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第4章 帝国編
武器屋泣かせ
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「うおおおお!すげー!」
武器屋に入って開口一番に声を上げたのはやはりヨシユキだった
店内に並び立つ色んな種類の武器の数々
ヨシユキは片っ端から見て回る様だ
レオンとメアは自分の使える武器が定まっているのか迷いなく歩いて行く
スミレは武器を持つつもりは無いみたいだけど護身用に持っていた方が良いんじゃない?という事で短剣の棚に向かって行った
海斗は店内を見廻し店内を歩いてみる。表情には出していないがかなりテンションは上がっている。
やっぱりファンタジーだからね。NFAがあるから意味ないけど持つだけなら良いよね
目についた剣を1本手に取る。スラリと鞘から抜くと綺麗な刀身が顔を出す
剣を眺めていると、ふと思い付く
店内にはカウンターに店員が1人、こんな異世界に監視カメラは存在しない
店員の死角で全力のスローモーションを使い保存・コピーしてリリースすれば完全犯罪じゃね?
いやいや、それはあかんやろ。倫理的にあかんやろ
かぶりを振って剣を元の棚に戻した
少し罪悪感を持ちながら散策しているとある棚に目が止まる
「マジか!?何で・・日本刀?」
フルフルと手を伸ばし鞘から引き抜いた
片刃で反りが入っている。正しく日本刀だ。刃紋が無いところを見ると作り方は違うみたいだ
「それはミスリルで出来てますよ」
店員さんが海斗の剣について説明してくれた
てか今何と?ミスリル!?あのミスリルですか!!?
「うわ!海斗さん、それ日本刀じゃん!すげー!何でこの世界にあるんだよ」
ヨシユキは近付き興奮していた。分かるよ!しかもミスリルだもんね
値段も思っていたよりも安かった
「材料は良いんですけど、形が奇抜でしかも片刃ですからね。使い辛いらしくて」
成る程、両刃の直剣に慣れている人には一々刃を向け直すのが面倒臭いわけだ。
反りが入ってるのも叩き切るのでは無く引き切るという根本的な戦闘から違うし
そら人気は出ないわな
「じゃあコレ下さい」
「あ!俺も」
海斗とヨシユキが1本づつ選びカウンターに置くと店員さんは非常に驚いていた
「い、良いのですか?扱い辛いですよ?」
「大丈夫です。多分こっちの方が直ぐに慣れますので」
店員さんは首を傾げながら精算する。そしてレオンとメア、スミレは何も買わずに店を出た
「魔剣より良い武器なんてそうそう無いからな」
「海斗さんから貰ったライフルが1番しっくりきます」
「私は良いのが見当たらなかったです」
それもそうか、普通の剣と違って魔剣は中々お目に掛かれないし、ライフルは弓より射程も威力も段違いだ。しかも魔法だから弾は幾らでも作り出せる
スミレはもう少し回ってみよう。良いものがあるかもしれない
「海斗さん、マジックバッグが欲しいんだけど」
ヨシユキを見てみると両脇に帯剣しており動き辛そうにしている
「どっちも貸してくれる?」
ヨシユキから剣を受け取り写真に保存し、編集で2つを合成する
形は日本刀、材質はミスリル。そして修復機能を搭載し強度を向上させた
保存から取り出してヨシユキに渡す
「魔剣の性質と強度を刀に上乗せしといたよ材質はミスリルのままだから見た目変わってないけど」
呆然としながら刀を受け取ったヨシユキ
レオンは呆れた様に溜息をついた
「お前、完全に武器屋泣かせじゃねーか」
だよねー、そうなるよね
どんなに質の悪い武器や防具も写真の編集機能を使えば立ち所に国宝級にまで昇華することが出来る
今、ガウスのオリジナル魔剣とヨシユキの刀を打ち合ったら圧倒的に刀が勝ってしまう。
呆れ返る皆んなを連れて次の武器屋へと向かう
「いらっしゃいませー!」
見るからに高級そうなお店に入ってしまった。
華美な装飾をあしらった武器や珍しい武器、そして目立つ所で大事そうに飾ってある剣が2本
その剣を眺めていると店員が寄って来て
「あれは王都でもウチの店でしか置いてない大変貴重な武器です。」
もしかして
「魔剣・・ですか?」
「はい、その通りです!よく分りましたね」
海斗が恐る恐る答えてみると店員さんは自信満々に答えた
凄い!プレミアの魔剣が2本も売っているなんて
1つは操手の剣と言う名で魔力を流し持ち主を登録する事で剣を飛ばし操る事が出来るのだろうだ
もう1つの剣は変化の剣で持ち主のイメージで剣の形が変わるそう。短剣から大剣まで思いのままらしいんだけど、質量保存の法則はどこいった?と問いただしたい。
ま、魔剣だしと言われたら何も言えないけど
でも良いな。欲しいなと思い値段を聞いてみたが売り物では無いと言われた。
店の看板なので売る訳にはいかないのだそうだ
成る程、そりゃそうか。でも良いな欲しいな。
・・・・
・・・・
・・・
・・
やってしまった
店員がレオンの質問に答えている間にコピーしてしまった。
何も買わずに全員外に出た後、罪悪感に押し潰され膝から崩れ落ちた
その様子を見ていたレオン達は何かを感じ取り近くのカフェで海斗を問いただす
「お前、なんて事を・・」
「やっちゃったね、海斗さん」
「コレは擁護出来ませんね」
「でもコレって私達も共犯になるんじゃ・・」
最後のメアの一言で皆んな黙り込む。
「よし、誰も聞かなかったし見なかったという事で」
レオンの一言に全員が頷き防具屋へと出発しようと思ったのだが、その前に折角魔剣が増えたので武器を魔改造する事にしよう
因みに魔剣はいくつかコピーして、手元にある3本の違う魔剣を全て合成し、スミレに渡した。
変化と操手、修復機能を搭載した魔剣の出来上がりだ。
スミレはそれを短槍にして装着する。
レオンには操手を魔剣に追加した
そしてメアにも変化の性質をライフルに合成して、ショッピングアプリからモデルガンを数種類購入し銃の形を変えられるように登録してみたんだけど
レオンはその魔剣達を見て
「そろそろいい加減にしとけよ」
ハイ、チョウシニノリスギマシタ
武器屋に入って開口一番に声を上げたのはやはりヨシユキだった
店内に並び立つ色んな種類の武器の数々
ヨシユキは片っ端から見て回る様だ
レオンとメアは自分の使える武器が定まっているのか迷いなく歩いて行く
スミレは武器を持つつもりは無いみたいだけど護身用に持っていた方が良いんじゃない?という事で短剣の棚に向かって行った
海斗は店内を見廻し店内を歩いてみる。表情には出していないがかなりテンションは上がっている。
やっぱりファンタジーだからね。NFAがあるから意味ないけど持つだけなら良いよね
目についた剣を1本手に取る。スラリと鞘から抜くと綺麗な刀身が顔を出す
剣を眺めていると、ふと思い付く
店内にはカウンターに店員が1人、こんな異世界に監視カメラは存在しない
店員の死角で全力のスローモーションを使い保存・コピーしてリリースすれば完全犯罪じゃね?
いやいや、それはあかんやろ。倫理的にあかんやろ
かぶりを振って剣を元の棚に戻した
少し罪悪感を持ちながら散策しているとある棚に目が止まる
「マジか!?何で・・日本刀?」
フルフルと手を伸ばし鞘から引き抜いた
片刃で反りが入っている。正しく日本刀だ。刃紋が無いところを見ると作り方は違うみたいだ
「それはミスリルで出来てますよ」
店員さんが海斗の剣について説明してくれた
てか今何と?ミスリル!?あのミスリルですか!!?
「うわ!海斗さん、それ日本刀じゃん!すげー!何でこの世界にあるんだよ」
ヨシユキは近付き興奮していた。分かるよ!しかもミスリルだもんね
値段も思っていたよりも安かった
「材料は良いんですけど、形が奇抜でしかも片刃ですからね。使い辛いらしくて」
成る程、両刃の直剣に慣れている人には一々刃を向け直すのが面倒臭いわけだ。
反りが入ってるのも叩き切るのでは無く引き切るという根本的な戦闘から違うし
そら人気は出ないわな
「じゃあコレ下さい」
「あ!俺も」
海斗とヨシユキが1本づつ選びカウンターに置くと店員さんは非常に驚いていた
「い、良いのですか?扱い辛いですよ?」
「大丈夫です。多分こっちの方が直ぐに慣れますので」
店員さんは首を傾げながら精算する。そしてレオンとメア、スミレは何も買わずに店を出た
「魔剣より良い武器なんてそうそう無いからな」
「海斗さんから貰ったライフルが1番しっくりきます」
「私は良いのが見当たらなかったです」
それもそうか、普通の剣と違って魔剣は中々お目に掛かれないし、ライフルは弓より射程も威力も段違いだ。しかも魔法だから弾は幾らでも作り出せる
スミレはもう少し回ってみよう。良いものがあるかもしれない
「海斗さん、マジックバッグが欲しいんだけど」
ヨシユキを見てみると両脇に帯剣しており動き辛そうにしている
「どっちも貸してくれる?」
ヨシユキから剣を受け取り写真に保存し、編集で2つを合成する
形は日本刀、材質はミスリル。そして修復機能を搭載し強度を向上させた
保存から取り出してヨシユキに渡す
「魔剣の性質と強度を刀に上乗せしといたよ材質はミスリルのままだから見た目変わってないけど」
呆然としながら刀を受け取ったヨシユキ
レオンは呆れた様に溜息をついた
「お前、完全に武器屋泣かせじゃねーか」
だよねー、そうなるよね
どんなに質の悪い武器や防具も写真の編集機能を使えば立ち所に国宝級にまで昇華することが出来る
今、ガウスのオリジナル魔剣とヨシユキの刀を打ち合ったら圧倒的に刀が勝ってしまう。
呆れ返る皆んなを連れて次の武器屋へと向かう
「いらっしゃいませー!」
見るからに高級そうなお店に入ってしまった。
華美な装飾をあしらった武器や珍しい武器、そして目立つ所で大事そうに飾ってある剣が2本
その剣を眺めていると店員が寄って来て
「あれは王都でもウチの店でしか置いてない大変貴重な武器です。」
もしかして
「魔剣・・ですか?」
「はい、その通りです!よく分りましたね」
海斗が恐る恐る答えてみると店員さんは自信満々に答えた
凄い!プレミアの魔剣が2本も売っているなんて
1つは操手の剣と言う名で魔力を流し持ち主を登録する事で剣を飛ばし操る事が出来るのだろうだ
もう1つの剣は変化の剣で持ち主のイメージで剣の形が変わるそう。短剣から大剣まで思いのままらしいんだけど、質量保存の法則はどこいった?と問いただしたい。
ま、魔剣だしと言われたら何も言えないけど
でも良いな。欲しいなと思い値段を聞いてみたが売り物では無いと言われた。
店の看板なので売る訳にはいかないのだそうだ
成る程、そりゃそうか。でも良いな欲しいな。
・・・・
・・・・
・・・
・・
やってしまった
店員がレオンの質問に答えている間にコピーしてしまった。
何も買わずに全員外に出た後、罪悪感に押し潰され膝から崩れ落ちた
その様子を見ていたレオン達は何かを感じ取り近くのカフェで海斗を問いただす
「お前、なんて事を・・」
「やっちゃったね、海斗さん」
「コレは擁護出来ませんね」
「でもコレって私達も共犯になるんじゃ・・」
最後のメアの一言で皆んな黙り込む。
「よし、誰も聞かなかったし見なかったという事で」
レオンの一言に全員が頷き防具屋へと出発しようと思ったのだが、その前に折角魔剣が増えたので武器を魔改造する事にしよう
因みに魔剣はいくつかコピーして、手元にある3本の違う魔剣を全て合成し、スミレに渡した。
変化と操手、修復機能を搭載した魔剣の出来上がりだ。
スミレはそれを短槍にして装着する。
レオンには操手を魔剣に追加した
そしてメアにも変化の性質をライフルに合成して、ショッピングアプリからモデルガンを数種類購入し銃の形を変えられるように登録してみたんだけど
レオンはその魔剣達を見て
「そろそろいい加減にしとけよ」
ハイ、チョウシニノリスギマシタ
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