【花門!(カモン!)】

霜月 雄之助

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第三章、【 抗争のはじまり 】

【 その男 ゲン 】

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つづき~
新垣「どうした?」
松山「正門に車が突っ込み、中から玉が三。満さん、警察らで撃退済みです」
新垣「石橋か?」
松山「はい…。あと一名…あっ!」
新垣は庭へ出ていってしまった…。

新垣「満~!大丈夫か…?」
満「アニキ!ほら~!」
新垣「お、おまえは…」
ゲン「お、お久しぶりです!」
*一般人のゲンであった…。
*かっての新垣の遊び相手
【 公園と893と公衆便所 】より

新垣「最近、来なくなったと思ったら…、大変な時に!」

石橋「さっきは)は、ありがとうございます!あなたも事情を聞きたいので…」
ゲン「あ、はい」
新垣「石橋警部、茶の間使っていいぞ」
石橋「あ、ありがとうございます!」

茶の間―
石橋「早速ですが、ここへは?」
ゲン「歩きで…」
石橋「いや、来た理由は?」
ゲン「あー!半年ぶりに学校も暇になったんで遊びに…」
ヤクザの屋敷に遊びに?
一体、何者だ!学校…?なんだ…?
石橋「お手数ですがこれに記入をしてもらえませんか?」
ゲン「はーい」
警官1、2「石橋警部!」
石橋「すまない、悪いが正門の車の処理を頼む!」
ゲン「はい、書いたよ」
石橋「あ、はい…」
武南高校… 高校三年…18歳!
石橋「高校生…?!」 
ゲン「はい…。何か?」
石橋「いいえ!何か部活は…」
ゲン「部活じゃなく、空手やってます!」
新垣「ほぅ…。満、茶は?」

満「ただいま、すぐ!」
満がお茶を持って入ってきた―。
新垣「人少ないのか…?」
満「いえ、大丈夫っす!どうぞ」
新垣「ゲンは学校休みか?」
ゲン「もう卒業待ちです…」
新垣「大学か? 就職か…?」
ゲン「そ、それがその…」
新垣「なんだ…?」
ゲン「俺を雇ってくれませんか…」

つづく~
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