☆【 さんきゅう 】

【 ガスパール(♂) 】

【 二か月前から 】

2024年1月11日(木)くらいから
具合が悪くなり、なんとか頑張って生きてくれた。
毎日、晴れていれば
日向ぼっこをして寝ていた。
トイレも不安だったので
部屋中にオムツシートを引いて、どこでトイレをしても良いようにしておいた。
2月
液状のご飯に切り替え、食べやすい好きなご飯にしてあげた。
最後まで食べ続けてくれた。
しかし、大好きなオヤツ【カニカマ】は食べなくなった…。
あんなに食べ続けてきたのに。

日に日に歩けなくなってきて、
一日中、俺の上で寝ている時もあった。ご飯は食べていた…。
トイレも出来なくなり、俺の上で
していた…。
最期の日が近いと感じた。

3月頭、離れて欲しくないオーラを
感じたので、なるべく一緒にいて上げた。
俺の口に手を入れてきたり、イタズラしてきたり変わらないガスくんだった。
急にカニカマを噛みきって
カニカマを食べたりした―。
小さくちぎって、食べやすくしてあげた。

最期だと分かったので
それからは一時も離れずに
体に触れているようにした。
ガスくんは俺の臭いを一生懸命、嗅いでいる気がした…。

朝方、いよいよ最期だと思った。
苦しそうな表情を隠せなくなっていた。
俺は言いたくない言葉をガスに
伝えた。
「もう頑張らなくていいよ。ありがとう！愛してるよ、今まで本当にありがとう！」

しばらく、呼吸が止まっては
吹き返すを二、三時間繰り返し
呼吸が止まった…。

不思議と涙は出なかった。
体を綺麗にし、猫ベッドに寝かせ大好きなシマエナガの毛布で
くるんであげた。
まるで寝ているようだった。
俺の隣に置いて、一緒に一日眠った―。忘れたくない感触を何度も…。
次の日、火葬した。
遺骨になって戻って来たら
悲しさが実感してきたが
まだ信じられなかった…。

二、三日すると
ガスが肩に乗ってくる感覚が
あったりした。
霊現象とかではなく、いつもそうしてきたから、感覚が甦っただけだろう。
しばらくは、ただ信じられなかった…。
キチンとお別れをして、看取ってあげたのに信じられなかった。

リサも居たので、悲しんでばかりいられなかった。
生活のリズムは変わらなかったから。
でも、この淋しさは、悲しさはなんなんだろう。
まだ心のどこかで会えると思っている自分がいた…。

いや、もう会えないんだよ。

ガスくんが残していったモノを
なかなか片付けたられなかった。

認めてしまうことが厭だった。
少しずつ、捨てていったり片付けを今している。
なんかガスを片付けているようで
厭だった。

もうキスしてあげられない。
一緒に寝てあげられない。

一緒にいるのが当たり前になっていて、こんな日は来ないと思っていた…。

尊いって、こう言うことなんだ。

きっとガスくんは
リサに最後たくさん甘えるよう
順番を変えたんだよね…。

きっと、そうだと思う。

一緒に引っ越しを何度もしてきて
でも一緒に居たから寂しくなかった。
色んな場所で
たくさんの思い出が散らばっている。

本当に楽しかったなぁ。

ありがとう、ガスくん。

俺と一緒に居てくれて。

愛してる…

焼きもちやきのガスパール
俺の愛はガスパールとリサだけのモノだよ