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リリィ・ベネット
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うそ・・・だろ!?
何で魔王がこの世界に居るんだよ!!
「矢羽田!?大丈夫か?物凄い汗だぞ!倒れる程なら保健室に行くか?」
先生が心配そうに訪ねてくる
「い、いえ、大丈夫・・です」
大丈夫だ!姿が違うし俺が向こうの世界の住人とは思ってないだろう、このまま様子を見るか
まぁ魔王が暴れた時点でどうしようもないんだけど・・
玉座の間で見た時より幼く見える魔王が挨拶をして前方の廊下側に空き机が用意されていて、そこの席に座る
そこから午前中の授業は憶えていない
魔王と同じ教室でいつ襲われるかもしれない状況なんて授業どころでは無かった
昼休み
給食を済ませた後、魔王リリィは教室から出て行く
何か目的があるのではと危険を承知で尾行する事にした
校舎を出て裏にある花壇の前で立ち止まる
「ここなら人も余り来ないと思うし、出てきてもいいわよ」
ドキリ!
尾行がバレていた!意を決し魔王の前に出ていく
「尾行するならもっと上手く気配を消さないとね」
「う、うるさい!お、お前は何者だ!」
「あら?てっきり知ってて着いてきたのだと思ったのだけど・・
ねえ、クロさん?」
なっ!?
思わず後ろに飛び退いて戦闘準備を整えながら魔力を練り上げていく
「何故、俺がクロだと知っている?」
ゴクリと生唾を飲み込むが響く、心臓の音が速く大きく聞こえてきて煩い位に
「何故って言われても、聞いたのよ」
ん?
「誰にだ?」
「・・貴方に、正確には前の貴方にかしら」
理解が追い付かない
魔王は何を言っているのだろう?
前の俺?
前ってどうゆう事だ?前世か?でもクロの時は会って直ぐに殺されてしまったぞ?
ダメだ!訳が分からない!
「ど、どうゆう事だ?」
「この話は長くなるから放課後にちょっと付き合ってもらえるかしら?大丈夫よ・・今の私には力は無いから」
???
まだ理解が追い付かないし、魔王を信じられる訳がないのだが、今のところ攻撃を仕掛けてくる事は無いみたいだ
兎にも角にも話を聞けるならこの状況も、何で魔王がこの世界に居るのかも聞けるのかもしれなーー
「おい!退院して早々にナンパかよ!」
振り向くと今朝睨んでいた不良グループがこっちに向かって来ていた
「てめぇ!あんまチョーシに乗ってんじゃねーぞ!」
下っ端の特攻隊だろうか?分かりやすいくらいの大振りで拳を振り上げた
片足を一歩引いて半身になる
振り抜かれた拳の手首を掴んで捻った
「へっ?」
相手は余りにも間抜けな声をだしながら投げ飛ばされ地面に叩きつけられる
不良グループは俺が殴られる光景しか浮かばなかったんだろう、投げ飛ばされた仲間を茫然と立ち尽くして見てる事しか出来なかった
「はっ!?弥勒ぅ!てめぇよくもやりやがったなぁ!!」
いやいや!先に殴り掛かってきたのそっちよ?逆ギレはないでしょ?
てか向こうの世界で2m越えの熊みたいなのとか、めっちゃ速くてズル賢いオオカミみたいなモンスター達と日常的に戦ってきたんだ。
小学生の動きとか遅過ぎるよ!
うん、これってチートってやつやないかい?
「無視すんなぁ!てめぇら、こいつ囲んで凹るぞ!」
残りのメンバーが取り囲んできた
うーん、負ける気がしない
さっきから喋ってるアイツだけが経験者かな?構えが様になってるじゃん!
と、いうかずっと考えてるけど、こいつらの名前が思い出せない
まぁ覚える気が無かったと言えばそうなんだけど・・おっと!
「やっちまえ!!」
先に2人が、挟み込んで飛び蹴りと殴り掛かってくる
きちんと見極めてから一歩後ろに退がる
すると上手い具合に相打ちになった
「「ぐえっ!?」」
うわぁ!打ち所悪そう!ありゃ痛いな
「何してやがる!いけ!!」
後3人か、今度は1人ずつなんだ!囲った意味あるのかな?
そうだ!せっかくだしアレ試してみよっと!
1人が飛び出して蹴りを入れてくる
それを肘で受け止めて懐に潜り込み手の平を相手にむけ、手の平に空気の塊を発生し、指向性を持って相手側に破裂させた
「ぐはっ!?」
後方に1m吹き飛ばされてゴロゴロと転がっていく
これなら見た目発勁みたいになるんだよね
もう1人は飛び掛かろうとした体勢のままその光景を目の当たりにして動けなくなっていた
「く、くそっ!ふざけんな!ちょっと強ぇからっつって調子に乗るなよ!俺の兄ちゃんは暴走族のヘッドなんだからな!覚えてろ!!」
いや、そんなの覚える訳ないじゃないか!
ってか仲間を置いて2人とも逃げるとかどうよ?
はぁ、仕方ない
「魔法、やっぱり使えるのね」
ビクゥ!?
しまった忘れてた!!魔王がいるんだった!
「さっきの【生活魔法】その二 圧縮弾だったかしら?」
「な!?どうしてそれを!!」
「それも含めて放課後、待ってるわ」
魔王はそのまま教室へと戻って行った
って倒れてるコイツら俺が処理するの!?
はぁ、先生呼んでこようっと!みんな貧血で通用するかなぁ、、
結局、言い訳は通用せず、コッテリ怒られました
何で魔王がこの世界に居るんだよ!!
「矢羽田!?大丈夫か?物凄い汗だぞ!倒れる程なら保健室に行くか?」
先生が心配そうに訪ねてくる
「い、いえ、大丈夫・・です」
大丈夫だ!姿が違うし俺が向こうの世界の住人とは思ってないだろう、このまま様子を見るか
まぁ魔王が暴れた時点でどうしようもないんだけど・・
玉座の間で見た時より幼く見える魔王が挨拶をして前方の廊下側に空き机が用意されていて、そこの席に座る
そこから午前中の授業は憶えていない
魔王と同じ教室でいつ襲われるかもしれない状況なんて授業どころでは無かった
昼休み
給食を済ませた後、魔王リリィは教室から出て行く
何か目的があるのではと危険を承知で尾行する事にした
校舎を出て裏にある花壇の前で立ち止まる
「ここなら人も余り来ないと思うし、出てきてもいいわよ」
ドキリ!
尾行がバレていた!意を決し魔王の前に出ていく
「尾行するならもっと上手く気配を消さないとね」
「う、うるさい!お、お前は何者だ!」
「あら?てっきり知ってて着いてきたのだと思ったのだけど・・
ねえ、クロさん?」
なっ!?
思わず後ろに飛び退いて戦闘準備を整えながら魔力を練り上げていく
「何故、俺がクロだと知っている?」
ゴクリと生唾を飲み込むが響く、心臓の音が速く大きく聞こえてきて煩い位に
「何故って言われても、聞いたのよ」
ん?
「誰にだ?」
「・・貴方に、正確には前の貴方にかしら」
理解が追い付かない
魔王は何を言っているのだろう?
前の俺?
前ってどうゆう事だ?前世か?でもクロの時は会って直ぐに殺されてしまったぞ?
ダメだ!訳が分からない!
「ど、どうゆう事だ?」
「この話は長くなるから放課後にちょっと付き合ってもらえるかしら?大丈夫よ・・今の私には力は無いから」
???
まだ理解が追い付かないし、魔王を信じられる訳がないのだが、今のところ攻撃を仕掛けてくる事は無いみたいだ
兎にも角にも話を聞けるならこの状況も、何で魔王がこの世界に居るのかも聞けるのかもしれなーー
「おい!退院して早々にナンパかよ!」
振り向くと今朝睨んでいた不良グループがこっちに向かって来ていた
「てめぇ!あんまチョーシに乗ってんじゃねーぞ!」
下っ端の特攻隊だろうか?分かりやすいくらいの大振りで拳を振り上げた
片足を一歩引いて半身になる
振り抜かれた拳の手首を掴んで捻った
「へっ?」
相手は余りにも間抜けな声をだしながら投げ飛ばされ地面に叩きつけられる
不良グループは俺が殴られる光景しか浮かばなかったんだろう、投げ飛ばされた仲間を茫然と立ち尽くして見てる事しか出来なかった
「はっ!?弥勒ぅ!てめぇよくもやりやがったなぁ!!」
いやいや!先に殴り掛かってきたのそっちよ?逆ギレはないでしょ?
てか向こうの世界で2m越えの熊みたいなのとか、めっちゃ速くてズル賢いオオカミみたいなモンスター達と日常的に戦ってきたんだ。
小学生の動きとか遅過ぎるよ!
うん、これってチートってやつやないかい?
「無視すんなぁ!てめぇら、こいつ囲んで凹るぞ!」
残りのメンバーが取り囲んできた
うーん、負ける気がしない
さっきから喋ってるアイツだけが経験者かな?構えが様になってるじゃん!
と、いうかずっと考えてるけど、こいつらの名前が思い出せない
まぁ覚える気が無かったと言えばそうなんだけど・・おっと!
「やっちまえ!!」
先に2人が、挟み込んで飛び蹴りと殴り掛かってくる
きちんと見極めてから一歩後ろに退がる
すると上手い具合に相打ちになった
「「ぐえっ!?」」
うわぁ!打ち所悪そう!ありゃ痛いな
「何してやがる!いけ!!」
後3人か、今度は1人ずつなんだ!囲った意味あるのかな?
そうだ!せっかくだしアレ試してみよっと!
1人が飛び出して蹴りを入れてくる
それを肘で受け止めて懐に潜り込み手の平を相手にむけ、手の平に空気の塊を発生し、指向性を持って相手側に破裂させた
「ぐはっ!?」
後方に1m吹き飛ばされてゴロゴロと転がっていく
これなら見た目発勁みたいになるんだよね
もう1人は飛び掛かろうとした体勢のままその光景を目の当たりにして動けなくなっていた
「く、くそっ!ふざけんな!ちょっと強ぇからっつって調子に乗るなよ!俺の兄ちゃんは暴走族のヘッドなんだからな!覚えてろ!!」
いや、そんなの覚える訳ないじゃないか!
ってか仲間を置いて2人とも逃げるとかどうよ?
はぁ、仕方ない
「魔法、やっぱり使えるのね」
ビクゥ!?
しまった忘れてた!!魔王がいるんだった!
「さっきの【生活魔法】その二 圧縮弾だったかしら?」
「な!?どうしてそれを!!」
「それも含めて放課後、待ってるわ」
魔王はそのまま教室へと戻って行った
って倒れてるコイツら俺が処理するの!?
はぁ、先生呼んでこようっと!みんな貧血で通用するかなぁ、、
結局、言い訳は通用せず、コッテリ怒られました
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