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初めて言葉が通じた。
「僕の言ってることわかるんですか………?」
騎士は『すこし』と言った
僕は思わず「助けて!!おねがい!!」
といってしまった
敵かもしれない。言葉が通じただけで信用なんてするべきじゃないと思う。
けど言葉が通じただけで僕は心を許してしまった。
追い込まれていたのだ。
『おれ ちがうくに たすける むずかしい』
と言われた。
「じゃあ。もう殺して。」
僕はポロポロと涙をこぼしながら言った。
助けてくれないという言葉に絶望してしまって、もう無理だった。
『………しぬ おまえ かう』
買う
確かにそう言った。
もうなんでもいい。ここから出られるのなら。
「あり、がと、、、」
ドサッ
僕はここから逃げられると言うことに安堵して意識を失った。
神様お願いです。
もう痛くなくて苦しくないようにしてください。。。
助けて。
目を覚ますとフカフカのベットの上に横になっていた。
『おきた からだ こわれてた なおせ』
声のしたほうを見ると助けてくれた黒髪の人がいた。
カタコトだけど言葉が通じることに幸せを感じた。
「ありがとう、ございます、、」
ベットから起きて挨拶をしようとしたら睨まれたので、そのままお礼を言うことにした。
『なまえ なに』
「僕は、藤乃侑って言います…えっと、ユウって呼んでほしい…です…」
『ユウ おれ うぃhrfぎhwdc 』
名前がわからなかった。多分こっちの言葉で話したと思うけど、、、、
『あ ヴィナ でいい』
「ヴィナ……よろしくね」
こうして新しい生活が始まろうとしていた。
おまけ
アザリアナ王国
『あのみすぼらしいガキは生きているか。』
殿下がそう尋ねてきた。
『ネズミのようにしぶとく生きています。』
『そうか。あやつの体から根こそぎ聖力を奪い取ったら殺せ』
すると隣で話を聞いていた令嬢が
『まぁ!殺すなんてもったいない!!男娼にでも売って少しでもお金に変えましょう』
と言った。
普通の人間ならば間違っていると気づくが、誰も気づかなかった。
なぜか。この令嬢は王太子殿下の婚約者だからだ。
完璧と言われてきた令嬢が間違うことを言うわけがないと言う周囲の誤った考えのせいだ。
『それはいいな!!少しは役にたつだろうな!』
下品な笑みを浮かべる女と男。
だが彼らはまだ知らない。牢屋にもう侑がいないこと。
世界最大の規模を持つ帝国にいることを。
「僕の言ってることわかるんですか………?」
騎士は『すこし』と言った
僕は思わず「助けて!!おねがい!!」
といってしまった
敵かもしれない。言葉が通じただけで信用なんてするべきじゃないと思う。
けど言葉が通じただけで僕は心を許してしまった。
追い込まれていたのだ。
『おれ ちがうくに たすける むずかしい』
と言われた。
「じゃあ。もう殺して。」
僕はポロポロと涙をこぼしながら言った。
助けてくれないという言葉に絶望してしまって、もう無理だった。
『………しぬ おまえ かう』
買う
確かにそう言った。
もうなんでもいい。ここから出られるのなら。
「あり、がと、、、」
ドサッ
僕はここから逃げられると言うことに安堵して意識を失った。
神様お願いです。
もう痛くなくて苦しくないようにしてください。。。
助けて。
目を覚ますとフカフカのベットの上に横になっていた。
『おきた からだ こわれてた なおせ』
声のしたほうを見ると助けてくれた黒髪の人がいた。
カタコトだけど言葉が通じることに幸せを感じた。
「ありがとう、ございます、、」
ベットから起きて挨拶をしようとしたら睨まれたので、そのままお礼を言うことにした。
『なまえ なに』
「僕は、藤乃侑って言います…えっと、ユウって呼んでほしい…です…」
『ユウ おれ うぃhrfぎhwdc 』
名前がわからなかった。多分こっちの言葉で話したと思うけど、、、、
『あ ヴィナ でいい』
「ヴィナ……よろしくね」
こうして新しい生活が始まろうとしていた。
おまけ
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『あのみすぼらしいガキは生きているか。』
殿下がそう尋ねてきた。
『ネズミのようにしぶとく生きています。』
『そうか。あやつの体から根こそぎ聖力を奪い取ったら殺せ』
すると隣で話を聞いていた令嬢が
『まぁ!殺すなんてもったいない!!男娼にでも売って少しでもお金に変えましょう』
と言った。
普通の人間ならば間違っていると気づくが、誰も気づかなかった。
なぜか。この令嬢は王太子殿下の婚約者だからだ。
完璧と言われてきた令嬢が間違うことを言うわけがないと言う周囲の誤った考えのせいだ。
『それはいいな!!少しは役にたつだろうな!』
下品な笑みを浮かべる女と男。
だが彼らはまだ知らない。牢屋にもう侑がいないこと。
世界最大の規模を持つ帝国にいることを。
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