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決戦!魔王城2
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「勇者ぁーー!貴様の命このラソファが頂く!!食らいやがれ!【砕岩蹴】!!」
3mを超すゴリラの様な魔物から繰り出された蹴りが轟音と共に勇者に振り下ろされ爆砕した
それを見ている事しか出来なかった兵士達は勇者がやられてしまったと思い絶望感が漂う
直後、左側にあった柱が何かの衝撃で爆発し、そこから黒い塊が物凄い速度でラソファに直撃する
ギリギリのところでラソファの籠手に阻まれ、黒い塊は離れていた部隊の所まで下がってくる
大きく息を吐き体勢を整える黒い塊の正体が勇者である事に気付いた兵士達は歓声を上げる
「忌々しい!やはり通達にあったように先が見えているらしいな!初めて見せた技なんだがな。だが細かくは見えていない、これも情報通りだ」
ラシファの口角が上がり牙が剥き出しになる。両手の凶々しい籠手を打ち鳴らしながら次の攻撃に備えた
「部隊はもう少し後退!ここまで衝撃が届くと思う。それと誰かポーションは持っているかい?」
いつの間にか攻撃をくらったのだろう、脇腹を押さえながら勇者は指示を出した。
「勇者様!ポーションです!」
「クロか、助かった!この魔族の将との戦いで負傷者が結構出る。後方に待機いている回復魔導師に詠唱の準備をさせてくれ!」
「わ、分かりました!ヴァン下がろう!」
クロとヴァンは後方に下がって行くのを見届け勇者は大きく深呼吸を1つ
「【身体強化 派系 破軍】」
勇者の周りに歪みが見える程の紫のオーラが発生する
「・・さぁ、行ってみようか」
ゆらりと身体を前に倒した瞬間、足下の石畳みにヒビが入り小規模な破裂が起きる
勇者がラソファ目掛けて飛び出したのだ
「ちぃ!舐めるなぁ!【金剛体】【山茶花】」
待ち受けていたラソファの身体が黄金色に輝き、両手の拳に纏う赤いオーラが5つの層となって真っ直ぐに拳を振り抜く!
勇者の拳とぶつかった衝撃でクレーターが出来上がり、後方に下がっていたはずの部隊にまで衝撃波が届いた
その衝撃波に耐え切れなかった兵士達が後方に吹き飛ばされ、何とか踏みとどまった兵士達は踏み込めぬ領域に悔しさを滲ませながら勇者の戦いを見守る
勇者とラソファの2人はどちらも引くことはなく、クレーターの中心で打ち合いを始めた。
ラソファは籠手で受け止めつつ蹴りと拳を手数に物を言わせて撃ち込み、勇者は受け流しからのカウンターを狙って打撃を繰り出している。
そして先に重い一撃を受けたのは勇者だった。
吹き飛ばされながらも何とか踏み止まるが、紫のオーラが切れた瞬間を見計らったラソファが脚に力を溜めた
「これで終いだっ!【斬空脚】」
ラソファの回し蹴りから斬撃が放たれ勇者に迫る
勇者は居合の構えをとる。腕に着けていた螺旋状のリングが光り輝き、光が収まると手には鞘から柄までが真っ白な日本刀を握り締めていた
「まだだ!《桜花紫電 雷鳴(カンナリ) 》 」
抜刀して矢を射る時ように構える。前傾姿勢から踏み込みと同時に刀を斬撃の中心に向かって牙突する
落雷の様な音が鳴り響きラソファの斬撃が相殺された
「【身体強化 派系 瞬】」
身体強化を速度のみに強化、限界まで上げた動きに反応し切れなかったラソファの右腕は付け根から吹き飛んだ
「があっ!何という速度だ!全く反応出来ないとはな。ならばこれならばどうだ!速さだけではどうにも出来ないぞ!!
【火天爆砕】」
ラソファは真下に向かって拳を打ち下ろす
するとラソファを中心に炎の壁が広がっていく
炎の壁は敵・味方問わず巻き込みながら広がり半径20m付近で爆発した
爆発の届かない場所にいたクロとヴァンはラソファの起こした光景に絶句し、その場で立ち尽くしていた
そして爆発の煙が晴れてきて中心にいたラソファが見えてくると2人共目を見開く
ラソファの胸に深々と勇者の刀が突き刺されておりラソファが片膝をついていた
のだ
「がはっ!な、ぜ、何故だ、、、」
「この技は確かに凶悪だ!だが、発動するタイミングが分かればお前の真上は死角だろう?」
「化け物・・・め・・あの・・一瞬・で・・それでも・・無傷ではいくまい・・」
「叶えたい目的の為なら、化け物だってなってやるさ」
ラソファは崩れ落ち刀を鞘に納めた勇者は魔導師に回復を指示した後、その場に崩れ落ちた
「ヴァン、ヴァン!上級ポーションを早く!勇者様の所へ行くぞ」
「あ、あぁ分かった」
2人は直ぐに勇者の所へ駆け寄っていった
3mを超すゴリラの様な魔物から繰り出された蹴りが轟音と共に勇者に振り下ろされ爆砕した
それを見ている事しか出来なかった兵士達は勇者がやられてしまったと思い絶望感が漂う
直後、左側にあった柱が何かの衝撃で爆発し、そこから黒い塊が物凄い速度でラソファに直撃する
ギリギリのところでラソファの籠手に阻まれ、黒い塊は離れていた部隊の所まで下がってくる
大きく息を吐き体勢を整える黒い塊の正体が勇者である事に気付いた兵士達は歓声を上げる
「忌々しい!やはり通達にあったように先が見えているらしいな!初めて見せた技なんだがな。だが細かくは見えていない、これも情報通りだ」
ラシファの口角が上がり牙が剥き出しになる。両手の凶々しい籠手を打ち鳴らしながら次の攻撃に備えた
「部隊はもう少し後退!ここまで衝撃が届くと思う。それと誰かポーションは持っているかい?」
いつの間にか攻撃をくらったのだろう、脇腹を押さえながら勇者は指示を出した。
「勇者様!ポーションです!」
「クロか、助かった!この魔族の将との戦いで負傷者が結構出る。後方に待機いている回復魔導師に詠唱の準備をさせてくれ!」
「わ、分かりました!ヴァン下がろう!」
クロとヴァンは後方に下がって行くのを見届け勇者は大きく深呼吸を1つ
「【身体強化 派系 破軍】」
勇者の周りに歪みが見える程の紫のオーラが発生する
「・・さぁ、行ってみようか」
ゆらりと身体を前に倒した瞬間、足下の石畳みにヒビが入り小規模な破裂が起きる
勇者がラソファ目掛けて飛び出したのだ
「ちぃ!舐めるなぁ!【金剛体】【山茶花】」
待ち受けていたラソファの身体が黄金色に輝き、両手の拳に纏う赤いオーラが5つの層となって真っ直ぐに拳を振り抜く!
勇者の拳とぶつかった衝撃でクレーターが出来上がり、後方に下がっていたはずの部隊にまで衝撃波が届いた
その衝撃波に耐え切れなかった兵士達が後方に吹き飛ばされ、何とか踏みとどまった兵士達は踏み込めぬ領域に悔しさを滲ませながら勇者の戦いを見守る
勇者とラソファの2人はどちらも引くことはなく、クレーターの中心で打ち合いを始めた。
ラソファは籠手で受け止めつつ蹴りと拳を手数に物を言わせて撃ち込み、勇者は受け流しからのカウンターを狙って打撃を繰り出している。
そして先に重い一撃を受けたのは勇者だった。
吹き飛ばされながらも何とか踏み止まるが、紫のオーラが切れた瞬間を見計らったラソファが脚に力を溜めた
「これで終いだっ!【斬空脚】」
ラソファの回し蹴りから斬撃が放たれ勇者に迫る
勇者は居合の構えをとる。腕に着けていた螺旋状のリングが光り輝き、光が収まると手には鞘から柄までが真っ白な日本刀を握り締めていた
「まだだ!《桜花紫電 雷鳴(カンナリ) 》 」
抜刀して矢を射る時ように構える。前傾姿勢から踏み込みと同時に刀を斬撃の中心に向かって牙突する
落雷の様な音が鳴り響きラソファの斬撃が相殺された
「【身体強化 派系 瞬】」
身体強化を速度のみに強化、限界まで上げた動きに反応し切れなかったラソファの右腕は付け根から吹き飛んだ
「があっ!何という速度だ!全く反応出来ないとはな。ならばこれならばどうだ!速さだけではどうにも出来ないぞ!!
【火天爆砕】」
ラソファは真下に向かって拳を打ち下ろす
するとラソファを中心に炎の壁が広がっていく
炎の壁は敵・味方問わず巻き込みながら広がり半径20m付近で爆発した
爆発の届かない場所にいたクロとヴァンはラソファの起こした光景に絶句し、その場で立ち尽くしていた
そして爆発の煙が晴れてきて中心にいたラソファが見えてくると2人共目を見開く
ラソファの胸に深々と勇者の刀が突き刺されておりラソファが片膝をついていた
のだ
「がはっ!な、ぜ、何故だ、、、」
「この技は確かに凶悪だ!だが、発動するタイミングが分かればお前の真上は死角だろう?」
「化け物・・・め・・あの・・一瞬・で・・それでも・・無傷ではいくまい・・」
「叶えたい目的の為なら、化け物だってなってやるさ」
ラソファは崩れ落ち刀を鞘に納めた勇者は魔導師に回復を指示した後、その場に崩れ落ちた
「ヴァン、ヴァン!上級ポーションを早く!勇者様の所へ行くぞ」
「あ、あぁ分かった」
2人は直ぐに勇者の所へ駆け寄っていった
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