちに他の従業員が出勤してきて、背の低い文学少年をギャルっぽくした……って感じの子に、
「新しいひと?」
って聞かれた。
でも聞かれたのは店長だったから、彼が、
「分からないことあったら教えてやって」
って言ってくれたので、
「よろしくお願いします」
って言っといた。
穴の向こうを覗き込んで来ようとする客もいるから、ロッカールームにある不織布マスクをしてからブースに入るように言われたけど、それも黒いマスクだった。
大きめのやつなのか、顔の大部分は隠れるけど、もしもそれでも身バレ心配ならサングラスとかアイマスクとかそういうのしても良いって。
まあ、見えなくてもケツさえ使えればOKだからな。
接客する側の人間はセラピストって呼ぶらしい。
セラピー? って思ったけど、便宜上だろう。
セラピストが立ちバック受け入れる体勢ずっとしてんのはしんどいから、こっちのが床の位置高くなってて、若干傾斜してる。
クッション材のついた穴にケツ押し当てて、四つん這いになる床もマット敷。
こっちのマットはベッドにも使えそうな厚いやつらしく、膝もそうしんどくは無さそうだ。
クッションとかも置かれていて、
「これを抱きしめながら受け入れると楽」
って、教えてくれたのはさっきの文学ギャル少年――ここには源氏名ないから、『230号セラピスト』さん。
番号で呼ばれるらしい。
俺は勝手に文字って心の中では『みさお』さんって呼ぶことにした。
『操』でいいかな?
ちなみに俺は『427号セラピスト』。
ん~~『よつな』? 『夜綱』でいっか。
変な名前だけど。
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