100 / 130
第4章 帝国編
救出作戦3
しおりを挟む
地上へと辿り着いた海斗達は帝国兵が集まる前に入り口を崩し建物の影へと隠れる
相変わらず帝国兵は慌ただしく動いており怒号が聞こえ、その度に人質だったアリス達がビクリと肩を震わせる
凄く怖い思いをしたのだろう。その姿に怒りのボルテージが上がっていく
地図上で確認していると帝国兵が数人砦から離れて行ってしまった
「マズい!そりゃ多分伝令だ。帝都に侵入した事がバレてしまった。これ以上この砦から人を出すわけにはいかないぞ」
レオンが慌てて教えてくれたんだけど、このままじゃもう隠密で帝国内を移動する約束を守るのは無理だよなぁと、別の事を考えてしまう
「どうする?此処の帝国兵を全員倒すしか無さそうだけど、これ以上砦から逃げられたら面倒事が増えていくぞ!どうにかして出さないように出来ないか?」
また無茶を言うなぁ
帝国兵を出さないようにかぁ・・出入り口はいくつかありそうだし、物量で来られたら流石に逃す可能性が出てきてしまうだろう
だったら出たくない様に仕向ければ良いんじゃないだろうか?
うーんと唸って1つ良い方法を思い出した!
「これなら絶対外には出たくなくなるかもしれない!」
「・・待て、何か嫌な予感がするんだが?」
まぁまぁ性急だからとレオンを説き伏せて空間の術を使い全員を上空へと避難させる
よし!帝国兵には見つかってないようだね。早速やってみましょうかっと
幻術を使い砦の外の土の中から1人、また1人とゾンビを生み出していく
「ひっ!?」
「な、何だあれは!!?」
帝国兵は初めて見るゾンビに恐怖を感じている
そりゃ腐った人間が動いてるんだもんな。でも本当の恐怖は此処からだ
真っ青になっている帝国兵の中から1人の帝国兵が剣を抜いて出てきた
「クソ!腐った人間ぐらいでビビってんじゃねー!オラっ!」
帝国兵が1匹のゾンビに剣を突き立てゾンビを倒す
その様子に見ていた帝国兵達に歓喜が沸いた
ゾンビを倒した帝国兵が振り返って剣を高々に突き上げていると沸き上がっていた帝国兵達の歓喜が徐々に下がっていく
剣を突かれた筈のゾンビがゆっくりと立ち上がり何事も無かったかの様に立ち尽くしていた、腹に穴を開けながら
そしてゆっくりと帝国兵に掴みかかり首筋に噛み付いた
「うぁぁぁ!?た・・助け・・」
ぐちゃりぐちゃりと生々しい音だけがその場に響き渡る
周りに居た他のゾンビ達もその帝国兵に寄っていき足だけがビクンと動いており、その光景を見た帝国兵の中には吐くものや失禁する者まで出ていた
暫くするとゾンビ達はその場を離れていく
「「「あ"ぁぁ」」」
少しずつ近づいてくるゾンビ達
後退りしていく帝国兵達の目に信じられない光景が映し出される
食われた筈の帝国兵が起き上がってきたのだ
所々喰われており致命傷のはずなのに
そして他のゾンビ達と同じような表情になり砦の方へと歩き出した
「うそ・・だろ」
「ま、まさか喰われた奴は腐った死体と同じになるのかよ!?」
「嫌だ!?俺あんな状態で死にたくねぇよ!」
「うわぁ!?」
帝国兵達は恐怖のあまり脇目も振らずに建物内へと逃げて行く
よし!上手くいったぞ。このままゾンビの帝国兵をちょいちょいと増やしながら帝国兵を逃がさない様に包囲していこうかな
ワクワクしながら幻術を操作していると肩をトントンと叩かれる
「なあ、確かアレって触れないだろ?何で帝国兵が喰われてアレの仲間になってるんだよ?」
レオンが青い顔をしながら聞いてくる。人質だったアッシュ達はガタガタと震えながら見ない様に互いに抱き合い、それをメアとスミレが慰めてくれている
しまった、子供には刺激が強過ぎたか・・
「あー、あの帝国兵は幻術だからだよ」
「は?」
「帝国兵って同じ鎧に同じヘルメット被って、あんだけ沢山いたらよく分からない奴がいても気付かれないもんなんだよ。
だから予め幻術の帝国兵を紛れ込ませといて他の奴が躊躇してる時に先陣を切って攻撃させて他の帝国兵達を安心させてやるんだ
そうやって希望を持ったところで、殺しても死なないと言う絶望感を味合わせてからの喰われてゾンビになっちゃうと言う止めを刺してやったんだよね。
どうかな?砦から出られなく成る程の気持ちにならない?」
「お前、なんつうエグい事すんだ・・」
おや?出られなくなったんだからオッケーじゃないか?
あ、子供達にトラウマを植え付けさせてしまったのがアカンと
だから先に説明しろと何度も言わせるなと
・・ですよねー
レオンと2人で砦内の帝国兵達を倒してこようと相談していると
「海斗さん、俺も行く」
ヨシユキが魔剣を握りしめながら真っ直ぐに見つめてくる
「ヨシユキ、今回は人数が多過ぎる。出来る限り無力化はしていくつもりだが、命のやり取りになるのは間違いない。お前が手を汚すには若過ぎる」
レオンとメアには平和な世界から来た事を話しており人を殺す事に忌避感を覚えているヨシユキとスミレには人を殺すという事はさせないように努めていたのだが
「けど、俺はいざという時に動けないのは嫌なんだ!このままじゃ命の軽い世界で妹を・・スミレを守れない」
ヨシユキの覚悟に溜息をついたレオンは海斗を見る
「分かった。後悔はしないんだな?」
「ああ」
結果、海斗・レオン・ヨシユキの3人で砦を落とす事になりメアとスミレには人質と一緒に空間の術で作った板の上で残ってもらう事にした
「お兄・・無理はしないでね」
「分かってる」
レオンとヨシユキは魔剣を握りしめ海斗はNFAから双銃を取り出して砦へと飛び出した
相変わらず帝国兵は慌ただしく動いており怒号が聞こえ、その度に人質だったアリス達がビクリと肩を震わせる
凄く怖い思いをしたのだろう。その姿に怒りのボルテージが上がっていく
地図上で確認していると帝国兵が数人砦から離れて行ってしまった
「マズい!そりゃ多分伝令だ。帝都に侵入した事がバレてしまった。これ以上この砦から人を出すわけにはいかないぞ」
レオンが慌てて教えてくれたんだけど、このままじゃもう隠密で帝国内を移動する約束を守るのは無理だよなぁと、別の事を考えてしまう
「どうする?此処の帝国兵を全員倒すしか無さそうだけど、これ以上砦から逃げられたら面倒事が増えていくぞ!どうにかして出さないように出来ないか?」
また無茶を言うなぁ
帝国兵を出さないようにかぁ・・出入り口はいくつかありそうだし、物量で来られたら流石に逃す可能性が出てきてしまうだろう
だったら出たくない様に仕向ければ良いんじゃないだろうか?
うーんと唸って1つ良い方法を思い出した!
「これなら絶対外には出たくなくなるかもしれない!」
「・・待て、何か嫌な予感がするんだが?」
まぁまぁ性急だからとレオンを説き伏せて空間の術を使い全員を上空へと避難させる
よし!帝国兵には見つかってないようだね。早速やってみましょうかっと
幻術を使い砦の外の土の中から1人、また1人とゾンビを生み出していく
「ひっ!?」
「な、何だあれは!!?」
帝国兵は初めて見るゾンビに恐怖を感じている
そりゃ腐った人間が動いてるんだもんな。でも本当の恐怖は此処からだ
真っ青になっている帝国兵の中から1人の帝国兵が剣を抜いて出てきた
「クソ!腐った人間ぐらいでビビってんじゃねー!オラっ!」
帝国兵が1匹のゾンビに剣を突き立てゾンビを倒す
その様子に見ていた帝国兵達に歓喜が沸いた
ゾンビを倒した帝国兵が振り返って剣を高々に突き上げていると沸き上がっていた帝国兵達の歓喜が徐々に下がっていく
剣を突かれた筈のゾンビがゆっくりと立ち上がり何事も無かったかの様に立ち尽くしていた、腹に穴を開けながら
そしてゆっくりと帝国兵に掴みかかり首筋に噛み付いた
「うぁぁぁ!?た・・助け・・」
ぐちゃりぐちゃりと生々しい音だけがその場に響き渡る
周りに居た他のゾンビ達もその帝国兵に寄っていき足だけがビクンと動いており、その光景を見た帝国兵の中には吐くものや失禁する者まで出ていた
暫くするとゾンビ達はその場を離れていく
「「「あ"ぁぁ」」」
少しずつ近づいてくるゾンビ達
後退りしていく帝国兵達の目に信じられない光景が映し出される
食われた筈の帝国兵が起き上がってきたのだ
所々喰われており致命傷のはずなのに
そして他のゾンビ達と同じような表情になり砦の方へと歩き出した
「うそ・・だろ」
「ま、まさか喰われた奴は腐った死体と同じになるのかよ!?」
「嫌だ!?俺あんな状態で死にたくねぇよ!」
「うわぁ!?」
帝国兵達は恐怖のあまり脇目も振らずに建物内へと逃げて行く
よし!上手くいったぞ。このままゾンビの帝国兵をちょいちょいと増やしながら帝国兵を逃がさない様に包囲していこうかな
ワクワクしながら幻術を操作していると肩をトントンと叩かれる
「なあ、確かアレって触れないだろ?何で帝国兵が喰われてアレの仲間になってるんだよ?」
レオンが青い顔をしながら聞いてくる。人質だったアッシュ達はガタガタと震えながら見ない様に互いに抱き合い、それをメアとスミレが慰めてくれている
しまった、子供には刺激が強過ぎたか・・
「あー、あの帝国兵は幻術だからだよ」
「は?」
「帝国兵って同じ鎧に同じヘルメット被って、あんだけ沢山いたらよく分からない奴がいても気付かれないもんなんだよ。
だから予め幻術の帝国兵を紛れ込ませといて他の奴が躊躇してる時に先陣を切って攻撃させて他の帝国兵達を安心させてやるんだ
そうやって希望を持ったところで、殺しても死なないと言う絶望感を味合わせてからの喰われてゾンビになっちゃうと言う止めを刺してやったんだよね。
どうかな?砦から出られなく成る程の気持ちにならない?」
「お前、なんつうエグい事すんだ・・」
おや?出られなくなったんだからオッケーじゃないか?
あ、子供達にトラウマを植え付けさせてしまったのがアカンと
だから先に説明しろと何度も言わせるなと
・・ですよねー
レオンと2人で砦内の帝国兵達を倒してこようと相談していると
「海斗さん、俺も行く」
ヨシユキが魔剣を握りしめながら真っ直ぐに見つめてくる
「ヨシユキ、今回は人数が多過ぎる。出来る限り無力化はしていくつもりだが、命のやり取りになるのは間違いない。お前が手を汚すには若過ぎる」
レオンとメアには平和な世界から来た事を話しており人を殺す事に忌避感を覚えているヨシユキとスミレには人を殺すという事はさせないように努めていたのだが
「けど、俺はいざという時に動けないのは嫌なんだ!このままじゃ命の軽い世界で妹を・・スミレを守れない」
ヨシユキの覚悟に溜息をついたレオンは海斗を見る
「分かった。後悔はしないんだな?」
「ああ」
結果、海斗・レオン・ヨシユキの3人で砦を落とす事になりメアとスミレには人質と一緒に空間の術で作った板の上で残ってもらう事にした
「お兄・・無理はしないでね」
「分かってる」
レオンとヨシユキは魔剣を握りしめ海斗はNFAから双銃を取り出して砦へと飛び出した
1
お気に入りに追加
239
あなたにおすすめの小説
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる