Re：love again

【波乱の高校時代:Ⅰ】

【ひとり練習】

つづき～
次の日―
三角は練習に来なかった…。
若林は少し心配になった―。
鯨井「アイツ、来ないのか？」
若林「あぁ。あんな事で折れるタマじゃないんだけどな…？」
鯨井「そっか…」

結局、三角はその一週間
練習には顔を出さなかった…。
鯨井「リョウ！帰りにでも家に寄って見て来いよ！」
若林「あぁ…、分かった…」

帰り道― 
ビシュッー
「てぃっ！」ビシュッー
若林「さ、三角？！」

家の近くの公園で
三角が一人で、シュート練習をしていた…。
若林「…あの莫迦…」
三角「でぃやっ！」ビシュッ―
ハァハァハァ―

若林「何本練習してるんだ…？」
三角「リョウちゃん…」
若林「たまにはGKを立たせて練習しろよ…」
三角「いや。あの時、あの進化の途中ゴリラは私がシュートしたと同時に反応していた…！」

若林「進化の途中ゴリラじゃないぞ！鯨井はお前の先輩だぞ…！」
三角「わ、分かってるよ…た、ただ…」
若林「悔しかったんだろ…？」
三角「え？」
若林「あー見えて鯨井はスゴいGKなんだぜ！なんせ、うちの守護神GKだからな…！」
三角「来週、必ずあのGKからゴールしてみせるさっ！」
若林「鯨井センパイな！ナカナカ良いヤツなんだぜ…」
三角「さよですか…」
若林「お前、そういう所、素直に慣れないのな…？直せよ…！」
三角「・・・・・」

若林「さ、帰ろうぜ？」
三角「うん…」

すっかり辺りは暗くなっていた…。

つづく～