【 RUSH!(ラッシュ!) 】短編集30

霜月 雄之助

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【 オジサン 】

【 オジサン 】④

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前回は…
隼人くんと再会。
食事を楽しみ、帰りの車内で。

車内― 
岡田「初めて会った時より元気になったみたいで良かった…」
隼人「あ…!はい…」
急に無口になってしまった…。
      マズかったか…

隼人「じ、実はあの時…」
岡田「・・・」
          
                空気が重たい…。

隼人「恥ずかしい話なんです…」
岡田「うん…」

隼人「し、 死にたい気分になっていたんです…」
岡田「えっ?!」
隼人「そんな時、岡田さんに声をかけられて…」
岡田「お、俺で良ければ聞くが…。で、でも、な、なんで…?」
隼人「なんででしょうね…?きっと疲れていたんでしょうね…」
岡田「・・・」
隼人「でも本当に岡田さんと会ってからは、そんな気持ち、どこかへ消えてしまって…」
岡田「俺も…」
隼人「 ? 」
岡田「いや…なんでもない…」
隼人「だから今日、楽しみだったし…」
岡田「それは俺もだ…!」
隼人「僕、片親で…、小さい時に父親を亡くして…、母親一人に育ててもらいました…」
岡田「・・・」
隼人「も、申し訳ないと思うをわですが…」
岡田はチラッと隼人を見た―。

隼人「岡田さんに父親を見てしまったような…」
岡田「 父親… 」
隼人「す、すみません!失礼な事…」
岡田「んん…」

田山町についた―。
隼人「今日は本当にありがとうございました! また…また会ってもらえますか?」
岡田「あぁ、もちろんだよ…」
隼人の屈託のない笑顔―。

隼人「さよなら~!」

岡田は手を上げ
応対した。

複雑な気持ちになっていた
岡田だった…。

つづく~
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