青春の交差点

霜月 雄之助

文字の大きさ
上 下
25 / 30
【 さらば!アオハル 1989 】

【始まりのベルが鳴る】①

しおりを挟む
ある男子寮―。
全てはここから始まった。
ファースト・キッス、初体験、疑似恋(ギジレン)等。

弘人(ヒロト)と宗一郎(ソウイチロウ)の
2人の物語である。

高校二年の部屋替えで
陸上部 弘人と
帰寮部 宗一郎は
同じ部屋になる。
他2名含む4人部屋。

当初は消灯後に良い映画の話を
語ったり、至って普通に日々、過ごしていた―。4人仲良く―。

ある日、陸上部の弘人が
部活を早く切り上げ、部屋に戻ってきた。
部屋には俺と弘人だけだった。
弘人は陸上部だがハンマー投げの選手で体はゴツかった。

急に前触れもなくジャレてきた。

俺のベッドに倒れ込み、まだジャレていた。

弘人が急にキスしてきた。
宗「バ、バカ!何すんだよ!」
弘「いーじゃねぇか?ファースト・キスでもないだろ?」

この時、自分がどちらなのか?
              ゲイ / ノンケ
分からなかった。いや、分かっていたと思う。
ただこの時はノンケぶっており、
女とヤリまくっていると思われていた。

ばか、ファースト・キッスだよ。

キスをしたら止まらなくなって
パンツの中に手を入れてきた!
宗「おいっ!止めろよ!」
弘人は止める気配がない。
何故か弘人は俺のチンポを握ろうと襲ってきた。
必死で対抗したがゴツい弘人の力には叶わなかった。
ジャレているうちに
勃起していたので絶対に触らせたくなかった。
弘「なんだよ、勃(タ)ってんじゃん!」
宗「………」
弘「見せてみろよ!」
なっ!
弘「デケーな…」
は、恥ずかしい…

すると次に弘人は突飛(トッピ)な行動に出るのだった…。

つづく~

しおりを挟む

処理中です...