【 漁師の兆さん 】完

3、【 妻をめとらば～編 】

【妻をめとらば：Ⅵ】

つづき～
指名した花魁がまだ来ていないので先に部屋に行く事にした。
カコーン―。
中庭はなかなか風情を感じられた―。
部屋に通され座布団に腰を下ろした。
兆「ふぅ…」
兆は花魁のオハツの事を考えていた…。どんな女なんだろうか…？
気に入って貰えるだろうか…？

「失礼、致します…」
兆「おう！」

兆は花魁が来るまで
酒と舞いを楽しんでいた…。

ドン、ドォン、ドン―
太鼓の音が鳴り響いた。
兆「ん…？」
婆さん「お客様、花魁が参りました！」
カーンッ―と
襖が開き眩い光が放たれた―。

兆「おぉ・・・」

つづく～