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第3章 魔王編
魔物軍討伐戦
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朝早くから街はバタバタと慌ただしくなっていた。
海斗達は準備を整えて移動を開始
罠を設置してある所からは1キロ離れた場所に配置して迎撃する事になっている。
海斗達が到着すると、もう大半の人が来ており緊張感を漂わせていた
「やあ、おはよう。斥候からの情報ではまだ魔物の姿は見えないという事だよ」
軍の中からアルフさんがやってきて教えてくれる
「おはようございます。そうですか、確かに索敵にも引っかからないですね。いつ来るのか分からないのは辛いですね」
海斗は地図を広げながら見てみるが魔物が1匹も見当たらない
軍や冒険者の斥候が倒したんだと思うけど全く引っかからないのも不思議だ
「それでね、昨日の話に出てきた全体を見渡せる高台を作ってみたんだ」
アルフさんはそう言って指差す方向を見ると隊列の後ろど真ん中に高台と言う名の舞台が設置されている
城壁や丘を予想してた海斗は苦笑いを浮かべるしかない
これ、完全に見世物やん・・
「え・・これに登るの?」
「俺達、今からでも冒険者の所に行くよ」
東堂兄妹はそう言って逃げようとしたのでがっしりと掴んだ
絶対に逃がさないよ!巻き込んでやる
「ふふふ、あの高台なら海斗君の魔法が映えると思うんだ。頑張って何度もやり直しさせた甲斐があったよ」
あんたの所為なのか!?なんて余計な事を・・
海斗と東堂兄妹はアルフさんに連れられて高台の方へ
レオンとメアはその近くで冒険者の所へ混ざっていった
高台に登ると確かに全体が見渡せる最適な場所だと思う
けど視線が半端ない。NEWアプリを使うと目立ってしまうんだけど、使う前からこれは恥ずかしい
「超見られてるんだけど・・」
「恥ずかしいです」
こらこら、2人とも後ろへ下がらない
「どうだい?中々良い眺めだろう?」
悪気は無いんだろう。だからタチが悪い
お礼も文句も言えない気持ちでいると、地図に魔物が1匹現れた
丁度、隊列の前に空中から現れて空を飛んでいる
あの時のデーモンだ
「クフフ、皆様おはようございまス。こんなにたくさんの方々が参加されて、我が主人は大変喜んでおりまス。
魔物の進軍に対してどれだけ頑張れるのか、楽しみにしておりますのデ
せいぜい足掻いて下さいネ
それではゲームを始めましょウ!」
デーモンが指を鳴らすと遠くから少しずつ地鳴り音が聞こえてくる
いつの間にかデーモンは消えていた
クソッ!ふざけやがって!
周りの人達も憤りを露わにしていたが、唸るような地鳴りに足がすくむ
「慌てるな!陣形を整えて隊列を乱すな!」
アルフさんのよく通る声が響き渡り落ち着きを取り戻し始めた
凄いなぁ、あんなに取り乱していた人達が機能し始めている
「じゃあ、僕も前線に出るから。海斗君の活躍を期待しているよ!」
そう言って高台を飛び降りて前線に出ていった
いや、ここ5mはあるんですけど・・
「・・あの人何者なんだよ」
ヨシユキは信じられないと言うような顔で呟いてる。
チート無しでオーガに勝っちゃう人だからね。本当おかしいと思うよ
少しずつ土煙りが上がる中、小さく魔物が見え始めてくる。
遠目から見ても異様な数
「魔法部隊は攻撃態勢に入れ!そろそろ罠に差し掛かるぞ!」
アルフさんの掛け声で魔法部隊が魔法の準備を始めた。
魔物が罠を配置してある場所に差し掛かる
案の定魔物は落とし穴にどんどんハマっていく。
人間側からは罠にハマっていく様子を受けて歓喜に沸いて士気が向上していっている
よしよし!良い感じに魔物も戸惑っているぞ!
ドォン!!
罠の1つが爆破して魔物の群れの一部が吹き飛んでいった
「なんだ!?何が起きてるんだ?」
周りの人達も騒ついている
「あの・・私です」
振り返るとゆっくりと手を上げていたスミレ
「えっとですね、蓋をするのなら凍らせたニトログリセリンを入れても良いかなって思って」
おいおい、なんちゅう恐ろしい事を
「ちなみにいくつ設置してるの?」
「えーと、多分500ちょっと?」
うわぁ、なんか魔物が可愛そうになってきた
落とし穴のいたる所で派手な爆発音が聞こえてくる
慎重になってきた魔物達は予定通り崖側に寄って攻めてきている。
ある程度進んでくると落とし穴が無いと安心したのかスピードを上げてきた
「魔法部隊、撃てーー!」
魔法部隊の長距離砲撃が放たれる。魔物達はそれを避けようと必死になって移動し、足を滑らせて崖や落とし穴に落ちて行く
上手くいっている。怖いくらいに
こんなに上手くいくと何が見落としがあるんじゃないかと心配になってくる
「クフフ、中々面白い作戦を練ってきましたね!ならば私達も1つ策を講じて行きましょウ」
魔物の群れの上にデーモンが現れてこちらにも声が聞こえてきた。魔法か何か使っているのか?
地面が揺れて下から成人男性位のモグラや3m位のワームが地面をボコボコにして罠を壊していく
くそ!そんな魔物までいるのかよ!
地中から潰されるとは思ってもみなかった
落とし穴も少しずつ潰されていき魔物達は進んでくる
まだ地面が凸凹になっているお陰で進み具合は遅い。
けどこのままじゃ罠を突破して想定以上の魔物が来てしまう。
ちょっと早いけど使う場面だよね
海斗は舞台のど真ん中に立ち画面を操作する
そしてNEWアプリを立ち上げた
海斗達は準備を整えて移動を開始
罠を設置してある所からは1キロ離れた場所に配置して迎撃する事になっている。
海斗達が到着すると、もう大半の人が来ており緊張感を漂わせていた
「やあ、おはよう。斥候からの情報ではまだ魔物の姿は見えないという事だよ」
軍の中からアルフさんがやってきて教えてくれる
「おはようございます。そうですか、確かに索敵にも引っかからないですね。いつ来るのか分からないのは辛いですね」
海斗は地図を広げながら見てみるが魔物が1匹も見当たらない
軍や冒険者の斥候が倒したんだと思うけど全く引っかからないのも不思議だ
「それでね、昨日の話に出てきた全体を見渡せる高台を作ってみたんだ」
アルフさんはそう言って指差す方向を見ると隊列の後ろど真ん中に高台と言う名の舞台が設置されている
城壁や丘を予想してた海斗は苦笑いを浮かべるしかない
これ、完全に見世物やん・・
「え・・これに登るの?」
「俺達、今からでも冒険者の所に行くよ」
東堂兄妹はそう言って逃げようとしたのでがっしりと掴んだ
絶対に逃がさないよ!巻き込んでやる
「ふふふ、あの高台なら海斗君の魔法が映えると思うんだ。頑張って何度もやり直しさせた甲斐があったよ」
あんたの所為なのか!?なんて余計な事を・・
海斗と東堂兄妹はアルフさんに連れられて高台の方へ
レオンとメアはその近くで冒険者の所へ混ざっていった
高台に登ると確かに全体が見渡せる最適な場所だと思う
けど視線が半端ない。NEWアプリを使うと目立ってしまうんだけど、使う前からこれは恥ずかしい
「超見られてるんだけど・・」
「恥ずかしいです」
こらこら、2人とも後ろへ下がらない
「どうだい?中々良い眺めだろう?」
悪気は無いんだろう。だからタチが悪い
お礼も文句も言えない気持ちでいると、地図に魔物が1匹現れた
丁度、隊列の前に空中から現れて空を飛んでいる
あの時のデーモンだ
「クフフ、皆様おはようございまス。こんなにたくさんの方々が参加されて、我が主人は大変喜んでおりまス。
魔物の進軍に対してどれだけ頑張れるのか、楽しみにしておりますのデ
せいぜい足掻いて下さいネ
それではゲームを始めましょウ!」
デーモンが指を鳴らすと遠くから少しずつ地鳴り音が聞こえてくる
いつの間にかデーモンは消えていた
クソッ!ふざけやがって!
周りの人達も憤りを露わにしていたが、唸るような地鳴りに足がすくむ
「慌てるな!陣形を整えて隊列を乱すな!」
アルフさんのよく通る声が響き渡り落ち着きを取り戻し始めた
凄いなぁ、あんなに取り乱していた人達が機能し始めている
「じゃあ、僕も前線に出るから。海斗君の活躍を期待しているよ!」
そう言って高台を飛び降りて前線に出ていった
いや、ここ5mはあるんですけど・・
「・・あの人何者なんだよ」
ヨシユキは信じられないと言うような顔で呟いてる。
チート無しでオーガに勝っちゃう人だからね。本当おかしいと思うよ
少しずつ土煙りが上がる中、小さく魔物が見え始めてくる。
遠目から見ても異様な数
「魔法部隊は攻撃態勢に入れ!そろそろ罠に差し掛かるぞ!」
アルフさんの掛け声で魔法部隊が魔法の準備を始めた。
魔物が罠を配置してある場所に差し掛かる
案の定魔物は落とし穴にどんどんハマっていく。
人間側からは罠にハマっていく様子を受けて歓喜に沸いて士気が向上していっている
よしよし!良い感じに魔物も戸惑っているぞ!
ドォン!!
罠の1つが爆破して魔物の群れの一部が吹き飛んでいった
「なんだ!?何が起きてるんだ?」
周りの人達も騒ついている
「あの・・私です」
振り返るとゆっくりと手を上げていたスミレ
「えっとですね、蓋をするのなら凍らせたニトログリセリンを入れても良いかなって思って」
おいおい、なんちゅう恐ろしい事を
「ちなみにいくつ設置してるの?」
「えーと、多分500ちょっと?」
うわぁ、なんか魔物が可愛そうになってきた
落とし穴のいたる所で派手な爆発音が聞こえてくる
慎重になってきた魔物達は予定通り崖側に寄って攻めてきている。
ある程度進んでくると落とし穴が無いと安心したのかスピードを上げてきた
「魔法部隊、撃てーー!」
魔法部隊の長距離砲撃が放たれる。魔物達はそれを避けようと必死になって移動し、足を滑らせて崖や落とし穴に落ちて行く
上手くいっている。怖いくらいに
こんなに上手くいくと何が見落としがあるんじゃないかと心配になってくる
「クフフ、中々面白い作戦を練ってきましたね!ならば私達も1つ策を講じて行きましょウ」
魔物の群れの上にデーモンが現れてこちらにも声が聞こえてきた。魔法か何か使っているのか?
地面が揺れて下から成人男性位のモグラや3m位のワームが地面をボコボコにして罠を壊していく
くそ!そんな魔物までいるのかよ!
地中から潰されるとは思ってもみなかった
落とし穴も少しずつ潰されていき魔物達は進んでくる
まだ地面が凸凹になっているお陰で進み具合は遅い。
けどこのままじゃ罠を突破して想定以上の魔物が来てしまう。
ちょっと早いけど使う場面だよね
海斗は舞台のど真ん中に立ち画面を操作する
そしてNEWアプリを立ち上げた
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