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第4章 帝国編
露呈していく非常識
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落ち込んでいる様子の冒険者はほっといて監視を続ける
その後ゴブリンが3匹現れて今度はスミレがゴーグルを装着して倒す
スミレはビー玉サイズの水弾を作り出しそれを凍らせてゴブリンの頭を撃ち抜いた
ほぼ無音の狙撃とか恐怖でしかない
一緒に見張りをしていた冒険者を見るとやはりゴブリンに気付いてなかったのだろう。非常に驚いている
まあ、今度は100mの狙撃だ。そして今夜は照らしてくれる惑星が欠けており薄暗い
何も無い草原でも視認出来るのが50mで限界の夜に森から出で来たばかりのゴブリンは見つけにくい
「なっ!?今度はゴブリンだと!?何故だ・・なぜあんなに遠くの魔物が分かるんだ」
レオン達が持ってきたゴブリンを見て絞り出すように声をかけてくる。
「人には得意な事と不得意な事ってあるんですよ。今回は俺達の方が偶々魔物の索敵が得意だったって事なんじゃないですか?」
「そ、そうか・・そうだよな
そうなのか?いや・・」
なんかブツブツ言い出したぞ?大丈夫か?
時間が来たので交代になる。次がおっさんの組だ
変わる時にはゴブリンもウルフも仕舞い込み何事も無かったと言う事で報告した。
おっさんが一緒に見張りをした冒険者に対して不可解な顔をしている
「おい、どうした?コイツらと見張りをしてたんだろう?何かあったのか?」
「なあリーダー、・・普通って何だろうな?」
「はぁ?大丈夫か?」
「いや、何でもない。忘れてくれ、多分疲れてるんだと思う」
そう言って自身のテントへと入って行った
「どうしたんだアイツ、おい!何か知ってるか?」
おっさんがこちらに視線を向けて疑問を投げかけてくる
「さあ?」
海斗はオーバーリアクションで両手と肩を上げ知らないふりをし、おっさん達と交代した
念のため黒猫と蒼鳥を放って警戒は続けておくけどね
それからは何事も無く無事朝となり
「おはようございます」
海斗達はテントから出て朝ご飯を軽く済ませる。直ぐに準備を始め出発する為だ
「では出発する!」
昨日に引き続き順列は一緒だ。ただ昨日と違う感じで他の冒険者や商人達が海斗をチラ見してくるのだが
道中は何事も無く軽快に進んでいる。海斗は暇潰しに写真の編集機能を使って色々と実験を繰り返していた
「レオン、その剣をコレと替えて」
差し出したのは同じ魔剣。しかし柄の下部分に穴が空いている
「ん?何だこれ?」
レオンは柄をマジマジと見ながら他にも見回してみる
「コレつける為なんだけど」
海斗が差し出したのは魔石だ。火、水、風、氷の4つをレオンに渡す
「それ、着けて魔力流してみて」
レオンは?顔をしながら魔剣に風の魔石を装着する。少し魔力を流すと刀身から風が発現した
「おお!こりゃすげぇな」
「修復機能が付いてる魔剣だから出来る芸当だよね。他の剣だと摩耗して壊れそうだし」
レオンを羨ましそうに見ているメア
「メアはコレ使ってみる?」
メアに渡したのはモデルガンのライフルだ。
ショッピングアプリから購入して風と土の魔石を合成してみた。
魔力を流しながら引き金を引くと土の玉が風の圧力によって出ていく寸法だ。
一応真っ直ぐ飛ぶようにライフリング加工もしてある
「コレって!?海斗さんの武器に似てますね!」
「そうだね。似たようなものかな?」
取り敢えずメアにはこれで練習をしてもらおう
暫くすると地図の1キロ圏内に魔物が10匹入って来た
初めて見る魔物だ
「ねえレオン、ハイドパンサーって魔物知ってる?」
海斗の一言に周りが騒つく
えっ?何、どうしたの?
「何だと!?ハイドパンサーが現れたのか?」
レオンは焦りながら聞いてきた。ちなみに東堂兄妹は知らないようだね
他の冒険者や商人達はかなり焦っている
「10匹ほどこちらに向かって来ているね。どんな魔物なの?」
今度は10匹と言う言葉に驚き真ん中にいた冒険者の1人が前へと走っていく。
多分前方にいるおっさん達に伝えに行ったのだろう
「いいか、ハイドパンサーっていうのは大きさが成人の男性位で、気配と姿を殆ど表さずに襲ってくる魔物だ」
おお!そんなアサシンみたいな魔物がいるんだ!凄いね
「何をそんなに落ち着いてるんだ!いいか!姿を表さないから何処から出てきていつ襲われるか分からないんだ・・ぞ・・
あれ?でも海斗が気付いてるなら位置もいつ襲ってくるかも分かるって事だよな?
んん?そこまで警戒しなくてもいいのか?」
レオンは1人で捲し立てて、1人で納得してしまったようだ
そうこうしていると前方からおっさんがさっき前へ行った冒険者を連れてやって来た
「おい、ハイドパンサーが現れたって本当か?」
非常に焦っている感じで聞いてくる
「ええ、10匹ほどですが此方に向かって来てますよ」
海斗が左側を指差しながら答えると全員に号令を出して進行を止め一塊りになる
冒険者達は海斗の指差した方角に配置して警戒を高めた
海斗達は冒険者達と商人の間に配置された。おっさんの指示だ。多分少しでも危険から遠ざけようとしてるんだけど・・
海斗の地図にはハイドパンサーが目視出来るくらいの距離に来ていたが姿も音も聞こえてこない
凄いね。地図が無ければ全く分からないや
何処からかゴクリと喉を鳴らす音が聞こえた
「なぁ、本当にハイドパンサーが来るのか?」
「知るかよ!普通は襲われるまで気付けないんだ」
「アイツが嘘をついた可能性は?」
「そうだ、俺達を騙そうとして心の中で笑ってるんじゃないのか?」
「けど昨日見えない距離で魔物を当ててきたんだぞ?」
見えない敵を相手にする緊張感からか冒険者達の考えはおかしな方向へと向かう
「ほら、来ねぇじゃねーか」
「ちょっと言った事が当たったからって調子に乗ったんだ!」
「そうだ!偶然言ったことが当たったからと言ったってーー」
何も見えない状態で緊張の糸が少し緩んだのか海斗への怒りに変わった時
「来ます!前方!」
海斗の声でビクリと慌てて前を向く
「うわあぁぁ!?」
その直後、冒険者の1人がハイドパンサーに襲われた
「くそっ!1人襲われた!」
「うわぁ!?」
「おい!落ち着け!複数で対処するんーーぐわっ!?」
次々と襲われていき一気に5人負傷する
ハイドパンサーは一撃離脱が基本なのか、直ぐに距離を取り周囲に溶け込んでいく
「くそ!負傷した奴を下がらせろ!また直ぐに襲ってくるぞ」
おっさんの指示で負傷した冒険者が此方に下がってきた。これ以上負傷されても困る
「海斗、どうする?」
「そろそろ助け舟を出そうか」
レオンの言葉に答えて海斗達は前へ繰り出す
「交代するよ」
「なっ!?何故出てきた!下がれ、足手まとーー」
ドン!
海斗の言葉に反応し注意してきたおっさんは途中で言葉を止めてしまう
海斗がNFAを立ち上げ双銃を選択し右手で1発
おっさんの顔の横を掠めるように撃った
余りにも急な展開で固まっていたおっさんはゆっくり振り返る
するとそこには頭を撃ち抜かれ、倒れたハイドパンサーが現れた
倒せばハッキリと見えるようになるんだね。見辛いのはどんな効果なんだろうか?不思議だ
「と、言う訳で交代でいいですか?」
「あ、ああ・・」
ようやく理解出来た頭で何とか答え海斗達を見送るおっさんと冒険者達
その後の出来事は非常識極まり無いものだった
その後ゴブリンが3匹現れて今度はスミレがゴーグルを装着して倒す
スミレはビー玉サイズの水弾を作り出しそれを凍らせてゴブリンの頭を撃ち抜いた
ほぼ無音の狙撃とか恐怖でしかない
一緒に見張りをしていた冒険者を見るとやはりゴブリンに気付いてなかったのだろう。非常に驚いている
まあ、今度は100mの狙撃だ。そして今夜は照らしてくれる惑星が欠けており薄暗い
何も無い草原でも視認出来るのが50mで限界の夜に森から出で来たばかりのゴブリンは見つけにくい
「なっ!?今度はゴブリンだと!?何故だ・・なぜあんなに遠くの魔物が分かるんだ」
レオン達が持ってきたゴブリンを見て絞り出すように声をかけてくる。
「人には得意な事と不得意な事ってあるんですよ。今回は俺達の方が偶々魔物の索敵が得意だったって事なんじゃないですか?」
「そ、そうか・・そうだよな
そうなのか?いや・・」
なんかブツブツ言い出したぞ?大丈夫か?
時間が来たので交代になる。次がおっさんの組だ
変わる時にはゴブリンもウルフも仕舞い込み何事も無かったと言う事で報告した。
おっさんが一緒に見張りをした冒険者に対して不可解な顔をしている
「おい、どうした?コイツらと見張りをしてたんだろう?何かあったのか?」
「なあリーダー、・・普通って何だろうな?」
「はぁ?大丈夫か?」
「いや、何でもない。忘れてくれ、多分疲れてるんだと思う」
そう言って自身のテントへと入って行った
「どうしたんだアイツ、おい!何か知ってるか?」
おっさんがこちらに視線を向けて疑問を投げかけてくる
「さあ?」
海斗はオーバーリアクションで両手と肩を上げ知らないふりをし、おっさん達と交代した
念のため黒猫と蒼鳥を放って警戒は続けておくけどね
それからは何事も無く無事朝となり
「おはようございます」
海斗達はテントから出て朝ご飯を軽く済ませる。直ぐに準備を始め出発する為だ
「では出発する!」
昨日に引き続き順列は一緒だ。ただ昨日と違う感じで他の冒険者や商人達が海斗をチラ見してくるのだが
道中は何事も無く軽快に進んでいる。海斗は暇潰しに写真の編集機能を使って色々と実験を繰り返していた
「レオン、その剣をコレと替えて」
差し出したのは同じ魔剣。しかし柄の下部分に穴が空いている
「ん?何だこれ?」
レオンは柄をマジマジと見ながら他にも見回してみる
「コレつける為なんだけど」
海斗が差し出したのは魔石だ。火、水、風、氷の4つをレオンに渡す
「それ、着けて魔力流してみて」
レオンは?顔をしながら魔剣に風の魔石を装着する。少し魔力を流すと刀身から風が発現した
「おお!こりゃすげぇな」
「修復機能が付いてる魔剣だから出来る芸当だよね。他の剣だと摩耗して壊れそうだし」
レオンを羨ましそうに見ているメア
「メアはコレ使ってみる?」
メアに渡したのはモデルガンのライフルだ。
ショッピングアプリから購入して風と土の魔石を合成してみた。
魔力を流しながら引き金を引くと土の玉が風の圧力によって出ていく寸法だ。
一応真っ直ぐ飛ぶようにライフリング加工もしてある
「コレって!?海斗さんの武器に似てますね!」
「そうだね。似たようなものかな?」
取り敢えずメアにはこれで練習をしてもらおう
暫くすると地図の1キロ圏内に魔物が10匹入って来た
初めて見る魔物だ
「ねえレオン、ハイドパンサーって魔物知ってる?」
海斗の一言に周りが騒つく
えっ?何、どうしたの?
「何だと!?ハイドパンサーが現れたのか?」
レオンは焦りながら聞いてきた。ちなみに東堂兄妹は知らないようだね
他の冒険者や商人達はかなり焦っている
「10匹ほどこちらに向かって来ているね。どんな魔物なの?」
今度は10匹と言う言葉に驚き真ん中にいた冒険者の1人が前へと走っていく。
多分前方にいるおっさん達に伝えに行ったのだろう
「いいか、ハイドパンサーっていうのは大きさが成人の男性位で、気配と姿を殆ど表さずに襲ってくる魔物だ」
おお!そんなアサシンみたいな魔物がいるんだ!凄いね
「何をそんなに落ち着いてるんだ!いいか!姿を表さないから何処から出てきていつ襲われるか分からないんだ・・ぞ・・
あれ?でも海斗が気付いてるなら位置もいつ襲ってくるかも分かるって事だよな?
んん?そこまで警戒しなくてもいいのか?」
レオンは1人で捲し立てて、1人で納得してしまったようだ
そうこうしていると前方からおっさんがさっき前へ行った冒険者を連れてやって来た
「おい、ハイドパンサーが現れたって本当か?」
非常に焦っている感じで聞いてくる
「ええ、10匹ほどですが此方に向かって来てますよ」
海斗が左側を指差しながら答えると全員に号令を出して進行を止め一塊りになる
冒険者達は海斗の指差した方角に配置して警戒を高めた
海斗達は冒険者達と商人の間に配置された。おっさんの指示だ。多分少しでも危険から遠ざけようとしてるんだけど・・
海斗の地図にはハイドパンサーが目視出来るくらいの距離に来ていたが姿も音も聞こえてこない
凄いね。地図が無ければ全く分からないや
何処からかゴクリと喉を鳴らす音が聞こえた
「なぁ、本当にハイドパンサーが来るのか?」
「知るかよ!普通は襲われるまで気付けないんだ」
「アイツが嘘をついた可能性は?」
「そうだ、俺達を騙そうとして心の中で笑ってるんじゃないのか?」
「けど昨日見えない距離で魔物を当ててきたんだぞ?」
見えない敵を相手にする緊張感からか冒険者達の考えはおかしな方向へと向かう
「ほら、来ねぇじゃねーか」
「ちょっと言った事が当たったからって調子に乗ったんだ!」
「そうだ!偶然言ったことが当たったからと言ったってーー」
何も見えない状態で緊張の糸が少し緩んだのか海斗への怒りに変わった時
「来ます!前方!」
海斗の声でビクリと慌てて前を向く
「うわあぁぁ!?」
その直後、冒険者の1人がハイドパンサーに襲われた
「くそっ!1人襲われた!」
「うわぁ!?」
「おい!落ち着け!複数で対処するんーーぐわっ!?」
次々と襲われていき一気に5人負傷する
ハイドパンサーは一撃離脱が基本なのか、直ぐに距離を取り周囲に溶け込んでいく
「くそ!負傷した奴を下がらせろ!また直ぐに襲ってくるぞ」
おっさんの指示で負傷した冒険者が此方に下がってきた。これ以上負傷されても困る
「海斗、どうする?」
「そろそろ助け舟を出そうか」
レオンの言葉に答えて海斗達は前へ繰り出す
「交代するよ」
「なっ!?何故出てきた!下がれ、足手まとーー」
ドン!
海斗の言葉に反応し注意してきたおっさんは途中で言葉を止めてしまう
海斗がNFAを立ち上げ双銃を選択し右手で1発
おっさんの顔の横を掠めるように撃った
余りにも急な展開で固まっていたおっさんはゆっくり振り返る
するとそこには頭を撃ち抜かれ、倒れたハイドパンサーが現れた
倒せばハッキリと見えるようになるんだね。見辛いのはどんな効果なんだろうか?不思議だ
「と、言う訳で交代でいいですか?」
「あ、ああ・・」
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