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第3章 魔王編
魔物軍討伐戦3
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「クフフフ、まさか1万もの魔物で1人も倒せないとは思いもしませんでしたヨ、こうなっては仕方ありませんネ」
デーモンの下から影が伸び出し、大きな魔方陣が現れる
魔方陣の中にいた魔石やドロップ品を飲み込んでしまい黒く光輝いていく
「さア!この贄を喰らい現れヨ!」
デーモンが両手を広げ呪文を唱えると魔方陣から5mもの空飛ぶドラゴンやキマイラ、10mのガメラやティラノサウルスみたいな恐竜が約2000体現れた
「な!?何だ!アレは!?」
「見たことも無い魔物ばかりだ・・」
「そんな!?もう魔力が残ってないぞ」
「くそ!ここまでなのか・・」
1万もの魔物達を相手して魔力や体力が尽きた者達は絶望感を漂わせている
デーモンは歩き出して魔方陣の外側にいた瀕死の魔物を1匹、顔を掴んで持ち上げる
「さて、我が主より直々にお言葉を下さるという事でス。皆様光栄に思いなさイ」
掴んでいた魔物から植物のツタが伸び始め、巨大なモニターへと成形されていく
モニターが映り出し、最初に見えたのが巨大な塔
次に映り変わったのは、ほの暗い広間で階段の上には椅子が1つ
そこに1人の人物が座っている
暗くてよく見えないが漆黒の鎧にローブ、頭には2本のツノが左右に生えていた
「脆弱な人間どもよ、矮小な戦力でここまで持ち堪えたことを褒めてやろうぞ」
足を組み頬づえをつきながら不遜な態度で語りかけてきた
「なぁ、海斗さん、あの魔王って奴の頭、あのツノ飾り物だぞ?」
ヨシユキは魔力切れで立てないのか座りながらモニターを見ており海斗の横で指を指して指摘してきた
ツノが飾り物ってそんなバカな・・
あ、マジだよ・・
「あれ、確か飛ばされた時のスーパーに売ってたパーティー用品だったはずだぜ」
嘘・・だろ・・
だとしたら何て恥ずかしい奴なんだよ。厨二病全開じゃないか!
というかこれでアイツが一緒に飛ばされた日本人って事は確定したな
自称魔王はモニター越しにまだ喋っている
「ーーという事で最初のゲームは貴様達の勝利としてやろう。我は寛大である・・
では次のゲームといこうではないか!この我が直々に生み出した自慢の魔物を退いてみよ」
あ、これただの負けず嫌いなだけだな
海斗は呆れた様子でモニターをみて魔王の人物像を予想してみる
「あの、海斗さん」
スミレも魔力が切れているのか動けない状態だったのだが、モニターを見ていて気付いた事があり海斗の横までヨロヨロとやってきた
「あの、さっき塔が映った時なんですけど、端っこにスーパーが映り出されていませんでした?」
「「なんだって!?」」
海斗とヨシユキは同時に驚いてモニターを見てみるけど画面は広間しか映っていない
動画で撮っておけばよかったとちょっと後悔し、カメラをセットしていると録画が回っている。
あれ?と思い写真を見てみると動画が保存されていた
マジか!ドライブレコーダーみたいになっているのか!?・・いつの間に?
取り敢えず考察は置いといて動画を再生してみると確かに塔の映像の隅っこにスーパーが映り出されていた
スミレさん凄いな!?あのちょっとの映像からよく見つけたね!
てことはあの塔はあの時のスーパーの近くにあるって事?アイツはそこから動かなかったんだろうか?
何故塔を建てたのか?そして何故魔王として人間を襲っているのか?
直接聞き出さなきゃならないよな
「取り敢えずこの場をなんとかしないと塔に行くことすら出来ないよね」
味方は魔力、気力、体力を使い果たして膝をついている人が多い
ただ1人、アルフさんだけが嬉々としている
うん、アレは数に入れたらダメだ。今も未知の魔物に飛び掛かろうとウズウズしているし
「海斗さん、どうするんだ?俺も妹も、魔力がほとんど残ってないぞ」
そうだよね、他の魔法部隊も同じ状態だ。
SAは怪我や病気、体力は回復させれるけど魔力は無理だ。
そして精神力も回復させられない。だから魔法部隊の支援が無い状態での騎士部隊だけでは被害が多くなるだろう
やだなぁ、ずっと封印しておきたかったんだけどなぁ
これ使ったら絶対に危険人物決定だもん
海斗はSAからNFAに切り替える
手元にはバズーカを握りしめて
「アルフさん!出来れば皆んなを下がらせて下さい!」
海斗の声が聞こえて此方を振り返るアルフ
海斗の手元にある武器を見て驚いた表情からニヤリと笑い部隊を下がらせ始めた
「海斗さん・・なんか嫌な予感がするんだけど」
ヨシユキが海斗のバズーカを見て引いている
「出来れば伏せといてね。MAXで撃つの始めてだからさ」
ヨシユキとスミレは慌てて身体を引きずりながら後退りしていく
いや、そんなに怖がらなくてもいいじゃない。間違ってはいないけどさ
「我が自慢の僕達よ!奴等を蹂躙せよ!」
「「「グオォォォォォォォ!!!」」」
雄叫びが上がり魔物達が此方へ殺気を放ってきた
「くそっ!ここまでか」
「死にたくねぇよ・・」
「あんなのどうしろっていうんだ」
下からは絶望の声が聞こえてくる
海斗は舞台の前でバズーカを構えた
そしてバズーカの威力を最大限に設定するとバズーカが変形し、肩担ぎの大きさから設置型の大きさになった
そして、地面や空から小さな光が現れて砲台の先端に集まってくる
「何だ・・これは・・?」
「綺麗だ」
「何が起きてるんだ・・」
戦場中に湧き上がる小さな光、それが1つの場所に集まってゆく光景は幻想的にみえる
《安全装置解除 ・・》
砲台から音声が聞こえてきた
待て待て!何だ!?安全装置ってのは!?
《砲撃による着弾ポイントを指定してください》
目の前に地図が出てきてポイントを指定してきた
魔物が動き出してきたので慌てて魔物の中心部に設定する
なんだ?この赤い円は?円が此方まで入っているぞ、少し嫌な予感がするな
ポイントの指定を後ろに移動させて赤い円を出来るだけ遠ざけた
そして引き金を引く
《殲滅を開始します・・》
「は?」
《カウント
5.
4.
3.
2.
1・・・
バスター》
デーモンの下から影が伸び出し、大きな魔方陣が現れる
魔方陣の中にいた魔石やドロップ品を飲み込んでしまい黒く光輝いていく
「さア!この贄を喰らい現れヨ!」
デーモンが両手を広げ呪文を唱えると魔方陣から5mもの空飛ぶドラゴンやキマイラ、10mのガメラやティラノサウルスみたいな恐竜が約2000体現れた
「な!?何だ!アレは!?」
「見たことも無い魔物ばかりだ・・」
「そんな!?もう魔力が残ってないぞ」
「くそ!ここまでなのか・・」
1万もの魔物達を相手して魔力や体力が尽きた者達は絶望感を漂わせている
デーモンは歩き出して魔方陣の外側にいた瀕死の魔物を1匹、顔を掴んで持ち上げる
「さて、我が主より直々にお言葉を下さるという事でス。皆様光栄に思いなさイ」
掴んでいた魔物から植物のツタが伸び始め、巨大なモニターへと成形されていく
モニターが映り出し、最初に見えたのが巨大な塔
次に映り変わったのは、ほの暗い広間で階段の上には椅子が1つ
そこに1人の人物が座っている
暗くてよく見えないが漆黒の鎧にローブ、頭には2本のツノが左右に生えていた
「脆弱な人間どもよ、矮小な戦力でここまで持ち堪えたことを褒めてやろうぞ」
足を組み頬づえをつきながら不遜な態度で語りかけてきた
「なぁ、海斗さん、あの魔王って奴の頭、あのツノ飾り物だぞ?」
ヨシユキは魔力切れで立てないのか座りながらモニターを見ており海斗の横で指を指して指摘してきた
ツノが飾り物ってそんなバカな・・
あ、マジだよ・・
「あれ、確か飛ばされた時のスーパーに売ってたパーティー用品だったはずだぜ」
嘘・・だろ・・
だとしたら何て恥ずかしい奴なんだよ。厨二病全開じゃないか!
というかこれでアイツが一緒に飛ばされた日本人って事は確定したな
自称魔王はモニター越しにまだ喋っている
「ーーという事で最初のゲームは貴様達の勝利としてやろう。我は寛大である・・
では次のゲームといこうではないか!この我が直々に生み出した自慢の魔物を退いてみよ」
あ、これただの負けず嫌いなだけだな
海斗は呆れた様子でモニターをみて魔王の人物像を予想してみる
「あの、海斗さん」
スミレも魔力が切れているのか動けない状態だったのだが、モニターを見ていて気付いた事があり海斗の横までヨロヨロとやってきた
「あの、さっき塔が映った時なんですけど、端っこにスーパーが映り出されていませんでした?」
「「なんだって!?」」
海斗とヨシユキは同時に驚いてモニターを見てみるけど画面は広間しか映っていない
動画で撮っておけばよかったとちょっと後悔し、カメラをセットしていると録画が回っている。
あれ?と思い写真を見てみると動画が保存されていた
マジか!ドライブレコーダーみたいになっているのか!?・・いつの間に?
取り敢えず考察は置いといて動画を再生してみると確かに塔の映像の隅っこにスーパーが映り出されていた
スミレさん凄いな!?あのちょっとの映像からよく見つけたね!
てことはあの塔はあの時のスーパーの近くにあるって事?アイツはそこから動かなかったんだろうか?
何故塔を建てたのか?そして何故魔王として人間を襲っているのか?
直接聞き出さなきゃならないよな
「取り敢えずこの場をなんとかしないと塔に行くことすら出来ないよね」
味方は魔力、気力、体力を使い果たして膝をついている人が多い
ただ1人、アルフさんだけが嬉々としている
うん、アレは数に入れたらダメだ。今も未知の魔物に飛び掛かろうとウズウズしているし
「海斗さん、どうするんだ?俺も妹も、魔力がほとんど残ってないぞ」
そうだよね、他の魔法部隊も同じ状態だ。
SAは怪我や病気、体力は回復させれるけど魔力は無理だ。
そして精神力も回復させられない。だから魔法部隊の支援が無い状態での騎士部隊だけでは被害が多くなるだろう
やだなぁ、ずっと封印しておきたかったんだけどなぁ
これ使ったら絶対に危険人物決定だもん
海斗はSAからNFAに切り替える
手元にはバズーカを握りしめて
「アルフさん!出来れば皆んなを下がらせて下さい!」
海斗の声が聞こえて此方を振り返るアルフ
海斗の手元にある武器を見て驚いた表情からニヤリと笑い部隊を下がらせ始めた
「海斗さん・・なんか嫌な予感がするんだけど」
ヨシユキが海斗のバズーカを見て引いている
「出来れば伏せといてね。MAXで撃つの始めてだからさ」
ヨシユキとスミレは慌てて身体を引きずりながら後退りしていく
いや、そんなに怖がらなくてもいいじゃない。間違ってはいないけどさ
「我が自慢の僕達よ!奴等を蹂躙せよ!」
「「「グオォォォォォォォ!!!」」」
雄叫びが上がり魔物達が此方へ殺気を放ってきた
「くそっ!ここまでか」
「死にたくねぇよ・・」
「あんなのどうしろっていうんだ」
下からは絶望の声が聞こえてくる
海斗は舞台の前でバズーカを構えた
そしてバズーカの威力を最大限に設定するとバズーカが変形し、肩担ぎの大きさから設置型の大きさになった
そして、地面や空から小さな光が現れて砲台の先端に集まってくる
「何だ・・これは・・?」
「綺麗だ」
「何が起きてるんだ・・」
戦場中に湧き上がる小さな光、それが1つの場所に集まってゆく光景は幻想的にみえる
《安全装置解除 ・・》
砲台から音声が聞こえてきた
待て待て!何だ!?安全装置ってのは!?
《砲撃による着弾ポイントを指定してください》
目の前に地図が出てきてポイントを指定してきた
魔物が動き出してきたので慌てて魔物の中心部に設定する
なんだ?この赤い円は?円が此方まで入っているぞ、少し嫌な予感がするな
ポイントの指定を後ろに移動させて赤い円を出来るだけ遠ざけた
そして引き金を引く
《殲滅を開始します・・》
「は?」
《カウント
5.
4.
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