男’S！(オッス！)

【先読み】

つづき～
103号室の大男は急いでいたからではなく、ただ警官の俺に気づき、
慌てて逃げたのだ。
石橋は笛を吹きながら追いかけた。
ヤツと同じ壁を乗り越え追った。
大きい体だ、足は遅いはず―。
壁を軽快に乗り越えた所にヤツが待ち構えていた。
石「しまった」
石橋は大男に捕まれ、壁の高さから地面に叩きつけられた。
ズドーン
石橋巡査は背中からモロに落ち、呼吸が出来なくなった…。
石「か…は…」
大男はまだそこにいた。
ニヤッと笑い、土手っ腹にエルボーを喰らわされた。
石「がっ…」
石橋は呼吸も止まっているこの状態で土手っ腹に重い一撃を喰らい、死を覚悟した。
殺(ヤ)られる―と…。

つづく～