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第3章 魔王編

学園都市へ戻ろう

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魔王を立たせてレオンがしっかりと紐を掴み逃げられないという事を伝えて外に出る事にした

外に出て最上階の塔しか残っていない状況を見て絶望する魔王

なんか全てを注いで作ったとか言っていたよね。それがこんな風に無くなってしまったのなら落ち込むよな。ま、仕方ない

攻めてくるって事は壊されても文句は言えないのだから

魔物や他の冒険者などが無闇に入っていかない様に入り口を壊して入れない様にする。

「さて、先ずは村に戻る事にしようか」

アルフの言葉に賛成し地図を開く。クマランの村を選択

魔方陣の模様が地面に現れ全員を範囲内に収める。

視界が切り替わり村の入り口に転移できた。最初に転移で出発した場所だ。

他の冒険者や軍の人達は朝、海斗達が急に消えて驚いた後暫くして、戻ってきた海斗達にまたビックリし、どういう事なのか説明を求めようと近寄るがもう1人増えている事に気が付いた

ロープで縛られている事から敵だとは判断できる

「団長、その者は一体」

軍の人がアルフに近寄って質問してきた

そう言えばこの人団長だったっけ、性格がアレだから忘れていたよ

「彼は重要参考人だ。これから王都へ戻り謁見を申し出る。先に書を届けてくれ」

「はっ!」

軍の人はアルフと魔王を連れて軍のテントの中へと入っていく

レオンとメアは臨時で建てた冒険者ギルドのテントへと行き報告をしてくるそうだ。

海斗と東堂兄妹は手が空いたのでサーニャの家へと戻り遅めの昼食の準備を始める

ショッピングアプリを開くと兄妹が寄ってきた

流石に今から作るのは面倒くさいので惣菜コーナーを開き選んでいく。

「あ!俺これ食べたい」

「コレも美味しそうじゃない?」

「それいいな」

途中で画面を取り上げてられてドンドン選ばれていく。

いや、払うの俺なんだけど・・

テーブルに並ぶ惣菜を食べながらこれからの事を話し合う事にする

もぐもぐ

「そりゃ海斗さんについて行くさ」

「言葉も話せるようになりましたけど、元に戻る方法なんてどう探せばいいのか分かりませんし」

もぐもぐ

「海斗さんチート持ちだけどさ、俺達も役に立つと思う」

もぐもぐ

たふぁふぁふえへっへだから連れて行って・・ゴクリ。下さい」


せめて喋る時くらいは箸置きなさい

まぁ俺としてもこのままじゃあねと言って別れるほど薄情では無い

「じゃあこのまま一緒に行動するということで」

お昼を食べ終わりアルフの所へと行く。

「海斗君、君の転移は何人同時に移動出来て、王都へ行くことは出来るかい?」

早目に連絡出来るならこれ程良い手段は無いよね、けど

「人数は試してみないと分からないですけど、王都は行ったことないので無理ですね」

「そうか、それではどうしようもないね。じゃあ学園都市ウォーレンなら行けるかい?」

「それなら可能ですね」

「良かった、なら海斗君にこの手紙を届けて欲しいんだ。」

アルフが渡して来たのは1枚の手紙。宛先はヴィン様だ

今回の顛末を書いてあるそうで危険が去った事と王都へ参考人を連れて行くことが書いてあり、ウォーレンには早目に不安を取り除いて欲しいとのことだった

「僕達は軍と神官達を連れて王都へと戻り王へ報告してくるよ。海斗君はウォーレンへ手紙を届けた後、王都へと向かって欲しいんだ」

魔王の処遇が気になるし東堂兄妹もそれで良いとの事だったので了承した

冒険者ギルドへ到着した海斗達はレオン・メアと合流し、先程の事を説明

2人とも一緒に行動すると言ってくれたので先ずは隣の村に避難しているサーニャの所へと向かう事になった

地図を開くと隣りの村もちゃんと行き先として登録してある。来る途中で立ち寄っていて良かったよ

隣りの村に転移すると村の端に簡易的なテントが点在してあり、そこにサーニャとアリーが避難していた

「サーニャ、約束通り誰も失わずに終わらせてきたぞ」

こちらに気付いたサーニャに声を掛けると目を見開いて海斗に飛び込んできた

「ごふっ!?」

サーニャの勢いが良すぎて頭から突っ込まれた海斗はボディーにブローされ悶絶している
サーニャは気付かず嬉し涙を流していた。

東堂兄妹とレオン・メアはその光景を見て苦笑いをしている

「心配したんだから・・無事で・・良かった」

身体能力は一般人なんだから勘弁して欲しいんだけど

サーニャを参戦させずに避難させて心配かけさせたんだ。ここは甘んじて受けようと思う。

未だ離れないサーニャの頭を撫でているとアリーがこちらへとやってきた

「まあ!こちらに来たという事は魔物を倒されたという事ですか?」

「はい、襲って来た1万の魔物と元凶だった者も対処出来ましたので安心して下さい」

「そうなんですね。守って下さりありがとうございます」

「あの場所で倒せて良かったですよ。サーニャとアリーさんの帰る場所も守る事が出来ましたし」

海斗がそう言うとサーニャが顔を上げて

「その事なんだけど、私達はあの村に帰らない事にしたの」

え?どうゆう事?

「お母さんが元気になって私も学園都市に戻るって話になったの。そうしたらお母さんも一緒に学園都市に住む事になって」

おお!そうなんだ!それは良かったじゃないか。

アリーさんが動けるようになったし、サーニャもお母さんと一緒に過ごせた方がいいに決まっている

「なら俺達も学園都市に行きますので一緒に行きませんか?」

「良いのですか?」

「ええ、もちろんですよ」

聞いたら避難する時に大事な物はほぼサーニャのマジックバッグに入れて来たんだそうだ

いつでも出れるという事なので皆を連れて村の外に移動した

「お母さんもキックボードで行くの?」

「いや、学園都市までは転移するよ」

「転移?」

サーニャに転移が出来る様になった事を説明する

「何それ・・今まで驚きっぱなしだったけど、今回のが一番衝撃だわ」

まぁこの世界に転移なんて魔法は存在しないもんね。そりゃ驚くだろうよ

地図を出して学園都市に設定する。

地面に模様が現れて全員をその中に入れた。サーニャはその模様に興味深々だ


「それじゃあ、いざ!学園都市へ」

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