短編集(お薦め！)50＋

【 ひげさん 】

【 続：ひげさん 】ふたつ

つづき～
俺「 初めまして、桐生( ｷﾘｭｳ )と申します…」
義父「うむ…」
彼女・母「・・・・」

無事に挨拶、報告は終了した―。
義父「食事にしよう…」

彼女「始めはヒヤヒヤしたけど、ナイスだったね！」
俺「そうか…？なら、良かった…」

冗談じゃない！？
二年前のセフレが義父だって…。
困惑と怒りと動揺が入り交じって
頭の中はカオス状態だった…。

とにかく、話したかった…。

  ひげさんと…。
       
               お義父さんと…。


食事会という名の職務質問―。
義母「幹隆さん、お口に合うかしら？ 」
俺「はい！どれも美味しくて
               驚いています！」
義母「よかった…。」
義父「・・・」
     ひげさん…
              だんまり…かよ！
義母「そうだ、お父さん！
幹隆さんとお風呂入ってきなさいな…」
幹隆「ぶぅ～っ！ 失礼！気
管に…」
義父「分かった…」
幹隆  (  分かるのかよ？！ )

でも、これで
二人で話せる…。

はっ！
今更、何を話す…？
やべっ。


風呂場―

脱衣所で服を脱ぎ
風呂場へ…

幹隆「え…？」

風呂場に入るなり
ひげさんが抱きついてきた。強く
ひげさん「会いたかった…」
幹隆「あ…」

 また雨が降ってきた…。
                 ポツリ、ポツリ―と
  見つめ合う ふたり

雨じゃないって
                 気付かれたかな？
  
   ひげさん…？
  これは なんのキスなの…

嫌じゃないけど…
         どうにもならないでしょ？

  ね…
           ひげさん…

つづく～