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紀怜のスマホにはその彼女からのメッセ、相基のスマホにはカクからのメッセ。
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紀怜は相基自身の知らない領域まで犯し尽くした。
彼はカクのペニスが勃起したサイズなど知らなかったが、きっと自分の方がより、
『届いて』
しまったのだろうという直感に、気まずさと喜びが混じり合った。
カクの知らない、恐らく相基自身ですら知らなかった相基を、どんどんと暴いた。
もっと……もっと、と欲しがりながらくねらせる腰の動きが、まごうことなくメスのものになって行くのに興奮した。
それでも取り立てて優越感などはない。
興奮だけだ。
相基は決して、
「欲しい」
とは言わないし、
「もっと」
とも言わない。
けれど、その身体は正直過ぎるほど、欲望に正直だった。
「カクとセックスしてる?」
尋ねた時、相基は興奮していた。
最初は彼の存在を匂わせるだけでも拒絶していたのに、近頃ではもう、そうして責められたり、説教臭くボヤかれたりするのさえ興奮して見せる。
穢れも何も知らないようなキラキラとした目をして、だけどこちらには真っ直ぐに向けない目で快楽をねだる。
相基とのセックスは大抵の場合長時間続くから、その間どちらのスマホにもメッセージなり通話なりが着信する。
最初は気にしながらも無視していたけれど、余りにも連絡がとれないでいると怪しまれるかという気持ちもあって、時々休憩を挟むようにしてメッセージアプリを確認する。
大抵の場合、紀怜のスマホにはその彼女からのメッセ、相基のスマホにはカクからのメッセ。
紀怜は簡潔な言葉やスタンプしか返さないのですぐに終わるが、相基は長文でいつまでもメッセージを入力しているから、いつも痺れを切らした紀怜に再び怒張を挿入されてしまう。
音声通話をしている訳ではないのだからバレる恐れはないのだとけれども、ゆるゆるとピストンされながら理性的かつ恋人のいつものテンションを保った文章を考え入力することが相基の理性をバグらせる。
シーツの上に四つ這いになり、喘ぎながらも必死でメッセージを入力しつつ、
「カクくん……カクくんッッ~~~~ッッ♡♡」
彼氏の名前を呼びながら砕けた腰を震わせる。
獣のように声を濁らせ、開いた足を膝で突っ張っり、潮を吹くのも紀怜とのセックスの時だけだ。
興奮に乱した息をハーッ♡ハーッ♡と弾ませて、涎を垂らして、
「んおっ♡うおっ♡」
と品の無い喘ぎを漏らす。
震える手がやっと送信をタップするなり、愛の囁きはしばらくお預けだとでも言うように、相基の手からスマホが放り投げられる。
ベッドの端に飛んだスマホは、紀怜の腰が叩きつけられる度に揺れるスプリングの動きでそのまま床に落ちた。
彼はカクのペニスが勃起したサイズなど知らなかったが、きっと自分の方がより、
『届いて』
しまったのだろうという直感に、気まずさと喜びが混じり合った。
カクの知らない、恐らく相基自身ですら知らなかった相基を、どんどんと暴いた。
もっと……もっと、と欲しがりながらくねらせる腰の動きが、まごうことなくメスのものになって行くのに興奮した。
それでも取り立てて優越感などはない。
興奮だけだ。
相基は決して、
「欲しい」
とは言わないし、
「もっと」
とも言わない。
けれど、その身体は正直過ぎるほど、欲望に正直だった。
「カクとセックスしてる?」
尋ねた時、相基は興奮していた。
最初は彼の存在を匂わせるだけでも拒絶していたのに、近頃ではもう、そうして責められたり、説教臭くボヤかれたりするのさえ興奮して見せる。
穢れも何も知らないようなキラキラとした目をして、だけどこちらには真っ直ぐに向けない目で快楽をねだる。
相基とのセックスは大抵の場合長時間続くから、その間どちらのスマホにもメッセージなり通話なりが着信する。
最初は気にしながらも無視していたけれど、余りにも連絡がとれないでいると怪しまれるかという気持ちもあって、時々休憩を挟むようにしてメッセージアプリを確認する。
大抵の場合、紀怜のスマホにはその彼女からのメッセ、相基のスマホにはカクからのメッセ。
紀怜は簡潔な言葉やスタンプしか返さないのですぐに終わるが、相基は長文でいつまでもメッセージを入力しているから、いつも痺れを切らした紀怜に再び怒張を挿入されてしまう。
音声通話をしている訳ではないのだからバレる恐れはないのだとけれども、ゆるゆるとピストンされながら理性的かつ恋人のいつものテンションを保った文章を考え入力することが相基の理性をバグらせる。
シーツの上に四つ這いになり、喘ぎながらも必死でメッセージを入力しつつ、
「カクくん……カクくんッッ~~~~ッッ♡♡」
彼氏の名前を呼びながら砕けた腰を震わせる。
獣のように声を濁らせ、開いた足を膝で突っ張っり、潮を吹くのも紀怜とのセックスの時だけだ。
興奮に乱した息をハーッ♡ハーッ♡と弾ませて、涎を垂らして、
「んおっ♡うおっ♡」
と品の無い喘ぎを漏らす。
震える手がやっと送信をタップするなり、愛の囁きはしばらくお預けだとでも言うように、相基の手からスマホが放り投げられる。
ベッドの端に飛んだスマホは、紀怜の腰が叩きつけられる度に揺れるスプリングの動きでそのまま床に落ちた。
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