【 漁師の兆さん 】完

霜月 雄之助

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1、【 漁師の兆さん 】序破急

漁師の兆さん:破

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この江呂時代で
一番の人気を誇る漁師の兆さん、
初失態のはじまり。

雨の日も漁師の兆さんは町を走っていた。
雨の日には売れる理由がある。

『兆さ~ん!』早速、声がかかった。
おしとやかな綺麗な女性。
じっと見つめているのは、魚ではない。
雨で濡れた白い褌が目当てだった。
かなり濡れており、褌がほとんど透けて雁首(カリクビ)*がくっきりしていた。二人は言葉も交わさず家の奥へ消えていった。*亀頭

はぁはぁはぁ
窓から、荒い鼻息で助六が
情事を覗き見していた。
すぐに女は兆さんの魔羅に喰らいついた。「オォッ」
雨は更に激しく降り注いだ。
「おめぇの*ぼぼはなぜ、こんな気持ち良いのだろう。へのこ*をちょっといれただけですぐにイキそうだぜ。子宮(コツボ)*に吸い込まれて、たまんねぇ。やるぜ!やるぜっ!ぐっ!」ああぁぁ~ん
たまらず射精。―と同時に助六も果てた。
*ぼぼ…マンコ *へのこ…魔羅
*子宮…膣の奥
はぁはぁはぁはぁはぁ
助六は雨に打たれていたが
腎水(ジンスイ)*を大量放出していた。*精液   はぁはぁはぁ
雨音のおかげで多少の声漏れはかき消されていた。
ザー(雨音)
2人横に並び寝ている。
兆さんは雨を見ている。
女は兆さんを見ている。
ガサガサッ(外からの物音)
兆さんが立ち上がり窓から見てみると雨の中に立ちすくむ助六が居た。
ザザーッ、雨は激しさを増した。

つづく~
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