119 / 130
第5章 教会編
あれ?またおかしな方向へ
しおりを挟む
やって来ましたよ、学園都市!
サーニャは今から学校の時間だろう、挨拶は後からでいいかな
海斗はキキと連絡を取り付けるべくマツキヨさんの商会へと足を運ぶ
「こんにちはー」
マツキヨ商会に着いた海斗は店員さんにマツキヨさんを呼んでもらう
「おお!海斗さん、お久しぶりですね。お元気そうで何よりです」
「ええ、マツキヨさんも」
マツキヨさんと握手を交わしながら軽く近況を話し合う
「中々濃い日々を送られているようで、此処へは何用で参られたのですか?」
「実はまた第2魔道具科学校にお願いが有りまして、取り次ぎをお願い出来ないかと」
海斗が申し訳なさそうに尋ねてみるが
「おお!もしかしてまた新しい魔道具を開発されるのですかな?それは素晴らしい!
あれから海斗さんが考えた商品が飛ぶように売れて、最近では個人移動手段はキックボードで、学園都市の定期便にバギーボード、冒険者の必須アイテムに海斗さんの魔道具が選ばれているのですよ!」
わー、思ってた以上に広まってるや。来るときに見たキックボードの多さは目の錯覚ではなかった訳だ
あれ?そういえば商品化の話はキキに丸投げしていたはず・・・
「いやぁ、海斗さんのおかげで商品が売れに売れまして、今度お店を大きくして2店舗目を検討中なのですよ」
マツキヨさんが非常に良い笑顔で疑問に答えてくれた。
畜生、こんなことなら利権を主張しておくべきだった。今からでも間に合うか?
海斗が思考していると
「勿論、売上の1部は海斗さんの分になります。
しかし海斗さんが何も言わず、権利も主張されませんでしたので私が意を汲み、サーニャさんの母親であるアリーさんにお渡ししております。
聞いたところアリーさんは今まで病弱でキチンと働けて無く、中々就職先が見つからないと聞きました。
なので海斗さんの売上を渡そうとしたのですが、無償で住まわせてもらっているのにこれ以上受け取れないと固辞されてしまいまして。
ならばと私の商会で働いてもらい少し多目に給料をお渡しする形で支払ってます
こんな形で宜しかったですか?」
うぐっ!?これじゃあもう何も言えないじゃないか
「・・あ、りがとうございます。流石マツキヨさんですね」
マツキヨさんの爽やかな笑顔に罪悪感たっぷりの海斗であった
それにしてもマツキヨさんには頭が上がらないなぁ、アリーさんのその後のフォローを考えてなかったし、知り合いになっていて本当に良かった
「いえいえ、これくらいお安い御用です。第3魔道具科学校への出入り許可の件ですが・・・海斗さんはもう顔パスだと思いますよ」
「へ?」
「あれだけの開発ラッシュの立役者ですよ?今じゃ第1と2が霞んで見える位飛び抜けているんですから。
魔王の件が無ければ入学の打診が来てましたよ」
「マジですか!?」
どうしよう・・・車ついでに他のも作ってもらおうと思ってたのに、止めとくべきなのだろうか
「キキも今学校におりますので、とりあえず行ってみては?」
マツキヨさんにお礼を言って第3魔道具科学校へと向かう
門の所で警備員さんに挨拶すると直ぐにキキを呼び出してくれた
顔を覚えていてくれたみたい、数日しか居なかったのに凄いなぁ
「あれだけ目立てば仕方ないと思いますよ?」
背後からキキの声が聞こえて驚き振り返る
「お久しぶりです、海斗さん」
「久しぶり、急に来てごめんね」
「大丈夫ですよー、最近は発注も落ち着いて来て手が空いてますので」
笑顔で答えるキキは相変わらずツナギを着ており、手にはスパナを握っている
「今日はどうされたのですか?」
「ああ、ちょっと作って欲しい物があるんだけーー」
「!!?何ですか!どの様な用途ですか?形は?設計図はあるんですか?私も手伝っていいですか?」
キキが矢継ぎ早に質問しながら海斗に詰め寄る
キキはやっぱりキキだった
一緒に教室へ向かいキックボードを作った時の先生を交えて車の話をしていく
「ふむ、話は分かった。それはバギーボードではダメなのかね?」
「バギーボードは風の魔石を使って回してるんですがどうしても重量制限とトルクの問題が出てくるんです。
荷物と人を乗せた状態で馬力を出すならどうしても心臓部分を強力にするしか無いんですよ」
「成る程、それでこのモーターという物を使うのだね」
設計図を作成して動力部はミニ四駆を参考にしギヤ比をレバーで何段階かに変えられる様に皆んなで意見を出し合う
暫くするといつの間にか人数が増えている。
あれ?おかしいな落ち着いてきたとは言っても注文は一定数有るって聞いたんだけど?
しかし流石は魔道具科学校の先生達と生徒達、どんどんアイデアが出てくる
モーターの強化にギヤの切り替え用の設計図が出来てしまった、しかし
「駄目だ、どうしてもこれ以上馬力が出ない」
「うーん、これだけの荷を積める様にするのなら本体の強度も上げないとダメだよ」
「けど強度あげたら重すぎて遅くなる!これなら馬車とそんなに変わらない」
「それに魔力も持たないよ。もっと効率化しないと」
「いやいや、これ以上は魔石からの変換器が大き過ぎる。もっと小さくしなきゃ」
・・・うーん困った、行き詰まってしまった
聞くと属性の付いて無い魔石を変換器で電気に変換しモーターへ接続しているのだが、その変換器が大き過ぎるようで場所を取る
そして荷物と人を乗せる場合、車体の強度を上げなければならないのだが、比例して重くなるので馬力が出なくなるそうだ
「先生、雷の魔石ってないんですか?」
「いや、雷の属性が付いた魔石など今まで見た事はないね」
そうなのかと属性の付いて無い魔石を手に持ちながら考える
属性が付いて無いのなら付けてしまえばいいのではないか?
海斗は魔石を保存しコソリと部屋を出て、誰もいない事を確認してから魔物軍討伐戦を行ったクマランの広場へ転移する
誰も近くにいない戦闘後の場所に1人、アプリからCDを選択し変身、そしてNFAのグローブを装着する
スライドを動かし雷のエフェクトが迸る
海斗はそのままエフェクトをカメラで保存してみた
目論見は成功し、編集で無属性の魔石を雷属性に変える事が出来た
「やった!これで先ずは1つ」
アプリを解除して、学校へと戻り先生に雷の魔石を見せる
「こっ、こっ、これは!?」
「これで変換器を小さく出来ますか?」
「勿論だとも、これならば効率も上がり馬力も上がるだろうが、こんな魔石は初めて見たのだが一体どうやって・・」
「まぁ企業秘密ってやつです、これだけ有れば大丈夫ですか?」
コピーした雷の魔石を50cm四方の箱いっぱいにして机の上に置く
「見た事も無かった魔石がこんなに沢山・・・」
先生が魔石に集中している間にネットショップからステンレス鋼板を購入、保存し編集で強度を上げ重量を限界まで軽くしてみた
保存から取り出すと1mX2mの大きなステンレス鋼板で強度は5倍、重さは1kgという有り得ない金属が出来てしまった
因みに魔剣の性能は入れていない、ミスリルは豪華過ぎて別の意味で危険がありそうだし、修復機能も操手も持ち手の魔力を使う
剣位の大きさならそれ程苦にはならないが今回は馬車だ、消費量は比較にならないだろう
この強化板ステンレスを使用し、設計図通りに海斗の編集で車のパーツを作っていく
ただし、車が壊れた時に海斗しか修理が出来ない状態になってしまうので、プラモデル式にしてパーツ交換出来るように在庫を沢山用意した
もし無くなったとしても強度は下がるが他の材料で代用出来る様に
そしてとうとう第3魔道具科学校全体を巻き込んで色んなデザインの車を作成していくのだが
基本シャーシを統一しカスタムパーツをリクエスト通りに作りまくっていたせいで皆んな自由にカスタムし過ぎ!
おかしな方向へと向かっていった事に後から気付いた海斗だった
サーニャは今から学校の時間だろう、挨拶は後からでいいかな
海斗はキキと連絡を取り付けるべくマツキヨさんの商会へと足を運ぶ
「こんにちはー」
マツキヨ商会に着いた海斗は店員さんにマツキヨさんを呼んでもらう
「おお!海斗さん、お久しぶりですね。お元気そうで何よりです」
「ええ、マツキヨさんも」
マツキヨさんと握手を交わしながら軽く近況を話し合う
「中々濃い日々を送られているようで、此処へは何用で参られたのですか?」
「実はまた第2魔道具科学校にお願いが有りまして、取り次ぎをお願い出来ないかと」
海斗が申し訳なさそうに尋ねてみるが
「おお!もしかしてまた新しい魔道具を開発されるのですかな?それは素晴らしい!
あれから海斗さんが考えた商品が飛ぶように売れて、最近では個人移動手段はキックボードで、学園都市の定期便にバギーボード、冒険者の必須アイテムに海斗さんの魔道具が選ばれているのですよ!」
わー、思ってた以上に広まってるや。来るときに見たキックボードの多さは目の錯覚ではなかった訳だ
あれ?そういえば商品化の話はキキに丸投げしていたはず・・・
「いやぁ、海斗さんのおかげで商品が売れに売れまして、今度お店を大きくして2店舗目を検討中なのですよ」
マツキヨさんが非常に良い笑顔で疑問に答えてくれた。
畜生、こんなことなら利権を主張しておくべきだった。今からでも間に合うか?
海斗が思考していると
「勿論、売上の1部は海斗さんの分になります。
しかし海斗さんが何も言わず、権利も主張されませんでしたので私が意を汲み、サーニャさんの母親であるアリーさんにお渡ししております。
聞いたところアリーさんは今まで病弱でキチンと働けて無く、中々就職先が見つからないと聞きました。
なので海斗さんの売上を渡そうとしたのですが、無償で住まわせてもらっているのにこれ以上受け取れないと固辞されてしまいまして。
ならばと私の商会で働いてもらい少し多目に給料をお渡しする形で支払ってます
こんな形で宜しかったですか?」
うぐっ!?これじゃあもう何も言えないじゃないか
「・・あ、りがとうございます。流石マツキヨさんですね」
マツキヨさんの爽やかな笑顔に罪悪感たっぷりの海斗であった
それにしてもマツキヨさんには頭が上がらないなぁ、アリーさんのその後のフォローを考えてなかったし、知り合いになっていて本当に良かった
「いえいえ、これくらいお安い御用です。第3魔道具科学校への出入り許可の件ですが・・・海斗さんはもう顔パスだと思いますよ」
「へ?」
「あれだけの開発ラッシュの立役者ですよ?今じゃ第1と2が霞んで見える位飛び抜けているんですから。
魔王の件が無ければ入学の打診が来てましたよ」
「マジですか!?」
どうしよう・・・車ついでに他のも作ってもらおうと思ってたのに、止めとくべきなのだろうか
「キキも今学校におりますので、とりあえず行ってみては?」
マツキヨさんにお礼を言って第3魔道具科学校へと向かう
門の所で警備員さんに挨拶すると直ぐにキキを呼び出してくれた
顔を覚えていてくれたみたい、数日しか居なかったのに凄いなぁ
「あれだけ目立てば仕方ないと思いますよ?」
背後からキキの声が聞こえて驚き振り返る
「お久しぶりです、海斗さん」
「久しぶり、急に来てごめんね」
「大丈夫ですよー、最近は発注も落ち着いて来て手が空いてますので」
笑顔で答えるキキは相変わらずツナギを着ており、手にはスパナを握っている
「今日はどうされたのですか?」
「ああ、ちょっと作って欲しい物があるんだけーー」
「!!?何ですか!どの様な用途ですか?形は?設計図はあるんですか?私も手伝っていいですか?」
キキが矢継ぎ早に質問しながら海斗に詰め寄る
キキはやっぱりキキだった
一緒に教室へ向かいキックボードを作った時の先生を交えて車の話をしていく
「ふむ、話は分かった。それはバギーボードではダメなのかね?」
「バギーボードは風の魔石を使って回してるんですがどうしても重量制限とトルクの問題が出てくるんです。
荷物と人を乗せた状態で馬力を出すならどうしても心臓部分を強力にするしか無いんですよ」
「成る程、それでこのモーターという物を使うのだね」
設計図を作成して動力部はミニ四駆を参考にしギヤ比をレバーで何段階かに変えられる様に皆んなで意見を出し合う
暫くするといつの間にか人数が増えている。
あれ?おかしいな落ち着いてきたとは言っても注文は一定数有るって聞いたんだけど?
しかし流石は魔道具科学校の先生達と生徒達、どんどんアイデアが出てくる
モーターの強化にギヤの切り替え用の設計図が出来てしまった、しかし
「駄目だ、どうしてもこれ以上馬力が出ない」
「うーん、これだけの荷を積める様にするのなら本体の強度も上げないとダメだよ」
「けど強度あげたら重すぎて遅くなる!これなら馬車とそんなに変わらない」
「それに魔力も持たないよ。もっと効率化しないと」
「いやいや、これ以上は魔石からの変換器が大き過ぎる。もっと小さくしなきゃ」
・・・うーん困った、行き詰まってしまった
聞くと属性の付いて無い魔石を変換器で電気に変換しモーターへ接続しているのだが、その変換器が大き過ぎるようで場所を取る
そして荷物と人を乗せる場合、車体の強度を上げなければならないのだが、比例して重くなるので馬力が出なくなるそうだ
「先生、雷の魔石ってないんですか?」
「いや、雷の属性が付いた魔石など今まで見た事はないね」
そうなのかと属性の付いて無い魔石を手に持ちながら考える
属性が付いて無いのなら付けてしまえばいいのではないか?
海斗は魔石を保存しコソリと部屋を出て、誰もいない事を確認してから魔物軍討伐戦を行ったクマランの広場へ転移する
誰も近くにいない戦闘後の場所に1人、アプリからCDを選択し変身、そしてNFAのグローブを装着する
スライドを動かし雷のエフェクトが迸る
海斗はそのままエフェクトをカメラで保存してみた
目論見は成功し、編集で無属性の魔石を雷属性に変える事が出来た
「やった!これで先ずは1つ」
アプリを解除して、学校へと戻り先生に雷の魔石を見せる
「こっ、こっ、これは!?」
「これで変換器を小さく出来ますか?」
「勿論だとも、これならば効率も上がり馬力も上がるだろうが、こんな魔石は初めて見たのだが一体どうやって・・」
「まぁ企業秘密ってやつです、これだけ有れば大丈夫ですか?」
コピーした雷の魔石を50cm四方の箱いっぱいにして机の上に置く
「見た事も無かった魔石がこんなに沢山・・・」
先生が魔石に集中している間にネットショップからステンレス鋼板を購入、保存し編集で強度を上げ重量を限界まで軽くしてみた
保存から取り出すと1mX2mの大きなステンレス鋼板で強度は5倍、重さは1kgという有り得ない金属が出来てしまった
因みに魔剣の性能は入れていない、ミスリルは豪華過ぎて別の意味で危険がありそうだし、修復機能も操手も持ち手の魔力を使う
剣位の大きさならそれ程苦にはならないが今回は馬車だ、消費量は比較にならないだろう
この強化板ステンレスを使用し、設計図通りに海斗の編集で車のパーツを作っていく
ただし、車が壊れた時に海斗しか修理が出来ない状態になってしまうので、プラモデル式にしてパーツ交換出来るように在庫を沢山用意した
もし無くなったとしても強度は下がるが他の材料で代用出来る様に
そしてとうとう第3魔道具科学校全体を巻き込んで色んなデザインの車を作成していくのだが
基本シャーシを統一しカスタムパーツをリクエスト通りに作りまくっていたせいで皆んな自由にカスタムし過ぎ!
おかしな方向へと向かっていった事に後から気付いた海斗だった
0
お気に入りに追加
239
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる