【 Hello,World!】短編集10+1

霜月 雄之助

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【 漬け師 ~Dukeshi~】

【 誘拐事件 】

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誘拐事件が発生した―。
記者「本日、未明に田上 辰雄さん(プロ野球選手)が試合終了後に何者かに誘拐されました!」

廃墟ビル―
男A「おいっ!テレビで誘拐事だと騒いでるぞっ!」
男B「プロ野球選手だって~!?」
男C「仕方ないぜ、親分からの命令だったし…」
男A「だが、有名人は駄目だと言ったはずだ!」
男B「ゆ、有名人とは知らなかったんだ…!」
男C「で、どうするんだ…?」
男A「漬け師を呼んだ…」
男B・C「ええっ!」
男A「もうすぐ着くだろうから、親分を呼べ!持ち時間も気をつけて、行動しろよ!」
男B ・C「俺達二人で対応するのか?」
男A「そうだ!俺は裏方で動く!大丈夫だ、指示通り動けば、捕まる事はない…」
男B・C「わ、分かった…」
キキキッ―
男A「着いたようだ…」

男A「コイツらに持ち時間を教えてやってくれ…」
漬け師「持ち時間は、お好みだ。何時間欲しい?」
男B・C「親分呼んで…5時間でいいか?」
漬け師「5時間だな。1時間につき300万だ!」
男B・C「 1.500万円!?」
漬け師「その他に手数料等800万円。TL:2.300万円 即金で」
男B・C「わ、分かった、直ぐ用意する…」

別の部屋に
田上 辰雄が椅子に拘束されていた。口には猿ぐつわ、目には目隠し―。

男B「親分!連れてきましたっ!はい、はい、はいっ!では。」
男C「な、なんだって?」
男B「金取りに来いって」

男B「漬け師さん、親分は 1時間後に来ます」
漬け師は静かに頷いた―。

漬け師は隣の部屋に入っていった…。

つづく~
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