63 / 130
第3章 魔王編
道中
しおりを挟む
「何でいきなりボタンを押しちゃうかな?」
ギャグみたいにヘッドスライディングをかまして、お尻が上がったまま動かないレオンの姿を呆れながら見つめる3人
「うぅ・・だってよ、押すな押すなと言われたら、押してくれって言ってるようなもんじゃん?」
芸人か!
何故に異世界人がそのギャグを知ってるかな?てか実際にやる奴初めて見たよ
レオンが回復するまで暫くかかり無駄に時間をロスしてしまった
「あー、まだ首が痛ぇ・・」
そりゃそうだと思い街道を走行している。
あの後、もう一度念押しをして走り出したのだがレオンがあまり懲りて無さそうだったのでビニールテープを取り出してボタンをガチガチに巻いて押せないようにした。
最初からこうすれば良かったよ
いきなりこれじゃ先が思いやられそうだけど今のところは順調に進んでいる
レオンとメアが乗り慣れてないので1番前を走ってもらい、その速度に合わせてサーニャと海斗が付いていく形をとっている。
海斗の地図で確認、魔物を見つけるとSCで拘束、3人がトドメを刺すサーチアンドデストロイ作戦でいく事にしている。
「海斗がいると道中が楽だな」
「なんか今までの苦労が何だったのかと思います」
「やっぱり理不尽なのよ」
3人とも酷い言い草だな。楽なら良いじゃん?
あ、そうゆう事じゃなく。気が緩んでしまうのがマズイと
確かに緩んでいるよね。
キックボードが楽しいのか3人ともはしゃいでますもんね
さっきからずっと俺だけだぞ?働いてるの
お昼を早目に取るために街道を外れて休憩する事にした。
今日のお昼は意外と暑かったので素麺だ。
細い麺が珍しいのか3人ともしきりに質問してくる。
取り敢えず食べてみろよと、麺つゆの入った小鉢とわさび、刻みネギを渡す。
後一品欲しいなと思い、米を炊く。やっぱり素麺にはオニギリでしょう!と言って握りすぎた
氷水の中に入っている素麺に困惑顔の3人、海斗は気にしないで食べ始めた。
うん、青空の下で食べる素麺は最高!オニギリも塩と海苔だけだけどそれがまた良い。
幸せそうに食べる海斗を見て食べ始めると、もう止まらなかった。
「冷たっ!?けど美味い!」
「オニギリって言うんですか?凄く美味しいです」
「これお代わりしてもいいの?」
そうだろう!この組み合わせは最強でしょう!あ、サーニャはあまり食べ過ぎるなよ?後でマーライオンになっても知らないからな?
そう言うとちょっとだけ遠慮して食べていた
「うっぷ・・ちょっと食べ過ぎたかも」
レオンはお腹をさすって仰向けに倒れている
いや、お前がやるんかーい!
呆れてモノが言えない。メアもよくレオンと一緒になろうと思ったよな
何時もは引っ張ってくれるしカッコいいんだよと
惚気か!
CDで爆破させてやろうか・・
おっと、心の闇が
残念な理由でお昼休憩を長くとって、また走り出す。
暫く走っていると町が見えてきた。
「そう言えば思い出したけど今回もジャンケンしてみるか?」
海斗がそう言うとサーニャに断固として拒否された。流石にもう引っかからないか
まだ日は高いけどこのまま進むと確実に野宿になる。なので早目に寝て朝早く出る事にして今日はこの町に泊まる事にした。
町の中に入ると先行していた冒険者がチラホラ見受けられる。
多分馬車の人達だろう
町の中を進んで行き、宿を探す。前回はヴィン様が出してくれて、護衛も兼ねていたので良い宿だったけれど
流石に今回は普通の宿が良いだろう。
海斗にとってはシャワーが浴びれればどの宿でも構わなかった。
やっぱり近隣から避難してきた人、これから志願していく冒険者達でどの宿も予約が一杯になっている。
手分けして探しているとサーニャが確保出来たみたいだ!やったね
合流してその宿に向かおうとしたのだがサーニャが微妙な顔をしている
「サーニャ?」
「確保は出来たんだけど、ちょっと宿でトラブルがあったみたいなの」
えー、何それ
聞くと宿の人と客の間で食い違い?みたいな事が起こっているそうだ
トラブルは勘弁してほいなぁ、無視出来るなら無視していこう。
3人にも自分からなるべく首を突っ込まないように注意してから宿へと向かった。
宿に到着し、カウンターに進むと何やらまだ言い争っている様子だ。
3人は訳も分からず首を傾げている。
海斗が聞き耳を立てていると、どちらもチンプンカンプンな事を言っていた。
何というか会話が噛み合っていないのだ
変な客だなと思い隣のカウンターに立って呼び鈴を鳴らす。
「いらっしゃいませ」
受付の人が元気に挨拶してくる
「すみません、先程この子が4人で部屋を予約したと思うんですけど」
「はい、伺っーー」
「あーーーー!!」
急に大きな声を上げて海斗を指差してきた
先程まで言い争っていた客だ。
何だろうと思いよく見ると2人の男女で男は黒髪の黒目、女性は茶髪に黒目で2人とも少しボロボロになっている服を着ている。
「おま、え?日本語ーーー!?」
男は海斗の言葉に反応したみたいだ
ん?日本語?え?
もしかして・・
「日本人?ですか?」
男女2人は驚いたあと海斗の腕を掴んできた
「ううぅ、た、助けてくれ」
もう、何がなんだか
ギャグみたいにヘッドスライディングをかまして、お尻が上がったまま動かないレオンの姿を呆れながら見つめる3人
「うぅ・・だってよ、押すな押すなと言われたら、押してくれって言ってるようなもんじゃん?」
芸人か!
何故に異世界人がそのギャグを知ってるかな?てか実際にやる奴初めて見たよ
レオンが回復するまで暫くかかり無駄に時間をロスしてしまった
「あー、まだ首が痛ぇ・・」
そりゃそうだと思い街道を走行している。
あの後、もう一度念押しをして走り出したのだがレオンがあまり懲りて無さそうだったのでビニールテープを取り出してボタンをガチガチに巻いて押せないようにした。
最初からこうすれば良かったよ
いきなりこれじゃ先が思いやられそうだけど今のところは順調に進んでいる
レオンとメアが乗り慣れてないので1番前を走ってもらい、その速度に合わせてサーニャと海斗が付いていく形をとっている。
海斗の地図で確認、魔物を見つけるとSCで拘束、3人がトドメを刺すサーチアンドデストロイ作戦でいく事にしている。
「海斗がいると道中が楽だな」
「なんか今までの苦労が何だったのかと思います」
「やっぱり理不尽なのよ」
3人とも酷い言い草だな。楽なら良いじゃん?
あ、そうゆう事じゃなく。気が緩んでしまうのがマズイと
確かに緩んでいるよね。
キックボードが楽しいのか3人ともはしゃいでますもんね
さっきからずっと俺だけだぞ?働いてるの
お昼を早目に取るために街道を外れて休憩する事にした。
今日のお昼は意外と暑かったので素麺だ。
細い麺が珍しいのか3人ともしきりに質問してくる。
取り敢えず食べてみろよと、麺つゆの入った小鉢とわさび、刻みネギを渡す。
後一品欲しいなと思い、米を炊く。やっぱり素麺にはオニギリでしょう!と言って握りすぎた
氷水の中に入っている素麺に困惑顔の3人、海斗は気にしないで食べ始めた。
うん、青空の下で食べる素麺は最高!オニギリも塩と海苔だけだけどそれがまた良い。
幸せそうに食べる海斗を見て食べ始めると、もう止まらなかった。
「冷たっ!?けど美味い!」
「オニギリって言うんですか?凄く美味しいです」
「これお代わりしてもいいの?」
そうだろう!この組み合わせは最強でしょう!あ、サーニャはあまり食べ過ぎるなよ?後でマーライオンになっても知らないからな?
そう言うとちょっとだけ遠慮して食べていた
「うっぷ・・ちょっと食べ過ぎたかも」
レオンはお腹をさすって仰向けに倒れている
いや、お前がやるんかーい!
呆れてモノが言えない。メアもよくレオンと一緒になろうと思ったよな
何時もは引っ張ってくれるしカッコいいんだよと
惚気か!
CDで爆破させてやろうか・・
おっと、心の闇が
残念な理由でお昼休憩を長くとって、また走り出す。
暫く走っていると町が見えてきた。
「そう言えば思い出したけど今回もジャンケンしてみるか?」
海斗がそう言うとサーニャに断固として拒否された。流石にもう引っかからないか
まだ日は高いけどこのまま進むと確実に野宿になる。なので早目に寝て朝早く出る事にして今日はこの町に泊まる事にした。
町の中に入ると先行していた冒険者がチラホラ見受けられる。
多分馬車の人達だろう
町の中を進んで行き、宿を探す。前回はヴィン様が出してくれて、護衛も兼ねていたので良い宿だったけれど
流石に今回は普通の宿が良いだろう。
海斗にとってはシャワーが浴びれればどの宿でも構わなかった。
やっぱり近隣から避難してきた人、これから志願していく冒険者達でどの宿も予約が一杯になっている。
手分けして探しているとサーニャが確保出来たみたいだ!やったね
合流してその宿に向かおうとしたのだがサーニャが微妙な顔をしている
「サーニャ?」
「確保は出来たんだけど、ちょっと宿でトラブルがあったみたいなの」
えー、何それ
聞くと宿の人と客の間で食い違い?みたいな事が起こっているそうだ
トラブルは勘弁してほいなぁ、無視出来るなら無視していこう。
3人にも自分からなるべく首を突っ込まないように注意してから宿へと向かった。
宿に到着し、カウンターに進むと何やらまだ言い争っている様子だ。
3人は訳も分からず首を傾げている。
海斗が聞き耳を立てていると、どちらもチンプンカンプンな事を言っていた。
何というか会話が噛み合っていないのだ
変な客だなと思い隣のカウンターに立って呼び鈴を鳴らす。
「いらっしゃいませ」
受付の人が元気に挨拶してくる
「すみません、先程この子が4人で部屋を予約したと思うんですけど」
「はい、伺っーー」
「あーーーー!!」
急に大きな声を上げて海斗を指差してきた
先程まで言い争っていた客だ。
何だろうと思いよく見ると2人の男女で男は黒髪の黒目、女性は茶髪に黒目で2人とも少しボロボロになっている服を着ている。
「おま、え?日本語ーーー!?」
男は海斗の言葉に反応したみたいだ
ん?日本語?え?
もしかして・・
「日本人?ですか?」
男女2人は驚いたあと海斗の腕を掴んできた
「ううぅ、た、助けてくれ」
もう、何がなんだか
0
お気に入りに追加
239
あなたにおすすめの小説
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる